★工具について色々と語ろう!その25★

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620774RR
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2006-02-19
■[モテない]体育会系ジョークとオタクジョーク、その間にある深い溝
家電量販店でバイトをしていたことがある。そのときの直属の上司がS氏だった。彼は典型的な体育会系、営業タイプであった。
彼と初めて会ったときに、S氏はこんなジョークを言った。
S氏「ねぇねぇ、俺にさ、『血液型は何型ですか?』って聞いてみて?」
私「え…。あ、はい。血液型は何型なんですか?」
S氏「俺?俺はクワガタっ!!」
私は唖然とした。これで笑えというのか。いまどき小学生でも言わないギャグだろう。しかし無表情なのは相手に失礼だ。
私はなんとか顔の表情筋を「笑い」の状態にして、その場をやり過ごした。
しばらくして、彼は女子高生を見てこんなことを言った。
S氏「おいおいおい!あの女子高生見てみろよっ!!」
私「え…、あ、はぁ。」
S氏「あの生足!!涎でてくるなっ!あーセックスしてぇ!」
私はずいぶんこの人はゲスな人だと思った。軽い嫌悪が顔に浮かびそうだったが、なんとか押し留め、軽く、はははと笑ってみせた。
その後、S氏とのコミュニケーションは困難を極めた。S氏は私のことを大変嫌ったようで、辞める直前には、S氏に、
「お前、つまんねー男だよね。彼女とかいねぇだろ。」とまで言われた。
血液型がクワガタである男に「つまんねー」と言われる筋合いは無いと思ったが、上司であることもあって、
私は適当に反省した素振りをしておいた。もちろん心の中では大罵倒大会開催であったが。
でも、今なら彼の言っていることも分かる。確かに、体育会系のジョークという視点から見れば、
私の反応は「つまんねー」ものであったのだ。
621774RR:2006/06/04(日) 19:05:36 ID:LrpkKali
体育会系のジョークとは何か。彼らが言うジョークを見てみよう。全部で3種類だ。

「俺さぁ、こないだ風俗行ったわけ。したら、すげーブスが出てきやがってさぁ…。でも、やった!」
「俺さぁ、こないだマジ酒飲みまくってさぁ。気がついたら、全裸になってて、マジやばかったよ!」
「俺さぁ、まじで今日ノーベンなんだけど。やべーよ!」
彼らは、自分がスケベで、酒乱で、馬鹿であることを積極的に表明する。ここで大事なのは、聞き手はそれに対し、
「自分はもっとスケベだ」「自分はもっと馬鹿だ」と答えなければならないことだ。
そうすることで強い仲間意識が生まれる。これが体育会系のコミュニケーションなのだ。

だからS氏は、血液型の話を面白いと思って話しているわけじゃないのだ。
彼が言いたいのは、「こんなツマンナイ駄洒落を言う俺って馬鹿だよね!!」ということ。つまりパターン3である。
そして、女子高生の生足は、パターン1だったわけだ。

よって彼とコミュニケーションを深めようと思うならば、「全くもう〜。Sさんったら〜」といって爆笑し、
さらに、自分もほぼ同様なことを言うべきだったのだ。例えば、

S氏「俺?クワガタっ!!」→私「わははははは。もう!下手なシャレは、やめなシャレ!なーんつって!」

S氏「あーセックスしてぇ!」→私「俺もなんか勃起してきちゃいましたよぉっ!今から風俗いきましょ!風俗!」

これが正しい答えだ。お互いに自分を「馬鹿」だと「スケベ」だと表明することで友情を深めていく。これが体育会系なのだ。

これに対し、オタクのジョークは「マニアックなことを言う」ことにある。
「お前、ま〜た、そんなマニアックなこと言ってー。誰もわかんねーっつーの!」というタイプのジョーク。
「誰もわかんねー」といっているが、もちろん本当は聞き手は分かっているからこそ、こう突っこむわけで。
「同じこんなにもマニアックな話題に関心があること」によってコミュニケーションが成り立つわけだ。