バイクにまつわる恋愛話 26th

確かに。
覚えてるところもあるけど、活字にするのは難しく、あえてごまかしてみました。
細かく描写するとスレチになりそうだし。＾＾；
　
私とＴ。
大人のような子供の付き合いが始まってからは、Ｔはほとんど毎晩家を抜け出しては私の部屋にきた。
そして毎晩私のベッドで抱き合った。
気持ちいいとかでなく、ただ二人で肌を重ねたいだけだった。
１６の私と１５のＴ。
何が甘くて何が苦いのか、何も知らなかった。
ベッドの中でたまにＴが言う。
Ｔ：「オレ小さいよな。」
私：「えーそうかなー。よく分らんけど普通こんなもんじゃないの？」
Ｔ：「トイレとか行くと分るんだよ。男ってのは。オレぜってー小さめ！」
私：「ぷっ！何それ男同志で比べっこするの？変なのー！ＷＷＷ」
Ｔ：「ち、、ちがうって。なにげに分るんだよ男ってのは！」
私：「いいんじゃない？小さくっても。私は気にならないけど？」
Ｔ：「そっか。ならいいよな。」
避妊も知らず、私もＴに夢中だったし、Ｔもまた同じだった。
ただただ、ずっとずっと一緒に居たかっただけだった。
私は毎日があまりにも楽しくて、自分の将来の事もＴの将来の事など考えなかった。

�C�C�C(*´Д`)'`ｧ'`ｧ　ﾊﾟﾝﾂ脱いで続き待ってるぉ

急に怖くなってきた…

でもこんな幸せ、長くは続かなかった。
私の親は全く見て見ぬフリで、誰が娘の部屋に上がり込もうとシラン顔だった。
、、、が、
Ｔの家ではただ事ならぬ大事件に発展していたようだった。
もう年末も差し迫ったある日、Ｔが突然来なくなった。
いつもいつも連絡する事なく、来るのが当たり前になっていたＴ。
受験勉強も多分していなかっただろうＴ。
させなかった私も悪い、、、仮にも一つ年上なんだし。
私との情事にうつつをぬかして、志望校にでも入れなくなってしまったのか。
私はＴが来なくなってから、１週間待った。
ある日私はたまらなくなって、Ｔの同級生のイトコに電話してＴの事を聞いてみた。
イトコは快くＴの近況を探ってみると言ってくれた。
翌日イトコから電話があった。
イ：「あ、お姉ちゃん。なんかねＴくん今大変みたい。」
私：「なんで？どんな風に？？」
イ：「んーちょっと言いにくいんだけど、ひょっとしてお姉ちゃんとＴくんと付き合ってるの？」
私：「え、ええ、えと付き合ってるのかな。うん。多分付き合ってると思う。」
イ：「そっか。なんかねーＴくんのお父さんとお母さん厳しい人でしょ？
　　　うちの親とＴくんの父親って同級生だったんだって。
　　　昨日分ったんだけどさ。いや、お姉ちゃんの事は言ってないけど友達の話しとか聞いてさ、
　　　で、最近Ｔくんの親がうちの親に何度も電話してきてるんだって。
　　　でね、最近Ｔくん勉強してないんだって。狙ってた高校ギリギリだったらしいんだけど、
　　　最近になって、先生から志望校を変えた方がいいって言われたらしくて。
　　　大学行くためにはその高校に受からなきゃいけないらしいよ？
　　　そんでＴくんもうめちゃめちゃ勉強させられてるらしい。
　　　もう一切の友達付き合い禁止になって、家から出させてもらえないらしい。
　　　家庭教師とかつけさせられて勉強させられてるんだって。」

私：「、、、そう。」
イ：「でね、なんかＴくんの親が言うには不良で年上の女がＴをたぶらかしてるんだ！！って
　　　うちの親に言ってるみたい。」
私：「、、、。」
この後イトコがいろいろ話ししていたが、あまりのショックに何を言われたかは覚えていない。
ただ覚えているのがＴの両親が私の事を知っていて、付き合うのにすごく激怒してるらしいと言う事だけ。
分ってはいた事だ。私とＴとじゃレベルもラベルも違いすぎる。
来るべき時が来た。そう思った。
電話を切った後、何も考えずバイクに乗った。
自然に涙が出た。
ドコへ行こうか？
いつもＴと行った海は胸が痛い。今は行けない。
私はだれも来ないようなさびれた海のはしっこにバイクを止めるとひとり大泣きした。

しばらくの時間が流れた。
たまに会う事のあるイトコからは、結局Ｔが志望校のランクを下げて、
友達もいないような高校に進学したと聞いた。
　
私は相変わらず荒れた生活に戻っていた。
バイクで死んでも構わないスピードで夜から朝まで自分の居場所を求めていた。
雪が降ろうが雨が降ろうが関係なかった。（福井在中なもので）
バイクだけは私のもの。
誰も私から奪う事のできない絶対なる信頼関係。
時には自分の有り金だけを持って１０日ほどバイクで四国まで放浪したりした。
地元の人に優しくされたり、
ピースサインもらったりで心癒されたが、
やっぱりココは私の居場所でなくて、、、
何度か死ぬ事も試みてはみたが、
気が小さい性分で、結局中途半端に実行にうつした分だけの傷しか残らなかった。
ある日の夜、８時頃、５０キロ制限速度の道をいつものごとく１２０キロで走っていた。
突然横から警察が赤い棒を振りながら、停止しろーー！といってきた。
　
私は１７でバイクを降りた。
　
と、いうか、降ろされた。
　
２年間の欠格期間。地獄のようだった。
それでも死ぬ勇気もなく私は１９歳になり、無事車の免許を取得した。
その時はバイクの免許の事は考えられなかった。

バイク＝Ｔ
私の未熟で熱かった恋。
Ｔの事を思い出さない日はなかったが、こちらから連絡を取る事はできなかった。
ランクを下げた高校と言えど進学校に行ったＴ。
一度でも好きだと言えていれば、Ｔとの関係はもっと穏やかに緩やかに過ぎたかもしれない。
お互いを確かめ合うべく、毎夜子供ながらにお互いの愛情を深めるため抱き合った日々。
毎夜受験前のＴを、家から抜け出させるような事はしなかったのかもしれない。
　
しばらくして私は実家に１人で生活していた。
４度目の再婚にも失敗した父親は、家を出て行った。
父親が電話を持っていったので、自分で新しく電話をひき、寂しくなると友達と電話をした。
毎日大酒を飲み、記憶がふっとぶような生活を続けていた。

切なすぎる・・・ﾟ・(ﾉД`)

そんなある日玄関のチャイムがなった。
夜だった。
もう季節も覚えてないが冬頃だったろうか。
こんな時間に誰だろうと思って玄関に行くと、少しヤセて色の黒くなったＴが立っていた。
手には何か持っていた。
私：「、、、どうしたの？、、、、こんな時間に？」
Ｔ：「、、いや、、、あの、、、高校の修学旅行に行ってきたから、、、お土産持ってきた。」
私：「あ、、、ありがと、、、う。」
私とＴはそれ以上何もしゃべらなかった。
ただ私とＴは黙ってキスをして、そして抱き合った。
今までの時間を取り戻すかのように。
少し乱暴に私を抱くＴ。
でも何をされても反応してしまう私。
何度も何度も二人でお互いを確かめあった。
　
私とＴ。
　
こんなに好きなのに、私は一度もＴを好きだと言わなかった。
またＴからも私を好きだとは言われた事はなかった。
長い時間二人で裸で抱きあった。
このまま時間が止まればいいのに！
もう何も望まない、何もいらない、ただただＴの側にいさせて！

Ｔが帰り際に言った。
Ｔ：「また明日の夜来てもいいかな？」
私：「・・・。」

Ｔ：「・・・。」

私：「うん、いいよ。」
Ｔ：「車あるよね？明日オレ、バイト代が入るから二人でなんかおいしいもん食べに行こう。」
私：「うん、いいよ。」
Ｔ：「じゃまた明日ね！」
私：「うん。、、、あの、、、今日は会いに来てくれてありがとうね。、、、嬉しかった！」
Ｔ：「オレも会いに来て良かったよ！じゃね明日！」
Ｔは無邪気に笑うと夜の道を自転車で帰っていった。
私はＴを笑顔で送りだしたあと、玄関で泣いた。
　
Ｔが私をずっと思っていてくれたという嬉しさと、
またあの苦しみを味わう日がきっと来ると思うと、涙しか出ない。
Ｔの両親は志望校を下げさせた張本人の私を許すハズがない。
そしてＴはまた大学進学を迎えた受験生だった。
私とＴは未熟すぎて恋を成就させるには乗り越える障害が大きすぎると思った。
本当はＴの事が好きで好きで、大好きだったんだーーー！！！と叫びたかった。
　
次の日の夜私は飲みに出かけた。
Ｔが来るハズだった時刻に私は家にはいない。
そして今夜は帰らない。
私はＴとはもう会わない。
、、、そう決めたのだ。

Ｔとの恋愛は非常につらくて悲しくて苦しくて、今思い出すだけでも切なくなる。
楽しかった事もあるし、自分が生きる事を唯一認めてくれた存在だったＴ。
私には大きな大きな存在だったＴ。
いまでもたまに、Ｔのことを学校中を捜しまくってる夢を見る。
でもＴは見つからない。
校舎にも、教室にも、部室にも、二人で行った海でさえ、、、Ｔはどこにもいない。
私の側には、、、いない。

その後、何年後かにイトコからＴは念願の大学に入ったけど、荒れて荒れてどうしようもないんだよ。
って両親がＴに対してサジを投げてるらしいって話しを聞いたりもした。
ホストクラブの店員になったらしく、夜も朝もなく、家に帰って来ないらしいと聞いた。
Ｔの側に行きたかった。
Ｔの全てを包み込めるのは私じゃないのか？って思ったりした。
私がＴとの約束を裏切った事で、Ｔが壊れたのかもしれない。そう思った。
ほんとはＴとの食事、すごくすごく行きたかった。
もう２度と離れたくないと思った。
Ｔに焦がれておかしくなりそうな自分もいたけど、
でもそれを認めたら完璧に壊れる自分もいて、
Ｔがつらい時期を送っていただろう時、実は私も生きる事に四苦八苦していた。
私がＴと付き合う事になれば、親戚のオジさんやオバさんにも、迷惑になる。
父親が迷惑もかけてた事もあって、私の事で迷惑はかけられないと思い、
私はＴには飛び込めなかった。
私がココで好きだと一言でも言えば、事体は変わったのかもしれない。
もう少し大人の、精神的に大人の付き合いが出来たかもしれない。

私は今３児の母親だ。
毎日が幸せいっぱいで、私が生まれてきた意味をようやく理解できる年になった。
　
結婚して何年かたった時、偶然Ｔとショッピングセンターであった。
二人は何もしゃべらず、ただじっと目を見ただけだった。
Ｔの横には、清楚で身長の低い女の子がいた。
Ｔはその子の手を握っていた。
その時私の後ろから２歳になる娘が
「おかあさ〜〜〜ん」
と駆け寄ってきていた。
私とＴは言葉も出ず、ただ見つめあっていた。
ほんの数秒の事だった。
ふと、隣の女の子が私に会釈してきた。
私はとまどいながらもその子に会釈した。
Ｔはそれを見て私の顔をじっと見つめると、軽く頭を下げ歩いて去って行った。
Ｔには私が裏切ったように思えただろう最後の約束。
本当は本当は、Ｔの事が好きだったんだ。
でもそれを言うと私もＴも壊れてしまう。
言えずにいた思い、、、「好き」
何もいらない、二人だけ、、、二人が一緒であれば何もかもが良かった日々。


Ｔの胸に飛び込む事が出来なかった気の小さい私。
今はそれぞれが大人になってそれぞれの道を歩いている。
でも、ほんとはＴに言いたかった。
「好きです。」と。

つД｀)･ﾟ･｡･ﾟﾟ･*:.｡..｡.:*･ﾟ

余談ですが、私も結婚しました。
ダンナとは知り合って１２年たちます。
Ｔによく似た、浅黒のヤセたいい男です。
去年の秋の事。
いつもバイクをうらやましそうに眺めている私を見てダンナが一言。
夫：「免許取り直す？」
私：「え？！　いいの？」
夫：「うん、だってすっごいバイク見る視線がウザいから。ＷＷＷ」
私：「もう！、、でも、、、ありがとう。」
　
って事で、去年１８年ぶりにライダーに復活しました。
海へ行ったり、山へ行ったり、いっつも１人でプチツーを楽しんでます。
Ｔと行った海にも行きました。
納車された次の日に行ったら懐かしすぎて切なくて涙が出そうだった。
Ｔとの恋いは叶わなかったけど、得るものもたくさんあり、
長い長い時間さまよって苦しかったけど、
私を産んだ父も母も恨んだりした時もあったけど、
それでも生きて、今のダンナとも巡り合えて、私は本当にこの世に生まれて良かったと
全てのものに感謝出来るようになりました。


ながながとありがとうございました。
つたない文章ですいませんでした。

みなさん好きな人には好きと伝えて下さいね、後悔なきよう！　あと、免許を大切に。

FZ250乗りさん、お疲れ様でした。
とてもいいお話、ありがとうございました。
普段はROM専な私ですが、今回はおもわず書き込みをしたい
衝動に駆られました。

特にコメントはいたしません。
ただ一言。

よかったです。

感動した！！！
いや、もうマジでネタやなくこの一言に尽きる


　　　　　　　　　感動した！！！

乙でした。
人に歴史ありとはよく言ったものです。
ひさしぶりにせつなさ炸裂しました。
幸せな現在を大切にしてください。

｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡'`ｧ'`ｧ

今、幸せなんだ。お疲れ。いい話読ませてもらったよ。
何か俺と境遇と近かったっぽいＴ君サイドから読んでも苦いけどね。

>>944
試しに叫びながら転がってみたら
「びっくりするほどノーフューチャー！」って叫んじゃったんだが。

青春の甘酸っぱい思い出と重なるバイクか
エンジンの鼓動が自分の心臓の音のように感じられたあの夏も暑かったんだろうな
リターンライダーとして人生の忘れ物取りに行けたかな？

>>965
FZ250乗りさん、本当、感動しました。
FZ250　フェザー　懐かしいす。中免取る前、憧れのバイクでした。

もう、なにもいえません。
ただただ、乙としか・・。

イイ(・∀・)！
フェ、ザー！！

｡･ﾟ･(つД`)･ﾟ･｡'`ﾌﾞ'`ｧ

朝から泣いてしまった。
FZ250さん、乙でした。

俺の中で「映画化決定」

みなさん　ありがとうございました。
昨日は私自身も、途中でウルウルでした。＾＾；
　
始めてＴを乗せて海まで行った、あの時の景色は私の宝物です。
色褪せる事のない私の大切な思い出。
　
相変わらず人付き合いはヘタなままですが、こうしてこの掲示板を通して
自分の思いを叫ぶことができました。

早熟すぎてドン引きされるかと思って、ちょっと不安でしたが
思いきってありのまま書いてみました。
私の話を呼んで下さったみなさん、ほんとにありがとうございました。

>>978
ジーンと来たが、ただならぬ雰囲気にTと嫁さんがどうなったかが心配だ

(´ー｀)ノ　ﾖｼﾖｼ

なんかね、もう・・・こみ上げてくるモノを抑えるのに必死で
言葉がでないんだ。(´･ω･`)

ＦＺ２５０乗りさん乙です。

なんかね、もう・・・次スレを立てないと埋まっちゃいそうなんだ

なんかね、もう・・・次スレはアク禁で立てれないんだよね

なんかね、最近書き込み多くて嬉しいね

なんかね、もう・・・肛門が痒いんだ

(ﾟ∀ﾟ)人(ﾟ∀ﾟ)ﾅｶｰﾏ

FZ250さん、乙でした。

誰かこのスレを保存して下さい。

お前の心に永久保存するんだ
ちゃんと上書き防止のライトプロテクトシールを貼ってな

>>988
つ　http://blogri.jp/crazy205/entry/1187520714/
フェザーの話だけ、まとめてみた。


>>989
申し訳ない

>>990
乙であります

こ

こんな切ない恋もあるんだな
映画化決定

素直に羨ましいとも思うし、体験したくないとも思う

とりあえずセクロス部分だけは羨ましいし体験したいよな

はぁ？セクロスなんて都市伝説だろ。何言ってんだ

左様、そんなものは存在しない。

バイクにまつわる恋愛話 27th
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/bike/1187537670/

うめ

ｳﾒ

過疎ってるなぁ…

1000kmの旅を愛車と終えた夜 ――
　一杯の熱い珈琲が 次の旅へと 想いを走らせる。
　。,　　.ﾟ。　+　☆。,ﾟ.　o　。+　。ﾟ.,
　ﾟ.　ｏ　*　。　ﾟ。　ﾟ.。　　ﾟ。　+ﾟ　　。　ﾟ
ﾟ　`　.ﾟ　.　　.　ﾟ.　.　ﾟ　　.　ﾟ　　.　　,
　.　　.　　　。　　　.　,　　　　　　。
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾟ　
　　　　　　　　｡ﾟ　日
　　　　　(*'∀`)ノ 　　∫ ○　　∠〆〜_-ワ
　　　　　人＿',ﾍﾍ　へ.aノ人　 《*)ゞ≦0《*)
　‐''"´''""゛'"｀''"´'''"″"''"｀''""''"｀''"｀'"｀"'｀`'‐