転職や再就職がうまくいかずに心の不調を訴える人が増えている。産業医として職場のメンタルヘルスに
関する著書がある大西守医師に聞いた。
一口に転職といっても「自分から望んで会社を辞めて新しい世界に飛び込もうとする場合」と
「リストラなどで仕方なく再就職先を探す場合」では、モチベーションが大きく違う。現在のように
長引く不況下では、望まないのに転職しなくてはならない人が増えている。
そうした人は本来の専門性や職種とかけ離れた職場や職種に就かざるを得ない場合もある。
それでも給料が増えるならばまだいいが、仕事内容が合わない上に収入も大幅に下がるような
ケースでは--それだけストレスが大きくなる。
特に40歳代の人の場合。そもそもこの年代は体力的に不調を感ずることが多い時期。親の介護や
子供の進路など家族の問題が発生する年代でもある。そこへ転職をめぐる大きなストレス--40歳を
過ぎると転職は難しくなり、転職先が見つかっても収入、役職がダウンするなど希望通りに行かない
ことも少なくない--が重なると、心の不調を引き起こす確立が高くなる。
イカソースにて
http://ex.nikkeibp.co.jp/jobnews/topics/t20030818_1.shtml