東証大引け・大幅続落――ネット株急落で個人売りかさむ
http://www.nikkei.co.jp/news/market/20031111m1ds0iss1611.htmlタソ 11日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続落。終値は前日比297円50銭
(2.83%)安の1万207円4銭となり、今年最大の下落幅となった10月23日の
1万335円17銭を下回った。円相場の上昇や10日の米国株式相場の下落を
嫌気して売りが膨らむ中、前日に9月中間決算を発表したソフトバンクが
売り気配となったことで相場の地合いは一気に悪化し、全面安商状となった。
東証株価指数(TOPIX)も大幅続落。一時1000を割り込む場面もあった。
ソフトバンクの下落は傘下のヤフーなどの売りにとどまらず、光通信など
他のインターネット関連の銘柄や個人投資家の関心が高い銀行株など幅広い
銘柄に波及した。14時に内閣府が発表した9月の機械受注統計は市場予想に
比べ悪かったものの、円相場が1ドル=109円台に上げ幅を縮小したため、
株はやや下げ渋った。
東証一部の売買代金は概算で1兆2509億円と2営業日ぶりに1兆円台を
回復。売買高は13億5396万株と2営業日ぶりに10億株を上回った。半面、
りそなHDが1億株を超える大商いだったこともあり、売買単価は923円と
3日ぶりに1000円を割り込んだ。値下がり銘柄数は1283と3日ぶりに1000を
超えた。値上がり銘柄数は183、変わらずが59銘柄だった。
個別では野村、大和などが下落。三井物、三菱商など商社も安い。三菱東京
FGやみずほFGなどの大手銀行株も商いを伴い下落した。場中は売り気配が
続いたソフトバンクは大引けで比例配分となった。半面、JR3社など
電鉄株の一角が上昇。NTTも高い。山之内、味の素、オリンパスが上げた。
東証2部株価指数は5日続落。丸石自、大盛工業が下落。半面、大和重が
高い。