【自己中】国井律子Part21【事故厨】

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■ 1/12 つれづれ
「晩ご飯はカレーよ〜」のオッカサンの電話に心躍らせながら、ジムショからマジェで家路に向かっていたその時、突如チャリが
小道から飛び出してきた。凄まじい破裂音。衝撃。身体が宙に投げ出された。火花を散らし前方に滑っていくマジェが視界の隅に
見えた。ずいぶん長い間空を飛んでいたように感じたが、やがてアスファルトに叩きつけられ、アタシは無力な物体となり転がった。
シールドが剥がれ、ヘルメットが地面にぶつかるおぞましい音。アタシは何が起こったのか理解できず、道路にうつぶせたまま
動けなかった。周りがやけに騒がしかった。「救急車呼んだ方がいいんじゃないか?」「お姉さん、大丈夫?」「今(アタシに)触っちゃ
ダメだ!」その中で一番大きかったのは「ごめんなさい、本当にごめんなさい!!!」の声。チャリで飛び出してきた少年が、アタシの
横で泣きべそをかきながら謝っていた。手足をゆっくり動かしてみる。あたたた。でも折れてはいなさそう。たぶん酷めの打撲で、
右下半身の外側が熱く痛む。よろよろと立ち上がると、30人ほどいた野次馬は半ばガッカリしたような顔をして、おのおのの生活に
戻っていった。ライト付けっぱなしで無惨に横たわる傷だらけのマジェを、若い男性二人組が起こしてくれた。「ここじゃ寒いし、
警察が来るまでウチに来ますか?すぐソコなんです」世の中捨てたもんじゃないね。ありがとう。事故現場は片側1車線、計2車線の
優先道路。そこを流していたら、チャリ少年がノン・ブレーキで飛び出してきた(しかも彼、坂を下ってきたからけっこうなスピード)。
いわゆる出会い頭。驚いたことに交差点から10メートル以上も離れた場所に、アタシは寝ころんでいた。野次馬が去った往来で、
呆然と立ちつくす少年。歳を訊くと「16です」と彼は答えた。ケガは?「ヒザを少し打ちました。それよりバイクが……、ボク、弁償します」
とりあえず警察呼ぶから(笑)、キミも家にデンワしなね。「両親に何て言えばいいんですか?」オートバイとぶつかっちゃったけど、
たいしたケガはないって言えばいいんだよ。
939774RR:2007/02/03(土) 22:25:17 ID:lNqc7kE5
彼のケイタイはバリバリに割れていた。アタシのを貸してあげると「親がスグに来るそうです」と言う。その間ジムショ・メイトのタクタクも
駆けつけ(センキュ)、3人で寒空の中イロイロ話す。とはいっても少年はよほどショックだったのか、うつむいたままだ。そこに彼の
父親が登場。「オイ、ぶつかったのどっちだ?」と、タクタクとアタシを睨みながらぶしつけな質問。「違うんだよ、お父さん。ぶつかったのは
ボク。ボクが全部悪いんだ」少年はひとしきり状況を説明すると、今度は父親「おめぇ、こんなでかい道にブレーキかけず突っこんだのか?
死にてーのか!」と、今にも少年の胸ぐらを捕まえそうな勢いで怒鳴り、少年は「ゴメンナサイ」と平謝りした。てなわけで事故りました。
はじめてのバイク事故でした(タチゴケは除く)。噂には聞いてたけど、あんなにダイナミックに転がるとは。同時に優先路だからって、さも
当然のようにスピードを出していたアタシはバカだった。事故った直後は「あと10秒タイミングがずれてたらヒットしなかったのに、運悪ぃ〜、
腰痛ぇ〜。それよりマジェが!カウル、バキバキやん(泣)!」などと嘆いた。けど、実家に行き「ほら言わんこっちゃない!」とオヤジに
罵られ、オカンに優しく湿布を貼ってもらい、冷めたカレーを食べ、自分の部屋でひとり冷静になったところで今日の出来事を思い返せば、
アタシはなんて運が良かったんだろうと心底思う。まず、あれだけすっ飛んだのに打撲程度で済んだこと。冬で良かったってこと
(軽装な夏場だったらこうはいかないよ)。なにより男の子がほぼ無傷だったこと。これにはマジで救われた。
もし彼が大けがをしていたら……想像しただけでゾッとする。にしても、右尻にモウコハンみたいな大きな青アザこさえちまったよ。
あら、事故ったら若返っちゃった? って、いくらなんでも若返りすぎですよ! 明日早いうちに病院行ってこよ(トホホ)。
940774RR:2007/02/03(土) 22:31:32 ID:lNqc7kE5
■ 1/14 つれづれ
たくさんのメールを戴きました。トモダチからはデンワを。みなさん、ありがとう。16歳の少年に夕べお見舞いのデンワを
してみたところ、これといったケガもなく元気だそうです。アタシはと言えば、外側の右尻と太ももは痛いが、筋肉痛にも
見舞われず、おかげさまで普通の生活を送っています。今日もチャリを30キロ漕いだし、そうだなぁ、痛みの度合いは
スノボで派手に転んだのと同じくらい。そう、スノボをやってるおかげで、比較的痛みには強いみたいです。このくらいの
打撲ならあと一週間もすれば引くだろうとか、だいたいの予測が付くの。転がったり、お尻を打ったり、フィールドこそ違うけど
(雪とアスファルト)痛みの種類が一緒だし。
あと、みなさんから戴いたメールで一番多かったのは、「顔傷ついてませんか?」。ラッキーなことに、つか不思議なことに、
擦り傷、切り傷、皆無なんですね。その分、マジェに(泣)。もしかしたら廃車になっちゃうかもな勢い。
今回は警察にも同情された「もらい事故」。その上尻は痛いし、オートバイや医療費は自腹で何とかせにゃあかんし。
いやいや、年明け早々ついてないなぁ……なんてガッカリしたけど、でもね、この一件以来ものすごく用心深くなったのよ。
止まる、確認する、無駄に急がない。乗り物に乗る限り当たり前のことを、もう一度見直すことができた。もしかしたらこれから
先遭っていたかもしれないもっともっと大きな事故が防げたのかも、なんて。
まぁとにかく。上がっていかないことには始まらないのです(気分的に)。今度の日曜、ライドローブのイベントはもちろん出席。
皆さん、現地で。アイラヴ!!
・・・次はこのヤニ女に俺が轢かれる番かも…((;゚Д゚)ガクガクブルブル