【眼鏡】衝撃に強いと偽り、眼鏡レンズ販売したHOYAに公取委が排除命令

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483名無しさん@お腹いっぱい。
読売新聞:02年12月10日付けの記事より
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HOYA、耐衝撃レンズ強度不足で規格外品 回収返金に代えアイバンク寄付

 ◆作業工程に不正
 大手光学機器メーカー「HOYA」(東京都新宿区)が一九九六年から販売してい
るメガネ用の耐衝撃性レンズのうち、少なくとも約一万三千五百枚が、通常の製品と
同じレベルの強度しかない規格外品だったことが十日、分かった。納期に間に合わせ
るため、工場の担当者が独断で、本来二回行うべき作業工程を一回に減らしていたと
いう。通常製品と比べ、格段に割れにくい耐衝撃性レンズは、卸価格で一枚約四百円、
小売価格で約二千円高く売られているが、同社は「通常製品と同じ強度はあり、安全
上問題はない。規格外かどうか、特定も難しい」として、回収・返金は行わないとし
ている。
 HOYAによると、問題のレンズが製造されていたのは、滋賀県水口町、佐賀県鳥
栖市、札幌市、東京都羽村市の四工場。今月上旬、内部関係者と見られる人物から匿
名の内部告発があり、工場の作業日報を調べたり、作業員から聞き取り調査を行った
りした結果、不正が分かった。
 耐衝撃性レンズは、レンズを特殊な液体に二回浸すことで、この工程が一回の通常
製品より、割れにくさを四―八倍高めた製品。「バイフォーカル1.5」
「HILUX THINレンチキュラー」などの商品名で、計八百四十二万枚が出荷
されている。(つづく)
484名無しさん@お腹いっぱい。:03/04/08 19:20 ID:YlJGxu7Q
(つづき)
 作業日報は九九年四月以降分しか残っていなかったが、作業員らの話から、不正は
これ以前から行われていた可能性が高いという。同社では、規格外のレンズは、記録
上確認できない分も含めると、四万枚近くに上ると見ている。
 同社総務部の谷田部徹ゼネラルマネジャーは、「その商品が規格外だったかどうか
特定するには、衝撃テストを行う必要があるが、規格通りでも、一度テストすれば傷
が残ってしまうので、回収や返金は難しい。しょく罪の意味で、当社の取りすぎ分を
上回る一億円をアイバンクなどに寄付したい」と話している。
 同社は担当のビジョンケア事業部門の二十人以上を、四日付で一か月10%の減給
処分にした。問題となった製品に関する問い合わせは
((電)0120・504270)へ。
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註:842万枚のレンズが対象ということで、延べ400万人以上の消費者に関係が
  あると推察思慮され、対象範囲が広い(社会的影響が大きい)ので、正確を期すため
  に記事の全文をそのまま紹介します。