【上海30日共同】漢方薬最大手のツムラの中国の合弁会社、上海津村製薬の
工場が30日、上海市浦東新区に完成した。来年8月にも本格稼働させ、本場の
中国で日本の技術を利用した高品質の漢方薬の販売を始める。将来的には欧米への
輸出もにらみ、国際展開の拠点にしたいとしている。
ツムラの風間八左衛門社長は同日完工式で「漢方薬を近代化し世界に広めるという
中国政府の考えはツムラと一致しており中国の漢方薬の近代化に貢献したい」とあいさつした。
新工場は約4万平方メートルの敷地に910万ドル(約10億円)で建設。漢方薬の
材料となる生薬のエキス粉末の生産能力は年間600トン。当面は漢方薬ブームで
生産が追いつかない日本に供給するが、中国でも2004年から婦人病の薬をはじめ
新製品を投入する。
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