県「働きかけ」21件公表 「威圧的、長時間」5件
http://www.kochinews.co.jp/0311/031113headline06.htmタソ 「働きかけ」の記録公表制度を運用している県は12日、働きかけと
判断した21件(9月から10月末まで)の内容や対応方針などを
記載した記録票を初めて公表した。11件(県議6件、市町村議5件)
が政治家で、あとの10件は県民や団体からの働きかけ。そのうち
長時間繰り返しされたり、威圧的な言動を伴ったものは5件あった。
内容は、河川や海岸の整備など地域の環境整備に関するものが7件と
最も多く、農道の用途や大型店出店に伴う県の許認可、側溝の清掃
など個人の住環境改善、物品や図書などの購入、境界線や治山事業
など公共工事の調査要望がいずれも3件。生徒指導などの教育に関
するものが2件、その他が1件。
部局別では土木部が圧倒的に多く13件。次いで教育委員会と企画
振興部が2件、総務、商工労働、農林水産の各部と森林局がそれぞ
れ1件となっている。
長時間に及んだり、威圧的な言動を伴ったものは、公営住宅の家賃
滞納、自宅周辺の水路改修、道路工事に伴う家屋移転、県有地への
機器の設置、図書購入の要望の5件。
記録票には、取扱要領に基づいて「要望などに沿った方向で対応」
「対応困難」「検討課題」などとする対応の結果・方針も記載され
ており、政治家や団体名などは実名、個人情報に関する部分は黒塗
りとした。
県政情報課は「各課から上がってきたものを政策調整会議(副部長
級で構成)で協議、公表したが、政治家からの威圧的な言動などを
伴ったものはなかった。県庁でどんなことが行われているのか、県
民に説明責任を果たしていきたい」とし、今後も随時公表する方
針。記録票の写しは県庁一階の県民室で閲覧できるほか、同課の
ホームページに集計表を掲載している。