金属加工メーカーの土山産業(兵庫県加古川市)は、金属発泡体の素形材(インゴット)
の製造技術を導入し、銅系など数種類の素形材を販売開始した。
金属発泡体は、大阪大学産業科学研究所の中島英雄教授が実用化を目指して研究
開発している新素材。中島教授の研究グループは、銅やマグネシウム、鉄、ステンレス
鋼などとさまざまな発泡金属体の開発を精力的に続けている。例えば、比表面積が
著しく大きいなどの特徴を生かし、最近は三菱電機がパソコンCPU(中央演算装置)の
冷却フィンへの銅系金属発泡体の採用を公表するなど、注目を集めている。
各種の発泡金属体を実用化するには、中間素材(素形材)の入手や、部品の試作が
容易な環境をつくることが先決と考えた中島教授は、土山産業に発泡金属の製造技術
を移転し、素形材の供給体制を築いた。
発泡金属は、溶融金属に高圧の水素ガスや窒素ガスなどを固溶させ、凝固時に片側
を冷却させることで一方向凝固させて製造する。工業化を前提とした量産技術も
中島教授の研究グループがほぼ確立済みである。
土山産業が供給する金属発泡体は、銅の場合、製造可能な素形材の大きさが直径
100mm・長さ100mm、平均気孔径(空隙の大きさ)が30〜1000ミクロン、最大気孔率
(空隙の体積分率)が70体積%である。マグネの場合は、同100mm・100mm、同50〜
1000ミクロン、同70体積%である。
ほぼ似たような仕様で、鉄やステンレス鋼SUS304L、ニッケルやチタンの素形材を製造
できる。ただし、チタンは最大気孔率が30体積%と小さい。
http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/biztech/ntec/279399 ◆スレッド作成依頼スレ★07◆
http://book.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1067681920/778 より