浜松ホトニクス、人工的に生体エネルギー物質再現
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20040129AT1D2807D28012004.htmlタソ 浜松ホトニクスと東京工業大学などのグループは、生物の細胞内で起きている
エネルギー物質の合成反応を人工的に再現することに世界で初めて成功した。
基礎研究の段階だが、将来は分子サイズの微小な機械「ナノマシン」の動力源
などの研究開発につながる成果として注目される。
生物の基本的なエネルギーは「アデノシン三リン酸(ATP)」と呼ぶ物質の
合成・分解によって作られる。特に合成はたんぱく質でできた分子サイズの
「モーター」が回転してできる。浜松ホトニクスなどは、このモーターの先に
磁力に反応する微細なビーズをつけて電磁石で回してみた。するとモーターが
回転し、ATPが人工的に合成できた。産業界ではナノテクノロジー(超微細
技術)を応用して大きさが分子サイズの機械を作る研究が進んでいる。実現す
れば、血管内に潜り込ませ、患部を治療するといったことや、物質を原子、分
子レベルで加工することが可能になるといわれている。今回の研究成果は、分
子サイズの微小な機械を作る基本モデルになるほか、機械を動かすエネルギー
源の研究開発にも役立ちそうだ。 (07:00)
# Nature誌タソ最新号に掲載
http://www.natureasia.com/japan/index.phpタソ Mechanically driven ATP synthesis by F1-ATPase 465
HIROYASU ITOH, AKIRA TAKAHASHI, KENGO ADACHI,
HIROYUKI NOJI, RYOHEI YASUDA, MASASUKE YOSHIDA
& KAZUHIKO KINOSITA JR