<新磁石発明>元社員へ対価1100万円支払い命令 東京地裁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030830-00000064-mai-sociタソ 窒素を成分に含む新しい磁石を発明した元社員が、勤務先だった日立金属(東京都港区)に
発明の対価を支払うよう求めた訴訟で、東京地裁(高部真規子裁判長)は29日、「在職中に
支払われた報奨金(約100万円)は対価に満たない」と判断し、同社に約1100万円の
支払いを命じた。
判決によると、元社員は83年にこの磁石を発明。これを元に同社は97〜98年、
3件の特許を取得して、現在までに特許使用料として、3社から約1億2000万円の
収益を得た。
同社は「特許取得の際など多額の経費がかかった。人事面でも優遇しており、既に十分の対価を
支払った」と主張した。しかし、判決は「経費等を考慮しても収益の約1割(約1200万円)が
発明の対価」と認定し、
既に支払った報奨金を差し引き約1100万円の支払いを命じた。
この磁石は窒素系永久磁石と呼ばれ、それまで主流だった別の素材で構成された磁石に比べ製造
コストが低いことなどから、評価されている。【小林直】(毎日新聞)
[8月29日21時21分更新]