高卒者のミスマッチを抑制するため全国に広まった複数応募制が、
「ほとんど機能していない」実態が分かった。厚生労働省が、
複数応募制を実施している全国36県の労働局に意見聴取したところ、
もともと求人数が少なく複数応募が困難なほか、内定辞退による
企業との信頼関係悪化を懸念したり、単願優先・併願不利の傾向が顕著で、
マイナス面がめだつ結果となっている。同省では「企業の採用コストは
短期的に増加するが、定着率の向上などのメリットもある」とし、
長期的視点に立って推進していく構えだ。
(労働新聞社)
http://www.rodo.co.jp/news.htm