日本郵政公社は29日、全国一律500円でポストから送れる定形小包
郵便サービス「エクスパック500」を10月14日から全国で展開すると
発表した。同日、総務相が認可したもので、「民間の宅配便に奪われた
中小事業者や個人を引きつけたい」(郵便事業本部)としている。
同サービスは、郵政公社が郵便局やコンビニエンスストアなどで販売す
るA4判の紙製の専用封筒を500円で購入し、書類やビデオテープなどを
入れてポストに投函(とうかん)すると、翌日配送される仕組み。切手は
不要で速達並みの速さで届く。専用封筒にはA4判の紙だと約250枚、
1〜2キロ程度入り、通常の小包より割安になっている。利用者が、封筒
についている番号を専用ホームページに入力すると、小包が送り先に到着
したかどうかも確認できる。
郵政公社は4月以降、東京都内と大阪市内の主要区部で試験サービスして
きた。民間宅配便業者との競争が激しい小包市場では、郵政公社はシェア
5.7%に落ち込んでいる。3年以内に10%に引き上げることを目指し
ており、その目玉にしたい考えだ。
http://www.asahi.com/business/update/0929/097.html