短時間でパスタ料理を提供する専門店が増えている。既存のファストフードと違い、
店内はお洒落で、パスタバーと呼べる雰囲気。働く女性を中心に支持を集めている。
東京・原宿のラフォーレ原宿に3月開店した「Te(ティ)」は、開店と同時に若者
たちでごったがえす。店内はスタイリッシュな空間。女性が一人でも気軽に食事が
できるようにカウンター形式を採用し、注文は時間削減のため食券を買うシステムとした。
一方で、パスタはレストランのように高く盛り付け、器にも気を使う。
「スパゲッティ ジェノベーゼ」(580円)など、パスタは10種類。「ローズヒップ ピーチ」
(240円)などのハーブティーも主力商品だ。ある女性は「早さや安さは、ハンバーガー
も同じだが、ここは食べていて気持ちがいい」と話す。調理は注文から約2分で提供できる
自社開発の冷凍パスタを温め、ソースで和えるだけ。調理経験がなくても運営できる仕組みだ。
昨年末開業の商業施設カレッタ汐留にできた「パスタバール ブイトーニ」は、5分
で茹で上がる特殊な乾麺を採用、スピーディーさと同時に冷凍麺では味わえない
アルデンテの食感を売りにする。パスタの価格は440円〜680円。ガーリックトースト、
生ハムピザなどサイドメニューにも気を配り、現在、月商600万円を売り上げる。
もう一つ、ショートパスタにこだわった専門店「Testa coda(テスタコーダ)」
も東京・汐留の汐留シティセンタービルに登場している。ショートパスタは腹持ちも
よく、テイクアウトしやすいのが利点だ。一番人気は「ポルチーニ茸、エリコイダーレ、
パルミジャーノ、クリームソース」(レギュラー600円、スモール450円)。夕食用に
前菜やイタリア産の発泡性ワイン「スプマンテ」(500円)なども揃える。立地が大型
商業施設内ということもあり、平日は昼食利用のサラリーマンやOL、休日は家族連れが多い。
時代のニーズに合わせた一歩先行くパスタ専門店の今後はいかに!
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