■「第2の原付」出荷1・5倍 1−6月 通勤の足で需要増
「第2の原付」と呼ばれる2種の今年1〜6月の出荷台数は、前年同期比56%増の約5万7000台と
大きく伸びた。二輪車全体は21%減で、全体の6割を占める排気量50ccの原付1種は36%減と
落ち込んでおり、2種の好調が際立っている。
2種を運転するには、比較的簡単に取得できる原付免許ではなく、普通二輪免許が必要。
ただ、1種に比べると、2人乗り禁止や時速30キロ以下などの規制がない。さらに126cc以上の
バイクに比べると、車体価格は安いうえ、税金が低く燃費に優れ、維持費もかからない。
中、大型バイクよりも駐車スペースを確保しやすいのも魅力だ。
このため、「126cc以上のバイクからの乗り換えのほか、通勤などにクルマを使っていた人が、
新たに免許を取得し購入するケースが増えている」(業界関係者)という。
メーカー各社も販売に力を入れており、2種の1〜6月の出荷台数はホンダが約2万5000台、
スズキが約2万1000台といずれも約6割増えたほか、ヤマハ発動機も18%増の8900台と好調だ。
業界にとっては、原付1種と普通二輪車の間で埋もれていた二種は“救世主”ともいえる存在だ。
海外市場でも、大型二輪が大半を占める米国で、4月以降、ガソリン高騰の影響で125ccクラスが、
「それまでの倍以上の売れ行き」(業界関係者)をみせているという。
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200808260029a.nwc