【知財ブヂネス】日立特許訴訟、1億6300万円支払い命令【発明者の権利】

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日立特許訴訟、1億6300万円支払い命令
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20040129AT1G2901429012004.htmlタソ
DVD(デジタル多用途ディスク)などの光ディスク読み取り技術の特許を巡り、
日立製作所の元社員で会社経営、米沢成二氏(65)が発明対価として2億5000
万円を求めた訴訟の控訴審判決が29日、東京高裁であった。山下和明裁判長は
外国特許の対価を発明者が受ける権利を初めて認めて一審・東京地裁判決を一部
取り消し、総額約1億6300万円の支払いを命じた。

企業の研究者による発明対価の判例は、これまで一審判決の約3480万円が最高
額だったが、今回はこれに約1億2810万円を上乗せし、計4.6倍に増額、過去最
高額を更新した。特許技術を発明した従業員が企業に高額の対価を求めて訴訟を
起こすケースが相次ぐ中、企業に外国特許についても対価を支払うよう命じた判
決は、他訴訟にも影響を与えそうだ。

山下裁判長は「企業が海外特許によって得た利益についても発明者は対価を請求
する権利がある」と初めて判示した。一審判決は「日本の特許法は外国特許には
及ばない」として外国特許についての対価の請求を退けていた。 (11:15)