【裏】いっつも一人で（pq´ω｀)ﾐｼﾞﾓｼﾞ【ﾂｰﾘﾝｸﾞ】5

何も終わっちゃいねえ！何も！走るだけじゃ終わらねえんだよ！
俺のソロツーじゃなかった　アンタにイイ！って言われたんだ！
俺は場に溶け込むめにベストを尽くした　だが誰かがそれを邪魔した！
道の駅に行ってみるとレストランに蛆虫どもがゾロゾロいて、抗議しやがるんだ！
俺のこと「あいついっつも一人だ」とかなんとか言いたい放題だ　奴らに何が言えるんだ！
ええっ！　奴らはなんだ…俺と同じ端っこに居てあのミジモジを知ってて喚いてんのか！？
「みんな充実し楽しんでいたんだ　もう過ぎたことだ」
アンタにはなァ！　俺には現世での人生なんて空っぽだ！
マスツーじゃ礼節ってもんがあった。助け合い支え合っていた。ソロツーじゃ何もねえ！
「おまえは私にとって最後のミジモジストだ　野垂れ死にをしてくれるな」
あっちじゃキャンプもした　シリアルも食べたよ！　国道最高地点で記念撮影もできた！
それが家に戻ってみれば掲示板の小ネタにもならないんだ！！

畜生…みんなどこ行ったんだ　クソ…
地元にも友達がいた　みんないい奴だった　あっちじゃ友達はちょっとはいた。
それなのにどうだ　ここには何もねえ…
たかし君　憶えてる　俺いつか子供銀行の百円とって拾い物って 交番に届けたんだ。
俺たちいつも二次元のこと、バイクのこと喋ってたから…
アイツはいつも赤い鈴菌の”東京タワー”のこと喋ってた。
帰ったらタイヤが擦り切れるまで走ろうって…

俺たちが居たあのバイク屋のオヤジがやってきて工具箱を持って『お願い修理させて』
そう言ったんだ。俺は断ったがしつこくせがむんで、たかし君は承知したんだ。
俺、コーヒーを買いに出た、ブレーキに問題があってカバーを開けるとアイツの体に吹っ飛ばされちまった。
すごい悲鳴だった！ＧＳＸのブレーキ液やパッキンが俺の体にベットリついてこんなに！！
引っぺがさなきゃならなかった！友達が、俺の体にしがみついて！
俺、なんとかあいつを抑えようとした！けど、どうしてもブレーキ液がどんどん出てくるんだ！
どうにもできなかった！あいつ言うんだ『俺うちへ帰りてぇー帰りてぇー』
そればっかりだ『家へ帰りてぇー　帰って東京タワー乗り回してぇよー』
でも…アイツのパッキンがみつからねえんだ…パッキンがみつからねえんだ…
あれが頭にこびりついてる　もう７年にもなるのに…毎日思い出すんだ
目が覚めてどこにいるのか分かんねえ時もある　誰とも喋れねえ…
時には一日…一週間も…忘れられねえ…あれが…