官民の金融機関が、経営破たんしたものの再建の見込みのある企業に
融資する「DIPファイナンス」を拡充している。日本政策投資銀行と
みずほコーポレート銀行はこれまでの運転資金の融資に加え、共同で
新型融資を始める。他の金融機関からの借り入れを一括返済するための
資金を融資する仕組み。DIPファイナンス全体の融資額も膨らんで
おり、官民で400億円に達したもよう。破たん企業を金融支援する
枠組みが整ってきた。
政策投資銀とみずほコーポ銀は民事再生法などで法的整理に入った
企業のうち競争力、収益力があると見込んだ企業に対し、過去の借入金
を一括返済する資金を融資する。
法的整理に入ると資材の調達先や製品の納入先が取引に慎重になる
うえ、優秀な人材の採用も難しくなる。裁判所の監督下に入るため
投資などで制約も受ける。借入金を一括返済し、裁判所から早期に
再生手続きの終結決定が出れば、こうした問題がなくなり、経営再建が
容易になる。両行は第1弾として、自動車エンジンメーカーのイズミ
工業(埼玉県桶川市)に月内に融資する。
(日経 03/02/20)
以下、参照。
http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt40/20030219AS1F1900X19022003.html