法政の格付けはフジテレビや三井物産、三菱地所と同じ
法政大学は6日、格付け会社の格付投資情報センター(R&I)から、
長期優先債務格付けを取得した。この格付けは企業や団体の信用力を示すもので、
法政大のランクは上から4番目の「AAマイナス」と高い。
R&Iの格付けではフジテレビや三井物産、三菱地所と同じとなる。
R&Iによると、学校法人が格付け取得を公表するのは、国内では初めてという。
格付けを取得することで、将来、債券発行で外部からの資金調達が可能になるほか、
経営の健全性のアピールにもつながる。
法政大は「資金調達の多様化」を格付け取得の理由に挙げている。
米国では大学による格付け取得は一般的。
法政大は新学部の設置に積極的で、99年度以降は入学志願者が増加に転じ、
03年度は過去最高となるなど、少子化の中で健闘している点が評価されたという。
18歳人口は93年から減少過程に入り、03年ではピーク時の4分3以下に減る一方、
09年には進学希望者と入学者が一致する「全入時代」に突入するとされる。
定員に満たない私立大学が約3割に達し、大学間の競争が激しくなっている。
格付けなどによって外部から大学を評価する例では、経済産業省が「産学連携」の貢献度の
観点から大学を格付けするための独自の指標づくりを始めている。
http://www.asahi.com/business/update/0206/107.html