01年6月に運行を始めた小高町商工会の運営する「おだかe
(いい)─まちタクシー」では電話で予約すれば自宅まで
迎えに来てくれる。乗り合いなので料金も安い。
小高町の場合は町を3エリアに分けて、周辺─中心は
片道300円、中心だけなら100円だ。
最初の1年は1日当たりの利用者が100人に満たなかった。しかし、
徐々に増えて今年10月には目標の120人を達成した。
利用者の多くは70代の女性。周辺部からの利用者の半数強は
目的地が町中の病院だ。帰りに乗る場所は病院より商店の方が多い。
システム導入の発端は県商工会連合会の高齢化対策事業だ。
高齢者にアンケートした結果、交通手段がないことに一番困っている
ことがわかった。委員の一人、奥山修司福島大教授がアイデアを出し、
NTT東日本がシステムを開発した。福祉バスの運行を検討していたが、
コストが高すぎることに悩んでいた小高町が手を挙げた。
今年3月にスタートした保原町では、目標の利用者数にまだ若干足りないが、
収入不足は広告料収入などでなんとかカバーできそうという。
ほかにも双葉町が11月に始め、大熊町が来年1月に予定している。
県外から小高町などへの視察もラッシュ状態で、奥山教授によると、
島根県と石川県の各1カ所で運行しており、長野県など3県でも
具体的に計画が進行中という。
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