●・ θ・●すずめが好きだぞ、ゴルァ!(22羽目)
朝からベランダが騒がしい。また、スズメだ。ツガイとおぼしき2羽が巣箱の上に乗り、中を伺っている。
中に入ろうともしているが、巣箱の穴は直径3cmほどに小さくしてあるので、スズメの侵入は心配ないと思うが。
スズメは中に入れないと分かると、今度は給餌妨害に出た。
餌を運んできた親鳥が巣箱に近づいてくると邪魔をする。
親鳥がすばやく巣箱に入ると、穴に頭を突っ込み威嚇している。
8羽の雛が生まれ順調に育ってきているので、ここで親鳥に雛を放棄されては大変である。
朝、出勤前にスズメを何度も追い払うがしばらくするとまたやって来て、同じように邪魔をする。
スズメには「このやろう!」という怒りを感じてしまった。大変大人げないことだが、
スズメみたいな汚い鳥に巣箱を使わせる訳にはいかない。後を妻に託して出勤した。
帰宅して妻に聞くと、自分が出勤した後もしばらくは大変だったらしい。
夕方暗くなるまで近づいてくるスズメを追いはらって居たようだ
すずめにはうらみがあります。
うちで飼っていた十姉妹(20羽くらい)のケージに入り込んで全部の目をつついて殺しやがった。
結構獰猛なんだわ。
《スズメとの争い》
6月1日は快晴。ここ4、5日晴れが続いている。2、3日もすれば、うっとおしい梅雨に入るだろう。
朝7時ごろ、「ジュクジュクジュク」といつもとは違うせわしげな声。
見ると、雌らしいきゃしゃな親鳥が巣箱の上に乗って騒いでいる。そして、いったん庭の物干竿に止まると、
くるりと向きを変えて巣箱に突進していった。と、茶色っぽい一羽の鳥とともに地面にぼたりと落ちた
スズメだ。シジュウカラは、すぐに巣に入ろうとしたが、今度はスズメが体当たり。
シジュウカラの羽毛が、5、6枚パラパラと落ちた。
あっと言う問のできごとだった。ぼくは思わず「コラー!」と叫んだ。
シジュウカラはそのまま巣箱に入ったが、スズメはあわてて飛んで逃げた。
炊事をしていた妻が「どうしたっね?」とやって来た。にぎりしめたぼくの拳はこころなしか震えた。
事情を知った妻は「スズメもなんでそんなことすっとかね。あんたたちにも子供がおっとじゃろ」と
、外を見ながら腹立たしそうに言った。
その日の夕食のとき、三女が「今日、スズメが巣箱に入ったよ」と教えてくれた。
胸がキュンと痛んだ。「巣箱使用中」の目印は、もう効き目がなくなったのだろうか。