渋谷の女子高生の間で有名なカリスマナンパ師の翔太

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 20世紀から学ぶことがひとつあるとすれば、アメリカの消費者は文字通り好きなものには目がない存在だ
ということだ。捨てたいガラクタを箱詰めして、しゃべる機能つきとか排尿機能つきとかのうるさいキャッ
チコピーをつけてみよう。すると、椅子に座って眺めているだけで、札束を積んだトラックが家の外に列を
なしているのがわかるだろう。

 あいにくながら、他の国々は、アメリカ人の無用なものすべてに対する飽くなき食欲に気づき、あらゆる
ガラクタをわが国に売り込んでいる。この無駄なガラクタをもっとも果てしなく供給しつづけているのは誰
だろうか? 日本人たち以外にいない。

 最初は『たまごっち』だった。手のつけられない疫病のようにアメリカ全土に襲来し、アメリカの青少年
たちの心をウソと偽りでゆがめ、破壊した。アメリカ全土の子供たちが新しい「バーチャルなペットたち」
の世話やエサやりに明け暮れるなか、現実のペットたちは飢え、無視されて、ハエのように死んでいった。
これは偉大な国家にとっては本当に恐ろしく辛いことだった。

 しかし、新たな脅威がわが国アメリカにやってきた。忌まわしい『ポケットモンスター』だ。初めは『ゲ
ームボーイ』用のシンプルなゲームだったものが、マーチャンダイジングの大津波へと変貌を遂げた。アメ
リカ人の一番の心のよりどころであるバーガーキングでさえ、この狂気に屈服し、ポケモンを使った販売促
進キャンペーンを次々と実施している。アメリカはこのような狂気だらけだ! この国、古き良きアメリカ合
衆国製のガラクタを買う権利のために立ちあがる意思のある者はいないのだろうか? 自ら進んで自由を擁護
する大役を担い、チープな輸入物のポップカルチャーから解放してくれる者はいないのだろうか? アメリカ
を救う者はいないのだろうか?