欧州高級ブランド、ユーロ高で業績に陰り
http://www3.nikkei.co.jp/kensaku/kekka.cfm?id=2003063002834 欧州の高級ブランド各社の業績がユーロ高に揺さぶられ始めた。
米国や日本を主力市場とする各社はユーロ建ての売上高が目減りし、
一部では人員削減などリストラにも手を付けている。
新型肺炎、重症急性呼吸器症候群(SARS=サーズ)の沈静化は業績回復の好材料だが、
ユーロ相場が今の水準で高止まりすれば値上げに踏み切るブランドも出てきそうだ。
「カルティエ」「ランセル」などを傘下に持つ欧州の高級宝飾品グループ、
リシュモンは4、5月の売上高が前年同期比27%減に落ち込んだ。
米国の消費減退やSARSによる観光客の減少が響いたが、このうち8ポイント分は
「ユーロがドル、円に対して上昇した通貨高要因」と説明している。