マイクロソフト、次世代XboxにATIの技術を採用
米マイクロソフトは1 4日、ゲーム機「Xbox」の次世代バージョンで、カナダのグラフィックス用半導体メ ーカー、
ATIテクノロジ−ズ)の技術を採用すると発表した。
ATIは、現バージョン向けに半導体チップセットを供給している米エヌデビィアに競り勝ち、同社株は大きく上昇した。
合意によると、ATIは、次世代Xboxに使われるグラフィックス技術を開発する。
マイクロソフトのXboxグループの製品マネジャー、デビッド・ハフォード氏は、
ATI 、エヌビディアともそれぞれの分野で優れているとしながらも、
次世代Xboxの計画にはATIの技術が「完璧にフィットする」ため、ATIを選択したと説明した。
ハフォード氏によると、次世代Xboxは、オンライン・ゲームに注力するほか
、CD、DVDの再生、パソコンとの接続などの面で新しい機能を加える
。いつごろ出荷を始める のかについてはコメントを避けた。
ただ、アナリストらは、2005年終わりごろまでは 出荷されないと予想している。
マイクロソフトによると、既存バージョンのXboxは6 月末までに940万台が出荷された。
トロントのナショナル・バンク・ファイナンシャルのアナリスト、ディーパック・ チョプラ氏は調査リポートの中で、
Xbox契約は、ATIの年間1株利益の10-20セントに 相当するとの見方を示し、「戦略的に大勝利だ」と書いている。
ATIは、任天堂の「ゲームキューブ」向けにグラフィックスチップを供給しており、
今年に入ってからは、任天堂と新たな開発契約を発表している。この契約については 、詳細は明らかにしていない。
ATIのリック・バーグマン社長は、ビデオゲーム用チップは、ATIの売り上げでより 大きな比重を占めるようになると語ったものの、
具体的な見通しは示さなかった。同 社長によると、ビデオゲーム、デジタルテレビ、携帯電話、携帯情報端末などに使わ れる
、いわゆる非パソコン向けチップは、ATIの売り上げの10%近くを占めている。
X box用チップについては、1個当たりのロイヤルティーをATIは受け取るという。金額 は明らかにしていない。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/dj582.html