国内旅行はバブル崩壊以降、長期低落傾向にある。国土交通省の観光白書によれば、
国内観光旅行の1人当たり宿泊日数はピークだった1991年の3.06泊からほぼ毎年前年を
下回り続け、2002年は2.24泊となった。
これに伴い旅館の数も減り続けている。総務省の事業所・企業統計調査(5年ごと)に
よれば96年の6万4724軒から2001年には5万7293軒と5年間で11.5%も減少している。
しかも、旅館の約半数は赤字経営と言われる。このままでは衰退の一途をたどりかねない。
旅館業を何とか再生したい。そんな思いから立ち上がったのが、ツーリズム・
マーケティング研究所の主任研究員、井門隆夫だ。
同研究所は、国内最大手旅行会社のJTBが2001年6月に設立した企業だ。旅行産業の
マーケティング調査や観光事業のコンサルティングなどを行っている。
井門はJTBに入社後、修学旅行の添乗業務として全国の旅館を泊まり歩き、その後、
同社の協定旅館、約7000軒の品質管理を担当した。その経験から、全国の旅館に対して
同一の経営改善指導をしても集客効果は得られないということに気づいたという。
「集客力を高めるために、施設整備やサービス改善、料理の質の向上、価格の低下
を進めるという一般的な手法を勧めていた。しかし、全国の旅館が似たようなことを
したので、特徴が出せずにコストが増え、収益が減った。私がやってきたのは、旅館の
魅力を失わせる規格化で、経営企画ではないことを痛感した」
(略)
「経営者がいくら頑張っても、従業員がやる気にならなければ効果は上がらないからだ」
(後略)
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