【クワガタブヂネス】雑種クワガタに2代目 繁殖力確認、外国産野生化の恐れ(クワガタのポスタア写真あり)

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雑種クワガタに2代目 繁殖力確認、外国産野生化の恐れ
http://www.asahi.com/science/update/0201/002.html
日本に大量輸入される外国産クワガタの影響を調べている国立環境
研究所・侵入生物研究チームは、在来種クワガタと外来種との雑種
から2代目が生まれることを確かめた。雑種として繁殖能力を持つ
形で、外国産クワガタ野生化の脅威が改めて浮き彫りになった。

同チームは、体長約50ミリの在来種で対馬型遺伝子を持つヒラタ
クワガタのオスと、同サイズのスマトラ産のオオヒラタクワガタの
メスを交雑させた雑種1代を使って4組のペアを作った。いずれも
産卵し、7割が孵化(ふか)、次々と成虫になった。

雑種2代は体長約70ミリと、1代目の約80〜90ミリより小ぶ
りであご(角)の形にばらつきがある。オス、メスとも正常で、在
来型との生殖隔離がほとんどないことが確認された。

外国産クワガタは99年から輸入規制が外され、これまでに約
520種が「認可」された。世界のクワガタ約1500種の3分の
1にあたる。あごが大きくて人気のあるクワガタなどの輸入が増え
ており、気軽に買ったり捨てたりしかねない。夏休みシーズンが終
わると売れ残りが大量に捨てられるケースもある。

同チームの五箇公一・室長は「すでに神奈川県藤沢市で、スマトラ
産のDNAを持つクワガタが見つかるなど交雑が起きている。外国
産がどんな菌を持っているかも分かっていない。飼う人は絶対、野
外に放さないで欲しい」と話している。

(02/01 16:02)