【kawasaki】ER-6n/f/Versys part19【ガチャピソ】

このエントリーをはてなブックマークに追加
219認識不十分な医療問題











次に、医療行為にはある程度の不確実性がついてまわる。これは一般に理解されにくい。そして、情報の非対称性がある。医療行為者とその享受者である国民間の理解や認識の不一致はしばしば避けがたい。
他にも、影響性がある。医療の対象となる個人と、彼もしくは彼女を取り巻く環境(家族・友人や居住地域など)との相互間の影響が考慮されるべきである。そして最後に希薄な費用意識が挙げられる。
これは医療行為者による経済的関心の無さにも起因すると思われる。これらの特質が十分に理解されないままでは、現場の実情と医療制度改革についての議論はかみ合わない。

1)医療は非営利、それならば医療周辺産業は?

一般に、医療は非営利といわれる。私自身、実際そうあるべきだと思うし、可能な限りそうあってほしいと願っている。
現実には、まじめに医療に取り組む病院ほど不採算医療を行っている。その一方で、医療周辺産業についてはその需要の飛躍が予想されている。
医療に関していえば、輸入機構が整っていないため、技術とモノにわけた場合、まだまだモノにかかる費用が多すぎる。
「危機管理対策」や「利便性の向上」などと称する製薬や医療材料等を扱う医療周辺産業の営利行動の前に、非営利で低価格統制下にある病院は無力である。
そこに値段交渉のほぼ不可能な器具や設備の修繕費用その他が加わる。管理する体制以前に、医療施設とそれを取り巻く医療周辺産業の関係について包括的に定める制度はない。