★最先端分析装置の開発、国が支援 日本の研究主導狙う
生命科学やナノテクノロジーなど、最先端科学研究に欠かせない分析装置の開発を、国が積極的に
後押しすることになった。「独創的な研究成果は、独創的な装置から」といわれるが、こうした分野では
置のほとんどが欧米製で、日本は研究の主導権をとれないでいる。このため文部科学省は新年度
予算に85億円を計上、装置のアイデアを公募して、開発費を重点的につける。
重点とする対象は、生命科学とナノテクの各2分野、環境研究の1分野となる見通し。文科省の
検討会が20日に決める。
生命科学では、「細胞内の遺伝子やたんぱく質の働きぶりを直接観察する装置」と「実験用小動物の
体内の様子を観察する装置」。いずれも、生命現象を「生きたまま」観察することが狙い。
ナノテクは、ナノ(10億分の1)メートルサイズの物質の「性質の複合計測」と「立体構造の可視化」。
カーボンナノチューブのさまざまな性質を一度に計測できる装置の開発などが目標だ。
環境研究では、少量の微粒子や水滴から、有害物質の種類だけでなく、発生場所まで特定できる
装置の開発を目指す。
(以下略)
引用:
http://www.asahi.com/science/update/0119/001.html