http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml?type=technologynews&storyID=2876200 現在のFTTH価格は十分勝負できる水準=NTT副社長
[東京 4日 ロイター] NTT9432.T の和才博美副社長は、ロイター通信との
インタビューで、光ファイバー通信サービス
(FTTH、ファイバー・ツー・ザ・ホーム)の価格について、
他のブロードバンド・サービスと比較しても、十分勝負できる水準だ、との認識を示した。
和才副社長は、FTTHサービス「Bフレッツ」の更なる値下げの可能性について、
「ノーコメント」としながらも、「すでに十分勝負できる値段にきていると思う。
あとはコンテンツなど環境が整ってくれば爆発してくる」との見通しを示した。
NTT東日本のBフレッツの月額基本料金は4500円(ニューファミリータイプ)。
このほかに、回線終端装置利用料900円、屋内配線利用料200円、
ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)利用料などで、
合計で月額6000円程度が必要となる。
これに対し、同じブロードバンド・サービスのADSL(非対称デジタル加入者線)サービス
は、通信速度はFTTHの最大毎秒100メガビットに劣るものの、
比較的低価格。ソフトバンク9984.T グループの「ヤフーBB(12メガ)」は、
モデムレンタル料など込みで3538円で提供されている(東日本エリア)。
一方、ADSLの付加サービスとして急速に普及しているIP(インターネット・プロトコル)
電話については、「停電したら使えない」などの問題点を指摘。
現在の固定電話から置き換わることはない、との見通しを示した。
同社は今後5年間で最大5000億円をかけ光ファイバーを活用した次世代ネットワーク
「RENA」を構築、高品質IP電話サービスを開始する計画を立てているが、
和才副社長は、仮に高品質IP電話サービスが誕生したとしても、
「価格などで既存の固定電話が競争することも可能で、固定電話がすたることはない」と語った。
一部で出ている光ファイバー事業を手がける新会社設立の可能性については、
現状の枠組みなどから「そう簡単ではない」と述べるにとどまった。