★工具について色々と語ろう!その25★

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実際の例を見てみよう。げんしけん1巻から。第1話、主人公の笹原が初めてげんしけんの面々に受け入れられるシーン。

(笹原、咲ちゃんに殴られて)

笹原「…親父にもぶたれた事無いのに」

咲ちゃん「は?」

斑目「いやあ、やっぱりここはそうだよな!お約束って奴ですか?」

田中「えらい。よく言った!」

斑目「俺なんか思ってても言えなかったよ。いや、普通いえない!」

「親父にもぶたれた事無いのに」という、ガンダムの超有名台詞を状況にあわせて言うというジョーク。
こうすることで、笹原は「私も同じようにオタクですよ」と表明するわけだ。*1

これも典型例。
624774RR:2006/06/04(日) 19:12:58 ID:FQ5J6x3p

W3C準拠なHTTPパンティ - Engadget Japanese

これがいかにもオタクジョークであるのは、HTTPを使っていることではなく、
HTTPという一部の人にしか伝わらないことをジョークとしている点にあるわけ。

オタクがコミュニケーションしつつ、いつの間にか自慢大会に変わっていくのは、マニアックなことの言いあいになることが原因だろう。

もちろん、オタクも自身を卑下することで仲間意識を高めるという方法を持たないわけじゃないのだが、
そのやり方は「俺はこんなにもマニアック」という卑下の仕方。
「最近、2ちゃんねる漬けの生活ですよ…。」とか「こんなグッズを買ってしまった…」とか。
あと日常会話に2ちゃんねる用語を混ぜるとかもそれ。

でも、これ、とらえようによっちゃ自慢ぽくもあるんだよね。やっぱりこれも、俺のほうがマニアックだぞって言ってるわけで。
「2ちゃんねるをやっている」はそれほど自慢にならないから、卑下に使えるわけだけど。

また、「オタクは空気が読めない」といわれる所以も説明できる。
集団においてオタクが空気を読まないのは、そうした周りに分からない、
伝わらない行為をすることがオタクのコミュニケーションだからなのだ。
クラス内で、HTTPパンティで盛り上がっている連中は間違いなく浮く。

それから、一般にオタクが体育会系の人を「ゲス」とか「馬鹿」だと軽んじる傾向があるのは、
体育会系がコミュニケーションをとろうとして、「馬鹿」なことを言うからである。

逆に、体育会系がオタクを「根暗」とか「真面目すぎ」とか「変に気取っている」と考えるのは、
オタクが体育会系のコミュニケーションに反応せず、自分の「馬鹿さ」をさらけ出さないから。
さらにHTTPがどーたら、なんて類の難しそうな話をニヤニヤしながらしているからだろう。