【食】フク喰いねえ!米BSEで注文大幅増 フグ刺し宅配に追い風ふく
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名無しさん@ふく中毒であぼーん:
エサ限定 無毒フグ 海底の原因生物食べさせず 長崎大、養殖場で実証
イワシやアジなど特定の餌で養殖したトラフグが無毒であることが、長崎大学水産学部が全国七カ所の養殖場の
約四千八百匹を対象に行った調査で確認された。トラフグのフグ毒(テトロドトキシン)は体内で合成されるのではなく、
海底生物を食べることで毒が蓄積されることを実証。養殖フグは無毒という業界内の通説を科学的に裏付けた。
研究成果は十二日から東京都内で開かれる日本食品衛生学会で発表される。
同学部研究チームの野口玉雄長崎大客員教授によると、二〇〇一年から〇三年にかけ、長崎県鷹島町や愛媛県
宇和島市など六カ所の沿岸網いけす養殖場と、佐賀県呼子町の陸上養殖場で生産されたトラフグ約四千八百匹の
肝臓などをマウスに投与。フグ毒は検出されなかった。
フグ毒は海中の細菌から生み出され、プランクトンや海底に生息するカニ、マキガイなどを経てトラフグの体内に蓄積。
調査では、網の底を海底から離して囲い、トラフグが海底の餌を食べないよう工夫した。
フグの肝臓は強い毒性を持つため、厚生労働省は一九八三年から、食用にすることを禁止しているが、
野口客員教授は「トラフグ市場は養殖物が八割を占め、肝が食べられるようになると経済効果は大きい。
ただ有毒の天然フグが交ざらないような流通管理を徹底しなければいけない」と話している。
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名無しさん@ふく中毒であぼーん:04/05/08 20:55 ID:C7Zh8jd9
長島裕二東京海洋大教授(食品保全機能学)は「約五千匹が無毒という調査結果は大きな成果。ごみとして捨てられていた
トラフグの肝が商品になれば、必ず偽装表示問題が起きる。毒の有無がすぐ分かる検査法の導入が必要だ」と指摘している。
養殖トラフグの無毒化を証明した長崎大学研究チームの調査結果から、佐賀県と同県嬉野町は、無毒と確認されたトラフグ
の肝を特例で食用と認める構造改革特区「嬉野温泉ふぐ特区」を政府に提案する準備を進めている。六月にも提案する予定だが、
厚生労働省は安全が百パーセント保証されない限り認めない姿勢。食用に向けたハードルは高そうだ。
今回、調査対象となった同県呼子町の水産加工会社の陸上養殖場では、毒の原因となる海底生物だけでなく、
プランクトンも食べさせないよう工夫していた。しかし食用化には商品管理の徹底が必要で、同県は「生産地が識別できる
金属製チップのICタグを付けたり、取扱業者を指定するなどの方法を検討している」と対策を研究しており、県と嬉野町は近く、
会合を開いて提案する特区の内容を固めるという。
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名無しさん@ふく中毒であぼーん:04/05/08 20:56 ID:C7Zh8jd9
フグ毒
1909年に薬学者、田原良純博士がフグの学名から「テトロドトキシン」と命名した猛毒。神経や骨格筋の細胞膜で
信号を内外に伝達するナトリウムイオンの流路をふさぐ働きがあり、摂取すると口や指がしびれ、呼吸困難になる。
体重50キロの大人なら2ミリグラムで死亡するとされる。長年、マフグ科のフグにしかないと考えられていたが、
マキガイなどからも見つかり、細菌から始まる食物連鎖によって蓄積されるとの学説が有力となった。(西日本新聞)
[5月8日2時38分更新]
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040508-00000019-nnp-kyu