>>479の中の人です。
皆さん結構勘違いされてる方が多いと思いますが、ラジアル万能な訳じゃないんですよ。
バイアスにはバイアスの良さがあって、代表的な所だと、同じ強度ならバイアスの方が軽く作れます。
ラジアルはトレッド面(路面接地面)にスチールベルトを入れてサイドウォール(タイヤの横)はスカスカです。
この構造だとタイヤがバンクした際に腰砕けになるので、長年バイクのタイヤには向かないと言われてきました。
近年のロードタイヤがラジアル主流なのは、サイドの面積を減らして(扁平率を60%や50%にする)剛性をごまかせる様になったからです。
それとサイド剛性の不足を補う為に2輪用ラジアルは空気圧が高めの設定になってます。
ラジアルの利点は、トレッド面の剛性が高いので接地面の変形が少ないので、ハンドリングの応答性が上がる、
トレッド面の変形が少ないので軟らかいコンパウンドを使っても磨耗しにくい、トレッド面の剛性も高いのでパンクしにくい等です。
欠点は、先に言ったようにサイドの剛性が低いので、バンクさせると腰砕ける、異物等でのサイドカットに弱い、構造的に重くなる等です。
反面、バイアスは、タイヤ全体に均一にカーカス(ベルト)が入っており、全体の剛性が均一にできます。
これの利点と欠点はラジアルとは真逆と思ってもらっておkです。
そんな訳で、構想的にはバイアスの方が低圧に向いてるんです。(タイヤの変形が少ないので形状を保つのに空気圧依存が少ない)
オフタイヤでトラタイヤだけが何故ラジアルかと言うと、速度が低く、タイヤ剛性に依存するハンドリングの要求が無い、
サイドが軟らかい事が逆にギャップの1次吸収の上で利点となるって事でしょうか。
ラジアルは構造的にダートで高速で飛んだり跳ねたりするのにはあんまり向かないのでしょうね。
どちらも一長一短なので適材適所と思います。
因みに昔のピレリの四輪用ラリーコンペタイヤはバイアス構造にラジアルベルト入れてたりしてたんですよ。
今で言うハイブリッド構造ですかね。
長文となって申し訳ないです。
もう引っ込みます。