●・ θ・●すずめが好きだぞ、ゴルァ!(21羽目)
さて、帰宅してからのこと。
書斎棟の上のほうがあまりにもやかましいので見上げると、ツバメの巣にまたスズメが居座って嫌がらせをしてる。
不動産は占有権者優先、って原則を知らないわけじゃないけれど、スズメの巣のすぐ横にツバメが巣をつくったからといって、
スズメがツバメの居住権を妨害できるいわれはない。
あまりのスズメの根性悪さにブチ切れ、ガムテープとホウキを持って書斎棟の屋根へよじのぼり、
ホウキの柄で、スズメの巣のあるあたりをがんがん叩いてまず巣からスズメを追い出し
スズメの巣の出入り口をガムテープでふさいで、スズメを強制排除。
それでもスズメはツバメの巣に居座り、ツバメはツバメで妙に気弱なもんでスズメを追い出せない模様だったんで、小石をツバメの巣に投げつけて、こちらのスズメも強制退去。
しかし、地権者と所有者と占有者と使用者と居住者がぜんぶ違う、なんて状態は、
テレビゲームの会社に勤めていた当時の、新宿とか渋谷のような情勢ですな。
違うのは地権者の意見がまったく通用しないところ、かな。
だけどいいトシした四十男の、することではないわなあ。
事務所の休憩室からぼーっと田んぼを見ていると、スズメが4〜5羽、稲の中を忙しそうに飛んでいる。
ホバリングして、ゆれる稲にとまろうとでもしているように。まさか米を食べているのか?
虫を防除したと思ったら、今度はスズメかよ。あーやれやれ。
そのとき田の脇の道をどこかの子供が通りかかった。
すると、なんと田んぼの中から30羽から40羽ぐらいのスズメがいっせいに飛び立つではないか。
大群である。あっけにとられた。
ギャー! おめーらそこで何やってんだ! おらの大事な米を食うんじゃねぇ。
とっ捕まえて焼いて食っちまうぞ!
と言ってもどうにもならない。守る手立ても捕まえる手立てもない。
くそう、なにがスズメのおやどだ。スズメなんぞかわいくもなんともねえ。
今度スズメの巣を見つけたら、手りゅう弾投げ込んでやる。
田んぼに来やがったら、ブッシュに電話して宇宙防衛構想のレーザー光線ぶち込んでやるからな。
安保条約だかんな。アメリカは1羽も外さねえぞ。よーく覚えとけ。
おい。覚えろってば…。聞いてんのか。
あ、また来やがった…。
くそう、こうなりゃLutherさんと湘南坊主さんそっくりのカカシ作るか…