1 :
774RR:
2 :
774RR:2006/03/12(日) 00:01:29 ID:tG0f3npq
にげとにげと
3 :
774RR:2006/03/12(日) 00:23:52 ID:m4wFyOsZ
4 :
774RR:2006/03/12(日) 04:25:39 ID:+p3fnL8N
リアルにジャイロ
5 :
774RR:2006/03/12(日) 14:05:00 ID:0GMjplMZ
6 :
774RR:2006/03/12(日) 19:49:48 ID:Rm2yKqOs
7 :
774RR:2006/03/12(日) 21:01:37 ID:0GMjplMZ
13 名前:774RR[] 投稿日:2006/01/27(金) 17:46:36 ID:0oBrkc0Q
土曜AM3:00 男はガレージで野獣の唸り声に似た低く獰猛なアイドリングを
奏でる愛機ZX-11の前にいた。
漆黒のレーシングスーツを見に纏った彼はサザエの知る「三河屋のサブ」では無い。
「湾岸のSABU」 彼は走り屋仲間から畏怖の念を込めそう呼ばれている。
SABUは暖機を終えた愛機に跨りヘルメットの中で微笑んだ。
(サザエの奴・・・今日は激しかったな。まるでコイツの様に官能的だったぜ)
黒き猛獣はSABUを乗せ狂った雄たけびと共に闇の彼方へと吸い込まれていった・・・
8 :
774RR:2006/03/12(日) 21:01:55 ID:0GMjplMZ
18 名前:774RR[] 投稿日:2006/01/27(金) 21:17:38 ID:0oBrkc0Q
夜の首都高を走るサブ。
昼間は決して見せる事の無い過激なライディングに追随できる者はいない。
スピードと言う名の快楽を貪る彼の脳裏にサザエの淫らな痴態がよぎる。
(サザエは何故、あんなウダツの上がらない婿養子の妻になったのか?)
平凡を絵に描いたような男・・・オレとは住む世界の違う男・・・・
その時、愛機ZXの爆音とは異なるエグゾーストノートを耳にしてサブは我に返った。
「!!」サブはミラーを覗くが敵機の姿は無い。
(まさか・・・!!)
その刹那、スリップストリームから飛び出た真紅の機体が一気にサブの前に出る。
紅いハヤブサを駆るのは同じく真紅のライダースーツに身を纏う男。
背中に「魔 棲 雄」の縫い取りが見てとれた。
「魔棲雄・・・まさか、マスオだとっ!!?」
9 :
774RR:2006/03/12(日) 21:02:16 ID:0GMjplMZ
22 名前:774RR[] 投稿日:2006/01/27(金) 22:40:55 ID:0oBrkc0Q
黒いカワサキが背後でもがいているのがミラー越しに見てとれる。
彼は気づいていた。
爽やかな勤労青年の仮面を被った彼が、我が妻と情事を重ねている事を。
だが怒りは無い。むしろ感謝の念すらマスオは感じている。
over300、そこは死が手招きする悪魔の領域。
「魔に棲む男」マスオはかつてそう呼ばれていた。
だが、気づけば彼は平凡で退屈な世界の住人と化していたのだ。
それがサブによって戦士のプライドと野獣の闘争本能を呼び覚まされた。
「ありがとよ、坊や」
最速の猛禽類の名を冠したマスオの愛機がフロントを持ち上げ更に加速する。
まるで大空に羽ばたくかのように・・・(END)
10 :
774RR:2006/03/12(日) 21:03:37 ID:0GMjplMZ
27 名前:774RR[] 投稿日:2006/01/28(土) 02:12:46 ID:loYw2NuO
「やめろよ磯野〜」
中島の制止を無視してカツオはマイナスドライバーをキーシリンダーに差し込んだ。
キックペダルを踏み下ろすとRZは甲高い排気音をチャンバーからバラ巻いた。
「やった!!」「マ、マズイよ磯野〜」「うるせぇ!優等生は黙ってろ!」
RZに跨るとカツオは一つ深呼吸してクラッチを握った。
「どこに行くんだよ磯野〜!?」「どこまでも、だ!!」
言葉と白煙を中島に吐きかけてカツオは走り去った。
2サイクルの激しい加速に酔いしれるカツオは後方から迫り来る巨大な影に気づかない。
「他人様のバイクに手をつけおって・・・どうやらキツいお仕置きが必要じゃなフフフ・・・」
声の主はニヤリと笑った。
11 :
774RR:2006/03/12(日) 21:03:51 ID:0GMjplMZ
28 名前:774RR[] 投稿日:2006/01/28(土) 02:34:13 ID:loYw2NuO
「な、何だアレは!?」
カツオは背後から地響きの様な音を立て近づく巨大なバイクに目を疑った。
それがシボレーのV8エンジンを搭載した異形のマシン、BOSSHOSSである事をカツオは知らない。
ステップをアスファルトで削りながら逃げるカツオ。
だが謎のバイカーはカウンターを当てて後輪を激しくスライドさせながらコーナーをクリアする。
(あんなデカいバイクを手足のように扱うなんて・・・ダメだアイツからは逃げ切れない)
カツオが観念してバイクを停車すると、バイカーは悠然と歩み寄ってきた。
「うぐっ!!」
バイカーの見事なボディブローがカツオのわき腹に突き刺さる。
悶絶するカツオを見下ろし、男はヘルメットを脱いだ。風にそよぐ一本の頭髪。
「と、父さん!!?」
12 :
774RR:2006/03/12(日) 21:04:08 ID:0GMjplMZ
30 名前:774RR[] 投稿日:2006/01/28(土) 03:00:00 ID:yk0J+ttx
その頃海の向こうのとあるサーキットで一人の天才が更なる進化を遂げようとしていた。
【イクラ】である。
13 :
774RR:2006/03/12(日) 21:04:50 ID:0GMjplMZ
32 名前:774RR[sage] 投稿日:2006/01/28(土) 03:31:54 ID:eEfkAjfH
「やべぇ!中島急ぐぞ!」
カツオは、自慢の愛車79年式ホンダCB400Tに跨り、集会に向かおうとしていた。
「磯野、あんま飛ばすな!」中島が叫ぶ様にに言ったが、カツオには聞こえていない。
カツオがスロットルを全開にした瞬間、近所に住む大学生、甚六の乗るスバル360と正面衝突、意識不明のまま病院へ…。
14 :
774RR:2006/03/12(日) 21:05:05 ID:0GMjplMZ
34 名前:774RR[] 投稿日:2006/01/28(土) 16:17:48 ID:yk0J+ttx
カツオが衝突事故を起こそうとしていたその頃 ワカメは世界のセレブ達の集まるパーティーに出席していた。
テレビや雑誌で世間を騒がせている多くの著名人が集まる中で ワカメは得体の知れない不安に包まれていた
『なんだろう?この胸騒ぎ・・』
次の瞬間 カツオとの禁じられた関係を封印した誓いのリングが光を失い始めている事にワカメは気付いた。
『お兄ちゃんが危にゃ〜い!!』ワカメは急に走りだしSPの制止も振り切り会場を出た。
そんなワカメの目の前に一台の車が爆音とスキール音を奏でながら止まった。
『この車はAE86トレノ・・・』ボディーサイドには(有)花沢不動産の文字が・・車から降りた美少女は 顔からは想像できない程低い声で「乗りなっ!訳は後だよ」
『花沢さん!?ねえ!あの花沢さんなの?』ワカメが乗り込むや否や車は官能的なエグゾーストノートとスキール音を響かせ走り去って行った
15 :
774RR:2006/03/12(日) 21:05:30 ID:0GMjplMZ
35 名前:774RR[sage] 投稿日:2006/01/28(土) 18:25:42 ID:eEfkAjfH
ワカメが花沢と病院へ向かっている頃、マスオは海山商事の同僚アナゴとセクキャバでハメを外していた。
「アナゴ君!君の指名した娘オッパイ大きいな!」
マスオは、自分の妻であるサザエの貧乳を嘆いていた。
「フグ田君こそ、爆乳のメグミちゃんを指名してるくせに、よく言うよ!」
アナゴが下品なことを言うか言わないかその時、マスオのお気に入りの着うた「嘆きのボイン」が流れた。
「はいフグ田です…なんだって!カツオ君が事故!?」
16 :
774RR:2006/03/12(日) 21:05:46 ID:0GMjplMZ
38 名前:774RR[] 投稿日:2006/01/28(土) 21:23:45 ID:yk0J+ttx
老体に鞭を打つように高速を走り続けるAE86 しかし花沢不動産の私財全てを注ぎ込んだ至宝の一台。
ノーマルな外観とは裏腹に200マイルOVERで走り続ける
ふとミラーに眼をやる花沢「チッ!やはり現われたねキング」「しっかり掴まってな!!ワカメ」
『花沢さん!これ以上は車が!』 200マイルからでも恐ろしい程の加速を魅せる86 しかしパッシング受けた次の瞬間その車は姿を現わした。
漆黒のBNR32・・『これがキング!?嘘でしょ?この速度に追い付くなんて・・・』
「来てみなキング!今日のあたいは優しく無いよ!!」さらにブーストを上げる花沢 『これじゃ、エンジンがもたないよ!』叫ぶワカメ
17 :
774RR:2006/03/12(日) 21:05:59 ID:0GMjplMZ
39 名前:774RR[sage] 投稿日:2006/01/28(土) 22:29:49 ID:cLxQU/ft
その頃、フネはカツオの事を警察から聞かされ、慌てて病院へ向かう。
最強の250エンデューロマシン、WR250Fを惜しみなくモタードに改造し、ナンバーも取得している。
キックペダルを踏み卸すとシングルとは思えない排気音を奏でた。
ドリフトしながら交差点を曲がっていき、40馬力+αを絞り出す水冷5バルブDOHCエンジンに鞭を入れながらフネは病院へと疾走する。
18 :
774RR:2006/03/12(日) 21:06:13 ID:0GMjplMZ
40 名前:774RR[sage] 投稿日:2006/01/28(土) 22:50:45 ID:eEfkAjfH
「マジかよ!何でだよ!」
タラオは、愛車の81年式RZ250のアクセルを捻りながら呟いた。タラオに単車のイロハを教えたのはカツオだった。
「俺がたどり着くまで、死ぬな!」
RZのゼンシン製クロスチャンバーがカン高いエグゾーストノートを奏でながら夜のネオン街を疾走していった。
19 :
774RR:2006/03/12(日) 21:06:25 ID:0GMjplMZ
43 名前:774RR[sage] 投稿日:2006/01/29(日) 00:59:12 ID:qyqkCdid
「なんですって!カツオが事故!?」
ダイエーで買い物をしていたサザエは震えた。まさか、実の弟が死の渕をさまよっているとは…。
買い物カゴを投げ捨て店外へ飛び出したサザエは、カワサキZ1000J改ローソン仕様のエンジンに火を入れる。カーカー製4in1の図太いエグソーストノートが虚しく商店街に響いた…。
20 :
774RR:2006/03/12(日) 21:06:41 ID:0GMjplMZ
44 名前:774RR[sage] 投稿日:2006/01/29(日) 06:44:35 ID:LPxAnEvT
水溶液に満たされたカプセルの中でカツオは目覚めた。
「ガボッ!?ゴボガッ・・・!!?」
ハッチが開き液体と共にカプセルから吐き出された彼の傍らに一人の女性が立っていた。
「・・・ウキエさん!?」
「カツオ君・・・説明は後よ。あれに乗って」
カツオが振り向くとそこには漆黒のマシンが佇んでいた。
機械、と呼ぶにはあまりにも有機的な造詣。
現存するいかなるバイクとも異なるその異形のフォルムにカツオはしばし我を忘れ見入った。
「これを・・・オレにライドしろって言うのか?」
「ええ、暴走した彼を止められるのは君とこのマシンだけよ」
「彼・・・?」
カツオの問いにウキエは一呼吸置いて禍々しきその名を口にした。
「IKURA・・・!!」
21 :
774RR:2006/03/12(日) 21:07:26 ID:0GMjplMZ
50 名前:774RR[sage] 投稿日:2006/01/29(日) 15:41:00 ID:n+Wok309
一方その頃ノリスケは愛車チョイノリにまたがり、いささかの所に
原稿を取りにフガフフだ 「今日こそ奴から原稿を頂・・・・」
ブォォォォォォォォーーーーン
すれ違いざまに赤い閃光が・・・・ 「IKURA?」
IKURA「ちゃーん(奴が来た)」
22 :
774RR:2006/03/12(日) 21:07:52 ID:0GMjplMZ
63 名前:774RR[sage] 投稿日:2006/01/30(月) 01:41:13 ID:DC7zD3pO
中島は意を決して、フライングで手に入れたGSR400に跨った。
「またこいつを野球以外で使うことになるとはね・・・。」
左手に持った金属バットを、背中のバンドにキッチリと固定する。
もう、迷いはない。友を救うために今一度鬼神に戻る。
メットを被ろうとした中島だが、途中でメガネが引っかかり、落下して割れてしまった。
「あぁっ 忘れてた!!」
コンタクトを探す中島だが、周りが見えずに見つからない、結局は諦めることにしたのだった。
23 :
774RR:2006/03/12(日) 21:08:09 ID:0GMjplMZ
64 名前:774RR[] 投稿日:2006/01/30(月) 01:51:07 ID:/Huoz/sT
深夜の首都高に現われた刀 その走りは見る者を魅了する・・・「イクラの奴何処に」海外に留学後 消息を断っていたイクラの足取りを掴んだのは二日前の事である
刀を操るノリスケに昼間見せる優しい笑顔は無い 刀に乗るのは何年ぶりだろうか・・・
しかし走り出してすぐに潜り抜けてきた修羅場の数がノリスケと刀をあの頃の妖刀に覚醒させる 「今、イクラを止めなければ人類に未来は無い!!」
「湾岸線を流すか・・。」湾岸線に入り少し流した後 刀のポテンシャルを試すかの様に速度を上げる アクセルを開けると妖刀はいとも簡単にフロントを持ち上げようとする
自然とノリスケに笑みがこぼれる・・次の瞬間自分の刀とは異なる排気音に気付く ノリスケの顔がこわばる ミラーにバイクの姿は無い
聞き慣れぬ排気音だけが近づく・・照明に照らされたレインボーブリッジに差し掛かった時 奴は姿を現わした。
刀と並走するように走るバイク【RC211V】「嘘だろっ!ライトも付いて無い生粋のレーサーだぞ!!」ノリスケは取り乱した 奴がシールドを開けた『バァブゥ〜!』
24 :
774RR:2006/03/12(日) 21:08:23 ID:0GMjplMZ
66 名前:774RR[sage] 投稿日:2006/01/30(月) 02:07:03 ID:YZgt8GMm
(ストラトスフィア)それがカツオに与えられたマシンだった。
鈍く輝くその機体を見つめるカツオにウキエが背後から叫んだ。
「IKURAを湾岸線でキャッチしわ!急いで!!ノリスケさんが危ない!!」
「止められるのか?オレに奴を・・・」
ゴクリと息を呑むカツオの肩をウキエが掴む。
「君は最速の遺伝子を受け継ぐISONOの末裔よ!勇気を出して!!」
「・・・わかったよ、やってやるぜ!!」
直列6気筒のハーモニーを奏で、ストラトスフィアが猛然と加速を開始した。
25 :
774RR:2006/03/12(日) 21:08:34 ID:0GMjplMZ
69 名前:774RR[] 投稿日:2006/01/30(月) 02:18:58 ID:Htr0tiie
「ゲンコウゥゥゥ、ゲンコゥウウゥウ。」
IKURAの障気に当てられたノリスケは、もはや正常な思考を失っていた。
あるのは自らの欲求を満たしたいという、原始的な本能だけである。
湾岸線を逆走し、いささか邸をめざすノリスケの顔は、もはや人間のそれではない。
「タイコ・・・。」
限界の急制動を見せた刀の前に立ちはだかるストラトスフィアのタンデムシートには
赤い革ツナギを来た淑女が跨っていた。
「ノリスケおじさんのことはまかせたよ!」
カツオはタイコを降ろすと、大きくアクセルをふかした。
「IKURA・・・おれは必ずお前を助けてやる。」
カツオに答えるように、ストラトスフィアは6発のバックファイヤーを吐き出し、再び猛然と加速していくのだった。
26 :
774RR:2006/03/12(日) 21:08:49 ID:0GMjplMZ
72 名前:774RR[sage] 投稿日:2006/01/30(月) 02:28:55 ID:YZgt8GMm
キューバ産の葉巻をくゆらせながら波平はBOSSHOSSの傍らで湾岸の夜景を眺めていた。
毎度お馴染みのメロディが流れ、波平はボマージャケットの懐から携帯を取り出す。
「ワシだ・・・そうかカツオの覚醒に成功したか。IKURAは?うむ、わかった」
携帯を切ると波平は再び夜景に目をやり、一人つぶやいた。
「願わくば平凡な家族を演じ続けていたかった。が・・・これが我ら磯野家の宿命(さだめ)よのぅ」
BOSSHOSSのV8ビッグブロックが轟音を吐き出す。
「IKURA!!我らISONOがいる限り貴様の好きにはさせん!!」
華麗なアクセルターンを決め長いブラックマークを残しながら波平は走り去った。
27 :
774RR:2006/03/12(日) 21:09:03 ID:0GMjplMZ
75 名前:774RR[sage] 投稿日:2006/01/30(月) 02:35:40 ID:kDemS5xg
湾岸線を一筋の光が駆け抜けてゆく。
カツオの駆るストラトスフィアだ。レッドゾーンまで一瞬で吹け上がるエンジン性能とは裏腹に、乗り味が独特なこのマシンをカツオは操りかねていた。
それもそのはず。モーターショーで参考出品後、スズキの倉庫にて保管されていたのをウキエが圧力をかけて持ちだしチューニング途中だったのだ。
メーターは240km/hを振り切っているが、エンジンはまだまだ余裕がありそうだ。
「さすがウキエさんだ・・。こんなに吹け上がるエンジン見たことないや。」
気を抜いた一瞬、ストラトスフィアのリアがキャッツアイを踏みスリップする。カツオは今まで乗っていたCB400Tでは200km/hに達することは無かった。
「くっ!」
未体験の速度域に扱い慣れないマシン。カツオは死を覚悟した。
28 :
774RR:2006/03/12(日) 21:09:44 ID:0GMjplMZ
76 名前:774RR[sage] 投稿日:2006/01/30(月) 02:45:10 ID:kDemS5xg
「ギョパッ!ガッ!」
おかしい・・。自分はさっき確かにコントロールを失い事故ったはずだ。なんで生きている?
その答えは彼の目の前にあった。
『魔 棲 雄』
「義兄さん!」
マスオはウキエからカツオが湾岸へ向かったことを聞き追い掛けていた。そしてまさにマスオがカツオに追い付いた瞬間、カツオは転倒しかけたのだ。
その瞬間に隼のアクセルをフルスロットル、左に並んだ瞬間にハンドルをフルロック&フルブレーキしてわざとストラトスフィアに隼をぶつけ立て直させたのだ。
300kmhオーバーの世界に棲むマスオからすれば240km程度でそんなことをするくらいジムカーナ中に風で煽られたコーンを車体で押し戻す
程度の児戯にも等しい行為だ。
「さぁ行こうか・・。カツオ君!」
フロントアップしながら加速する隼と身をよじるように加速するストラトスフィア。この兄弟はイクラを止められるのだろうか・・。
29 :
774RR:2006/03/12(日) 21:09:59 ID:0GMjplMZ
80 名前:774RR[sage] 投稿日:2006/01/30(月) 03:03:04 ID:drInVhbg
「ぐっ。」
華麗にカツオを助けたマスオだが、実は自分も足に爆弾を抱えていた。
キャバクラの後ソープランドで限界ライディングをしていたマスオの下半身は
もうニーグリップできるほどの力が残っていなかった。
「こりゃぁサザエの祟りかな・・・」
泡姫との情事を思い出したマスオは、自嘲するようにつぶやいた。
そのマスオの隼に、青い機影が迫ってきた。
「まさか、僕とカツオくん、アナゴくん以外にこの速度域に棲んでいるやつなんて!?」
ついに隼に追いつく機体。ブルーのカウルに大きく輝くRの文字。
「GSX-R1000!!?」
「タラちゃん!!」
マスオとカツオは同時に叫んだ。
「サザエから受け継いだISONOの血か・・・。」
「カツオ君だけじゃない。君の息子だって立派に育っているんだ。」
もう、風俗には行かない。
マスオの目に新たな輝きが生まれた。
30 :
774RR:2006/03/12(日) 21:35:03 ID:KcO0llpr
マジレスでバーディー
31 :
774RR:2006/03/12(日) 23:26:37 ID:Uh8zym5Y
>>1乙
なんで前スレがコピペされてるのかわからんが
先生方、待ってます
32 :
774RR:2006/03/12(日) 23:51:11 ID:oSCKj07q
33 :
774RR:
むこうのスレが早く立ったみたいだから、
こっちは落としたほうがよくね?
かつお物語のつづきがむこうで進んでるし。