【kawasaki】ER-6n/f/Versys part19【ガチャピソ】
「国家経済に対する見方の違い」「政策上の違い」が、今のシンガポールと日本を分かつ大きな違いとなって現れているのだということを
官僚・役人、そして国民も強く認識するべきだと私は思う。
そして、政治家はもっとこうした事例を勉強するべきだ。
シンガポール、アイスランド、アイルランド、フィンランドなど、こうした国々がどうして最近活躍しているのか
その理由をしっかりと学んでいる日本の政治家は殆どいないと私は思う。
かれこれ十数年前になるが、日本が1人当たりGDPでアメリカを抜いたという過去の栄光のイメージのまま思考停止状態に陥ってしまっている気がする。
アジアで日本を凌ぐ成長を遂げたシンガポール。そして、そのシンガポールの超巨大バージョンとも言える中国。どちらの国も「貸席経済」の典型的な成功事例だ。
日本は金融危機に際して、国民に対して尻を押し付けることで解決を試みた。
それに対して、中国は外資の一流銀行を招き入れた。今でも中国の銀行のほとんどは一流の外資系銀行の資本が10%程度入っていて、彼らの経営参画を受け入れている。
これが、「貸席経済」のやり方なのだ。
世界に解決策を求めるのか、国民や子孫に解決策を求めるのか。
この日本と中国の例を見ても、「解決策をどこに求めるのか?」という根本的なアプローチの部分に大きな違いがあるということに気づくべきだろう。
この点について、私は20数年来、ボーダレス経済の中で主張しているが、皮肉なことに一向に理解してくれないのが日本という国だ。
もっと世界に目を向けて、その事例から学び、積極的に勉強する姿勢を身につけてもらいたいと強く願うばかりだ。