JR東日本は、ICカード型定期券/プリペイド乗車券「Suica」において、首都圏主要部と仙台
地域の64駅196店舗で買い物ができるようにするサービスを3月22日から開始する、と発表
した。同社では利用可能な地域をさらに拡大していく方針で、夏頃には206駅536店舗で
この機能が使えるようになる見通しだ。
Suicaによる買い物ができる店舗は当初、現在Suicaが利用できる各駅構内の書店「BOOK
ガーデン」、飲食店「グッドタイムス」、土産店「ギフトガーデン」などで、4月上旬からは駅の
コンビニエンスストア「NEWDAYS」でも利用できるようになる。これら店舗のレジに設置され
た端末に金額が表示され、自動改札機と同様に、Suicaでその端末に触れるだけで支払い
が完了する。パスケースに入れたままでも利用は可能だ。
従来、ユーザーは鉄道を利用するためにSuicaに入金していたわけだが、今回物品購入も
できるようにする。2003年8月以降に発行されたSuicaにはすでに買い物ができる機能を
搭載しており、特別な手続きは不要でそのまま使える。この機能に対応していないものは、
3月20日以降、主な駅の自動券売機や定期券発売機、みどりの窓口で、同機能付きSuica
と無料交換する。同社によれば「現在、Suicaは約790万枚出回っているが、すでに買い物
機能に対応しているのは110万枚ほど」(広報)であるという。
同社ではかねてからSuicaの電子マネー化図っており、クレジットカードとSuicaを統合した
「VIEW Suicaカード」のユーザーを対象に、昨年11月から東京、品川、新宿、上野各駅の
飲食店や雑貨店など88店舗で試験サービスに着手している。駅構内での本格サービスを
経て、今後、駅ビル、駅周辺など「構外」でも利用可能にしていく意向で、時期は未定ながら
、1,000店舗での導入を目指している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040211-00000093-myc-sci