【久々に】村上春樹風@バイク板【復活】

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177774RR:2006/07/05(水) 10:26:07 ID:vxxhIwkm
『何がわかったって言うの?何もわかっちゃいないのよ。あなた』
『だってそんなレス、変だと気付かなかったわけないわよね?』
と彼女はマイルドセヴン・ライトに火を点けた。
178774RR:2006/07/05(水) 11:07:24 ID:vWPqCTCQ
交流でありますか
ナカタはその辺りのところはわかりません
カブで猫さんを探しに行ってまいります
179774RR:2006/07/05(水) 13:06:56 ID:BYTQDoMl
掟ポルシェ
180774RR:2006/07/06(木) 01:30:55 ID:VIJwZPZg
***お題***

ジェイ風で。
181774RR:2006/07/06(木) 01:32:40 ID:VIJwZPZg
age忘れた・・・
182774RR:2006/07/06(木) 12:57:09 ID:MTU/KuIQ
「スズキといえば、ひとつ奇妙な思い出があるのよ」
とすみれはふと思い出したように言った。
「小学校の二年生くらいのとき、買ってから半年くらいの
綺麗なGSXがうちにあったの。わたしが夕方に縁側で本を読んでいると、
そのGSXが庭に建っていたガレージの中ですごく興奮してブリッピングしてた。
よくGSXがやるでしょう。なにもないのに一人でウォンッてふかしたり
パッシングを繰り返したり、クラクションを鳴らしたり。
GSXはあまりにも興奮していて、わたしが縁側から見物していることに気づかない
みたいだった。それは不思議な情景だったので、わたしは本を置いてGSXの様子を
じっとうかがっていたの。GSXはいつまでもその一人遊びをやめなかった。というか
時を追うごとにそれは真剣味を増してきた。まるで何かに取り憑かれたみたいに」

すみれはグラスの水を飲み、すこし耳を掻いた。
183774RR:2006/07/06(木) 13:12:24 ID:MTU/KuIQ
「見ているうちにだんだんわたしは恐くなってきた。というのは
GSXにはわたしには見えないものの姿が映っていて、それがGSXを異常に
興奮させているんじゃないかって思えてきたから。やがてGSXはガレージの
周りをグルグルと走ってまわり始めた。すごい勢いで、まるで絵本に出てくる
バターになっちゃうトラみたいに。そしてひとしきりそれを続けたあとで、
公道に向かって一気に加速していった。わたしは縁側から大きな声でGSXの名前を
呼んでみたの。でも聞こえないみたいだったわ。
やがて日が暮れてきて、秋の終わりの冷たい風が吹き始めた。わたしは縁側に
座ったままGSXが帰ってくるのを待っていた。変態的なバイクだったし私が
そこにいればやがて帰ってくるだろうと思って。でも帰ってこなかった。
アクラポヴィッチの排気音すら聞こえない。あたりはどんどん暗くなっていった。
わたしは恐くなって、家の人に知らせに言ったの。みんなは『そのうちに帰って
くるから放っておきなさい』って言った。でもGSXは結局もどってこなかった」

「もどってこなかったの?」とミュウは訊ねた。

「うん。まるで煙みたいに。みんなは『変態だから』って言ってたわ」とすみれは言った。

ミュウは目を細め、いつもの小さなしわを作って微笑んだ。
184774RR:2006/07/06(木) 13:17:42 ID:MTU/KuIQ
「このスレはageるべきなのかい?」

こんな馬鹿げた質問に答えるものなどいない。

いや、そんなことは分かっていた。

スズキが変態であるようにごく自然な事象だ。

まったく、やれやれだ。
185774RR:2006/07/06(木) 13:22:50 ID:plHxdpDR
「そろそろいったほうがいいよ」と。バロンの店員がいった。「ここにいてもどうにもならない」
実に現実的な言葉だった。確かにその通りである。
僕は店から出なければならない。好むと好まざると関わらず。
「最後にひとつだけいいかな?」と、僕はいった。
「なに?」
「このバイク、名前はなんていうのかな?」
僕が尋ねると、彼はバイクのタンクを黙って指差した。 そこにはYAMUDAとかかれたエンブレムがある。
「…ヤマハ?ホンダ?」と、 僕は尋ねた。だが、彼はそれに首をゆっくりと振った。
「・・ヤムダ」
「え?」
僕は聞き返す。

「ヤムダだよ。ホンダとヤマハの合いの子なんだ」
「ありがとう」
僕は礼をいって、その場を離れた。そして、それきり二度とレッドバロンに行くことはなかった。
186774RR:2006/07/06(木) 20:20:54 ID:89tSO5zA
 結局、僕は何を得て何を失ったんだろう。
 失ったものは容易に数えられる。お金、時間、免許の点数・彼女・廃車に
 したバイク・バンクセンサー・まな板・昔の金華山の風景。
 そして得たものは幾ばくかのテクニックと喪失感。きっとこれが30代独身
 バイク乗りなのだろう。
187774RR:2006/07/06(木) 20:23:45 ID:89tSO5zA
コース走らないの? と彼女が訊ねる。
やらない、と僕は答える。
何故?
56秒というのが僕のファステストラップだった。覚えてる?
覚えてるわ。私のファステストラップでもあったんだもの。
それを汚したくないんだ、と僕はいう
188774RR:2006/07/06(木) 21:22:27 ID:+cYZykIT
僕は初めて手にしたバイクにまたがる。とても興奮している僕はペニスが硬直しているのがわかる。
ガソリンスタンドで店員さんが僕のものにそっと手を伸ばす。僕はそれを拒まない。
「ねえ、店員さんは僕のお姉さんだよね。」と僕は言う。
「そんなこと関係ないわ。これはメタファーよ。」と店員さんは言い、そっと僕を迎え入れる。
189銀のスカG ◆HAWK2rcsg2 :2006/07/06(木) 22:08:22 ID:x3NtYdGt
>>178>>188
それ、タイトル何だっけ?


僕はナカタさんにテラワロスした。
190774RR:2006/07/06(木) 22:20:28 ID:qbz/7+rd
突撃隊だっけ?
191774RR:2006/07/06(木) 22:33:29 ID:ltenKed/
突撃隊がこんなに滑らかに喋るわけないだろ
192774RR:2006/07/06(木) 23:06:38 ID:89tSO5zA
ワ、ワタナベ君もさ、い、一緒に起きて、やるといいのにさ
193774RR:2006/07/06(木) 23:09:00 ID:CkSdDUMp
オススメの作品を教えてください。
村上ラジオはつまんなかったです。
194774RR:2006/07/06(木) 23:11:33 ID:UudpLR7L
「『海辺のカフカ』で語って」と直子が言った。
195774RR:2006/07/06(木) 23:12:59 ID:ltenKed/
>>193
風の歌を聴け
っていうか鼠三部作とダンスダンスダンス
196774RR:2006/07/06(木) 23:23:53 ID:CkSdDUMp
おk。
今度買ってくる。
197774RR:2006/07/06(木) 23:24:49 ID:CkSdDUMp
あげまくってすまんかった。。
198銀のスカG ◆HAWK2rcsg2 :2006/07/06(木) 23:40:59 ID:x3NtYdGt
>>194
「ありがとうございます。でもナカタは頭が悪いのでよくわかりません」とナカタさんは言った。
199774RR:2006/07/07(金) 00:30:57 ID:2anYGHWh
突撃隊とナカタさんはおれもタラワロス
200774RR:2006/07/09(日) 20:33:45 ID:RYpBtr5K
「トレンディーじゃないんだ」
201774RR:2006/07/09(日) 20:53:23 ID:Xi4e2b9V
リレーカキコ。
どんどんかっこよくつなげてください。


「我々にとって」



202774RR:2006/07/09(日) 23:49:59 ID:RYpBtr5K
カワサキに乗るのが最大の美徳だった。
203774RR:2006/07/09(日) 23:57:20 ID:FnjXk/M8
「しかし、カワサキに限らず」
204774RR:2006/07/10(月) 00:05:00 ID:ffqVlD+E
と、僕はどこでもない場所のまん中から
205774RR:2006/07/10(月) 08:33:33 ID:qDsu7Qoo
「素敵」 と彼女は言って微笑む。「タイヤの空気圧を量って、オイルを交換して、
プラグの焼け具合を見てくれる?」
「もちろん。喜んで」 と僕は言う。
「私のいちばん好きなことって何だと思う?」
「正直言って見当がつかない」
「私がいちばん好きな事、何かというとね」 と彼女は僕の目を見ながら言う。
「冬の寒い朝に嫌だな、起きたくないなと思いつつ、カストロールの香りと、タイヤからの
プシューっていう空気のゴムの匂いと、プラグレンチのラチェットのカリカリって音に我慢
しきれずに、思い切ってさっとベッドを抜け出すことなの」
「よろしい。やってみよう」 と僕は笑って言う。
206774RR:2006/07/10(月) 16:11:27 ID:sJp0ON6w
warota
ディープなスレだな此処
207774RR:2006/07/11(火) 10:32:00 ID:RWCeUKNY
ありがとう、マイ・フレンド。
208774RR:2006/07/11(火) 20:22:00 ID:6SlWuoeX
>>207
「川西蘭風@バイク板」
の方がしっくりくる気がする・・・

209774RR:2006/07/12(水) 22:36:13 ID:iU3DiSXu
正直、面白い
210774RR:2006/07/12(水) 23:25:47 ID:Xe80bwuo
age
211774RR:2006/07/13(木) 08:15:26 ID:6OT3eNes
「馬鹿みたい」 と彼女は言った。「私、そんなバイク乗らないもの」
「それはまあ一つの見識だな」 と僕は言った。そして駐輪場からスズキを出した。
「でも人は理不尽にバイクに乗りたくなることがある。より好みできないこともある。
それがバイクというものだ。君もヘルメットを買ってもらえるくらいの歳になったら
たぶんそれがわかる」
212774RR:2006/07/14(金) 09:12:58 ID:wDL2/ov2
まるでバイクのあるべき姿を具現化したバイクの精みたいだ、と僕は思った。
213774RR:2006/07/15(土) 11:34:06 ID:a9mYEadw
「ユミヨシさん、ガス欠だ」 と僕は囁いた。
214774RR:2006/07/16(日) 04:28:42 ID:/WyA/lVd
やれやれ下がりすぎだ
215774RR:2006/07/17(月) 20:43:40 ID:9amvqHg1
「そうかもしれない」
216774RR:2006/07/17(月) 22:11:32 ID:ffs2Q+4t
僕らの言葉がkawasakiであったなら
217774RR:2006/07/18(火) 10:50:40 ID:tAoATALX
『おいおい待ってくれ!ここはsuzukiの
 場所だってことは君も知ってるだろう・・』
218774RR:2006/07/18(火) 21:26:02 ID:M+EDTGIX
官能的洗車
219774RR:2006/07/18(火) 23:30:23 ID:fBEQSIjw
気違い乙>>1-218
220774RR:2006/07/19(水) 01:03:42 ID:RH0IHEvp
僕はたしかにレースを観戦するのは好きだったが、
あえてレーサーを志すほどのライディングの才能があるとは思えなかったし、
かといってモータージャーナリストや解説者になるには好みが激しすぎた。
結局のところ開発向きの人間でもなかった。

そんなわけで僕は、いわば消去法的なプロセスを経てバロンの営業マンになることを選んだ。
僕はもともと営業マンになりたいと思っていたわけではなかった。
でも実際に営業マンになってみると、この仕事に対して予想していた以上に深い敬意と愛情を抱くようになった。
いや、それよりはむしろ、深い敬意と愛情を抱いている自分をたまたま発見することになった、
という方が表現としては正しいかもしれない。
221774RR:2006/07/19(水) 01:12:34 ID:+PL3gZAs
そんなわけで僕は、いわば消去法的なプロセスを経てパロマの営業マンになることを選んだ。
222774RR:2006/07/19(水) 01:44:47 ID:p8aE9MWY
>221
君の行く先は不透明な擦りガラスのようだ
223774RR:2006/07/19(水) 11:20:33 ID:NOb0IeGE
「でも歳とともにだんだん上手くいく確率は向上する」
と僕は続けて説明した。
「コツがわかってくる。制動距離や限界速度を測れるようになってくる。
しかし通常それに比例してバイクに乗る時間そのものは減少してくる。
そういうものなんだ」
「惨め」とユキは首を振りながら言った。
「実に」と僕は言った。
224774RR:2006/07/19(水) 21:59:43 ID:PaZSUEHX
なにこの自慰スレ・・・
225774RR:2006/07/21(金) 09:45:19 ID:qz3tbabo
やれやれ
226774RR
猫山さーーーーん!