知的財産の国際収支、01年度は150億円の黒字
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20031105AT1F0500Y05112003.htmlタソ 特許庁が5日発表した特許行政年次報告書によると、日本の企業などが
特許など知的財産権を外国にライセンスして得た収入と支出の差額は
2001年度で150億円の黒字だった。米国や欧州に対しては赤字だが、
アジア向けが大幅な黒字。ただ、海外子会社などグループ企業との
取引を除いた全体の収支は1200億円の赤字で、知財分野の競争力が
まだ弱い実態が明らかになった。
ライセンス収入の総額は4070億円で米国からの収入が2100億円と半分弱を
占める。収支は米国向けが650億円、欧州が120億円の赤字だが、アジアが
880億円の黒字だった。
業種別では電気機械器具の収入が1030億円と大きいが収支では690億円の
赤字。方、医薬品は880億円の収入で580億円の黒字。食品も410億円の
黒字だった。
報告書では特許の審査請求件数も発表、2002年は24万件と前年を2万件弱
下回った。ただ特許庁が審査に着手した22万件を上回っており、審査待ち
件数は同2万件増えて過去最多の50万件となった。 (20:01)