新・キリン

sage

保持

保守あげ

おまたせをいたしました。
サイコのお話でも書きましょう。
その次は最終回となりますが、何のネタがいいかな？

masaki

>>955
酒屋のタケさんとか西さんとか、どうよ？
マイナーすぎて駄目か？

旦那が海外出張中の奥さんの家に御用聞きに入るタケさん、その後は.....
充分ネタになると思うがどうよ（ﾜﾗ

まじめなのを書いても十分面白いと思う。

ｷﾘﾝ読んでない....

真面目な話から少しずつ外していく筆法が絶妙なんだよな。＞肉屋
作画家を探し出してネットで公開して欲しいくらいだ。

すみません
月刊、週刊とも完璧に読んでるはずなのに
その漫画知らない
どうしてなんだろ？

>>961
単行本買え！
このスレを楽しむ為にだけ買え！

って優香、よく漫画の事だって判ったな。

>>963
面白いゲームのスレで、俺が最近面白いバイク漫画もないと書き込んだら
紹介されたのです。

>>963
買います
ぜひとも買わせて頂きます

すみません
９６４は>>962です
自分への誓いになってしまった

サイコについての裏話。

サイコ・・・彩子って、キレイな名前だよなぁ。
この名前ってさ、ﾔﾊﾟｰﾘ両親が「キレイな子に育つように」って願って付けた
名前なんだよね、きっと。

それがどうだい？
あんなズベ公みたいに育っちゃって。
両親は「こんなはずじゃあなかった・・・」なんて嘆いているに違いない・・・
そう思ったんだけど、いやいや、実は意外な事実が隠されていたんだよ！

高校入学式のこと。
サイコは新たな生活に大きな期待と、ちょっぴりの不安を抱きながら初登校。
通学路にある桜並木も、サイコの入学を祝福してくれているようだった。
「ふふっ・・・今日から高校生なんだぁーアタシって。なんだかちょっぴり
オ・ト・ナになった気分ってヤツゥ？キャハ♥」
ルンルンな気分で軽いスキップを踏みながら校門へと向かうサイコだったが
「おい、ちょっと君、待ちたまえ！」
いきなり生活指導の先生に呼び止められたのさ。
「あ、先生ですか？おはようございます。今日からよろしくおねがいいたしまーす」
サイコは、可愛く小首をかしげて挨拶したんだがな
「こまるなー、今日は新入生の入学式なんだぞ。春休みに何があったか知らんが・・・
君は上級生だろう？せめて今日くらいは新入生のお手本となるよう、きちんとした
頭髪で登校して来い、って３学期の終業式に校長先生が言っていたじゃないか」
新入生とは思ってもらえなかったようだ。
そのときのサイコの格好だが、髪は強めのソバージュ、もちろん茶髪。
スカートは今どき珍しくロングスカートという出で立ち・・・一昔前のスケ番
そのものだった。
サイコは入学式に出席することを許してもらえず、過疎地帯の分校のように
生徒指導室で「たった一人の入学式」を迎えることになったんだよ。
感動モノだね。

「先生、アタシがいったい何をしたって言うの！？」
生徒指導室で正座をさせられ、涙を流して訴えるサイコ。
「おい、今日が何の日か知っているだろゥ？入学式だぞ、入学式。そりゃあな、
ウチの学校は超真面目なミッションスクールってわけじゃないよ。上級生の中には
茶髪のヤツもいるしな。でもな、入学式の日からそんな気合入れた格好してこなくっても
いいじゃないか。毎年いるんだよねー、入学式からナメられないように気合入れてくる
生徒って。お前もそのクチだろォ？そんなことしてると、上級生から目をつけられて・・・」
「ち、ちがいます！そんなんじゃありません！」
「じゃあその髪型は何なんだ。ウチの学校の校則を知らんのか？パーマは禁止だぞ」
「・・・地毛です」
サイコは髪を指先でつまみながら小声で答えた。
「ウソつけって。それにパーマだけじゃない。髪も染めてるんだろ？」
「・・・地毛です」
うつむき加減の顔を上げて、先生の目をじっと強い眼差しで見つめるサイコだったが
涙に濡れた目はドス黒いマスカラが溶け出して、往年の研ナオコを彷彿とさせた。
「・・・あのな、お前、日本人だろ。そんな髪の東洋人なんていないぞ、普通」
サイコの顔つきはバリバリの東洋人だけどね。
「・・・ママは関西出身の日本人ですけど、パパはアメリカ人と日本人のハーフ
なんです。ウソじゃないです、ウソじゃないです！うえーん！」
大声をあげてサイコが泣き出すと、先生も慌てて
「おいおい、泣かないでくれよ！わかった、わかったから！」
と、ようやくサイコの言うことを信じてくれたんだよ。
「わかった、髪のことは先生が悪かった、謝る、このとおり。でも化粧とロングスカートは
どうなんだ。化粧も禁止だし、今どきロングスカートとは・・・」
「えぐっ、えぐっ、化粧は、ママがしてくれたんです。晴れの入学式だからって・・・
ママがアタシのために、一生懸命お化粧してくれたんですぅ〜」
「晴れの入学式って・・・大げさな・・・役者じゃあるまいし、そんな派手な化粧って・・・」
「ママは元宝塚なんです。女役で、それはそれはとてもキレイな役者さんだったそうな・・・」
だったそうな・・・って、「まんが日本むかし話」かよっ！と先生は思ったが、これ以上
サイコに泣かれるのもイヤだったので、無理やり信じることにした。
「ロングスカートは・・・校則に「ミニスカート禁止」って書いてあったから・・・
校則破っちゃいけないって思って、ちょっと長めにしたんです。それにまだ成長期だから
そのうち身体に合ってくるかなーって」
「・・・もういい。教室に戻れ」
そんなわけで、サイコは本当は真面目なヤツだったんだよな。
別に意識してスケ番みたいな格好してたわけじゃなかったんだよ。

そんなサイコであったが、入学式に出席しなかったことと、持ち前のスケ番ルックの
お陰で「サイコはヤンキー」「ズベ公」「顔が老け過ぎ。ダブリに違いない」「『哭きの竜』
であの女見たぞ」などのいろいろな噂が広まってしまったんだな。
でも彼女の私生活は正反対でな。
子供の頃から続けているピアノの腕前もかなりのものだし、趣味はクッキーを焼くこと
だったり、好きなファッションブランドもPINK HOUSE（↓参照のこと）だったり。
ttp://www.pinkhouse.co.jp/collection/coll_pinkhouse/images/ph02.jpg
本当のお嬢様だったのさ。
だが、誰でも反抗期ってのはあるもんだ。
ある時、ドリアン助川のラジオを聞いているうちに
「このまま親や先生が望む人生を送っていていいのかしら？」
なんて思い始めてね。
そのうち尾崎豊にもハマってしまって、ちょっぴりセンチなため息をついてみたり。
親の背中にひたむきさを感じちゃったり、このごろふと涙こぼしたり、半分オトナだったり
うずうずした気持ちで踊り続け汗まみれになりたくなっちゃったのさ。
俺の書いている意味がわかんない人は、ここで笑うことは出来ないだろうけどね。
学校を意味も無くサボってみたり、喫茶店に出入りしたりしたかったけど、根が真面目な
サイコにそんな反抗的なことが出来るわけも無い。
せいぜい彼女に出来ることといったら「ホットロード」を全巻読むことくらいだったね。

そして「マサキ」。

彼は、ある意味サイコにとって憧れとなった。
親に反発して一人暮らし。先生の言うことにも反抗するし、学校もサボリがち。
「これよ、これ！この人だわ！」
自分には無いものを持っている、「マサキ」。
「この人について行けば、きっと不良になれるに違いない」
彼は、サイコにとって白馬に乗った王子様だったんだな。
それからサイコの視線は自然とマサキを追うようになった。恋する乙女の目付きでな。
だけどマサキにしてみりゃ
「あのサイコってヤンキー女、なんで俺にガン飛ばしてくるんだよ〜。なんか怖いよ、
マジで」
サイコから送られてくる「ラブビーム」には、全く気付かなかった様だ。

それでも時間が経ち、誤解も解けてサイコはマサキ達の仲間入りを果たす。
サイコは「社会勉強だから」と言って、両親からバイトも渋々許してもらい、大好きだった
PINK HOUSEの服も着なくなった。
「バイトに通うのに不便だから」との理由で、原チャリにも乗り出したし。
「これでマサキくんに近づけたかナー♥」
でもマサキは振り向いてはくれない。ﾔﾊﾟｰﾘサイコが恐かったからね。
マサキのＶガンマで海まで逝ったとき「だーいすき！」と告白した時も、マサキには
しっかりとその言葉は聞こえていた。
ヤリタイ盛りのマサキにしては、バリバリのヤンキー女のサイコでも、一応「女」。
「頼めばすぐにやらせてくれそうだけどな・・・でもやった後『おうおう、俺のスケに
手を出したんだってな？』って、怖いオニーサンが出てきそうだし」
美人局にはひっかかるもんか！、とマサキははちきれんばかりの股間を静めながらガマン
していたのさ。
竜一からは逆に告白されたサイコだけど、ありゃだめだ。竜一も不幸なやつでなぁ。
勉強もできないし、何をやっても長続きしないし。気合がたりねーんだよな。
「何をやっても上手くいかないのは、名前のせいかな？」
画数占いで自分の名前を調べたら
「不幸を呼ぶ画数です。すぐに改名することが吉」
なんて書いてあったんで、名前を「竜二」に変えたんだけどな。
その証拠にキリンの６巻３２ページでは「竜一」になっているのに、１７２ページでは
「竜二」になってるだろ？それ以降はすべて「竜二」だ。
竜一改め竜二になっても、そう簡単に運は上向かないよね。
まそんなわけでサイコにも振られたってこった。

サイコはマサキを追い続けるが、どうしてもマサキを振り向かせることが出来ない。
その頃読んだ珍雑誌「チャンプ・ロード」を見ると、珍同士の恋愛についての特集があった。
「彼を振り向かせるために、他の男とイチャついてみたら、彼がヤキモチをやいてくれた。
アタイは純愛派だけど、これくらいイイヨね？ハンパしちゃってゴメン」
などと、珍ならではの独自理論に触発されたサイコは、手短なところでチョースケに目を
つけたんだ。
そしたらチョースケのヤツ
「スキー。サイコどうだ、連れてってやろうか？」
なんてあっさり引っ掛かっちまいやんの。マサキも
「あぶだぜ、気をつけな」
って言うもんだから
（きゃあっ♥マサキ君がヤキモチやいてくれてる？チャンプ･ロードの記事のとおりだわ）
と、サイコもすっかり舞い上がっちまった。
で、サイコとチョースケは一緒にスキーに行って、めでたく合体。
「バージンは嫌われる」とチャンプ･ロードの記事に書いてあったし、マサキと付き合う前に
最悪の場合、新島辺りで捨ててこようと思っていた処女だったんで
「ま、いいか」
とサイコも納得の上のｾｸｰｽだったね。
ちなみに出血は結構ひどかったみたいだね。血まみれのﾃｨﾑﾎﾟをみてチョースケも途中で
萎えちゃったらしいし。
「私がバージンだったんでおどろいたァ！？」
（本音：今日からアタシは非処女・・・マサキにはセカンドバージンをプレゼントできるわ）
「俺じゃなくてもよかったんだろ？」
（本音：よっしゃーっ！これで俺も脱・童貞！昔、雑誌「シュガー」で読んだテクのおかげで
童貞とはバレ無かっただろうな・・・フフフ。早く童貞捨てたかったからなー、サイコがすんなり
やらせてくれてよかったよ。ま、こんなズベ公、俺じゃなくてもすぐにやらせてくれるんだろう
けどさ）
「あはーっ、もしかしてすねてんの？」
（本音：ドキッ！？やべー、バレてるよ。フォローしとかないと）
「いやにアッケラカンとしてるじゃん」
（本音：最近の女子高生は処女とか大切にしないんだな。俺の高校時代じゃ考えられネーヨ。
マサキとかもバリバリヤッてるのかな？畜生！こんなにｾｸｰｽが気持ちいいものだと知っていたら
俺もあと５・６年遅く生まれてくればよかったよ）
「メソメソ泣いたほうがムードでたァ？」
（本音：ちょっと恥ずかしがっておいたほうが自然かな？フォロー、フォロー）
「バカヤロウ・・・・・」
（本音：よし、コイツの気が変わんないうちに、もう一回やっとこ♥）
水面下では、男と女の駆け引きがおこなわれていたようだ。

無事処女を捨てることに成功したサイコ。
だが、まだマサキは振り向かないんだよ。
「チャンプ･ロードにはこれでバッチリ！って書いたあったのに！」
サイコはチャンプ･ロードを恨んだね。はっきり言ってヤラレ損に終わってしまったんだ。
でもチョースケは盛んにサイコを求めてくる。正直、ウザイと思いながらもマサキを振り向かせる
ために、サイコはガマンし続けた。
そろそろガマンの限界に到達する頃、チョースケはあっさりと首都高で逝ってしまった。
周りのおっさんどもは、サイコのことをチョースケの彼女と誤解してたから
「ギャーギャーとりみだす坊やよりよっぽどできてらあ」
「ははっ」
と、サイコは気丈な女と思っていたみたいだけどね。
実際は「チョースケがいなくなってラッキー」って、サイコは神様に感謝していたのさ。
これでマサキも優しくしてくれる・・・サイコの計算ではそうなるはずだった。
だけどマサキはRAMのアルバイトをしていてねーちゃんと出来ちまった。
そんなとき、彼女の心に忍び寄ったのは言うまでも無く長尾泰三。別名「モヒ」あるいは
「マスター」と呼ばれるロリコン＆鉄道ヲタクだ。
だけど、ヤツは金持ちだった。
「どうだ？月３０万の契約で・・・」
金に目がくらんだサイコは、長尾泰三と愛人契約を結ぶこととなる。
その金で買ったのが大型免許とゼファー1100。
ゼファーにしたのは雑誌チャンプ・ロードで「ゼファー最高！」と書いてあったからだ。
400ゼファーに乗っていたのも同じ理由である。
長尾泰三はみんなが良く知っているように、変態だ。ロリロリな女の子が大好きだった
んだが、人一倍世間の目を気にする意外な面も持っていた。ロリヲタとバレ無いように
「ぼかぁ、大人の女と付き合ってるんですよ！」
と世間の目を欺くためにサイコを選んだのさ。歳の割にはサイコが老け顔だったのも
幸いしたね。
長尾泰三のリクエストするプレイは「幼児プレイ」や「黄金プレイ」などマニヤックな
ものが多かったが、これにはサイコもハマってしまってね。
金目当てで付き合いだしたのも忘れて、獣のようにプレイを楽しみまくったらしいよ。
おかげで>>311にあるように、マサキにはもう興味は無くなったってことさ。

でも変わらなかったこともある。
サイコの愛読書は今でもチャンプ･ロード。

それは彼女の心のバイブルなのさ。

もうじき１０００に到達してしまうが・・・
せめて５レス分くらいは残しておいてね。
明日の晩に最終回書くから。

その前に1000まで逝ってしまったら・・・
今回が最終回になっちゃうよ。

一応次回予告は、原点に戻ってマサキのことでも書くかな。
「マサキ君の家庭事情」とか。
どっかで聞いたタイトルだけど、気にすんな。

他のバイク漫画の名前を出してはだめですか？

なんだかんだ言って、皆キリンを読んでいる

スゲー、久しぶりにﾜﾗﾀ・・・。
今回のツボは雑誌「シュガー」。
俺と同世代なんだろうか？
肉屋氏、最高だよ、大好き(ﾊｧﾄ

へ〜、面白いじゃん。

>>肉屋さん
ウケたぁ〜　最高。
最終回楽しみにしてまする。

さあ最終回だ！
ａｇｅで逝くぞ！

最終回「マサキ君の生活事情」

これで俺の書く「キリンﾃﾞﾀﾗﾒ外伝」も最後だ。
パート�Uスレ立てられても、もう２度と書かないからな。
コレが本当に最後の最後だぞ。
なお予告と今回のタイトルが変わっているけど、気にしないでくれ。


マサキってさぁ、バイクに乗ってるシーンや他のキャラと絡むシーンは
ｲﾊﾟｰｲあったけどさ、私生活はかなり謎に包まれてると思わないか？
最初の頃は高校生だったから学校にいる場面もあったけど、あっさり
退学しちゃったしな。
一人暮らししてる部屋は、ケンジと紀ちゃんのｾｸｰｽシーン、バイトのアユミちゃんと
マサキのｾｸｰｽシーンで登場してるけどな。
あとはバイク便でバイトしてるってことくらいかな？
疑問に思うことって、ずいぶんあると思うんだよ。
マサキの家族構成は？マサキの収入はいくら？部屋の家賃は？・・・ってね。
今日はそれらを暴いて逝こうと思う。

マサキの家庭環境はちょっと複雑だ。
母親、妹の３人家族である。父親は、誰だかわからない。母親は若い頃水商売を
していたが、マサキは、当時付き合っていた男との間に生まれた子供だそうだ。
妹の父親も誰なのかわからないという。まあ、とんでもねー母ちゃんだね。
でもな、マサキは信じていたよ。
「いつかきっと、本当のお父さんが迎えに来てくれる」ってな。

お父さんはきっとどこかの財閥のオーナーで、母親と激しい恋愛の末に自分が生まれた
に違いない・・・しかし父親側の両親や親戚一同から「わが財閥一族にふさわしくない」
の理由で、母とのｹｺｰﾝは認めてもらえず・・・やがて父は、一族の勧めるどこぞの良家の
お嬢様と愛のない政略ｹｺｰﾝ・・・父は妻を愛することが出来ず、子供をもうけることは
なかった・・・そのうちに一族の跡取り問題なんかが勃発しちゃったりして・・・誰も
後継者がいない、ならば父親の血を引くマサキを財閥の跡取りにしよう・・・

マサキは子供の頃からずーっとそんな妄想を抱き続けていたんだ。
じゃあ妹はなんなのさ？ってことになるけど、「妹は多分、捨て子だったに違いない。
かわいそうなのを見かねた母親がどこかで拾ってきたんだろ」と実に都合の良い、身勝手な
解釈をしていたんだな。

実際はそんなことは一切なくて、単に母親が若い頃、男に狂いまくってる時にうっかり仲田氏
されて、堕ろすタイミングを失って、仕方なく産んじゃった子供だったんだけどね。
父親は誰だかわかんないし、ついでに性病も移されるわで、母親はマサキが生まれてきた瞬間
「けっ、この疫病神がっ！」
と暴言を吐いたとか・・・。

望まれずに生まれてきた子供は、当然母の愛情なんてものを受けることはなかったが、親は
なくとも子は育つ、メシを食わせてるだけでマサキはすくすくと健やかに成長していった。
そんなマサキも中学を卒業して高校生に。入学前、母親に
「なあ母さん、俺も高校生だよ。ウチも裕福な家庭じゃないし、そろそろ自立しようと
思うんだ。これ以上、母さんに負担をかけたくないし」
と、一人暮らしを許してもらうようお願いをしたんだ。そしたら母親は
「マサキ・・・あんたって子は・・・」
目からウロコを落としつつ、マサキの親孝行を受け入れることにしたんだ。

いや、本当はマサキにしてみりゃ
「ヒヒヒ・・・一人暮らしして、女の子を連れ込んでコーマンするぜ！ｵﾅｰﾆもやりたい放題、
エロビデオだって、ヘッドホン無しで観る事ができるぞ！」
なんてヤマシイ欲望に占められていただけだったんだ。
都合良く母親は親孝行を勘違いしてくれてラッキー・・・バラ色の高校生活が待ち受けている
に違いない・・・マサキは心の底から喜んだのさ。
ところがどっこい、世の中そんなに甘くはなかった。
別にマサキはモテることもなかったし、エロビデオを借りにレンタルビデオ屋に逝ったら
「お客さん、１８歳未満でしょ」
とレンタルを断られてしまう。
マサキに出来ることといったら、週刊プレイボーイやアサヒ芸能あたりのグラビアでｵﾅｰﾆ
することくらいだったんだと。
結局、得をしたのは母親だったな。マサキが「自立する」って逝ってきた頃
「そろそろ養うのウザイ」
なんて思ってたみたいだったから。

マサキは足りない頭で一生懸命考えた。
考え抜いた結果が「バイクに乗れば女にモテる」。
親からの仕送り無しの生活は、正直厳しかった。その上での中免取得、ガンマ購入。
マサキはバイトに明け暮れたため、高１の時は出席日数ギリギリ。
それでもたかだか１６歳の少年がバイトで稼げる金額などたかが知れてる。
家賃は光熱費込みで６万円、学費だって公立高校とはいえ、バカにはならない。
その上で食事代や放課後の「チェリオ（メロン味）」代を捻出しなければならなかった。
おかげで彼の生活の貧しさは想像を絶するものだったとか。
近所のパン屋でパンの耳を買ってきては、ジャムもバターも付けずにかじって飢えを
しのいでいたようだ。
「たまには白いご飯も食べたいなぁ・・・」
再びマサキは足りない頭で一生懸命考えた。
質屋に逝くにも、ろくな家具も家電製品もない。
有る物といったら・・・自分の身体とガンマ、布団とベッド、それにこの部屋そのもの
くらいだ。
臓器でも売るか？　いや、痛そうだし。痛いのはイヤだなぁ。
ガンマを売っちゃう？　女にはモテたいしなぁ（いや、ガンマがあってもモテてないけど）
布団・・・　　これから寒くなるし、コレがなくなると辛いかも。
ベッドと部屋かぁ・・・部屋は借り物だし。
ん？まてよ、借り物・・・貸す・・・そうだ、この部屋を貸すってのはどうだ！？
ベッドはあるし、２時間とかだけ貸して・・・ラブホよりも安い値段にして、この部屋を
貸そう！どうせ夜以外は帰ってこないんだし！

こうしてマサキは学校内のカップルたちに
「格安でｾｸｰｽできる部屋を貸すけど、どうよ？」
と声をかけまくったところ、見事大当たり！
毎日２組以上のカップルが利用してくれたお陰で、一日あたりの売上は平均１万円近くに
なったそうだ。稼働日数も月30日フル回転、安定して毎月30万円以上の売上を確保することに
成功した。
生活が安定した頃には、ビデオカメラと３脚を購入して、客達の愛の営みを隠し撮りし始めた。
これをＡＶのインディーズレーベルに売り込みに逝くことで、さらに収入はアップ。
あまりにもボロ儲け商売だったので、マサキは学校に行くのもバカらしくなったんだ。
「この部屋とベッドとビデオカメラさえあれば、もうなにも心配することなんてねーや」
マサキはついに、高２進級間もない頃、高校を退学したって訳さ。
ところが高校を退学してしまうと、それまで客として来てくれていた学校の友人達と会う
機会も減ってしまった。マサキの収入も一転してガタ落ちである。
とりあえずそれまでの蓄えがあったし、高校の学費も必要なくなったので、バイク便の
バイトだけでなんとか賄えるようになったけどね。

マサキは部屋で今までに撮影した隠し撮りビデオテープでｵﾅｰﾆに興じていた、ある日の出来事
だった。
「おいっ！マサキ！いるんだろ？ここを開けろ！」
部屋のドアの外で激しくわめいていたのは、ケンジの声だった。
「ち、ちょっとまって・・・」
あたふたとパンツを上げてドアに駆け寄るマサキ。
「よ、よう、ケンジじゃないか。どうしたんだ、突然。紀ちゃんも一緒か。何かあったのか？」
「てめぇ、何かあったのかじゃねぇよ！お前、俺たちのことを騙しやがったな」
ケンジはマサキの胸グラをつかんで怒鳴り散らした。
「何のことだよっ？ケンジ、落ち着けって・・・ああ、紀ちゃん、ちょっとコイツのこと
何とかして・・・」
マサキは苦笑いで紀ちゃんに助けを求めるが
「・・・マサキ・・・お前、逝ってよし」
冷たく突き放された。
「おいっ、マサキ、お前、俺たちがここの部屋借りたときに、何をしやがった？」
ケンジの強い口調と視線に耐え切れず、マサキは左斜め４５度下に目線を移し
「・・・や・・・やめてくれよぅ。別に俺は何もしてないよぅ・・・」
目に涙をためながら必死でごまかしたんだ。ケンジは弱そうに見えるが、実は高校では
学年をシメるいわば「番格」ってやつだったのさ。マサキは、ケンカはからっきしの３級品。
シビックに乗ったロムチューンバリバリの兄ちゃんとかとケンカしたことがあったけど
あれは相手が弱すぎただけ。
「お前、黙って隠し撮りしてただろ？」
「・・・黙ってなきゃ隠し撮りになんないじゃん・・・」
「なんだとぉーっ！この腐れ外道がぁーーーーっ！！！」
当然の如く、マサキはケンジにコテンパンにノされてしまったんだ。
部屋にあったビデオテープを始めとする、その他家財道具一式はケンジ達に没収された。
残ったのは、ベッドと、幾多の処女の血液と、無数の愛液、そして子宮内に届くことが
できなかった数々の男汁、それらを吸い込んだ布団だけ。
「うううっ・・・ひどい」
マサキは部屋のドアが開いているのにもかかわらず、思いっきり声を上げて泣いたよ。
「キリンは泣かない・・・」
マサキは、マスターやチョースケが教えてくれた「キリン」の話を思い出した。
「ふふふ・・・こんなときでもキリンは泣かないって言うのかい・・・？」

一気に友情と家財道具を失ってしまったマサキ。
彼にとって安定した生活を送ることとは、やはり「ホリゾンタル・グレイス」だったようである。

これにて終了。

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988

>>985
１０００までそうするつもりか？

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990

>>991
ずれてる

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おいおい！

1000

1000

１０００？

ｄ

1000

このスレッドは１０００を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。