【南極ブヂネス】南極の微生物の商業利用に待った!国連大学が警告

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南極の微生物の商業利用に待った!国連大学が警告
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20040202i305.htmタソ
【ワシントン=笹沢教一】国連大学高等研究所(本部・東京)などは1日、
南極域にしか生息しない珍しいプランクトンなどの生物の調査の多くが、
がん治療薬や抗生物質の探索など商業目的で行われ、「南極の資源は人類
の共有財産」とする南極開発の精神に反するとして、国際的な規制を求め
る報告書を発表した。

報告書によると、すでにドイツやロシア、スペインなどが、細菌や植物プ
ランクトンから抽出した成分を使った医薬品などの特許を取得していた。
このような南極特有の生物に関連する特許の出願は欧米で150件以上に
達しており、今後、南極の有用生物をめぐる先取権争いが激化する恐れが
あると警告している。

南極の細菌類などは、極寒の環境で生き延びるために独自の適応をしてお
り、まるで工芸品のようなユニークな殻や特殊な体内物質を持つ生物もい
る。このため未知の有用物質の宝庫ともいわれ各国企業が最後の開拓地と
して注目している。
(2004/2/2/13:58 読売新聞 無断転載禁止)