1 :
774RR:
2 :
774RR:2006/03/11(土) 23:47:46 ID:SqpH/JsB
3 :
774RR:2006/03/11(土) 23:50:22 ID:SqdiAdR7
乙乙尺
4 :
774RR:2006/03/12(日) 00:21:31 ID:ot3ZGoLe
5 :
774RR:2006/03/12(日) 00:33:00 ID:A5CQ+mZd
全然関係ないけど、仕事でお客さんからもらったアンケート用紙の
分析をしてたら、本名で「さざ江」って名前の人がいたんで驚いたよ。
6 :
774RR:2006/03/12(日) 00:55:00 ID:a0ytzkrK
>>1
乙!!
〜あらすじ(?)〜
人気者でも無ければ、イジメられっ子でも無かった男・・・。
良い子でも無ければ、不良でも無かった男・・・。
天才でも無ければ、落ちこぼれでも無かった・・・そんな男・・・。
世界との明確な接点を持てなかったが故に、閉塞感と虚無感に任せるがまま、
屈折し鬱屈した精神の中で自分自身に無意識に見切りをつけていたフグ田マスオの
人生を変えた2つの大きな出会い。
孤独に染まり行く彼を、湿った暗いボロアパートの六畳間からまるで導き出すかのように
陽の当たる世界へ連れ行くアナゴ。・・・そしてバイク・・・。
太陽の光と流れる風を感じながら、バイクで走るにつれて徐々に世界と、そして自身の
存在に現実感を覚えゆくマスオ。
20年の半生の中で、決して見せることの無かった溌剌とした笑顔を友とバイクに
もらいながら、変わりゆくマスオ。
そして、彼が知ってしまったもう一つの世界・・・。
第三京浜・・・。首都高湾岸線・・・。首都高環状線・・・。
排ガスと焼けたオイルの匂い。断末魔のようなエキゾーストノート。路面に刻まれたブラックマーク。
スピードの悦楽が支配する狂気の深夜・・・。数多のライダーを虜にし飲み込んでいった
その悪魔の棲む世界に吸い込まれてゆくマスオとアナゴ・・・。
もっとスピードを!もっとパワーを!
ライダーの本能の赴くままに、終わりなき無限地獄に足を踏み入れてゆくマスオが
一体その先で見るものとは・・・。
THE MAN・・・WHO LIVES IN DEVIL's SPEED・・・.
何物でも無かったその男がなろうとしていたのはヒーローか、それとも地獄の悪魔か・・・。
周囲の人々をも巻き込みながら、その運命のギヤは噛み合い、そして回り始める!!
>>1 スレ立てありがとうございます。
みなさまも引き続きおつきあい下さいm(_ _)m
9 :
774RR:2006/03/12(日) 10:12:42 ID:sEiCz6xF
今気が付いたけど、何だよ二代目って(ノ∀`)
二台目!二台目!!
>>7-8 期待してハァハァしてまs
これからもドゾーヨロシクー
10 :
774RR:2006/03/12(日) 13:27:18 ID:l51ZhTkG
>>1 スレ立て乙
>>作家先生
前スレは僕ら読者の手で埋めときますので心置きなくこのスレで才能を振るって下さい。
11 :
774RR:2006/03/12(日) 13:59:19 ID:Uuhz6/Gs
12 :
774RR:2006/03/12(日) 16:02:11 ID:sEiCz6xF
き、きんもーっ☆
13 :
774RR:2006/03/12(日) 19:38:43 ID:tmtADXH4
サザエさんあげ
14 :
774RR:2006/03/12(日) 19:57:40 ID:P9no3Ff5
英 雄 士 ヒロシ 〜清水の稲妻伝説〜
夜の闇も深まる頃、男は一人、住宅街から川向こうににある工業団地に向かって産業道路を歩いていた。
昼間、工場に資材を運び込むトラックと出荷する品物を運ぶトラックので賑わった産業道路は、今はひっそりと静まり返っている。
路端の水銀灯に照らされるその男、見た目も暮らしぶりも冴えないただの中年だった。
小3と小5の娘が二人、口の減らない女房に年老いた両親…
その家族を何とか収容している持ち家。
娘達には酒を飲んではくだを巻く鬱陶しい父親でしかないだろう。女房にはたずなを取られ、この男の帰る家には居場所はなかった。
男の名はさくら ヒロシ
毎週日曜日の夕方、日本一有名な家族「磯野一家」の出番の前に、30分間面白おかしい日常をさらけ出す某少女の父親だ。
だが、彼には居場所が全く無いわけではない…
工場が立ち並ぶ一角の隅に小さな倉庫があった。
ヒロシの中学校の同級生の好意で、彼が営む鉄工所の資材置き場の一部をバイク用のガレージとして格安で借りられているのだ。
ヒロシはドアの鍵を開け、電灯のスイッチをつける前に、真っ暗な庫内で月明かりに照らされた愛馬、スペンサーカラーのCB750Fを見つめた…
15 :
774RR:2006/03/12(日) 20:01:48 ID:hErMxXQL
こんどはMARUKOかYO!
16 :
774RR:2006/03/12(日) 20:03:28 ID:W7EAVCg4
17 :
774RR:2006/03/12(日) 20:04:38 ID:CflvAVbx
ええっ!?
18 :
774RR:2006/03/12(日) 20:05:05 ID:N6MmI0Ar
ヒロシって誰? って思いながら読んでたら途中から吹いたw
19 :
774RR:2006/03/12(日) 20:19:10 ID:LngCtJYA
マルコ=マルコホーン=ビッ!ビッ!
「相変わらずアナゴ君は鍵をそんなベタな所に隠してるのかい?」
「悪かったな!!」
苦笑しながら突っ込む義兄に、すかさず切り返すアナゴさん。
憎まれ口を叩きあう二人を見ていて、
本当に仲がいいんだな…と、僕は今更ながらに思った。
「フグタ、明日も走るのか?」
「ああ。俺が走らないってなんて言っても、
カツオ君は一人でも乗りに来るだろうしね。
やっぱり初心者の内は面倒みてやりたいんだよ。」
「じゃ、明日な。」
そんな会話を交わし、僕達はアナゴさんの家を去ったのだった。
ゆっくりと家路へ歩く僕達。
のんびりとした調子で義兄が言った。
「カツオ君、楽しかった?」
「もちろん!!」
そう答えた僕を、真剣な目で見つめる義兄。
人生を左右するような、大切な言葉や、出来事。
運命と呼べるような出会いや別れ。
振り返れば、いつだって『あの時、ああすればよかった』
けれど人は、運命の瞬間に立ち会うといつも無力だ。
今にして思う。
あの時の義兄の言葉の意味を、
もっと真剣に受け止めるべきだったと。
「カツオ君…絶対に死ぬなよ。」
義兄はそう呟いた。
「え…?」
「バイクが好きなら、絶対にバイクで死んじゃダメだ。」
義兄はそう言ったきり、家にたどり着くまで、
ずっと口を閉ざしたのだった…。
何事もなかったかのように、
家に帰った僕達。
当たり前の日常があった。
さっきまでの出来事すべてが
夢だったかのような気がした。
ついにバイクを手に入れた…
そのことを思い返すたびに、
僕は思わずニンマリと笑ってしまった。
明日はどこに走りに行こう…?
そんな事を思い描きながら、僕は眠りについたのだった。
23 :
774RR:2006/03/12(日) 21:27:57 ID:wTN4D1K0
おもろいね
24 :
774RR:2006/03/12(日) 21:48:13 ID:LngCtJYA
アナゴとかカツオとかの人間関係の相姦図は無いのかなあ。
サザエの子がタラオ位しか分からん。
25 :
774RR:2006/03/12(日) 22:53:23 ID:Js7mNP9h
まずはサザエさんちの間取り図描けるまで放送見れ
26 :
774RR:2006/03/12(日) 22:57:47 ID:0GMjplMZ
3月1日からレイプや強盗が激増します。
それはなぜか?韓国人の観光ビサが3月より恒久的に免除されるからです。
観光ビザが免除されるとどうなるか。
ビザを取れないような韓国人(例えば前科者))が、大手を振って自由に日本に出入りできるようになります。
韓国は日本における不法滞在者数が一番多く、外国人犯罪件数も第三位の問題国です。
こんなことがあっていいのでしょうか?
皆さんは出来るだけ速く、出来るだけ大勢の人々にこのメールで危険を知らせてください。
貴方の大切な人がいなくなるのは、今年かもしれません。
Q「ビザ恒久化っていつから?」 A「2006年3月1日からです。」
Q「日本から韓国へはビザなしで行ける?」 A「行けません。ビザが必要です。」
Q「犯罪者なんて一部だろ?」 A「もちろんです。しかしビザが必要なら犯罪者は来日が困難です。」
Q「アメリカとか他の国はどうしてる?」 A「欧米諸国は韓国人の入国は厳しくしてます。
理由は『犯罪者が多いから』または『見当違いな不遜な態度を取るから』ヨーロッパの有名な観光地の
多くの免税店などでも韓国語で『韓国人御遠慮願います』と書かれており、多くのホテルで
韓国人の団体客を受け付けないのが現実。また、ネパールのシェルパ組合(エベレスト登山の案内人)は
『今後、韓国人登山客の道案内はしない』と公式に表明。その理由は韓国人は『さいなことですぐ殴るから』。」
Q「反対したい。どうすればいい?」 A「この問題を多くの人に広めてください。多くの国家機関にメール等を送るのもありです。
27 :
774RR:2006/03/12(日) 23:10:35 ID:DHH++meX
◤◥◣ コーヒー噴いた
▂ ◢◤▀〓▲▂▐ ▂ ▪ ▂▄▅▆▇■▀▀〓◣▬ ▪ ■ … .
▍ ▼ ◥◣▼ .▂▅■▀ ▪ ■ ▂¨ ∵▃ ▪ ・
▀▍ ◢◤ ▅ ▐◣ ◢◤ ◢▇█▀ ¨▂▄▅▆▇██■■〓◥◣▄▂
▍ ▅ ◢■ ▍ ■ ▂▅██▅▆▇██■〓▀▀ ◥◣ ∴ ▪ .
▐ ▂ ▐◣ ▐▅▇███████▀ ▪ ∴ ….▅ ■ ◥◣
▀◣▂ ▀◥▅▆▇████████▆▃▂ ▪ ■▂▄▃▄▂
◥◣▄▂▄▅▀ ■ ¨ ▀▀▀■▀▀▀ ▪ ■ ∴‥
28 :
774RR:2006/03/13(月) 00:08:42 ID:kaREd35o
>>27 ちょwwwwwプーさん吐血wwwwwwwwww
ヒロシは・・・・・・うーん・・・
アリっちゃアリかも
29 :
774RR:2006/03/13(月) 00:20:59 ID:OT1l3Zcm
でも、やっぱ魔棲雄がカコイイな。
あの見慣れた風体が、脳内でリアルに劇画調に変わるんだもんなぁ。
つか、作家さんマジスゴス。
30 :
774RR:2006/03/13(月) 01:12:50 ID:lLMZnrwy
名前変えればそのまま出版できそうだな。
2ちゃんねるプラス系で
31 :
774RR:2006/03/13(月) 01:14:39 ID:vHMroxV1
というか、魔棲雄でググると結構ヒットする件について。
32 :
774RR:2006/03/13(月) 18:37:12 ID:7cKZsup7
ちびまるこ!w
33 :
774RR:2006/03/13(月) 20:31:04 ID:uqhI4eUc
ヒロシって友達いないんじゃなかったっけ?あっ大鉄か
34 :
774RR:2006/03/13(月) 21:17:43 ID:4G537d4R
だだだだだ大徹
大徹さんがんばって!
35 :
774RR:2006/03/13(月) 21:29:47 ID:RiwlN9PW
36 :
774RR:2006/03/13(月) 22:06:32 ID:EydOBozT
♪買物仕様で街までぇ出ぇーかけたぁ〜が
財布を忘れて免許不携帯♪
37 :
774RR:2006/03/13(月) 22:09:48 ID:RLgQHl9b
クレヨンしんちゃんのヒロシかと思った・・・・・
38 :
774RR:2006/03/13(月) 22:25:13 ID:M7/TEIId
それはそれで、面白いかも・・・・
39 :
774RR:2006/03/13(月) 22:31:04 ID:sEc6AUe5
ひろしは大型二輪の免許を持っており、サイドカーでしんのすけを連れ
高速道路で秋田の実家まで行ったことがある。
40 :
774RR:2006/03/13(月) 22:48:58 ID:7cKZsup7
うはっwwww夢がひろがりんぐwwww
41 :
774RR:2006/03/13(月) 23:47:35 ID:Kqp2ax6J
>>39 その話、多分録画したのがどこかにあるような気がする。
42 :
774RR:2006/03/13(月) 23:47:40 ID:OT1l3Zcm
今日はまだ先生こないのな。
つうか、実は片岡義男だったりしてw
【SCENE33】
僕は自動二輪限定解除試験に気を取られるばかり、すっかり実感を失っていたのだが大学二年生になっていた。
と言っても、毎日のように免許センターまで受験をしに行っていたわけではない。なるべく学校は休まないように
していた。
それはアルバイトをすることでお金のありがたみを知った事で、女手一つで学費を工面してくれている母への
感謝の心の表れだった。実家に居た頃は鬱陶しいと思っていた母へのそんな感情も、バイクを知った事で間接
的に得る事の出来た心情だった。
その日、僕は四度目の限定解除試験に挑む為、免許センターに居た。1984年5月半ばの事だ。
無様な結果に終わった一回目の限定解除試験の後も、僕は懲りること無く週一回程度のペースで免許センター
に通っていた。
二回目はコース間違いをしてしまい、その後は頭が真っ白になってしまった為に減点を積み重ね不合格。
三回目は最後まで走りきったが、合格者発表の電光掲示板の中に僕の番号は無かった・・・。
四度目ともなるともう何度でも通ってやる、という開き直りにも似た感情で、僕の緊張もやや和らいでいた。
僕は早朝から試験コースの下見をしていた。バイクでの走行を脳内でイメージし、コースを歩く・・・。
同じようにコースの下見をしている者が三人ほど居たが、その中に見覚えのある顔があった。
前回の受験の時も居た男だ・・・。人懐っこそうな丸顔・・・。試験官に呼ばれた時、人一倍大きな声で返事を
していたので良く覚えている。僕よりも年下だろうか?
彼が近くまで歩いてきた時、僕は思わず声を掛けた。もう昔のような引っ込み思案の僕ではない。同じバイク乗り
ならなおさらだ。
「こんにちは。この前も居ましたよね?」
そんな僕の声に驚くでもなく、むしろ話し相手が見つかった事を喜ぶように彼は話に乗ってきた。
「どうもっ!何回目ですか?僕もう今日で5回目ですよ。前回はいいとこまで行ったと思ったんですけど〜・・・」
話は絶え間なく続く・・・。なんて陽気な男だろう・・・。もしかして面倒くさいヤツに引っ掛かってしまったか?
試験開始までの僅かな時間。センター内のベンチで彼と会話をした。と言っても僕はほとんど何も話していない。
短く刈られた頭髪。ふっくらした丸顔。その男は初対面の僕に対しても本当に屈託が無い。ずうずうしいのだが
どこか憎めない。僕は気がつくと彼の話の聞き役に回っていた。
その後、ほとんど彼の一方的な話で得た情報によると、なんとその男は以前、自動二輪限定解除免許を
持っていたのだという。『とんでもないほど』のスピード違反で検挙され、その貴重な免許は失効されたのだという。
・・・僕は驚いた。とてもそんな事をする人間に見えなかったからだ。
彼の地元は九州で、一浪し東京の大学に進学。入学仕立ての一年生。僕の二つ年下とのことだった。
親戚の家に居候しており、その家の主は頑固オヤジで、もし免許を再び手に入れる事が出来ても実家に置いて
ある愛車を東京に持ってこれるかは解らない・・・等々、僕が聞きもしないのにたくさんの個人情報を一方的に
話してきた。
僕も聞きたい事が色々あった。愛車は?名前は?
しかし、時間切れ。限定解除受験者に試験開始のアナウンスがあった。それにしても試験開始までをこんなに
和やかな気持ちで過ごしたのは初めてだ。いつもなら様々な余計な考えが僕の緊張を増幅していたからだ。
四度目の試験コース。僕の順番が少しずつ迫る・・・。やはり、緊張する・・・。一回目の時ほどではないが、この
緊張はなかなか克服できるものではない。そして呼ばれる僕の名前・・・。
「フグタさん、はい乗車してください。」
僕は返事をしてバイクに向かう。力の入る肩・・・腕・・・脚・・・。その時、僕の肩を叩く者が居た。彼だ。
「リラックス!リラックス!」
彼はそう言って、親指をつき立てた。そのしまりの無い笑顔に僕の気持ちは一気に和らいだ。
45 :
774RR:2006/03/13(月) 23:59:37 ID:6u4cRJ7S
しんのすけ乳のひろしは、なんだかんだで
社内には熱い視線を送る若いOL・・・
なんだかんだでまだ女として終わっていないミサエ・・・
がいるからそもそもがそんな冴えない訳ではないのでダメだろ。
46 :
774RR:2006/03/14(火) 00:07:19 ID:w7oDRtpZ
ひょっとしてこれは…
ノリスケktkr(・∀・)
47 :
774RR:2006/03/14(火) 00:10:50 ID:lAEISOpr
ノリスケキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
48 :
774RR:2006/03/14(火) 00:27:09 ID:yr1pEK+U
キタキタ━━━━━━━━!!
限定解除に電光掲示板は使わないですけど。
49 :
774RR:2006/03/14(火) 00:29:26 ID:D+2i7i+f
今はビジョンだけど昔は?
調べましたw
自分の調べた限りでは・・・
一次合格→二次合格→免許交付 の流れでそれぞれ合格者は口頭での読み上げだったようですね。
『非限定解除世代』なのがバレバレですねw
かくいう自分は中免取得してすぐに指定教習所での取得が可能になった世代(10年くらい前?)
ですので、知りませんでした。
ということで・・・
>三回目は最後まで走りきったが、発表された一次合格者の中に僕の名前は無かった・・・。
・・・に修正お願いいたしますm(_ _)m
51 :
774RR:2006/03/14(火) 00:43:25 ID:lAEISOpr
>>50 細かい事はいいyo!
まあ、まとめで訂正するのは異論ナッシングだけど。
あ、でも電光掲示板のほうがドラマチックなら、個人的にはそれでもいいなぁ(・ε・)
>>51 ありがとうございますw
ついでですが、この後の限定解除試験の描写は細かい部分はあえて省略させて
頂くかもしれません(例えば一次・二次に分かれていたりするところとか)。
話の大筋や『大事な部分』には直接関係ないディテールは、今後もデフォルメ
しちゃうかも知れませんが、何卒ご了承下さいm(_ _)m
53 :
774RR:2006/03/14(火) 00:55:03 ID:qpP7zMeu
まぁ時代設定なんてあってないようなもの。
気にしないでガンガン書いて下さい。
個人的には当時物vs新鋭現行車なんてのもアリだと思ってますから。
54 :
774RR:2006/03/14(火) 01:18:28 ID:ZKbNi7aQ
頼む、
>>46-48みたいなレスはやめて欲しい
俺だってみんなだってそれに気づいてるけど
どうよ?どうなのよ?ノリスケさんなの?どうなの?
ノリスケさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
みたいな予定調和期待してると思うの、いや俺だけかも知れんけどさ
自分が気づいたって言いふらしたいのはわかるけど、スゴイやめて欲しい
55 :
774RR:2006/03/14(火) 02:34:26 ID:K1C/hnyu
56 :
774RR:2006/03/14(火) 03:27:48 ID:4PPIa18+
はいはい終わり終わり
漆黒の闇に染められた道を真っ白に照らすヘッドライト。うなるような轟音を発しながら、
首都高速環状線をオートバイが猛スピードで過ぎ去る。
「・・・いい加速だ。」
赤いドゥカティ999Rを駆るのは、伊佐坂難物。
今夜は999Rが届いた日。初ツーリングも兼ねて環状線を飛ばしていた。
スピードメーターは軽く200Km/hの位置をオーバーしている・・・。
それでもクラウドはスロットルを緩めない。
もっと、もっと速く。このバイクの限界まで・・・。
× それでもクラウドはスロットルを緩めない。
↓
○ それでも難物はスロットルを緩めない。
失礼しました。訂正します。
難物は進路を環状線外回りから深川線へと変え、甚六と
落ち合う場所に指定した辰巳PAで休憩に入った。
夜の首都高は走り屋のたまり場となる。
特にこの辰巳PAは走り屋の交流所みたいなもので、
ここに出る道路情報で今日の走る場所を見つけるのだ。
難物は自動販売機の前で缶コーヒーを飲んでぶらついていた。
その時、走り屋風の男が難物に近づいてきた。
「おい。あの赤のドカは、お前のか。」
「ああ、そうだが・・・何か用か?」
「見た目ノーマルだが、なんか雰囲気があるな。 こういうバイクって、
外と速かったするんだよな。で、俺と勝負しねえか。」
辰巳PAではバトルをふっかけられることもたまにある。血気盛んな輩の集まりだからだ。
「残念だが今日は仲間と待ち合わせているんでね、また今度にしてくれねえかな?」
いちいち付き合ってられっかよ、と内心イラつきながら難物は男を追い出そうとした。
60 :
774RR:2006/03/14(火) 14:20:34 ID:jaC6UBK8
>58
ちょっwww
つかイササカ先生は慣らししないのね・・。
だが、男は引き下がらなかった。
「そういうわけにはいかねぇぜ。てめーみたいな年寄りの走り屋はむかつくんだ。 俺のRVF400と勝負しろ。」
「しょうがねぇ奴だな・・・」
「敗者が勝者に3万円払う・・・ってルールでどうだ? 」
「お前、随分と自信があるんだな。・・・で、コースはどうするんだ。」
「有明JCTからつばさ橋まででどうだ?」
「・・・湾岸線か。馬力の少ないRVF400でよく・・・。お前が先行しろよ。」
「そういう考えは、後で痛い目あうぜ。」
このコースなら好都合だ・・・と難物は微笑んだ。難物はある程度このバトルに自信がある。
直線だらけの湾岸なら、かなり余裕で勝てると甘んじていた・・・
>>59の
外と速かったするんだよな は 意外と速かったするんだよな
の間違いでした。吊ってきます・・・
63 :
774RR:2006/03/14(火) 14:36:31 ID:In5zKynm
64 :
774RR:2006/03/14(火) 14:44:20 ID:EMtfePVv
>>60 きっと朝に納車されて、それから3000kmほど慣らし運転と称してツーリングしてきたんじゃね?
場面はその後の夜なんだろう。
65 :
774RR:2006/03/14(火) 16:01:05 ID:fPhvAMWs
66 :
774RR:2006/03/14(火) 16:02:35 ID:uxsEnRVE
ヒント:中古車
67 :
774RR:2006/03/14(火) 16:09:04 ID:D+2i7i+f
前スレのIKURAってかなり消化不良
68 :
774RR:2006/03/14(火) 16:56:16 ID:up/e35qc
イササカ先生カッコヨスw
車歴が知りたい!
69 :
774RR:2006/03/14(火) 16:59:50 ID:lAEISOpr
俺は、魔棲男さん書いてる先生と、カツオ〜伝説を継ぐ者、あと、サブちゃんが
カツオと中島に空き地でバイクの乗り方を教えてる話を書いてる人が好き。
最後、3人の書いてる物語がシンクロしたら最高。
なにやら、そうなりそうな雰囲気もあるし(・∀・)
70 :
774RR:2006/03/14(火) 19:36:49 ID:ffkX3CPD
英 雄 士 ヒロシ ACT2
ヒロシは指の先にヤニが染み着くほど吸ったタバコを家に置いてきていた。
忘れた訳じゃない…シットリとした初夏の夜の空気を味わいたかったからである。
電灯のスイッチをおもむろに入れ、裸電球の黄色い光を庫内に注いだ。
チェーンロックを外し、マシンを解放する。
センターを掛けたままでタイヤの空気圧、オイル量、ガソリンをチェックした。
当たり前の在り来たりな作業である。
スタンドを外し、車体をガレージから押し出す。星空がきれいだ。
スターターを捻る。当たり前のようにエンジンが始動する。
当たり前の事なのにヒロシはニヤリとほくそ笑んだ。彼の車歴に当たり前に始動するバイクはこのFだけだった。
壁に掛けたシングルのブラックレザーのジャケットを羽織り、グローブを手にはめ、シルバーのアライに手を掛けた。
オーソドックスなジェットにブラックスモークのコンペシールド…
支度を済ませ、シャッターを下ろすと、ヒロシとの時間をせがむかのようにFのテールが微震していた。
ヒロシの胸は久しぶりに弾んでいた…
71 :
774RR:2006/03/14(火) 19:53:21 ID:BwQ2TcNq
文体がエロ小説みたいだぎゃあ
72 :
774RR:2006/03/14(火) 20:14:27 ID:cxm8WCzR
だがそれがいい
73 :
774RR:2006/03/14(火) 21:02:46 ID:ffkX3CPD
英 雄 士 ヒロシ ACT3
ヒロシのFは意外なことにスペンサーカラーの外装以外はリアサスをコニに変えただけで、あとはノーマルだった。
育ち盛りの娘たちに最低限の暮らしを与えるためには、自分の稼ぎとは言え好き勝手には出来ない。
それでもFは750マシンならではの迫力がある。
バンクすれば先代よりスリムに洗練された空冷四発の力強い存在感がさらに強調される。
まるでエンジンに直接乗ってかのいるような…そんな感覚を操者に与えながら、美しい音色を奏でる名機。
ヒロシは何よりも官能的なこの鉄の愛人に心底のめり込んでいた。
マンガでは強調されてないがヒロシの脚は以外と長い。痩せて野性味を増した中年期のミックジャガーのような体型だったりする。
その長い脚をインディゴ染めのタイトジーンズに包む。
靴は履き古したエンジニア(というより、工場の親父が履くような安全靴)これは長く履き込まれたせいで多少足形がルーズになっている。そのおかげで微妙に足の自由度があり、シフトやステップワークが滑らかになるのだ。
ジーンズもシューズもジャケットもどれもこれもヒロシとは長いつき合いだった。
頃合いを見計らうとヒロシはFに跨りギアをファーストに入れた。
クラッチをリリースし、静まり返った深夜の工場を背景にゆっくりと走り始めるFとヒロシ、失い掛けた喜びが今、黒い暗闇を色彩豊かに輝かせていく…
74 :
774RR:2006/03/14(火) 21:20:05 ID:apsKsU9N
すまんが、ちびまるこはスレ違いな気がするんだが…
75 :
774RR:2006/03/14(火) 21:27:05 ID:D+2i7i+f
いいじゃないか原作は身内を書いたものなんだから
76 :
774RR:2006/03/14(火) 21:30:18 ID:ffkX3CPD
スマソ…orz
そうだな、サザエさんネタの人たちに悪いし、もう筆折るわ。
ラ・ヨダソウ・スティアーナ…
77 :
774RR:2006/03/14(火) 21:37:43 ID:lykKIP2d
その堂々としたスレ違いがとてもいい
つーか同じようなモンだろ
78 :
774RR:2006/03/14(火) 21:43:05 ID:8d2HB4T4
何事もチャレンジでは?結構好きです。
79 :
774RR:2006/03/14(火) 21:43:27 ID:Lg42rvYK
>>74 あやまれ!ffkX3CPDさんにあやまれ!!
80 :
774RR:2006/03/14(火) 21:59:25 ID:gVoLjluo
読者はイルゾ ガンバレ!!
81 :
774RR:2006/03/14(火) 22:38:31 ID:BwQ2TcNq
【スレタイは】永沢君に似合いそうなヘルメット【どうでもイイ】
こんなスレ立てる?
82 :
774RR:2006/03/14(火) 22:40:15 ID:lAEISOpr
チャレンジング・スピリットはステキだと思います。
ヒロシ・オン・CB750FB、ステキじゃな〜い?
書かないヤツの騒音なんてどうでもいいじゃん。がむばって下さい。
83 :
774RR:2006/03/14(火) 23:06:03 ID:wDCUZSgj
>>69 連載ものはその三本とIKURAで、要するに全部じゃないか?
84 :
774RR:2006/03/14(火) 23:09:17 ID:ffkX3CPD
みんな…余計な気を遣わせて、スマソ!!
書くよ漏れ。
英 雄 士 ヒロシ ACT4
セコ、サード…低速で確実に暖機していく。本線に入る頃には交通の流れに乗れるだけ暖まるだろう。
徒歩ではまるで絵画のようだったバイパス沿いの景色がさざ波のように揺らめいている。
ギアをセミトップ(4速)に入れてヒロシは空冷インライン4 特有の排気音を楽しんだ。
もうそろそろ…
逸る気持ちを抑えつつ、徐々にスロットルを開けて4速で引っ張る。
二車線左側、前を行く大型トレーラーを車線変更でかわし道路と風を独り占めする。
メーターをチラリ…130km/h
16歳で初めて乗った父友蔵の58年式メグロジュニアの最高速をこのバイクはいとも簡単に通過した。
トップ…生暖かく感じていた空気が風速冷却で刃物のような鋭さを持ち始める。
加速は滞らず、メーターで160を越えていった。
この辺で十分だ…
此処は高速じゃない。
信号もあれば対向車も居る一般道だ…
その瞬間、ヒロシの胸に重苦しい過去が蘇ろうとしていた。
15年前、ヒロシの人生に大きな影を落とした。
また、あの闇に心が覆われようとしていた…
【SCENE34】
僕のスロットルとクラッチ操作で走り出す試験車両。
直前までの気負いは何故か消えていた。彼の不思議な脱力系の笑顔のせいだろうか?
落ち着いていた・・・。これから走ってゆくコース取りが良く見えていた。一つ一つの操作に無駄が無いのが自分
でも良くわかる。・・・気持ちいい。やはりバイクは楽しいものだ、などとライディングを楽しむ余裕すらあった。。
そんなふうに心に余裕が出来てくると、ふと僕の前にアナゴ君とカタナが走っているような感覚を覚えた。
僕がもっとも心地よくランデブーできる限定解除の先輩であり親友のアナゴ君。僕の目の前を彼がナビゲート
するように走っているビジュアルを思い浮かべると、なおさら走りにゆとりが出来てくる。
狭い試験コースで次々とこなさなければならない合図、確認、車線変更、右左折・・・。それらを慌てて行わず
とも、今日はそれら動作のひとつひとつが余裕を持って走りの中に収まってくる。
いつもより試験時間が短く感じた・・・。僕は気がつくと出発点に戻っていた。
一体、何点だ?文句あるまい。これ以上の走りなんて出来っこない。・・・僕は満足ゆく走りが出来た。
後は結果を待つだけだ。
ヘルメットを脱いでふと気がつくと、例の彼は既にコースを走行中だった。
やはり、元限定解除所持者だけあって無駄の無い走り。コーナー時にややバンクを付け過ぎだろうか、そんな
やんちゃな部分も垣間見られる。が、僕には彼の走りに特に減点する部分など見当たらない。こんな走りを
披露しても落ちてしまうのか?と思うと、さっきの自分の走りが途端に不安になってくる。
彼もまた無事出発点まで帰り着き、ヘルメットを脱ぐと今日は自信あるんだけどなぁ〜、と笑って言った。
・・・しかし僕は見逃さなかった・・・。発着点に戻ってきた瞬間。まだバイクに跨っている時の、ヘルメットの中で
光る、その危険な眼光を・・・。
僕はその彼に名前など色々聞いておけば良かったのだが、その時はそれどころでは無かった。
直後の合格者発表に際し、僕は酷く緊張していた。前回は半分諦めていたその発表。しかし、
今日はそれなりの自信があった。故にその発表の瞬間が待ち遠しくもあり、不安でもあった・・・。
86 :
774RR:2006/03/14(火) 23:19:49 ID:dH6dXYlE
うほっ!受かるのか!? 受かってくれ!
87 :
774RR:2006/03/14(火) 23:23:09 ID:q75sMhHM
ニヤミスかよっ・・・
88 :
774RR:2006/03/14(火) 23:23:44 ID:wDCUZSgj
ニヤニヤ
89 :
774RR:2006/03/14(火) 23:24:35 ID:wDCUZSgj
試験中断してしまったものを除く20人程度が、免許センターの一室で発表を待っていた。
あまりにも難易度が高く、『最も合格困難な国家資格』と言われた1970年代の限定解除のイメージが今でも
一人歩きしているが、1980年代半ばともなるとそこまでの低い合格率ではない。
・・・しかし、狭き門であることに変わりは無い。今日はこの中の何人が合格するのだろうか・・・。
丸顔の彼のトークはそんな状況下でも止まる事は無かったが、その声も上の空の僕の耳を素通りする。
我々に告げられた時間を5分も過ぎて、その部屋に入ってくる青い制服のお役所仕事。
「それでは本日の自動二輪限定解除試験の合格者を発表いたします」
なんの前振りも無くいきなり本題に入るその声。
僕はこんな時間がキライだ・・・。
高校受験や大学受験の発表などで、自分の名前を見つけるまでの時間・・・。
入り混じる期待と不安・・・。もったいぶるように僕を焦らし弄びながら流れる時間・・・。
本当に僕はこんな時間が大嫌いなのだ・・・と余計な事を考えているその最中、一番最初に読み上げられた
その合格者の名前は、僕の聞きなれた名前だった・・・。
「フグ田 マスオさん」
は?・・・僕の名前?呼ばれた?合格者?なに?
混乱し、思わずする必要の無い返事をうわずった声で返す僕。小さな笑いが起きる会場。
受かった?自動二輪限定解除試験に受かった?
横を向くと丸顔の彼が僕を実技試験に送り出した時のように親指を立てて祝福してくれている。
受かった?たった四回の受験で?僕?
・・・その時の僕は、明らかに合格の実感が無かった。自分自身の意思で受験しておきながら、まるで当たる
はずもないクジに当たったかのように他人事のようで現実感の全く無い感覚だった・・・。
91 :
774RR:2006/03/14(火) 23:49:30 ID:um2li5Va
マスオさん 合格おめでとwwww
92 :
774RR:2006/03/15(水) 00:01:18 ID:EpEYOEQj
マスオさんおめ!(・∀・)
混乱し、周囲の状況が一切入ってこない僕の頭を正気に戻したのは、無駄に大きな「ハイ!」という返事。
その声の主は隣に座っている丸顔の彼だった・・・。
人目を気にせずヤッター!、と声に出して喜ぶ彼。そんな彼の姿を見て、僕は徐々に合格の実感を感じて
いった・・・。
こんなにも素直に、ストレートに喜びの感情を露にする彼を見て、そうか僕も彼と同じ喜ぶべき合格者なのだ
という思いが込み上げてきた・・・。
・・・気がつくと僕は、他の受験者20数人の前で、彼と手を取り合い合格の喜びに浸っていた。
その後のことはよく覚えていない。その日の合格者である僕ら2人を含めた4人だけが残った会場で、
職員が今後の安全運転を啓蒙する説教を行っていたが、僕の脳内ではまだ一度もその目で本物を
見たことが無いカワサキGPz900Rニンジャが、快音を轟かせ駆け巡っていた・・・。
一年弱前。僕が手に入れた自由への切符。それを手にしたその日、何度も財布から取り出し眺めた切符。
・・・しかしその自由への切符には、実は『自動二輪は中型に限る』という法の鎖が絡まっていた。
およそ一年付き合ったその免許は回収され、新しく交付された免許証・・・。
その条件欄には『眼鏡等』の3文字しか記載されていない!
遂に、僕はどんな排気量のバイクでも運転できるライセンスを手に入れたのだ。
1970年代ほどの難関では無いにしろ、4回の受験での合格は当時としては早いほうである。
その少ない受験回数は、その後の僕を語る様々な人間によって一部では『一発合格』という真実ではない
『伝説』すら産み出す要因ともなってしまう。しかし、それはまた別の話だ。
一刻も早く帰り、まずはアナゴ君に報告したい。現在のように携帯電話など無い時代だ。今晩の鮒田食堂が
楽しみだ。俺だって大型バイクに乗れるんだぞ、と普通車の免許にくっついてきた限定無しの二輪免許を
見せびらかしてきた鮒田のオヤジの鼻だって明かしてやる!
帰りがけ、丸顔の彼に礼を言った。キミの笑顔で肩の力が抜けたんだ。キミのお陰だ、と。
彼は最後に自己紹介をした。
「僕、ナミノと言います。またどこかで会えたらいいですね!」
・・・ナミノ君とは、その後しばらくして再び出会う事となる。・・・高速ステージの戦いの相手として・・・。
限定解除は法規と技能が分かれていたようですがその辺は省略しましたm(_ _)m
昨日は、こんなに早くノリスケと見破られるとは思いませんでしたが、やはりノリスケですw
彼の苗字は「波野」だったんですね(・∀・)
95 :
774RR:2006/03/15(水) 00:17:49 ID:cAr6yLql
ノリスケキタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!
96 :
774RR:2006/03/15(水) 00:18:45 ID:ODTSx8rE
ナミノさんキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
確か磯野波平さんの妹さんがナミノさんに嫁いでたなあ(・∀・)ニヤニヤ
最近はリステリンのCMにまで反応するようになった俺
97 :
774RR:2006/03/15(水) 00:30:41 ID:bkjcEBMk
JAの自動車ローンのCMにニヤニヤ(・∀・)がとまりませんwww
98 :
774RR:2006/03/15(水) 00:32:47 ID:3l86/Qbc
既に自二(中型限定)を持っている人が限定解除する際には、学科試験と適正試験は
ありません。技能試験のみです。(事前審査もあるが、あれが厳密には試験ではない)
そして、限定解除に合格しても、免許証を更新等で再交付しない限り、新たな免許証に
なるわけではありません。
僭越ながら以下に校正版を…。
およそ一年付き合ったその免許は回収され、新しく交付された免許証・・・。
まだその条件欄に『自二車は中型二輪に限る』という記載されてはいるが、
今日からその裏面には、安っぽいゴム印で『自二車限定解除』の文字が
押下されている…。
といった感じになります。
99 :
774RR:2006/03/15(水) 00:37:29 ID:gw9c+zx7
マスオさん限定解除オメ―!
>作者さん
このころの限定解除は新しい免許証が発行されるのではなくって
裏に限定解除のハンコが押されるんですよ。参考までに。
(重箱角突失礼)
あ・・・
>>94は技能走行と法規走行の2回の試験走行が、という意味でした。
場所によっては一回の走行で全てを終わらせるところもあるようですね。
で、免許証の交付に関しては・・・知りませんでしたw
勉強になりますm(_ _)m
101 :
774RR:2006/03/15(水) 00:39:53 ID:fU1+AIEd
イイヨイイヨー
マスオ限定解除オメ!
102 :
774RR:2006/03/15(水) 00:54:25 ID:3f71sm6m
マスオさんおめでと!
魔の領域に一歩近づきましたねw
103 :
774RR:2006/03/15(水) 00:56:03 ID:3f71sm6m
>>94 連続ですみません。
作者さん、ノリスケって昨日書いてしまったのは自分です…
楽しみにしてた方も気分を害されたらごめんなさい。
以降はおとなしくROMります。
104 :
774RR:2006/03/15(水) 01:14:47 ID:TEojmv7I
やべえ、おもしろいなこのスレ。
先が凄い気になるや。作家さん達がんばってくださいね。
105 :
774RR:2006/03/15(水) 01:21:01 ID:FkQHAYo5
失礼します。
普通自動車の免許しか持ってない二輪の知識皆無の私ですら、全ての連載を初期から“読み物”として楽しんでます…(某板某スレで紹介されていたので。)
これって凄い事ですよね。どーしてもいいたくて。
作家陣の方々!応援してます!
以後はお邪魔になるので静かにROMります…
106 :
774RR:2006/03/15(水) 08:06:57 ID:tEq3E08A
>>105 ROMってる間に二輪の免許でも取ったらどうよ?
107 :
774RR:2006/03/15(水) 12:34:52 ID:BqjgtkNB
>>106 俺、昨日普通2輪免許取得の為教習所に逝ってきた
目標、GW前までに。と思ってるんだが流石に無理そう
残業さえなければー('A`)
108 :
774RR:2006/03/15(水) 13:35:34 ID:FkQHAYo5
>>106車ですらペーパードライバーな私ですが…取れるかなw
ただ、読んでると、大型バイクに憧れてしまいますね!
女だてらにハーレーとか?(そんくらいしかバイクの名前知らない…)
むしろROMってる間にバイク乗りの彼氏探して来ます〜
雑談失礼!
109 :
774RR:2006/03/15(水) 13:49:13 ID:5xYIz+uN
これ読んでたら、大型を試験場で受かった時のことがよみがえってきたよ。
ノリスケさんみたいな人はいなかったけど、自分の名前を呼ばれたときの
心理がちょうどこんな感じだった。
うれしかったなあ。
110 :
774RR:2006/03/15(水) 14:23:37 ID:KxkYFA7D
111 :
774RR:2006/03/15(水) 14:50:33 ID:v+ary9H5
さて、試験場で大自二取ってくるか。
夏には北海道にも行かなきゃならないし. . .
作者らはとんでもない連中だな。
金も時間も無いというのに。
正直許せないな。
112 :
774RR:2006/03/15(水) 15:34:34 ID:tEq3E08A
ほんとそうだな。作者のヤロウは乙すぎてダメだ。
>>108なんて作者のヤロウどもに触発されてバイクに乗りたくなったが為に
バイク海苔の男を探しだすシマツだぜ?
ここにいるだろうがっ!って話だよな。2stレプだけどw
>>107には素直にガンガレと思た。
113 :
774RR:2006/03/15(水) 15:43:44 ID:YKoFzxQk
もう最高だね!俺も大型取るかな?もちろん教習所でw
114 :
774RR:2006/03/15(水) 16:24:24 ID:L8oDUg4f
マスオのお陰でニンジャ買う決心ついてイヤッホォォォォォイ!!!!!!してきたオレが来ましたよ。
背中押してもらった気がするよ。作者さんありがとう。まじで。
夏には北海道いきます
115 :
774RR:2006/03/15(水) 16:44:15 ID:SyUVwDXO
この夏北海道でニンジャとカタナが大繁殖の予感wwwww
116 :
774RR:2006/03/15(水) 16:45:35 ID:sPxVNt2K
ヨンフォアは・・・・探すの大変かw
117 :
774RR:2006/03/15(水) 17:00:45 ID:kAk6z38H
素でヨンフォア乗ってるおいらは・・・(´・ω・`)
いや、雪が無くなったらカタナ捜すつもりなんだけどね。
118 :
774RR:2006/03/15(水) 17:12:03 ID:BqjgtkNB
何、北海道OFFですか。
盆なら目指してみるか
119 :
774RR:2006/03/15(水) 18:04:18 ID:lhdxvKfR
英雄士のFは無いけど、SRで参加してもよかですか?w
北海道漏れの痔元なんで…
120 :
774RR:2006/03/15(水) 18:49:56 ID:fU1+AIEd
連休が少ない俺は負け組みorz
あ〜!一度でいいから北海道行きたい!!
121 :
774RR:2006/03/15(水) 18:58:44 ID:L8oDUg4f
誰か魔棲雄ステッカーつくってくれよ。みんなでバイクに貼ろうぜ。と納車が待ちきれず言うてみる。
122 :
774RR:2006/03/15(水) 19:05:43 ID:EpEYOEQj
このスレは伝説になる。間違いない。
>>121 マジでおいら作ろうかな。絵師さんに触発されて、
魔棲雄さんとANAGOさんのイラストは書いている最中なんだ。
この為だけにタブレット買っちゃったよw
123 :
774RR:2006/03/15(水) 19:36:36 ID:lhdxvKfR
英 雄 士 ヒロシ ACT5
怖い…ヒロシは自分の心の闇に怯えた。
自分のした事への代償を紙一重でかわし、今の平安な日々を当たり前のように享受している自分を嫌悪しつつ、過去のことは全て水に流そうと彼は努めて暮らしてきた。
産業道路から分岐に入り、真夜中のワインディングロードにFの鼻先を向ける。
物の怪が今もなお棲み付いてるかのような…不気味な森。
Fのエキゾーストが木々に木霊し、悲しげに響いた。
不安な気分で小高い丘のストレートを下っていく。
その時、向こうの車線をカーブから小気味よく立ち上がって丘を掛け上ってくる一台のバイクに気付いた。
歯切れのよいLツインのサウンド、ひでじいのDUCATI 750F1 レーシングパンタだ…
発表されて間もないイタリアの駿馬に打ち跨るこの初老の紳士は、普段の花輪家での名執事ぶりからは想像も付かないようなアグレッシヴな走りをする。
ヒロシは彼がUターンしてこちらに追い付くのをミラー越しに待った。
二人ともこの暗闇の中で一人で居るのは心許ないのだ…
124 :
774RR:2006/03/15(水) 20:18:26 ID:L8oDUg4f
>>122 是非!!
伝説に名を連ねてくれ!
ヤフオクにでも出品してやってくれ。オレは買うぞ。
125 :
774RR:2006/03/15(水) 20:19:57 ID:Ecmhkfw1
>>122 オレも買うぞ!
チーム魔棲雄の結成だ!
126 :
774RR:2006/03/15(水) 20:25:12 ID:J+2iZSG5
>>125 普段肩身の狭いお父さんの軍団みたい・・・
127 :
774RR:2006/03/15(水) 20:29:52 ID:lhdxvKfR
英 雄 士 ヒロシ ACT6
対向するバイクに気付いたひでじいは、すれ違いざまにそれがどんなバイクで何者が跨るものか暗闇の中でも判るほどのスピードに車速を抑えた。
シルバーにブルーラインのCB750F、黒革のライダースにシルバーのアライ…彼だ。
ひでじいは前傾のキツいレーサーを器用にUターンさせ、ヒロシのFの後ろについた。
ミラー越しでそれを確認するとヒロシはFに鞭を入れる。
まるで仔狐がじゃれ合いながら追いかけっこをするように、二人は走り始める。
ひでじいの駆る750F1は、低迷した80年代初頭のドゥカティに世界TT-F2選手権での三連覇という偉業を成させたワークスパンタレーサーの流れを汲むレプリカマシンである。
好景気に涌いた当時の日本でレーシングパンタを手に入れられたライダーは多く居たが、プロを覗いた市井のアマチュアで、このひでじい程に乗りこなせる者は少なかっただろう。
最高速240キロを誇るこの駿馬にはさすがの加速力でヒロシのFに追い並んだ。
テールトゥノーズで二台は左コーナーに入っていく。続く右コーナーはRがキツく、回り込んでいる。
対向車のはみ出しを警戒し、アウト寄りで回り込んでいく。
リーンアウト気味のヒロシの足下から火花が散った。
ステップを地面に擦りながらコーナーをクリアしているにも関わらず、後ろ姿には安定感があった。
起伏に富んだワインディングを駆け抜ける二台、傾斜を帯びた低速カーブではヒロシに軍配が上がるだろうが、ひでじいも負けてはいない。
イタリアの国旗を模した750F1と揃いの柄のこの革ツナギは決してただのファッションではないのだ…
128 :
774RR:2006/03/15(水) 22:09:40 ID:O2mFSrjE
ヤベー、俺もカタナ欲しくなってきた、
ところでマスオさんの夢はパイロットになる事だったから、
それも盛り込んで欲しい!
129 :
774RR:2006/03/15(水) 22:28:41 ID:tEq3E08A
130 :
774RR:2006/03/15(水) 22:32:33 ID:ODTSx8rE
15年間ペーパーライダーの漏れは
おまいらと北海道を夢見ることを許されますか
131 :
774RR:2006/03/15(水) 22:35:45 ID:QcsO4xLX
許可する!俺もいくぞ
132 :
774RR:2006/03/15(水) 22:35:55 ID:fU1+AIEd
余談だが、バイクの運転と飛行機の操縦は
似ているところがあるらしい。
なんかの雑誌で読んだ記憶があるが、詳しくは知らない。
133 :
774RR:2006/03/15(水) 22:36:23 ID:SKQsGTEt
参戦しまー。@埼玉
134 :
774RR:2006/03/15(水) 22:40:41 ID:p1iigg6K
じゃあ俺は北海道でおまいらを歓迎しる
135 :
774RR:2006/03/15(水) 22:43:05 ID:v+SlrS24
俺もホカイドーで待っているぞ!
136 :
774RR:2006/03/15(水) 22:44:39 ID:fU1+AIEd
道民ウラヤマシス・・・
137 :
774RR:2006/03/15(水) 23:07:42 ID:wXzcyKQO
じゃあ漏れは山口から応援してるよ
138 :
774RR:2006/03/15(水) 23:09:38 ID:lhdxvKfR
英 雄 士 ヒロシ ACT7
うねるような低速カーブ群を抜けると、長いトンネルのあるストレートに差し掛かる。
普段なら心霊スポットになってもおかしくないようなこのトンネルを二人は胸の高揚を保ったまま駆け抜ける。
二人の気迫に御霊達もたじろいたのかもしれない…
トンネルを抜ければ大きな鉄橋に出る。
トンネル出口から一気に視界が広がり、まるで空を飛んでいるかのような爽快感を覚える場所だ。
ヒロシのお気に入りである。
橋の中頃でFの右横にパンタが並んだ。打楽器のような歯切れのいいサウンドをヒロシに浴びせながらパンタが先行していく。
ひでじいが得意とする高速ワインディングは彼のリードに従うことにしよう。
ヒロシは彼の走りを後ろから見定めるように観察した。
確立されて間もないハングオフを多用するそのライディングフォームは、肘でタンクを抑えるようなコンパクトなものや体を斜め前に出す積極的なもの、脇のスタンスを広げ腕をOの字にさせた当時ではまだ主力ではない斬新なスタイルなどを多彩に富み
自分の走りに合うスタイルを試しているようだ…
齢58にして、ひでじいはまだまだ進化の途上にいるのだ。
ニューマシン、パンタのツボを手探りしてい
139 :
774RR:2006/03/15(水) 23:26:45 ID:lhdxvKfR
うぇwww切れてる。
…しているのかも知れない。
ライテク教本の見本のようなの理想的なフォームのヒロシのスタイルとは対称的である。
ついて行くのがやっとだ…
F19インチはもう時代遅れか…
弱気になりながらもヒロシは引き離されることなく、二台はハイペースで頂上を目指した。
時速120キロ以上でカーブを抜けていける高速ワインディングを駆け抜けて、マシンもライダーも
感覚を狂わせていた。
30キロに減速すると、それがまるで歩くような速度に感じてしまう。
頂上付近の展望台の駐車場にマシンを停めようとノロノロと駐車場に入りながら、ヒロシはこの奇妙な感覚のズレに酔った。
愛馬を憩わせ、ようやく二人は言葉を交わした。
フルフェイスを脱ぎ、ひでじいは口を開けた。
「こんばんは。さくらさん…」
そこに居たのは確かにいつものひでじいだった…
携帯は編集マンドクセ〜!!
読みづらくてスマソ
140 :
774RR:2006/03/15(水) 23:30:28 ID:EpEYOEQj
初老のドゥカティスト、hide_Gカッコヨス。ウィリーGみたいw
141 :
774RR:2006/03/15(水) 23:37:59 ID:hEqI6Iz5
>バイクの運転と飛行機の操縦は
折れも現役パイロットの方から聞いたことがある
その方はSRのヒトでもあった
142 :
774RR:2006/03/15(水) 23:51:49 ID:WcI9DDZE
パンタ→パンダに見えたw
ひろしも捕まっちゃった━━(゚∀゚)━━!!!かとオモタ
| | ∧
|_|Д゚) 前スレまとめ終了。
|文|⊂) 抜け、誤字、脱字あったら教えてくだしぃ
| ̄|∧|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
144 :
774RR:2006/03/16(木) 00:13:42 ID:c1trMMJZ
業物さん 乙です!
145 :
774RR:2006/03/16(木) 00:16:02 ID:yRAcBV2u
24日午後、隣家の軒先で人が殺されているとの通報を受け警察が駆けつけたところ
一家5人の死体と血まみれで放心状態にあった長女の夫、マスオ容疑者(28)を見つけ
その場でマスオ容疑者を殺人容疑で逮捕した。
殺害されたのは容疑者の義父・磯野波平さん(54)、義母・磯野フネさん(52)、義弟・磯野カツオ君(11)
義妹・磯野ワカメちゃん(9)、長男・フグ田タラオちゃん(3)の5人。
これまでの取調べに対しマスオ容疑者は、
「息子が言うことを聞かないので、むしゃくしゃしてやった。」と
容疑を認める供述をしている。
警察は現場近くで血液の付着したバールのようなものが見つけており
これで被疑者5人を殴打して殺害したと見られている。
近所に住む親戚の波野イクラちゃん(1)は、
「タラさんは兄貴みたいな存在だった、まさかあの人が殺られるなんて、、
っと、、やべぇ、しゃべっちまった、、、ハ、ハーイ」
と動揺を隠せない模様であった。
146 :
774RR:2006/03/16(木) 00:16:02 ID:dCpoDRT2
え、「ヒロシ」は携帯から書き込み??
147 :
774RR:2006/03/16(木) 00:46:36 ID:F06T1Gbb
作者には悪いが「ヒロシ」は別のスレで書いて貰いたい。
148 :
774RR:2006/03/16(木) 01:06:09 ID:Xtrzp/Xd
無礼者(`Д')σ)д`)
149 :
774RR:2006/03/16(木) 01:48:26 ID:t9nbKlhw
十年ぶりにバイクに乗りたくなるすれだな。
150 :
774RR:2006/03/16(木) 02:07:37 ID:HolakIhA
>>147 言うだけ無駄だよ、コイツ等いい話なら何でもアリな奴等だから
151 :
774RR:2006/03/16(木) 03:55:02 ID:EVQwp5Up
というか全員スレ違いだからいいじゃん
152 :
774RR:2006/03/16(木) 04:07:38 ID:i0Gk2bHP
153 :
774RR:2006/03/16(木) 06:55:45 ID:if8zr6Yd
これがオカ板だったら。メモ帳でまとめて投下はガチ
154 :
774RR:2006/03/16(木) 08:03:52 ID:ZODYOgvI
板違いだけど、このスレ好きなんだ
ヒロシはスレ違いだけどね
155 :
774RR:2006/03/16(木) 14:21:01 ID:V1b3IKjw
ヒロシもありだろ
156 :
774RR:2006/03/16(木) 15:06:49 ID:XrknxTZV
ヒロシです、人生否定されました。ヒロシです・・・・。
157 :
日出自慰:2006/03/16(木) 16:08:58 ID:EGMIWaOW
158 :
774RR:2006/03/16(木) 16:44:55 ID:6vREu0gF
今夜の首都高速湾岸線は、いつもよりも凄いバトルが繰り広げられている。
剛田武と骨川スネ夫が熱いバトルをしているようだ。
武が駆るのはホンダ・CBR1000RR、スネ夫が駆るのはヤマハ・YZF-R1。
2人は今や首都高ではかなり有名なライダーである。
「凄く速い・・・。まだ行けるか?R1!」
「ジャイアン!あのCBRをまさかここまで乗りこなしてるとは思ってもみなかったよ・・・。」
周囲の一般車が吸い込まれていきそうな猛スピードで2台は闇を切り裂く。
159 :
774RR:2006/03/16(木) 17:02:51 ID:6vREu0gF
そんな白熱したバトルをしている2台を目掛けて、弾丸のようなスピードで後方からライトが迫ってくる。
300km/hで走っているのに、それより速いスピードでどんどん近づいてくる1台のバイク・・・。
「なんだ!このスピードよりも更に速いスピードで近づいてくる!」
「一体、何者なんだ?・・・来た!」
2人が目を疑うほどのとてつもないスピードでパスしたバイクは、スズキのGSX-R1000だった。
それはかなりの速度差で、2台をまるで止まっているバイクを抜くかのようにかのように軽がると抜いていった。
首都高で1、2を争う2台をあっさりと抜かしたGSX-R1000は、勿論バトルとは関係せず、そのまま夜の首都高へと
必死で追走する2台をあざ笑うかのようにテールランプを煌かせながら消えていった・・・。
「GSX-R1000!あんな速い奴、首都高にいたのか?初めて見たぞ!」
武とスネ夫は、とてつもない大きな敗北感に包まれた・・・。急に現れた同クラスのバイクにいとも簡単にちぎられてしまったのだ。
160 :
774RR:2006/03/16(木) 17:21:13 ID:Xtrzp/Xd
DORAEMON か!!
161 :
774RR:2006/03/16(木) 17:31:09 ID:HolakIhA
また亜種が増えた
162 :
774RR:2006/03/16(木) 18:32:35 ID:HvRQ687v
翌日・・・
昨夜のことを楽しげに話すスネ夫とジャイアン。オートバイに乗れないのび太は
またも仲間はずれだ。
そこにしずかちゃんがやって来て二人の話を聞くと言った。
「あら、あれアンタたちだったの?」
GSX-R1000を操っていたのはしずかちゃんだったのだ。
しずかちゃんにまで仲間はずれにされたのび太はいつものごとくドラえもんに
秘密道具を出すように泣きつく。
訴えを聞いたドラえもんは「またかよ」と思いながら一台のオートバイを
取り出す。未来の国で最新のオートバイ、自立二輪走行可能なスクーター
JYOG2100。思った所まで最短のルートをすり抜けで連れて行ってくれる。
現代のトロい車の流れの中では最速になるに違いない。
金曜日の夜に大喜びで乗ったのび太が早速「首都高環状を周回!」と念じる。
反応したJYOGは猛烈な加速で発進していった。
のび太を残して。
翌日から首都高ルーレット族の間に「誰よりも早く走る無人スクーターの噂」
が流れたが、目撃者以外は単なる都会伝説として信じるものは居なかった。
目撃者さえ、見間違いだと思って信じていないものが大半だった。
明け方に燃料を使い果たしたJYOGは銀座の高架を落下しバラバラに砕け散り
ゴミとして清掃局に回収されていった。
どこかの小僧に改造用に持ち去られSEPIAに付けられている幅30cmのハンド
ルのエンブレムのみが一夜限りの伝説の名残であるが、それに気づくものは
誰もいない。
163 :
774RR:2006/03/16(木) 18:43:22 ID:+OalE99P
>>158 新しいスレたてて書いたほうがいいのでは?
164 :
774RR:2006/03/16(木) 18:48:43 ID:if8zr6Yd
ポンポンスレ立てるなよW
165 :
774RR:2006/03/16(木) 18:51:01 ID:RTtYGdwS
>>163 さざえスレ
まるこスレ
ドラえもんスレ
まだまだ増えるかもしれんのに、そのたびにスレッドたてさせる気か?
よく考えてから発言しろ。
166 :
774RR:2006/03/16(木) 18:56:13 ID:qWCkOegm
>>162 クソワロタw
魔棲雄第一話に次ぐ名作誕生www
167 :
774RR:2006/03/16(木) 19:12:08 ID:gvUxjiLj
このスレの住人は馬鹿じゃないのか?
板違いを自覚しながら「他にスレ立てて書いた方がいいんじゃないか?」とか頭悪すぎ。
おまえらが糞スレ一個増やすたびに前からあった貴重なスレが無くなっていくんだぞ。
スレ乱立→必然的にここも目につくようになる→まとめて削除依頼出されて無くなる。こんなパターンはお前らも本意じゃないだろ?
亜種とかアホなこと言ってないでとっと削除依頼出してこい。
168 :
774RR:2006/03/16(木) 19:32:50 ID:HolakIhA
169 :
774RR:2006/03/16(木) 19:44:11 ID:6vREu0gF
午前2時、埼玉県某峠にてネイキッド2台による熱いストリートレースが繰り広げられていた。
ヤマハ・XJR400を操る佐藤マサオとスズキ・GSX400インパルスを操るボーちゃんの2人だ。
「ちっ、いくら攻め込んでもくいついてきやがる!さすがボーちゃん!」
「・・・・・・。」
数往復しても勝負が決しない彼らは頂上の駐車場で休憩することにした。
「ボーちゃん速いね。僕、ついていくのでやっとだよ。」
「・・・・・・下から1台上がってくる・・・。」
その時、直管の爆音を轟かせながらカワサキ・ゼファーχがやって来て、
彼らの隣に停めた。2人はフルフェイスを脱いだライダーの素顔を見て、唖然とした。
「え・・・園長先生!?」
170 :
774RR:2006/03/16(木) 19:59:20 ID:8h/72OOG
やべぇ、もうメチャクチャだけど和ロースw
171 :
774RR:2006/03/16(木) 20:03:49 ID:if8zr6Yd
しんちゃんはアクロス
172 :
774RR:2006/03/16(木) 20:12:51 ID:HvRQ687v
翌日・・・
昨夜のことを楽しげに話す佐藤マサオとボーちゃん。
オートバイに乗れないしんのすけは仲間はずれだ。
しんのすけは近所に住むドラえもんに秘密道具を出すように泣きつく。
訴えを聞いたドラえもんは「仕方ねぇな」と思いながら一台のオートバイを
取り出す。未来の国で最新のオートバイ、自立二輪走行可能なスクーター
JYOG2100。(以下略)
173 :
774RR:2006/03/16(木) 21:47:03 ID:VnI0cBR8
スレ違いでも、板違いでもなんでもいいから
つまんないのは書くな∵・(゚Д゚(⊂三(・∀・ )
【SCENE35】
「じゃーん!」
鮒田食堂のテーブルでアナゴ君の目の前に突き出した運転免許証の裏。
数秒の間があったが、『限定解除』の文字を確認した彼の口から、300円の醤油ラーメンが飛び出してきた。
その飛沫から、寸でのところで免許証を守った僕。
「汚いなぁ!気をつけてくれよ、アナゴ君!」
アナゴ君は、袖口で口元の汁を拭きながら、睨み付ける様に僕を見据え聞いてきた。
「・・・何回だ・・・?5回?6回だっけ?」
「いや、4回目だよ」
「・・・」
そしてアナゴ君は、あ〜あ!と言って、箸を置き椅子の背もたれに体を預け、天井に目をやった。
「俺は10回だぞ〜。俺より早いじゃないか!」
意外とつまらないことに拘っていたアナゴ君。負けたな、と言って茶化す鮒田のオヤジをギロッと睨み付けた。
僕は笑いながら僕のほうが上手いってことじゃないかな?と言った。ますます悔しがるアナゴ君を見ているだけ
で楽しい。すると、アナゴ君は今度はニヤニヤと笑顔になっていく。
「・・・フグタ君・・・。今日、バイトは?」
「今日は無いけど。なんで?」
「そうか・・・おじさん!ビール!ふたつね!」
出されたビールを注ぎながらアナゴ君は言った。
「限定解除おめでとう!俺より早いっつーのはちょっと許せないが・・・今日は俺のおごりだ!」
初めてのアナゴ君からのおごり。嬉しかった。
最高の気分でする乾杯。最高の友に注いでもらう祝い酒。さらに2本のビールが鮒田のオヤジから差し入れ
られ、最高の夜はいつまでも続いていった・・・。
175 :
774RR:2006/03/16(木) 22:11:03 ID:hcTjbH3D
お疲れ様です。
176 :
774RR:2006/03/16(木) 22:26:09 ID:Xtrzp/Xd
やはりこのスレには魔棲雄が相応しいな
177 :
774RR:2006/03/16(木) 22:46:23 ID:tvIukEPX
アタシもサザエキャラ以上には広げて欲しく無ーい。
魔棲男が一番好き(はあと
178 :
774RR:2006/03/16(木) 22:53:30 ID:CxUqlk4/
「難物〜幻の老兵〜」の続きも期待してます。
179 :
774RR:2006/03/16(木) 22:56:14 ID:qFHoQrSP
他のも読んだらおもしろいよ
いやだったら読まなかったらいい
作者さんに失礼だ
前年末、限定解除への野望を保土ヶ谷PAでアナゴ君や鈴木さん達に高らかに宣言してからおよそ半年。
それまでの間、がむしゃらにアルバイトに明け暮れた。平日はほぼ毎日、夜間道路工事現場。休日も一日中
働き、時には一週間働きづめの時もあった・・・。
それもこれも大型バイクへの執着心のなせる行動であったが、この時期の僕は本当によく働いた。
正直、現在の海山商事での働きよりもそれはそれは一生懸命に労働に打ち込んだ。しかも時給の良い肉体労働
ばかりだ。今思えば、よく続いたものだ・・・。
そんなアルバイトと倹約に励んだ半年。限定解除を成し遂げた5月半ばに、僕にどれほどの蓄えがあったかは
ご想像にお任せしたい。
ともかく、教習所で取得する免許のように、先の予定が読める訳ではない自動二輪限定解除。
それを成し遂げた今、僕の次の行動はもちろんバイクの購入である。
その日、僕はバイク屋巡りをしていた。お供に引き連れるはアナゴ君。
最初に廻った数件の店は、逆輸入車の取り扱いが無かった。逆輸入車がまだ特別だった時代。
そして、正午頃に立ち寄ったその店で、初めてそのマシンを直接見た・・・。
カワサキGPz900R 「ニンジャ」・・・。
シリンダーヘッドに輝く『DOHC 16VALVES』の刻印・・・。
新世代カワサキを象徴するカウルサイドの『Liquid Cooled』の文字・・・。
誰よりも速く走る事を求められたそのマシンには必然だったであろうカウルとスクリーン・・・。
そしてマシン側面中央にひときわ目を引く『Ninja』というペットネーム・・・。
圧巻だった・・・。僕はそのバイク屋の中央に置かれたニンジャをあらゆる角度から眺める。時間を忘れて
見入る。跨りたい衝動にかられたが、バックミラーに掛けられた売約済みの札がそれを許さなかった。
「どうですか?良かったら見積もりして見ますか?」
バイク屋には似つかわしくない丁寧な物腰の店員に勧められ、カウンターに腰掛ける。
僕の代わりにカタナ一筋のはずのアナゴ君が食い入る様にニンジャを眺めていた。
出されたコーヒーを飲みながら、店員の作成する見積書を覗く。随分と桁とゼロが多い。不安になる・・・。
181 :
774RR:2006/03/17(金) 00:10:59 ID:8iR/VSo/
「こちらになります」
僕がコーヒーを飲み終える頃、見積書が出来上がった。・・・それを見て僕は唸った・・・。
興味本位でそれを横から覗き込んできたアナゴ君が「えっ!?」と声を上げた・・・。
僕も所持金のみで、この当時最先端の最高速マシンが買えるとは思ってはいなかった。もちろんローンとの
組み合わせで購入するつもりだった・・・が、それにしても高すぎだ・・・。
目の前に提示された見積書には100万をゆうに超える金額が記されている。
100万円というと、90年代に入りリリースされた国内仕様GPz900Rであれば一般的な値引きまで含めて
考えると社外マフラーまで装着して納車できそうな価格である。
とにかく並行輸入で経費が掛かっているのだ。
ローンを含めて考えても、乗り出し価格でせいぜい100万円弱というのが僕の予算の限界だった。
バイクだけを買おうとしていたのでは無い。世界最速のニューマシンに乗るにあたり、ボロボロのウェアや
ヘルメットも新調したかった。
「高っけ〜なぁ!」
店を出ながらアナゴ君は率直な意見を口にした。今にして思えば、学生の分際でなんて高価な買い物をしようと
していたのだろう・・・。だが、やはりバイクに魅せられたライダーであれば、愚かな僕の気持ちを少しくらいは
理解して頂けると信じたい・・・。
きっとこの店が特別に高いのだ、と自分を納得させながら次の店に向かうヨンフォアとカタナ。
しかし、夕方までに寄った3軒のニンジャ取扱店の中で、最も安い値段を提示してきたのは最初の店だった。
ヨンフォアを偶然いとも簡単に手に入れてしまったが為に勉強が足りなかったのだが、バイクという高価な
物を手に入れるにはそれなりの出費とその覚悟が本来は必要なのだ。
限定解除の喜びもつかの間。憧れのニンジャを手に入れる計画は早くも頓挫しかけていた。
183 :
774RR:2006/03/17(金) 00:47:48 ID:oJ1Qoxts
キタキタキタキタキタアァァァアア!!!
184 :
774RR:2006/03/17(金) 00:55:38 ID:corgRsBh
がんばれ魔棲雄!
やっぱりバイクは情熱だね。
金がかかるのはわかる。
高いバイク、維持費 ガス代 保険 転んだら修理費。どれもただじゃない。
だからこそ炭のように赤く熱く燃え続ける情熱が必要なんだ。
妥協せずに頑張って欲しい
185 :
774RR:2006/03/17(金) 02:55:16 ID:jlvKsO4m
いやー、魔棲雄の苦悩が伝わってくるいい文章だ。
自分が初めて新車を買った時の事を思い出す。たまんないね!
それにきっと、最後の恩返しがあるんだろうな...別れは切ないもんだねぇ。
186 :
774RR:2006/03/17(金) 07:58:03 ID:iUklajQE
>それにきっと、最後の恩返しがあるんだろうな...
だからこういう事を書くなって!
興醒めする。
187 :
774RR:2006/03/17(金) 10:37:34 ID:sG2F0R47
(
>>169の正統な続き)
「え・・・園長先生!?」
2人が驚くのも無理はない。ゼファーの持ち主は、マサオ達がお世話になったふたば幼稚園の
高倉文太園長であったからだ。文太はそっと微笑んで再会の喜びを表した。
「お久しぶりですね・・・。マサオ君、ボーちゃん・・・・・・。元気にしてたかな?
いや、それほどのオートバイを元気よく走らせてるんだ。元気で当たり前だね。」
「先生もスクールバス以外に運転できるものがあったんですね。」
「先生はオートバイも乗れるんだよ。当たり前です。」
3人は身の上話からバイクの話まで、缶コーヒーを片手に立秋の長い夜を楽しんでいた。
だが、峠を上がってくる2台のバイクの、今までの静寂を切り裂くようなエキゾーストノートを耳にして
3人の会話はピタリと止まった。・・・・・・文太は2台がかなりの腕の持ち主であることを排気音で悟った。
188 :
774RR:2006/03/17(金) 11:47:37 ID:956QDsyo
>>187がまだ続くとは思わなかったけど、上がってくる二台ってまさか
マスオさんとアナゴさんはねーよな。
189 :
774RR:2006/03/17(金) 13:29:08 ID:W5aR3Spm
園長先生の本名が高倉文太とは知らなかったなW
PTAってクレしんをかなり叩いてるよな。元々は大人向けなのに
映画みたら泣けるよね 大人帝国と戦国の奴は号泣物です
ドラえもんのジャイアンも、クレヨンしんちゃんも、映画ではなんであんなにイイ奴
なんでしょうか。毎週のアニメを息子と娘と見ながらふと横切った疑問でした。
191 :
774RR:2006/03/17(金) 23:25:59 ID:PzBe9/ps
鉄人兵団のジャイアンは最強にかっこよかったよな
なんかこのまま逝くとピカチュウあたりが乗り出しそうな勢いだな
192 :
774RR:2006/03/18(土) 00:16:29 ID:dhgOPfTf
「・・・上がって来た!」
3人の前に姿を現したのはヨシムラの集合を装着したカワサキ・Z400FXと
威圧感抜群のホンダ・CB1300 SUPER FOURのサイドカー仕様であった。
1300SFサイドカーのライダーは空吹かしをくれてやりながら減速。
そのまま3人の隣へと駐車した。そしてFXのライダーは・・・・・・・・・・。
「うわあああぁぁぁっ!!!!!」
峠にこだまするマサオの悲鳴。FXはノーブレーキでマサオのXJRに迫る。
FXはギリギリのところでテールを2、3度振ってXJRの隣に停車。
どうやら悪戯心からの行為で、本気で突っ込む訳では無かったようだ・・・。
【SCENE36】
一週間ほど、ニンジャの見積書とバイク雑誌と計算機との睨めっこの日々が続いた。
ローン利用金額を12で割ったり24で割ったり・・・。
もっと安い店は無いか、バイク雑誌の記事と記事の間のバイク屋の広告を探したり・・・。
他のバイクにしようか・・・と、例えば国内仕様であるGPz750Rでも良いのではないかと自分を無理やり納得
させかけてはやはり900の記事に目を奪われ、諦め切れなかったり・・・。
とにかく、毎日が100万円超のその金額をどう捻出するかで頭がいっぱいだった。
ある程度、バイクと共にある人生を重ねた今だからこそ言えるが、実はそういった時期もまたバイク乗りとしては
楽しい時間であったりもするものだ。あぁでもない、こうでもないと購入の為にそのバイクの事で頭を一杯にする
事が、その後のマシンへの愛着にさえ繋がってくる。
そして、ここで初志を貫徹し理想のバイクを手に入れる為に必要なものは、やはり魂である。
決して折れず曲がらないバイクへの真っ直ぐな『情熱』と、その情熱に裏打ちされた少々の金銭的苦労も
厭わない『覚悟』こそが、自らを理想のバイクに跨らせる原動力である。
これは購入はもちろん、その後の維持についても同じ事が言える。
最終的に僕は、月々のローン金額を当初に予定していたものより引き上げようという腹積もりでいた・・・。
もしかしたらその月々の支払いの為のアルバイトにより、バイクとの時間が減るかもしれず、本末転倒な結果
になってしまいかねないが、それはもう致し方あるまい・・・。それほどまでに僕はニンジャが欲しかった。
当時の僕の若い魂は一切の妥協を許さなかったのだ・・・。
そんな梅雨に入り掛けの曇り空の日曜の朝。部屋の外にバイクの排気音が停まった様に聞こえた。2台か?
ほどなくして部屋の扉をノックする音。アナゴ君だろうか。
寝ぼけ眼で扉を開けるとそこにはやはり「ヨッ」とアナゴ君の顔。そしてその後ろにはもう一人の姿。
「おはよう」というその男。第三京浜にご無沙汰だった僕にとって、久しぶりの鈴木さんの笑顔だった。
194 :
774RR:2006/03/18(土) 00:30:15 ID:6cd2TBg5
合いの手!
しずかはのび太に電話をかけていた。・・・のび太との約束を断るためだ。
・・・体調が悪いから遊べないの、ゴメンね・・・。全くの口実である。
勿論、体調は完璧である。能天気なのび太の返答にうんざりしつつも彼女は電話を切った。
けれども、空を見上げたら快晴だったから断るというのは、彼にあまりにも失礼だと考えた
彼女らしい口実であった。
彼女は今まで着ていた部屋着を脱ぎ、クシタニのレディース用ジャケットとパンツを身に纏った。
そして、XPD製のブーツを履き、ショウエイのジェットヘルとRSタイチのグローブを持って部屋を後にした。
オートバイを覆っていた銀色のシートカバーを取り、エンジンを始動させた。
ヘルメットを被る前に彼女はもう一度、空を見上げた。真っ青な空に子羊の様な小さな雲が一つ浮いていた。
彼女はオートバイを発進させた。
彼女の頼もしい相棒はヤマハのSR400だ。彼女はこの単気筒が奏でるミュージックに
惚れこんで購入したようなものだ。裏の住宅街ではピアニシモを奏で、
高速道路ではフォルテシモで張り上げ、急な登り坂では苦しそうに息をつきながらも
ファルセットを搾り出す。そして、単気筒ならではのスリム感。絶対的なパワーは劣るけど
楽しさだけならレーサーレプリカにも負けないと、彼女は思っている。
数分後、彼女は近くのインターチェンジから高速に上がった。彼女はヘルメットの中で
竹内まりやの真夜中のナイチンゲールを口ずさみながら徐々にスロットルの開度を増す。
周囲の景色の移り変わりを味わいながら、彼女とSRは加速する。
インターチェンジを下りると、そこは湖畔の街だった。
平日だというのにリゾート気分を満喫したい盛りの若い人たちで賑わっている。
だが、ここは目的地ではない。さらに西へと彼女とSRは向かう。
沿道の洒落たオープンカフェのデッキから貴婦人が、オートバイを何か汚いものを
見るかような目で見送った。彼女は貴婦人を睨みつけた。慌てて顔をそらす貴婦人。
風景が湖畔の観光地を抜け、田園地帯へと変化してゆく。
彼女は背筋を伸ばし、風を全身で受け止める。ヘルメットのシールドも開けて
都会とは違う空気を体内の細胞の一つ一つに送り込む。
SR400の単気筒の乾いた排気音を堪能しながら、やがてステージはワインディングへと
女の子の一人旅は続いてゆく・・・・・・
玄関先。僕の限定解除合格への祝いの言葉のあと、鈴木さんは本題を切り出した。
「昨日の夜、保土ヶ谷でアナゴ君に聞いたんだけどさ。フグタ君、GPzを探してるんだって?」
「あ、はい。そうです。・・・でも、やっぱり高くって・・・。毎月の支払いを上げようと思ってるんですけど・・・」
そこでアナゴ君が会話に割り込む。
「鈴木さんが面倒見てもらってるバイク屋に行ってみないか?何か良い話があるかもしれないってよ」
「そのバイク屋、結構いろんなバイクが流れてくるんだ。試乗車崩れとか新古車とかね。僕のCB1100Rも
前オーナーの心変わりで、たった1500kmで売りに出されたヤツだったんだよ。もしかしたら何か良い話が
あるかも知れないから、ダメもとで行って見ない?」
・・・アナゴ君は僕の為に保土ヶ谷で情報を集めてくれたのか?そして鈴木さんは僕の為にわざわざ社会人の
貴重な休みを割いて来てくれたのか?二人の心遣いがありがたかった・・・。
もちろん僕は洗顔もそこそこに、着替えを済ましヨンフォアの元へ。
思いがけない心強いアドバイザーの登場に、僕の胸は高鳴った。なんとかなりそうな気がしたのだ。
休日の都内を進む3台のバイク。
まだ見ぬ愛車への僅かな期待を胸に、すり抜けのフットワークも軽やかに走る僕。
先導するCB1100R。バックミラーにはカタナ。早く僕も大型バイクでその隊列に加わりたいものだ。
その時、僕は着の身着のままで部屋を飛び出していた・・・。
結論から言うと、僕は忘れ物をしていた。・・・そう、この時印鑑を持ってきていれば、再度その店に来店する
手間が省けたというものだ・・・。
Σ(゚Д゚)ガーン 被っちゃって申し訳ないですm(_ _)m
>>199 こちらこそおじゃましてすみませんでしたm(_ _)m 夜分遅くに執筆お疲れ様です。
201 :
774RR:2006/03/18(土) 01:51:59 ID:oIEILPE2
作家先生はマジすごい
202 :
774RR:2006/03/18(土) 02:44:00 ID:snGYVnQl
いやぁ、もう最高!
203 :
774RR:2006/03/18(土) 02:46:10 ID:5pym5o6z
SRとしずかちゃん・・・素敵だwSR乗りだからなんだかうれしぃ
204 :
774RR:2006/03/18(土) 04:17:38 ID:g++1sme6
皆さんの才能に感動です。
205 :
SR糊:2006/03/18(土) 13:10:24 ID:LdpcWenr
206 :
774RR:2006/03/18(土) 22:31:54 ID:LwohuWmJ
北海道の次はニンジャかよ、わけのわからん展開だなオイ!!
新しいバイクが欲しくなりますた。
なんでこんなことにをしているのか。気まぐれとはいえ相手はバイク泥棒だ。そんな子供二人をなぜ
構う気になったのか不思議なのはサブ自身も同じだった。今のサブにとっては彼らがなぜあんなに楽
しげにバイクを乗るのかも不思議だった。
(俺の人生はバイクに裏切られたようなものだしな。)
交互に走る二人の姿を無意識に視界の中入れたまま、咥えタバコのサブは苦い煙を吐き出す。
人間、高いところから見下ろすと少々偉くなったように感じるものだ。
毎回、日光浴代わりに時間を潰すだけのつもりのサブも、土管の上から周回を繰り返す二人
を見ているうちに「なっちゃいねーな」と口を出してみたくなる。レーシングチームの監督
の気分を味わっているのかもしれない。
最初の周回から限界ギリギリで突っ込んでいってオーバーランや転倒を繰り返した後に感覚
を掴むカツオと、安全な速度から徐々にレベルを引き上げて限界まで攻め込む中島。なかなか
起用に乗りこなす二人だが短時間では攻め込むに至らない中島が少々分が悪い。最後にタイムを
測ると大抵はカツオの方が速いのだが、連続して似たようなコースを選ぶと中島の方が速かっ
たりする。
「二人を足して2で割れば良いライダーかもしれないな。」
サブは心の中で笑いながら二人の走りを眺めた。
(次回のコースは直線の最後に急カーブをつなげて入れてカツオを転ばせてやるか・・・)
え〜と、もうちょっと先まで書きかけてたんですが、バイクの車種に行き詰まり
まして止まりました。
予定ではGPz900を使う予定だったんですが先に使われてしまったので。
(代わりに最速を競う車種って何だろ・・・)
前スレに出ていた年表を誰か再掲していただけると助かります。
209 :
774RR:2006/03/19(日) 00:27:17 ID:D0JqLTN7
zzr
210 :
774RR:2006/03/19(日) 00:42:18 ID:AYB8qSR1
>>208 これ?
■ 410 ■ sage
ふと、思い立って彼らの年齢を整理して見ました。あくまで私の「マスオ物語」を基準としたものです。
その点はご了承下さい。
1983年 マスオ20歳(マスオ物語)
1991年 TV「サザエさん」の公式設定である、マスオ28歳・カツオ小学5年生(年度は↑から逆算)
1996年頃 マスオ33歳 カツオ16歳(カツオ物語)
※ちなみに
>>22で登場の魔棲雄が駆る隼はデビューしていない。
2006年現在 マスオ43歳 カツオ26歳
ま、あまり深いことは気にせず気楽に書いていきたいですが、ご参考になればと整理させていただきました。
DATE:2006/02/16(木) 00:10:55 ID:Fz1oZC0J
211 :
774RR:2006/03/19(日) 00:50:59 ID:qJRxVCfM
>>208 GSX-R1100とかは?
しかもGSX-R1100W(水冷)とかだと尚嬉しい。
一時期はZZRと最速を争ったバイクなんだけどねぇ…
212 :
774RR:2006/03/19(日) 01:00:11 ID:PXYqfVfg
あえてFZR1000
213 :
774RR:2006/03/19(日) 01:09:21 ID:dPlLv1tw
ここで驚愕の事実。
マスオは1917年生まれ。
詳しくは「磯野家の謎」と「おかわり」を御覧下さい。
うわ、なにするやめr
214 :
774RR:2006/03/19(日) 01:18:46 ID:lIySwvHB
215 :
774RR:2006/03/19(日) 02:42:00 ID:D0JqLTN7
ZX10とか
216 :
774RR:2006/03/19(日) 05:13:05 ID:cpS+Ho85
>>207 おお、まちわびていますた。もう書かないのかと心配したよ。
>>「俺の人生はバイクに裏切られたようなものだしな。」
うお〜、超ワクテカ(・∀・)。
サッパリわからんけど、マスオさんのニンジャと被ってもいいんじゃないの?
だって、ニンジャこそチューニング次第で別モノになるじゃん。
217 :
774RR:2006/03/19(日) 05:52:18 ID:ExvEETcN
何か満を持してスレの趣旨に戻った、って感じだね(;´Д`)
218 :
774RR:2006/03/19(日) 10:44:14 ID:NkI4yCxr
この空気がいい
219 :
774RR:2006/03/19(日) 11:28:20 ID:ROGnZNVR
前座の作家の皆さま本当にありがとうございました。
220 :
774RR:2006/03/19(日) 11:45:43 ID:022NHBag
そうだよなぁ。
オーナーによって、これが同じ車種かと思うほど変わるのがバイクだしな。
マスオさんのニンジャも見たいし、サブちゃんのニンジャも見たい。
221 :
774RR:2006/03/19(日) 12:53:07 ID:AHCLozwS
ここ見てたら、タミヤのCB1100R作りたくなってきた。
222 :
774RR:2006/03/19(日) 18:30:50 ID:iml9qvsi
さぁ、週に一度のお楽しみの時間がやってきましたよ。
SAZAE age!!
223 :
774RR:2006/03/19(日) 18:34:03 ID:AUiQpKub
アニメage
224 :
774RR:2006/03/19(日) 18:36:58 ID:WHrkeBU/
ジミー・・・異色だよな・・・
225 :
774RR:2006/03/19(日) 18:58:38 ID:fhvqARwI
磯野家の先祖が庭に埋めておいた財宝でVFRを買った波平
226 :
774RR:2006/03/19(日) 20:30:08 ID:MPj3D5by
磯野家発祥の地は世田谷ではない、残念。
227 :
774RR:2006/03/19(日) 20:37:31 ID:GY+RtfD4
【SCENE37】
そのバイク屋は都内の環七沿いにあった。3台のバイクが店の前に停まる。
国内4メーカー全ての看板を掲げている。思えばそんな店が昔は多かったような気がする。
小さな古びたモルタル造りの店構え。4メーカーの看板に囲まれるように『イナダモータース』の屋号・・・。
「ちょっとガンコなところもあるけど、いいオヤジさんだから」
鈴木さんはそう言ってサッシの引き戸をカラカラと開け、店内に入っていく。僕らも続いた。
狭い店内には所狭しとバイクが並んでいる。最新型から旧車。原付から大型まで・・・。
お世辞にも綺麗とは言えないが、整理整頓はされているようだ。
オイルとガソリンとタイヤのゴムの入り混じった独特の匂い。奥の作業場からチャリンチャリンと工具の音が響く。
「オヤジさ〜ん、居ます〜?」
鈴木さんがそう叫ぶと奥からしゃがれた声がした。
「あ?鈴木さんかい?こっちだァ。今、手が離せねぇんだよ。」
鈴木さんは僕らに目配せして、奥の作業場へ向かう。僕らは後に続いた。
その作業場は、バイクを2台も置けば一杯になってしまうほどの小さな空間。そこに店主が居た。
一見気難しそうな禿げオヤジ。齢60過ぎといったところか・・・。
ほとんどの部品を外されたフレームと前後足廻りのみになった、車種判別不能のバイクにチェーンブロックで
吊るされた直列4気筒エンジンが今まさに搭載されようとしていた。
作業者としてはまったく悪いタイミングで現れた来客である。
「こいつを載せちまうまで悪いけどちょっとまっててくれな」
そう言って店主はこちらを振り向くこともせず作業に没頭する。
各部の干渉を、確認し時には排除しながらチェーンブロックを少しずつ上げていく店主・・・。
一度で位置が決まるエンジン。一見乱雑に放り込まれているかのように見えるパーツトレイの中のボルトを
確実に素早く選び出し、あるべき場所へ取り付けていく。
最初は手締め。ねじ込みが固ければチェーンを揺らし、最適位置を出す。
僕とアナゴ君はその華麗な手さばきに目を奪われていた。
229 :
774RR:2006/03/19(日) 22:35:01 ID:sd52LNFU
合いの手!!
支援です!リアルタイムです!
「お客さんを連れてきたよ」
作業が一段落して手の汚れを水ではない液体、ガソリン?灯油?で落とす店主に鈴木さんが僕らを紹介する。
一瞬、ギロッと店主に睨み付けられ怯む僕。しかし次の瞬間、それまで作業していた時の眼光とは打って
変わって優しい笑みを浮かべ店主は口を開いた。
「いらっしゃい。汚ねぇ店だけどゆっくりしていってよ。」
僕らは店主が入れてくれた濃い番茶を飲みながら、しばらく鈴木さんと店主の会話を聞いていた。
「オヤジさん、不味い茶だなぁ。奥さんはどうしたのさ?」
「普段、俺は茶なんて入れねぇんだぜ。黙って飲め!カミさんは銀行行ってらぁ。」
そんな二人の会話を僕は黙って聞いていたが、ふいに店主から本題に振ってきた。
「鈴木さんがウチにわざわざ連れてきたって事は、なんか探してるバイクがあるんだね?どっちのお兄さんだい?」
さすがは老齢のバイク店主。全てが読まれている。僕です、と手を挙げた。
「僕、900ニンジャ探してるんですが・・・。どこに行っても予算オーバーで・・・。」
鈴木さんが助け舟を出してくれた。
「彼、まだ学生なんだけど、大型バイク買うのに必死でアルバイトしてるんだよ。なんだよ。ね?放っておけない
でしょ?分けわかんない店で無理してローンを組まさせたら可哀想じゃない?オヤジさんとこなら何かイイ出物が
あるかも知れないと思って連れてきたんだよ」
僕をじっと見据え、少し間があって店主が質問してきた。
「限定解除して・・・どれくらい立つんだい?」
「あ・・・、先月したばかりです。中型は去年とったばかりで・・・」
「じゃあ、まだ初心者だな・・・」
しばしの沈黙・・・。それまでの僕は、『バイク屋の店主=短気で気難しい』という短絡的なイメージがあり、
この程度の経験でそんなハイエンドな車種を望むだけで叱られそうに思えて怖かった・・・。
その沈黙に耐えかねたように鈴木さんが店主に聞いた。
「・・・やっぱり、最初からニンジャじゃ早いかな?」
その質問に対する店主の回答は、予想外だった。
「・・・いやぁ、どうせ若いお前達は止めたってバカみたいに飛ばすんだろ?う〜ん・・・だったら・・・最新型の方が
まだ安全かもしれねぇなぁ・・・。近頃のバイク見てると、そう思ってよ。」
そう言って店主は立ち上がった。そして作業場のほうに歩きながら僕らを手招きした・・・。
「こっち来な」
前スレ
>>848さんからバイク屋の名前を引用させて頂きましたm(_ _)m
233 :
774RR:2006/03/19(日) 23:18:27 ID:fwqvY9JZ
つ C
234 :
前スレ848:2006/03/19(日) 23:24:08 ID:D0JqLTN7
…まさか使っていただけるとは思っていなかったのでびっくりしました。
使っていただいてありがとうございます!
いつも楽しみに読ませていただいてるのでこれからも頑張ってください。
235 :
774RR:2006/03/20(月) 00:00:43 ID:xtwMQS7v
出世魚つながりだな
236 :
774RR:2006/03/20(月) 02:20:57 ID:keZyRxIj
いやー、最高の流れだね。ホント最高!
奇跡のようなコラボレーションだ。3人の違う作家の作なのに、
気持ち悪いぐらいすべてがかみ合っていく...すげえ。
237 :
774RR:2006/03/20(月) 08:08:58 ID:6QmtBbZh
バリバリ電設を押入れから引っ張り出してきた。
「ヒデヨシ」を「アナゴ」に置き換えながら読むことにする。
238 :
774RR:2006/03/20(月) 08:20:07 ID:Z7TXLclj
誰かまとめ行進して
239 :
774RR:2006/03/20(月) 08:28:18 ID:jbX0YsQb
早く出版!!!
彼女とSRはワインディングへとルートをとった。深い木々の間から、さっき走っていた湖畔の街が見え隠れする。
そして、長い登りのストレートにさしかかった。SRは単気筒の力を最大限に発揮して、
しぶとくドッドッドッドッと地面を蹴る。それに合わせて、彼女も頑張れ頑張れとSRにエールをおくる。
乗り手とオートバイが一体化する瞬間だ。
だんだん道が狭くなり、それと同時にコーナーもきつくなる。
曲がりくねった道はコーナーをひとつこなすごとに、彼女を上へ上へと連れていく。
空はさらに青く澄んで、薄い雲はますます透明になってゆく。
やがて、山の頂上が近づいてきた。彼女はニーグリップを緩めた。肩と内股の緊張が解けていく。
彼女は誰ひとりいない山頂の駐車場にSRを停め、すぐ隣に広がる草原へと歩いた。
彼女は芝生の上で大の字になった。カッコウの鳴く声が響く。森林のエッセンスを存分に堪能する。
じっと空を見上げていると涙が出てきた。彼女は涙を放っておいた。
涙は頬を伝って落ち、地面に染み込んでいった。やがて彼女は手の甲で涙を拭いた。
そして、のび太には体調不良ということになっているのを思い出して、
なんて都合のいい話なのかしら、と彼女は声をあげて笑った。
そこに涙の跡形はなく、笑い声は凛と晴れわたった空に吸い込まれていった・・・・・。
〜Fin〜
242 :
774RR:2006/03/20(月) 09:26:02 ID:iVn4pWxy
>>241 誰が死んだんだ?
バリ伝のヒデヨシが死んだマガジンの発売日の翌日なのか?
243 :
774RR:2006/03/20(月) 12:53:10 ID:5HwiIWux
ドラえもんじゃね?
244 :
774RR:2006/03/20(月) 13:03:20 ID:iVn4pWxy
>>243 未来へ帰ったのか! (その割にはのび太は冷静だな。)
245 :
774RR:2006/03/20(月) 20:12:34 ID:h+M3SdgY
バイク板だけに痛いです。なんでこれで盛り上がれるのか。しょぼ!ほんまに
自分のバイクにこの世界はないと思ってるのか?
246 :
774RR:2006/03/20(月) 20:17:46 ID:brVRP9C1
あちこちに貼ってるなw
>>210 あ〜それです。ありがとうございます。
で、結局どうやっても無理が生じるという結論に至ったのでちょっと気分が軽くなりました。
野比のび太はある決意をした。家出である。それも、ドラえもんの道具を借りるなどせず自力でだ。
今まで何度となく家出をしたが、どれもその度に失敗という結果に終わっている。
その夜、彼は少々の着替えとマンガ本を詰め込んだショルダーバッグをダックス・ホンダにくくりつけ、
母親の財布から数枚抜き取って、深夜の国道を南に向かった。彼は受験生だったが、
バイト代で購入したダックス・ホンダを眺めているうちに、
三次方程式とか分詞構文なんかに四苦八苦している場合じゃない、という気になってしまったのである。
家出とは過去を捨てることだ。家出をした者にあるのは未来だけなのだ。
捨てなければならないほど多くの過去を抱えていたわけではなかったが、
受験勉強からの脱出は彼にとって明るい未来以外のなにものでもなかった。
初夏と呼ぶにはまだ早い五月の夜で、彼は高校3年生だった。
彼はバス停のベンチで横になって夜が明けるのを待ち、空が白んでくると、50ccの愛機に火を入れた。
ところが、10Kmも走らないうちに止まってしまった。ガス欠だった。
長距離の大型トラックが猛スピードで隣を走ってゆく早朝の国道で、
彼は自分の迂闊さを呪いつつ、ダックス・ホンダを押して歩き始めた。
その時、反対車線から来たAT125が、一旦通り過ぎてから引き返してきた。
「どうしたんだ?」
「ガス欠。この先にガソリンスタンドがあるかな?」
「あるにはあるが、結構先だぞ。」
AT125のライダーは、彼が押していたダックス・ホンダを覗きこんだ。盗難車ではないかと疑ったのだろう。
ちゃんとキーがついているのを確かめると、鞄から細いゴムパイプを持ってきた。
AT125のタンクにパイプの端を入れ、片方の端をくわえて吸う。
ガソリンがチューブの中ほどを過ぎたところで口から離し、ダックス・ホンダのタンクに突っ込む。
「1リットルもあれば、スタンドまでは充分だろう。」
「うん。ありがとう。」
「どこへ行くんだ?」
「静岡まで。」
「これで静岡まで?根性あるなあ。」
そんなもんで驚くなよ、本当は大阪まで行くんだから――と彼は心の中で言った。
そして、AT125を羨望の目で見た。そのオートバイでだったら大阪まで半分の日程で行けるだろう。
お尻の痛みも、ダックス・ホンダほどではないはずだ。
AT125の男は彼が差し出したガソリン代を受け取ろうとはせず、
「静岡で必要だろ」
と言って、ニヤッと笑った。彼が家出してきたことを見抜いていたのだ。
別れ際、AT125の男は、荷物を積んだダックス・ホンダと彼をじっと見つめていた。
その目の輝きを、彼は心の奥に刻みつけた。再び彼は国道を走り始めた。
大阪へ行った後のことは何も考えていなかった。ただ、道の先に大阪があるということだけが、
彼と大阪を結びつけていた。だが、道が大阪へつづいていることが大切なのではなかった。
彼にとって道の先にあるのは大阪という目的地ではなく、それ以上に未来だった。
彼は未来に向かっていた────つもりだった。
ダックス・ホンダの行く手には未来だけが待っている────はずだった。
だが、実際には未来ではなく、ドラえもんが待っていた。彼はあっさりと見つかり、連れ戻されたのだ。
彼は静岡はおろか、神奈川までも辿り着かなかったが、強烈な尻の痛みからは解放された。
あの家出からもう1年が経つが、ガソリンを分けてくれたAT125の男の顔は、
彼のダックス・ホンダを見たときの羨ましそうな目の輝きとともに、はっきりと思い出すことができる。
今では彼はこんな風に思っている。あの男にも同じような体験があったのかもしれない、と。
あるいは、家出をしたくてもできない立場にあったのかもしれない。
捨て去らなければならないものが、男にはあまりに多すぎて。故に自分よりも家出の意味が重い、と。
深夜、彼はこっそり家を抜け出して、ダックス・ホンダに乗る。近所を走り回るだけだが、
それだけで、どこか遠くへ行ったような気になる。これを彼は「家出」と呼ぶことにした。
どうも彼には冒険癖ならぬ、家出癖があるようだ。一旦家を出ると、なかなか帰りたがらない。
そのくせに、長いツーリングから帰ってきて家が近づき、見慣れた風景の中に入ってゆくと、
何とも表しようのない安堵感に包まれる。
それを味わうために自分は遠くへ旅をしているのではないか、と彼は思っている。
〜END〜
252 :
774RR:2006/03/21(火) 10:09:18 ID:1F2gG4aj
スレ違いの作家は荒らしと変わらんな
253 :
774RR:2006/03/21(火) 10:11:38 ID:APksRpGC
別にいいじゃん
254 :
774RR:2006/03/21(火) 10:17:18 ID:SROqbiGJ
刺激的な夜が明けた早朝。
いつに無く、目覚まし時計がなる前に目覚めた僕。
朝になるのがこんなにも待ち遠しかったのは
いつ以来だろう…?
まるで小学生だった頃の遠足当日の朝のような気分だった。
身支度を整えるのももどかしく
僕は家族にばれないようにこっそりと家を出た。
目指すはもちろんNSR50のもとである。
僕のポケットの中には
昨夜、部屋に山積みになっているバイク雑誌を引っ張り出し
ツーリング特集を組んだ記事のページが入っていた。
いくらアナゴさんに貸してもらったNSR50が
走り好きの彼らしいカスタムが施されていたとはいえ、
原付であることに変わりは無い。
そう遠くまではいけないのだ…
早朝の誰もいない街並。
気がつけば僕は駆け足になっていた。
夏の名残なのか、初秋らしくない気温の中を
だたひたすらに走り続ける。
じっとりと汗をかいた頃
僕はアナゴさんの家にたどり着いたのだった。
256 :
774RR:2006/03/21(火) 13:12:15 ID:suK+bV/t
カツオキタ━━(゚∀゚)━━!!
つ C
258 :
774RR:2006/03/21(火) 18:13:11 ID:xnNsqRyD
サブちゃんなのはわかるんだけど
そのアドレス、何も知らない人が見たらウホッな予感。
259 :
774RR:2006/03/21(火) 19:10:00 ID:7z+utSuI
つC
昨夜言われた通りに
プレハブ脇の植木鉢の下には鍵が置いてあった。
ワクワクする気持ちを抑え、
鍵を差し込もうとすると…
「お〜早かったじゃん。」
バイクを整備中のアナゴさんの笑顔に出迎えられたのだった。
「昨日…あんまり寝れなかったんだろ?」
「…ええ。」
「やっぱりバイクを手に入れた頃はみんな同じなんだよなぁ〜。
これからどこかへ行くつもりなのか?」
「一応…ここに行ってみようと思ってるんですよ。」
そういいながら、ポケットの中の
雑誌の切り抜きを差し出す僕
オイルにまみれた手で
僕から雑誌の切り抜きを受け取り、
ページを見るアナゴさん。
「奥多摩か〜。カツオ君は峠とか興味あるの?」
「いや…別にそういうわけでもないんですけど…。」
「そうか…今日は土曜だし…
結構バイクとかが多いから気をつけろよ。」
「はい。」
自分でも不思議だった。
昨日までは、
すべての大人が発する、何かを悟ったかのような説教口調に
無条件で反発を覚えていたのに、
アナゴさんの言葉に素直に頷いている僕がいた。
262 :
774RR:2006/03/21(火) 21:03:37 ID:hSJebhBm
乙
漏れも早く16になりたいと思った15の夜
263 :
774RR:2006/03/21(火) 21:11:25 ID:9yDWqrll
264 :
774RR:2006/03/21(火) 21:34:26 ID:ICa2uc8T
魔も裸足で逃げ出すっちゅ〜ねん orz
265 :
774RR:2006/03/21(火) 21:59:41 ID:z7xr/M0H
>>263 おいコラ。
ハナハルで抜けなくなったらどうしてくれんだ
266 :
774RR:2006/03/21(火) 22:01:31 ID:suK+bV/t
キモスなの貼るなつーの。
カツオ&魔棲雄C
【SCENE38】
「こっち来な」
そう言って作業場の方へ向かうイナダモータース店主、イナダ ゲンゴロウ。
僕ら三人はその後をついて行く。
「ほらな」と声に出さずに口の動きだけを僕に送りサムアップする鈴木さん。本当か?ニンジャが本当にあるのか?
さっきエンジンを搭載されたばかりの作業中のバイクの脇をすり抜け、作業場隅のドアへ向かう店主。
そのドアの奥は小さな倉庫になっていた。
10台ほどのバイクが、どうやって詰め込んだのか判らないほどにぎゅうぎゅうに押し込められている。
・・・そして、そいつはシャッターの一番近くに居た・・・。
シャッターと床の隙間から僅かに射し込む外からの光が逆光になり、その独特のスタイルが黒いシルエットと
なって浮かぶ・・・。暗くても解る。紛れも無いカワサキGPz900Rニンジャの勇士・・・。
店主は狭い倉庫を隙間無く埋め尽くすバイクの群れを器用にすり抜け、ニンジャのもとへ。
そして、彼はシャッターをガラガラと開けた。光の下にハッキリと姿を現したのは、赤黒の最新型900cc。
シャッターの最も近くに置かれていたということは、最近入庫したということだろうか?
手招きする店主。僕らはたくさんのバイクを倒したり傷つけたりしないように気をつけながら彼のもとへ。
高鳴る胸を抑えながら一歩一歩未来の愛車になるかもしれないそのバイクに近づく。
そして僕は、そのニンジャと対面した・・・。
月並みな表現だが・・・、やはり格好良い。あくまで当時としてだが、繊細に空力を考慮されつつも男の乗り物に
ふさわしい無骨なスタイル。もしかしたら僕が雑誌で始めてニンジャをみた時から、その心を虜にしたものは
実は性能よりもその造形だったのかも知れない。
人は自分が持っていないものに憧れを抱く傾向があると聞く。
選択する余地すらなく手に入れた優美なスタイルが特徴のヨンフォアを除き、僕が気に入ったり気になったりする
バイクのデザインは、ほとんど例外なく、無骨だったり、大きかったり、強そうだったり・・・と、解りやすい『男らしさ』
のようなものを前面に推しだしているスタイリングがほとんどだった。
268 :
774RR:2006/03/21(火) 23:39:27 ID:KFN044MH
乙です。
269 :
774RR:2006/03/21(火) 23:40:04 ID:q2xGf0qp
うお〜!ドキドキする〜!
270 :
774RR:2006/03/21(火) 23:40:53 ID:NzzeEaP+
文章を読んでてドキドキするなんて久しぶりだ
「こいつはな、三日前に入ってきたばかりの雑誌社からの払い下げだ。ウソかホントか知らねぇが、日本上陸第一号
とか言ってたな。もしかしたら、お前さん達の読んでるバイク雑誌に写ってるのはこいつかもしれんぞ?」
そう言って自慢気に笑う店主。
「俺も昨日乗って見たんだけどよ。やっぱり速ぇよ、とんでもねぇ。でもな、それ以上に足やブレーキがいい。
まぁ、安心して速度を落とせるバイクが安心して飛ばせるバイクってことだな」
店主がそこまで言ったところで鈴木さんが思い出したように大きな声で言った。
「もしかして昨日の第三京浜で俺をぶち抜いて行ったニンジャはオヤジさんかい?アナゴ君も覚えてるだろ?」
バツが悪そうに突然声が小さくなる店主。
「あ・・・いや、あれだ。あんまり速かったもんだから俺も我慢できなくてよ・・・」
「なんだよ、若い連中には飛ばすなって説教するクセにさ。とんでもないオヤジだよ!」
・・・そんな彼らの会話も上の空だった。
少し汚れた足回り。ゴムが毛羽立ったタイヤサイド。幾つかの小さな羽虫の死骸がこびりついたライトやカウル。
一週間前、他のショップで見た成約済みの新車よりも、走行履歴が付いていることでバイクとしての
生命力ほとばしる目の前のニンジャ・・・。僕は夢中でその姿を嘗め回すように眺める。
そんな夢中な僕を正気に戻す、店主の一言・・・。
「試乗してみるかい?」
思いがけない展開だった・・・。心の準備も出来ていなかった・・・。
突然にその憧れの大型バイクに乗る機会は、やってきた・・・。
僕の、ハイという返事を聞くとニヤリと笑いニンジャのキーを僕に渡す店主。
「エンジン、掛けてみな」
手が震える・・・。キーをONにする・・・。ニュートラルランプの点灯を確認し、いよいよスターターを押す・・・。
『キュゴゴゴゴ』。ヨンフォアの数倍の迫力でクランクを回すセルモーター。『ボボボボボボ・・・』という排気音と一緒に
聞こえてくるカワサキ車独特の『ガシャガシャ』というメカノイズ・・・。それら音の全てが、自分は大排気量車である
ということをニンジャは自ら主張する。
エンジンの始動を確認した後、三人に向けた僕の顔はあらんかぎりの子供のような笑顔だったらしい・・・。
272 :
774RR:2006/03/22(水) 00:13:06 ID:sx+F+OrN
書籍化して発売して欲しい。それか山口かつみに頼んで漫画化。
273 :
774RR:2006/03/22(水) 00:16:04 ID:rzd+F0QZ
このスレ見て決めた…俺も大型取りに行く…
憧れのバイクYZF-R1…
待ってろよ…
274 :
774RR:2006/03/22(水) 00:27:36 ID:dxBOg8WB
いかん、いままでニンジャのことをキモニンとか呼んでたのに・・・
カコヨク思えてきた!
275 :
774RR:2006/03/22(水) 00:29:12 ID:JTPgTRPS
うん、ニンジャはあり得ないと思ってたけど、
かっこいいと思いだした!
276 :
774RR:2006/03/22(水) 00:52:01 ID:RSwiYGiG
今までニンジャかっこいいと思ってたけどその通りだった。
277 :
774RR:2006/03/22(水) 01:14:03 ID:MO9h5y9B
うーむ、俺の愛車ZRX1100が出てくる時代ではなさそうだなorz
(でもちょっと期待してる、と言ってみる)
278 :
774RR:2006/03/22(水) 01:16:51 ID:9K8ZfAFA
つ C
Z900スーパーフォアも出してくれ。
279 :
774RR:2006/03/22(水) 01:19:01 ID:CYPcc4Px
280 :
774RR:2006/03/22(水) 04:20:49 ID:zW3qlRj/
カツオにCB400SFを乗せてやってください。
281 :
774RR:2006/03/22(水) 06:10:50 ID:ScYeQ2Ed
なんでバイク界のカローラ、マーク2にかつおが・・・
282 :
774RR:2006/03/22(水) 12:47:38 ID:TF+F/Dqm
>>279 か、かっこいい!
オレもこのスレ読んで大型自動二輪取る決心付いた!
待ってろよSV1000S
283 :
774RR:2006/03/22(水) 15:43:06 ID:zW3qlRj/
>281
まだ16だしさ…
俺と同じ…ちょ…なにする!…助け
284 :
774RR:2006/03/22(水) 15:55:31 ID:NLvFzaiI
285 :
774RR:2006/03/22(水) 18:46:52 ID:xCXnthJQ
折れも大型とってやる
なじみのバイク屋の隅で埃かぶってるナナハンのカタナ、待ってろよ
286 :
774RR:2006/03/22(水) 19:07:39 ID:LL3VEHZk
287 :
774RR:2006/03/22(水) 19:15:54 ID:iwdXaeFJ
>286
あ-なるほどなぁ。これならメットさえ被ってれば転倒しても安心だな。そりゃ速くもなるわ。
288 :
774RR:2006/03/22(水) 21:18:42 ID:lNwwPujE
もータマラン!w
289 :
774RR:2006/03/22(水) 22:17:25 ID:xCXnthJQ
うぉアナゴさんは物体Xだったのか
【SCENE39】
イナダモータース倉庫のシャッターを出るとそこは車が通れないほどの狭い路地。オヤジさんはエンジンが掛かった
ままのニンジャを押して環七に出す。
ヘルメットをかぶり、グローブを装着しているうちにニンジャも暖気完了。
「まだ売るって決めたわけじゃないぞ。お兄さんの運転が怪しかったら売らんからな!」
早速ニンジャに跨ろうとしている僕の背中に、オヤジさんはそんな言葉を投げ掛ける。彼の顔は笑っているが
おそらく本気だろう・・・。
大きい・・・。限定解除の際に練習所で乗ったナナハンよりもさらに大きく重く感じる。やはりリッタークラスは
別格だ。跨ると、これまで乗った事のあるどのバイクよりも前傾がきつい。
緊張する・・・。オヤジさんがあんな事を言ったせいで、限定解除試験並みに緊張する。深呼吸する・・・。
スロットル開度とクラッチエンゲージをゆっくりと確かめるようにシンクロさせると、ニンジャは野太い排気音と
ともに決して交通量の少なくない日曜日の環七の流れにスムーズに吸い込まれていく。
イナダモータースと三人は、バックミラーの中で瞬く間に小さくなる・・・。
『ズオォォォォ』という、地の底から響くような迫力のエンジン音とともに湧き上がるそのパワー・・・。
・・・感動だった・・・。大きく重いと思っていたその車体は、豪快なトルクに弾かれるようにいとも簡単に四輪車の
流れをリードし、置き去りにする・・・。
心地よい排気音はもちろんだが、胸元から聞こえてくるビートの効いた吸気音がいやがおうにもさらに気持ちを
盛り上げる。
感激はその馬力や加速だけではない。僕の体重まで入れると、300kgにも迫ろうとする質量をたった2本の
指で簡単に減速させる秀逸のブレーキ。路面のギャップをもろともしない車重と車体剛性、そしてそれを支える
前後サスペンション・・・。目から鱗の体験だった・・・。
僕は常々、つまらないバイクなど無いと思っている。原付には原付の、中型には中型の楽しさや楽しみ方がある
と思っている。要はそのバイクの用途や長所をライダー側がどう受け止めてやるかということだ。
・・・そして、大型バイクが持つ大きさと重さが演出する乗りごたえ感と、やはり大きな排気量により獲得した
絶対的パワーに僕の心は完全にノックアウトされてしまったのだ。
291 :
774RR:2006/03/22(水) 22:45:35 ID:ztjJEWc8
ktkr
292 :
774RR:2006/03/22(水) 22:46:29 ID:ztjJEWc8
smn
293 :
774RR:2006/03/22(水) 22:58:26 ID:aWFNQwrW
ああ〜〜〜〜イイ!
この物語は大型とか中型とかオフ車とかカテゴリーを超えてライダーの心を熱くさせる!
294 :
774RR:2006/03/22(水) 23:01:36 ID:NLbLZwBT
こんなに回を重ねてもクオリティーが落ちないのがすごいな。
295 :
774RR:2006/03/22(水) 23:18:31 ID:kO7kh5sh
業物の股間にそそり立つ異形のモノが菊門に挿入されると
ピタハハはたまらず悲鳴をあげた。
「あ・・ひぃっひぐう!」
5分ほど環七を走り、脇道に左折する。何度か左折を繰り返す。半時計回りでイナダモータースに引き返すコース。
赤信号で車列の先頭へ。信号が青になる。さっきまで僕の直後にいたクルマが、数秒後にはバックミラーの点に
なっている・・・。大袈裟ではない。これは・・・ワープだ!
ワープとは、SFやアニメの中だけで空想された虚構の現象ではない。まさに、今まさに僕が乗っているこの2輪の
乗り物が、すでにそれを現実のものとしている!
再び環七へ。すぐにイナダモータースが見えてきた。普段であれば鬱陶しいクルマの群れの中で味わった、
10分ちょっとの至極の時間・・・。
店の前にニンジャを停める。何故か、ヘルメットを装着し準備万端のアナゴ君。
「俺も乗っていいってさ!ほれっ!早く降りた降りた!」
買いもしないクセに、興味本位だけで試乗したがる調子の良いアナゴ君。まぁ、目の前にこんなバイクを見せられては
ライダーとしては無理も無い。
早速、アナゴ君は環七を走り去っていった・・・。
「どう?フグタ君」
鈴木さんの問いに僕はもう、何と返答したら良いか解らなかった。この感動を表現できる言葉が、興奮した頭と
相まってすんなりと出てこなかった。
「いや・・・、もう・・・最高です!」
僕は、そんな短かくも率直な感想を鈴木さんとオヤジさんに伝える。すると鈴木さんは、今度は腕組みをするオヤジさん
に質問をした。
「オヤジさん、どう?なかなか筋がいいでしょ?大丈夫だよ。僕も面倒みてあげるからさ」
僕は不安な顔で親父さんの返答を待った。少し間を置いて、オヤジさんは答えた。
「・・・90万・・・と言いたいところだけどな・・・。・・・80万だ!それ以上はまけんぞ!」
「じゃあ、オヤジさん。いいんだね?」
黙って頷くオヤジさん。
80万・・・。一括で払える額ではないが、僕の予想を下回る金額・・・。ローンも随分楽になる。
「80万だってさ。フグタ君、どうする?」
僕はその鈴木さんの言葉が終わるか終わらないかというぐらいのタイミングで即答した・・・。
「買います!よろしくお願いします!!」
297 :
774RR:2006/03/22(水) 23:25:09 ID:kO7kh5sh
「取り消し食らってから一度も会いにこれなくてごめんな・・
俺のち○この味、ちゃんと覚えてたか?」
「あっ、業物のち○ちん、気持ちいいよぉ!!」
298 :
774RR:2006/03/22(水) 23:30:31 ID:bXnrezr8
299 :
774RR:2006/03/22(水) 23:34:09 ID:e1jTuNQW
300 :
774RR:2006/03/22(水) 23:36:52 ID:kO7kh5sh
>>298 業物×ピタハハで同人誌出してもいいですか?
301 :
774RR:2006/03/22(水) 23:39:36 ID:bXnrezr8
>>300 オマエは、そんなことするために生まれてきたのか?
302 :
774RR:2006/03/22(水) 23:42:21 ID:JsP+9F+7
wkwk
303 :
774RR:2006/03/22(水) 23:52:58 ID:iwdXaeFJ
>300
冬コミ期待してるよ?
304 :
774RR:2006/03/22(水) 23:56:46 ID:S90e48Ck
305 :
774RR:2006/03/23(木) 00:03:24 ID:S90e48Ck
306 :
774RR:2006/03/23(木) 00:13:02 ID:IHwMS6S9
マスオさんニンじゃげっとーーーー!
307 :
774RR:2006/03/23(木) 00:36:34 ID:VyyzBmYG
すばやくサゲっ!
すばやくないけどサゲっ!
◎ ズオォォォ――!
∠〆〜)=フ
《*)νκ<《* ), . '
>>207の続き
何回かそんな日々を繰り返せば、そこそこバイクを走らせることはできるようになるものだ。
しかし、いろいろとコースを変えてはみるものの見ているサブとしては惰性で周回をこなす
バイクを見ているだけでは面白くない。
空き地は裏手が小さい山につながっており崖になっている。近所の子供が走り回ったり意味も
無く穴を掘ったりして土が剥き出しになり、所々には根の周囲の土を削りとられた草むらが
取り残されていたりする。
その日、サブは崖を駆け上り、かなり大きめのコブを乗り越えたりとハードなルートを指定
した。崖は助走で勢いを付けなければ登れないだろうし、コブはタイミングよくハンドルを
引き上げてやらねばならないだろう。しかし、メリハリなく周回を重ねるよりはよっぽど
走り甲斐があると思えた。だが、サブがルートを指定するとカツオと中島は走ろうとはし
ない。彼らの操るKSRにはそんなにパワーが無いと言い張るのだ。
「こんな坂や段差は無理だよ!」と言い張る二人の言葉にサブは改めてコースを見返す。
二人の諦めの表情を見ているうち言われたサブも段々と弱気になってきた。
(KSRはどのくらいのパワーがあっただろう。)
サブ自身もここ最近はまともにKSRを乗っていない。三河屋から空き地まで暖気の代わりに
ゆっくりと走らせる程度で、オートバイ自体も配達用に乗るだけになって久しい。
彼は黙ってKSRの場所まで戻りキックペダルを踏み込んだ。パパパパっという甲高い響きがハ
ンドルに振動を与える。近所の空き地とは言え「攻める」というイメージがサブにとっては
新鮮な感覚となって心に蘇る。ゆっくりとKSRをスタートさせたサブは敢えてコースを外れ、
草むらやコブを乗り越えながらカツオと中島の待つ崖の入り口に向かう。崖から充分に
距離を6mほど離れた場所まで来たところで、サブはスティルスタンディングの状態で崖をに
らみつける。
「しばらく走ってないけどな。」エンジンの音に負けぬよう、サブはカツオと中島に叫んだ。
10秒ほどの停止時間が過ぎたところでサブは一気にアクセルを捻る。サブは後輪が地面を蹴
りだす勢いにあわせて体重を後方にかけて接地感の薄れた前輪への荷重を抜く。KSRは多少の
コブを無視して崖に向かって突き進み、カツオ達よりも一回り大柄なサブを乗せたまま
軽やかに崖を登り、サブが指示した場所よりも遥か上まで辿り着いた。
サブは頂点で前輪を軽く持ち上げると、後輪を軸にして車体の向きを代え、今度はゆっくりと
下ってきた。二人の前を通り過ぎると前ブレーキと体重移動で軽やかに後輪を高々と持ち上げる
と、後輪を下ろした反動でバイクをバックさせる。止まる直前にアクセルを大きく開き腕の力
で軽々と前輪を持ち上げてウィリーさせるとそのまま10mほど進んだあと猛烈な加速をし、今ま
でのカツオと中島の走りとは異なる次元の速度でぐるっと一周して再度カツオ達の方へ向かって
くる。車体の傾きが二人の角度とは全く異なっている。曲がるとき、後輪は滑りっぱなしだが、
コーナーの出口では見事に車体が出口を向いている。KSRを使った軽いエクストリーム大会
だった。
ショーの最後に、KSRの上に立ち上がったサブは荷台の上を通して右足を車体の左側に回した。KSR
に股がらず、左側のステップに乗ったままでハンドルを操作する体勢だ。二人の前に戻ったサブは
バイクからポンと降りると右手のブレーキでピタリと車体を止め、
「坂も段差も走れるだろ」とぶっきらぼうにサブは言った。
「凄いやサブさん!」中島が喝采を叫ぶ。
”凄い”という言葉は褒め言葉としてはあまりに陳腐で、場合によっては失礼にあたる場合
すらある。しかしながらも中島はそれ以外の感嘆の言葉が見付からなかった。横のカツオは
呆然とした表情でサブを見つめている。サブの操るKSRは二人が今まで操っていた時のイメージとは
全く別の機械のように思われた。自分達が今まで乗りこなしていると思っていたKSRはその
十分の一も能力を出し切っては居なかったのだ。
「どうする?もう走るのは止めにしておくか?」
サブが問いかけてくるが、カツオと中島はうなずくだけで言葉が出てこない。とりあえずカツオが
一歩前に出てKSRのハンドルを受け取った。カツオは大きく一周すると、サブを真似て、加速しつつ
崖に向かっていく。サブとは異なり途中で勢いを失ったカツオとバイクは後ずさりしながらゆっくり
と横に向かって倒れはじめる。慌てて降りたカツオがバイクを倒さないように必死に崖を下ろしてく
る。
無表情にカツオを眺めるサブに中島が問うた。
「サブさん、あんなにバイクを扱えるようになるにはどうすればいいの?」
「まずは沢山走ることだな。で、これ以上だと転ぶっていう感覚を体で覚えるんだ。車輪が
地面を滑り始める瞬間を覚えるなら舗装していないこの空き地は良い練習場だぞ。」サブが
答えた。
いつもより高い段差に苦労するカツオを見ながら中島がつぶやいた。
「速く走りたいなぁ・・・・」
サブが答える。
「一発のタイムを競うだけならまずは転ばずに走りきることが重要だろうけど、今は沢山転ぶ
覚悟で走ってみることだな。」軽い口調でサブは続ける。
「でも、速さを目指したりレースで優勝するなら一番大事なのはゴールまでバイクと一緒に
辿り着くことなんだ。優勝ってのはゴールに辿り付ける奴の中から選ばれるからね。
もしリタイヤする派目になっても死んじゃいけない。死んだら次のチャレンジする
権利すらなくなってしまう。」目線はカツオを追いかけながらサブは独り言のように
中島に言った。
やがてカツオが二人の方に戻ってきた。結局、怖がって充分な助走を出来なかったカツオは
斜面もコブもクリアできなかった。カツオからヘルメットを受け取りながら中島が聞いた。
「サブさんは他に大きなバイクは乗っていないんですか?」
サブは答えた。
「今は乗っていないんだ。停学中みたいなモンかな。」
大きなバイクには乗っていないということを聞いてちょっと残念そうな顔をして、今度は
中島が崖への挑戦を始めた。
中島が周回を始め、サブは指定席となった土管の上に戻るとじっと自分の手のひらを眺めた。
先ほどKSRに乗った時のハンドルの振動の感覚が思い出される。
(久しぶりの感触だったな・・・)
カツオと中島の表情を遠くに見ながら考えた。多分サブ自身もあんなに楽しげな表情で
バイクに乗っていた筈だ。趣味として最後にバイクに乗ったのはいつだったろうかとサブは
記憶を辿りはじめる。
313 :
774RR:2006/03/23(木) 02:12:29 ID:UjwTekYk
つC
314 :
774RR:2006/03/23(木) 09:00:41 ID:VKBpBmwW
くっは〜、SUBちゃんシブいな〜w
315 :
774RR:2006/03/23(木) 11:46:19 ID:2pceNrOE
最近よく見るけど
>つC
ってどういう意味なんですか?
316 :
774RR:2006/03/23(木) 11:57:27 ID:vHrzvO99
4円
しえん
支援
317 :
774RR:2006/03/23(木) 12:29:12 ID:diR3a+iz
/つ
( ゚∀゚) シェー!
⊂彡
318 :
774RR:2006/03/23(木) 13:31:00 ID:2pceNrOE
319 :
774RR:2006/03/23(木) 16:14:55 ID:u5dv3UNZ
キテレツキボン
320 :
774RR:2006/03/23(木) 23:58:20 ID:///y1Wcl
「808のゼッケン・・・まさか、熊八さんダスか?」
追い抜きざまに、スモークシールドの中のチョビ髭が嗤う。
「お手本を見せてやるぜらっしゃい!」
軽々とZX-10を駆る熊八の腕前に、勉三は気圧されていた。
二輪と四輪、しかもメンテ不足のクーパーは不調気味。
絶対的に不利な立場に立たされた勉三は、
321 :
774RR:2006/03/24(金) 00:02:56 ID:hznYqC7j
「キテレツ君、ワスのクーパーを改造して欲しいダス」
キテレツ斎。小学生にして天才的開発を続ける人類にとって崇めるべき存在。
「そんなこと言われてもなぁ・・。ん〜じゃあ適当にSSのエンジンつんどきますね^^」
「おお、頼んだダスよ。明後日あたりとりに来るダス。」
322 :
774RR:2006/03/24(金) 00:14:09 ID:IH1LjKYq
うわぁ・・・べんぞうさんの中・・すごくあったかいナリ・・・
323 :
774RR:2006/03/24(金) 00:16:59 ID:41QBAsqC
324 :
774RR:2006/03/24(金) 00:37:40 ID:hBOnzGKW
そして二日後。
「ワスのクーパーは速くなったダスか?」
「あ、こんにちは。まぁまぁと言ったとこですかね。まぁ乗ってみて下さいよ。」
キテレツによってフルチューンされたクーパーに“跨がる”ベンゾウさん。
「こっこれは・・。」
「クーパーをベースにフレームと足回り、前後サス、エンジン、スイングアーム、フォークなどをRC211Vから移植しました。スクリーンはクーパーのフロントガラスから削りだし、
シートの表皮もクーパーのものを使っています。」
眼鏡を中指で押し上げながら自慢げに語るキテレツ。
「ほとんどクーパーの部品を使ってないダスね・・。ワスのクーパーはどこへ?」
「ああ、あの小汚いのなら紀元前15年前に捨ててきました。」
「そうダスか・・。まぁワスはブタゴリラにさえ勝てれば構わんダス。やつさえ葬ればワスは受験が成功する気がするダス。」
325 :
774RR:2006/03/24(金) 01:10:17 ID:l9/O9Rgl
コロ助がキテレツのバイクを勝手に乗り回し、事故って大破
キテレツがなんとか直そうとしたら何を間違えたのかコロ助とバイクが合体してしまった…という展開希望
326 :
774RR:2006/03/24(金) 01:19:10 ID:B+boyuZE
メカ沢かよ!
327 :
774RR:2006/03/24(金) 01:27:35 ID:hBOnzGKW
「一ヶ月後にブタゴリラとカタロニアサーキットで1時間耐久することになったダス。ワスのクーパー?を完璧に仕上げて欲しいダス。」
「分かりました。車体は組上がってるので、テストライダーを用いてのマップ変更と細部の詰めをしときます。」
「おお、すまんダスね。ワスは筋トレとイメージトレーニングに明け暮れるダス。」
ベンゾウさんは喜び勇んで帰って行った。その後のマシンの進化を知ってか知らずなのか・・。
328 :
774RR:2006/03/24(金) 01:41:18 ID:hBOnzGKW
「コロ助〜。いるなら来てくれ。」
「キテレツ、呼んだナリ?」
「今からこのマシンに乗ってくれ。」
全高120mm股下30mm。RC211Vのスペックではない。コロ助のスペックである。
「む、無理ナリよ。我輩じゃ足がつかないナリ。」
「乗ってさえいればいい。それ以上は望まん。一回のテストにつきコロッケを一個あげるから。」
コロッケ。コロ助にとってカケガエの無い大切なもの。彼は一秒の考慮の後こう答えた。
「二個ならいいナリよ。」
「話は決まった。始めようか。」
風の中のス〜バ〜ル。街角のビ〜ィ〜ナ〜ス〜。みんなどこへい〜い〜た〜。見送〜られることもなく〜。
コロ助とキテレツのあくなき挑戦がいま始まった。
329 :
774RR:2006/03/24(金) 01:48:09 ID:hBOnzGKW
「とりあえずみよちゃん家まで行こうか。」
「分かったナリ。」
『キョカカカカ!!ゴッゴッゴッ!』
998ccの排気量を誇るエンジンがキテレツのスターターにより命を吹き込まれた。
颯爽と跨がりクラッチを切るコロスケ。
【!?】
その時だった。足がシフトペダルに届かない。二人とも呆然となった・・。
330 :
774RR:2006/03/24(金) 01:51:16 ID:hBOnzGKW
それから一週間キテレツは悩んだ。
「どうすればいい?サスの運動性を殺してでも車高調を組むか。シフトペダルの位置を上げるか。」
悩み抜いた末キテレツは思いついた。
「そうだ!コロスケの手足を長くすればいい。」
逆転の発想だった。
331 :
774RR:2006/03/24(金) 01:57:55 ID:hBOnzGKW
シフトペダルの問題は解決したが、未だ一つ問題が残っている。
「半引きこもりの二輪初心者のベンゾウに乗りこなせるのか?」
「パワコンのセッティングは当日合わせないと意味が無い。だがそんな短時間では無理だ。」
問題は山積みだった。そんな時みよちゃんの一言がヒントになった。
「コロちゃんってホント頭いいわよね。CPU何使ってるのかしら。」
「そうだ!コロ助を搭載しよう。全ての電子制禦をコロ助が行えばベンゾウさんでも乗れるはずだ。」
キテレツは閃いた。
332 :
774RR:2006/03/24(金) 02:07:31 ID:zZxLp+Bh
なんか田口トモロヲの声が聞こえてきたので
つC
333 :
774RR:2006/03/24(金) 02:40:44 ID:hBOnzGKW
早速キテレツはコロ助からCPUを取り出しにかかる。頭部のねじを三本緩める。コロ助の脳とも言えるCPUが剥きだしになった。
それからのキテレツの行動は素早かった。
CPUは熱に弱い。センターマフラーを止め、シート下に収納スペースを確保。よりエンジンから遠ざける。シートにエアダクトを設け、効率より冷却させる。
コロ助とベンゾウさんとの意志の疎通を図るため、マイクとスピーカーを設けた。
全ては調った。神にも祈る気持ちだった・・。
334 :
774RR:2006/03/24(金) 02:48:12 ID:hBOnzGKW
当日。カタロニアサーキット。
クーパー改RC-KORORUKE-Vは開始直後はZX-10Rの後ろ姿を拝み続けたものの、コロ助が学習を終えた二周目からは圧倒的性能差でブタゴリラを突き放した。
ベンゾウさんは二つめのコーナーで気を失ったものの、落車せずに一時間走り切った。
キテレツは言う。
「願いは願い続けるだけでは駄目だ。あきらめない不屈の精神と努力こそが結果を生むのだ。」と・・。
ちじょ〜お〜の星ぃは〜、今〜どこに〜あるのだろ〜。
335 :
320:2006/03/24(金) 09:06:25 ID:a+DScUpi
うわぁ・・・ワガハイの書きかけのネタ・・すごく進んでいるナリ・・・
>>324,334
相手が熊八からブタゴリラになってるw
オヤジの熱い走りを描きたかったが、これはこれでいいかも
336 :
774RR:2006/03/24(金) 13:24:29 ID:DRredMIJ
オマイラナイススレ違いw
337 :
774RR:2006/03/24(金) 16:16:16 ID:EFTPBlRd
こち亀キボン。
338 :
774RR:2006/03/24(金) 16:21:01 ID:hBOnzGKW
>335
ごめんね。ネタ乗っ取ってごめんね。
寝ぼけて書いたからKORORUKEとかスペル微妙に間違えてるw
適当に脳内変換頼む。
メインの職人の邪魔にならない程度に短期で終わらせるならいいかなと思った。後悔はしていない。
339 :
774RR:2006/03/24(金) 16:37:08 ID:hfl0BRD2
こんだけスレ違いのスレッドで、メインの職人ってどこまでの人が”メイン”なんだろう。
340 :
774RR:2006/03/24(金) 17:33:23 ID:ISTmOg3r
こち亀って元からみんな速いじゃんw
両津は自転車でも車でも暴走するし、中川と麗子は言うに及ばず
本田は問題外
あとは?大原部長とか?w
341 :
774RR:2006/03/24(金) 17:33:24 ID:d2dLr5rx
いっそこのスレをパロディ小説総合にしてしまえばいいんだよ
英雄士の人には帰ってきてほしい
342 :
774RR:2006/03/24(金) 17:34:08 ID:ISTmOg3r
あ、TERAIがいた
343 :
774RR:2006/03/24(金) 17:54:43 ID:YMqeM9yC
>>339 ぎょーぶつタンの所にまとめられてる3人じゃないかな?
魔棲男書いてる人がNo.1だけど、この3人は別格だと思う。
344 :
774RR:2006/03/24(金) 18:21:43 ID:EFTPBlRd
本田16才とか。
書いてみるか
345 :
774RR:2006/03/24(金) 18:42:51 ID:HIDSCRLv
3才だか5才だかの頃から三輪車にエンジン付けて乗り回してた奴だぞ。
346 :
774RR:2006/03/24(金) 20:45:39 ID:XtNX6/jK
両津は確かアマゾネスに乗った事があるはずだ。
347 :
774RR:2006/03/24(金) 20:49:40 ID:VX8VP1uW
つか、本田スレとかないのかな
348 :
774RR:2006/03/24(金) 21:50:46 ID:X0ude5iz
349 :
774RR:2006/03/24(金) 22:09:28 ID:hBOnzGKW
>339
一つのストーリーを定期的に進めていってる人達かな。
350 :
774RR:2006/03/24(金) 22:16:20 ID:44Xu9jXo
>348
でも皆ぎょーぶつタンっていってない?
351 :
774RR:2006/03/24(金) 22:47:02 ID:PZ9vUXVx
>>350 昔は「異形の者」を略して形者とよばれてたから、あながち間違いではない。
352 :
774RR:2006/03/24(金) 23:03:57 ID:c4ZbAKqz
そうだ、スレタイが変わればいーんじゃん!?
キテレツ書いた人も上手だねぇ。
本物のキテレツにも近いノリだったから
おもしろかったよ。
353 :
320:2006/03/24(金) 23:32:32 ID:+L/RYxfi
>>338 すいません、ちょっと活用させてもらいますよ・・・
「キテレツ君、やっぱりワスの相棒はクーパーじゃなきゃ駄目ダス」
パドックに戻ってきた勉三は、ゲー○レードを飲み干してそう呟いた。
試行錯誤の末にRC-KOROSUKE-Vを組み上げたキテレツには、言葉の意図がわからなかった。
ブタゴリラに勝つ事を考慮した上でパーツを選択し、勉三の技能不足を補うために
コロ助をMPUとして採用した。丸々屋のコロッケも大量に消費した。
圧勝したというのに、いったい何が気に入らなかったというのだろうか。
航時機に乗り込んだキテレツと勉三は、紀元前に着くまで互いに口を閉ざしていた。
「頼むッ!ワスのクーパーを返して欲しいダス!」
大の大人の勉三が泣きながら土下座した直後ゆえ、キャビンには気まずい雰囲気が漂う。
キテレツは彼の様子をちらっと見たが、分厚い瓶底眼鏡の奥は窺い知れなかった。
354 :
320:2006/03/24(金) 23:39:05 ID:+L/RYxfi
木手家の庭はそれほど広くない。父の英太郎がゴルフの素振りをしていたときに
買ったばかりのゴルフクラブが壁を擦って大騒ぎしたこともあるほどだ。いわんや
部品取り車の置き場所などあるはずがない。勉三の借りている駐車場まで運べないので
クーパーは過去の世界に置き去りにしてきた。それを今さら戻せだなんて……。
キテレツは心の中で悪態をついた。
「ワスのクーパーは何処ダスがぁァ……」
キテレツの制止も聞かず、ハッチを開けて飛び出していってしまった勉三。
そっちは正反対だというのに、勉三の走る勢いは止まらない。
はたして、クーパーはそのままの状態で放置されていた。幸いこの時代の人間の目には
止まらなかったらしく、寒風吹きすさぶ荒野にその車体を晒していた。
355 :
774RR:2006/03/24(金) 23:43:26 ID:hBOnzGKW
つ C
356 :
774RR:2006/03/25(土) 00:04:54 ID:a+Ea9Wav
これはこれで(・∀・)イイネ!!
357 :
320:2006/03/25(土) 00:44:48 ID:h7pAK2bn
勉三の嗚咽は止まらなかった。彼にかける言葉がキテレツには見つからない。
実際はそれほど長くはないと思われる時間が、とても長く感じられた。
顔を上げて涙を拭き、ついでに鼻をかんだ手拭いを腰にぶら下げて
ようやく落ち着きを取り戻した勉三は、いつもの穏やかな表情に戻っていた。
「さあ、帰ってリベンジするダス」
クーパーを曳航しながら帰路につく航時機の中で、勉三は愛車に対する思いをキテレツに
熱く語った。映画の中で活躍するクーパーを見て一目惚れしたこと、細かいグレードの違い、
納車直後は興奮して車内で夜を明かしたこと、ドライブでの出来事など……
堰を切ったように話す勉三にキテレツは辟易していたが、やがて彼と彼の愛車に対して
申し訳なく思えてきた。
358 :
774RR:2006/03/25(土) 02:21:53 ID:UI8Q0SBQ
マスオ伝説マダー??
359 :
774RR:2006/03/25(土) 12:15:39 ID:IGPMmxqO
英雄士ひろしが東京遠征した時の魔棲雄との熱い夜…というのも面白そうだ。
360 :
774RR:2006/03/25(土) 21:35:19 ID:SkfUYLg9
磯野家は名前で顔がピンとくるが、他のはイマイチ思い浮かばない
361 :
774RR:2006/03/25(土) 23:06:56 ID:BLEh3REY
マスオ期待age
362 :
774RR:2006/03/26(日) 00:25:52 ID:Jp2ad6Ov
つC
363 :
774RR:2006/03/26(日) 01:10:18 ID:ERE/l76Z
「峠の王者はGSX-Rだ!」 その台詞を言ってもうどの位の月日が経っただろう…
今日、俺の所に葉書が届いた…「岩城清次様・GSX-R600の車検のお知らせ…」
しばらくすると京一から電話が来た。
「一緒にスズキに行くか?」「なっ!?京一、お前のGSX-R750も車検か!?」
翌日、俺と京一でスズキに行った。「代車が今ちょっと足りない状況なので、
申し訳ありませんがお二方ご一緒で宜しいでしょうか?」
「仕方ない、別に構わないぜ。で、どの位かかる?」
「今の時期は大変混雑しておりますので2〜3日程…それと代車はあちらのアドレス125になります」
「なっ!?…」
絶句する俺と京一。目の前には青のアドレス…
無言でスズキを出る俺と京一…男2人のタンデムに悲鳴をあげるアドレスのエンジン…
信号が赤で停車してると俺達の横にRE-5が止まった。高橋涼介だ…
そいつはこっちを見るなり「ぷっ」と笑い、信号が青になった途端、彗星のように視界から消えた。
俺は「あのヤサ男の尻を突付いてやろうぜ!」と叫んだが京一はポツリ呟いた。
「かなう相手じゃねぇ…ましてやこのアドレス2ケツでは…」
「峠の王者はGSX-Rだ!」 そう言える日は一体、いつくるのだろうか………?
364 :
774RR:2006/03/26(日) 01:23:30 ID:htkScW7l
仁Dで思い出したけど
むかし、スクータ公道最速伝説みたいなのあっただろ
こういう感じでスレもたってて。
拓海=ジャイロ
高橋ブラザーズ=ZX ZRだったかな?
池谷はDIO
樹はジョグ(前者、後者共にローグレードの前後ドラムブレーキ)
365 :
774RR:2006/03/26(日) 01:37:52 ID:6lIKDjUa
366 :
774RR:2006/03/26(日) 07:16:52 ID:Ezz09rH4
電車でD!
367 :
774RR:2006/03/26(日) 07:57:18 ID:8NLNtCed
【SCENE40】
僕はその日、たった一人でツーリングに出た。いや・・・一年の間、僕の大切な相棒だったヨンフォアとの二人きり
と言ったほうがよいだろうか?
まだ夜も明けきらぬ早朝。向かうは伊豆半島。梅雨時期とは思えないほど輝く朝日を受け、僕とヨンフォアは
走り出す。今日はアナゴ君はいない。僕とヨンフォアだけのツーリング。・・・最後のツーリング・・・。
ニンジャに試乗したあの日。僕はオヤジさんから提示された80万円という額で購入を即決した。
「雑誌のテストライダーに手荒く扱われたかもしれねぇからよ、エンジンオイルは当然としてタイヤとブレーキパッド
とチェーンも交換してやらぁ。新しいバイクにゃ、パリッとした感触が嬉しいだろ?もちろん80万以上は貰わ
ねぇよ。出血大サービスだけどな。」
オヤジさんの嬉しい整備サービス付き。そんなニンジャの納車日は明日に迫っていた。
「あれはどうするんだい」
僕が乗ってきた店先に置かれたヨンフォアを指差し、オヤジさんは聞いてきた。
・・・伊豆に向け、快調に一台もクルマの居ない早朝の都内を走るヨンフォア。試乗したニンジャでは、到底回し
切れなかった8000rpm付近まで快音を響かせながらヨンフォアはゆく。
決して乗り手を怯えさせること無く、それでいて退屈させる事の無いその乗り味。
ニンジャと比べるとやはり物足りない動力性能かもしれないが、少々のラフなスロットル操作やブレーキ操作でも
決して破綻しないその柔らかいパワーや車体は、乗り手を選ばず、そして優しい。
僕はこの一年の間にライディングテクニックが上達したような気がしていたが、入力操作に対して過敏に反応する
ニンジャに試乗してみると、ヨンフォアのその素直な性格の乗り味に救われていただけなのかもしれない、と
思った。
オヤジさんからのヨンフォアの下取りの申し出を僕は断った。こいつの次のオーナーはもう決まっていたからだ。
3月末頃の工事現場のアルバイト先で知り合った、17歳の男子高校生がいた。
彼は春休みを利用してのアルバイトだった。ヨンフォアで出勤する僕をいつもキラキラと輝く瞳で見つめてきた。
バイクに乗る事が小さい頃からの憧れで、その夢を実現する為のアルバイトだったらしい。
369 :
774RR:2006/03/26(日) 17:00:35 ID:miKAyjLB
∧___∧
マスオキタ━━━( ゚∀゚)━━━━━!!
/ ̄ヽ/,―、\ o。。。
| ||三∪●)三mE ヨ.
\_.ヘ--イ\ ゜ ゜ ゜
(_)(_)
年の離れた兄と、彼の駆るバイクをいつも羨望の眼差しで見ていたこと・・・。
中学3年の夏休み、たった一人で出かけた自転車での東北一周旅行で、多くのライダー達に親切にしてもらい
バイクへの憧れをさらに大きいものにした事・・・。
17歳の彼は、澄んだ瞳で僕に話してくれた。・・・僕はこの彼の年齢くらいの頃、こんな輝く瞳をしていた
だろうか?と思い返し、少々の恥かしさと一緒に応援したい気持ちが芽生えてきた。
・・・僕とヨンフォアは、都会を抜け出し海に出た。神奈川の海。烏帽子岩を左手に眺めながらのライディング・・・。
懐かしい景色・・・。そう、ヨンフォアを手に入れて初めて走ったあの日のルート。
ほどなくして有料道路に入る。たった一年前の事だと言うのに、全てが懐かしい・・・。ここは僕がスピードに
『目覚めた』西湘バイパス・・・。
太陽もやや高くなり、通行量も増えてきていた。ハイペースのバイクやクルマに抜かれたが、あの日のように
それを追うことはしなかった。その日はゆっくりと、ヨンフォアとの最後を噛み締めるように走りたかった・・・。
それに、もう次のオーナーが決まっているバイクだ。
春休みが終わると同時に、17歳の彼はアルバイトを辞めていった。さすがに高校生は平日の勤務など出来は
しない。教習所に通う資金くらいは出来たのだろうか?彼の最後の勤務日。僕は彼と約束をした。
「僕は近いうちに大型に乗り換える事になる。そうしたら、もしキミさえよければ、このヨンフォアを譲ってあげるよ。」
「・・・でも、ヨンフォアって高いですよね・・・。プレミアが付いてるって雑誌で見たんですけど・・・」
「心配いらないよ。実はね、このバイクは親切な人の計らいで安く買ったんだ。そうだな・・・4万・・・4万でどう?」
その時の彼は、いつも以上に瞳をキラキラと輝かせ、「買います!買います!」と叫んだ。
「条件が二つあるぞ。引渡しは僕が新しいのを手に入れてからだ。半年以内と約束しよう。もう一つは、キミの
親御さんにきちんと許可をとってからだ。キミはまだ未成年だからね」
僕は一端の兄貴面をしてこう言った。僕もまた、バイクに乗ってからというもの、男らしくなってきていた。
僕に安価にヨンフォアを提供してくれた元オーナーの親分さんのように、新しいライダーに道を拓いてあげる
兄貴分としての役目を負うべき時が来ていた。
371 :
774RR:2006/03/26(日) 17:15:17 ID:vvvpklS0
マスオさんキタ━━(゚∀゚)━━!!
お待ちしておりましたm(__)m
つ C
つ 水
372 :
774RR:2006/03/26(日) 17:34:17 ID:TW38aM9I
4円ギャラヤスス
っ[5000]
373 :
774RR:2006/03/26(日) 17:40:12 ID:Sn/n7EIM
懐かしいな。俺も最初のバイク売る前に始めて出かけたルートを辿ったよ。
374 :
774RR:2006/03/26(日) 18:42:45 ID:eyxYgtC6
お金を貯めてcubを買いたい。
375 :
774RR:2006/03/26(日) 18:42:54 ID:asl30EnG
・゚・(ノД`)・゚・いい話や
376 :
774RR:2006/03/26(日) 18:52:20 ID:Ed7bLyS0
キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
つC
377 :
774RR:2006/03/26(日) 18:58:18 ID:W2M3O6cb
このスレのおかげで毎週のサザエさんを楽しく見られるようになった。
378 :
774RR:2006/03/26(日) 18:59:49 ID:kekznG2S
>377
来週は生誕60周年記念のスペシャルだそうだ
379 :
774RR:2006/03/26(日) 20:27:29 ID:BhhXSUCf
<17歳の男子高校生>って誰なんだろう?何となく想像がつくけど。
380 :
774RR:2006/03/26(日) 21:56:00 ID:vvvpklS0
あえて言うな!楽しみに待つべし!
381 :
774RR:2006/03/26(日) 22:31:21 ID:cobsVVBi
<17歳の男子高校生>って・・・・
タマ?
382 :
774RR:2006/03/26(日) 23:26:47 ID:hBsDdqxD
r'⌒.Y'⌒ヽ. | ママとプロレスごっこ |
| | | \ やってるのか? /
,ゝ ' .ノ ⌒ `  ̄ ̄ ̄ ̄\| ̄ ̄ ̄ ̄
/ ヽ. ⌒ ヾ ミ ` r'⌒Y´⌒ヽ
/ | ・ ・ l ヽ ヾ. | .l .|
ゝ * ,ノ ヽ ,ゝ ' ノ
/ 〃("`ヾヽ''''ヾヽ`ヽ ブルン i ,i / ヽ.
ゝ、 ヽ~~~~ゝ◯ ブルン i | ・ ・ l
! ゝ` ◯ (⌒) 〃 ◯ヽゝ * ノ
ゞ__ (⌒)_ゝ 'ヽ / ,〃 ヽ ヾヽ父/'i"⌒ヽ
ヽ (⌒) ゝ, ヽ // ノ ゝ. Y⌒ , ヽ
ヾ  ̄ l `二◯ / ソ .ノ i` .|o iゝ◯
i / + ・ ヽ (二二) i___|o___i
丶 ヽ ◯i ・ l // |つぶ.| (⌒) (⌒)
\ ゝ、... 、 ヽ、. |つぶ.|  ̄  ̄
ゝ ``ゝ ヽ,丿 |(⌒).|
` ` `゙`'" ``''''"
_________∧__________ ___∧_____
/ つぶつぶオレンジのジュースを飲もうと思ったら\ / そうか、じゃパパも \
| よく振ってからお飲みくださいと書いてあるのよ。 | | 風呂上がりに頼むよ。 |
口約束だけでは彼も不安になるだろうと、何度か教えてもらった電話番号に連絡を取った。
彼も少しは苦労したようだが、早々に両親も説得出来たようだ。電話をするといつもお母さんが最初に出た為、
親御さんの心証を悪くして彼の夢の邪魔をしないように、僕も努めて丁寧な対応をした。
2週間ほど前に連絡した際、彼は中型自動二輪免許を取得できた事を喜びの声で伝えてきた。僕も限定
解除に成功した直後だった為、二人でその成功を喜び合った。
そして先週。ニンジャの納車日程が決まった直後、ヨンフォアを正式に引き渡せる事を彼に伝えた。
引渡しはイナダモータース。僕のニンジャの納車と同時。オヤジさんに点検整備をお願いしたのだ。
僕が1万キロ以上乗ったヨンフォアのコンディションは一年前とは違うだろう。若い彼には安心できる状態で
引き渡したかった。
それに個人売買車の点検整備のみという、一見失礼で金にならない仕事を最初に提案してきたのは他ならぬ
オヤジさんだった。
・・・ヨンフォアは熱海を抜け、伊豆半島へ。しかし天気が良い。本当に梅雨なのだろうか?
美しい伊豆の海岸線を行く。海底すら透けて見える真っ青な海に感激する。・・・そういえば、ヨンフォアは僕に
何度感動をくれただろう・・・。
西湘バイパスや第三京浜で知ったスピードの悦楽・・・。箱根ターンパイクや各地のワインディングで知った
コーナーリングの楽しさとバイクの奥深さ・・・。北海道の雄大な景色・・・。愛車で遥か彼方まで移動することで
達成感を覚えた深夜の国道4号線走破・・・。
この一年足らずの間、ヨンフォアに乗りさえすれば毎日なにかしら新鮮な感動を得る事ができた。
たかが鉄とアルミで出来た『工業製品』に他ならないバイク。しかし、ヨンフォアは僕の心を毎日のように刺激
してやまなかった。当時、既に最先端では無くなっていた非力なはずのSOHC 398ccエンジンは、たった
一年間で僕を大きく変える大きなパワーを持っていた・・・。
384 :
774RR:2006/03/26(日) 23:31:37 ID:idSQUBXx
キタキタキター!
385 :
774RR:2006/03/27(月) 00:05:10 ID:J8EdANsE
職人さんお疲れ様です。
伊豆半島の先端、石廊崎に到着した。観光客のいない売店のベンチに、程よく疲れた体を横たえる。
遠くに聞こえる波の音。断崖を海から駆け上がってくる風の音。海鳥の声・・・。
僕の視界には、南伊豆の真っ青な空とヨンフォアが映る。・・・今日でサヨナラすることになる、ヨンフォア。
・・・今日東京に戻れば、ヨンフォアはアパートに帰ることなくイナダモータースに点検整備の為、ピットインする
ことになっている。引渡しは明後日だが、こいつと一緒に居られるのは今日が最後・・・。
佇むヨンフォアを眺めながら、僕は考えた・・・。
僕がこいつを手放す理由。それは一方的な僕の自分勝手だ。僕が更なるパワーとスピードを望む以上、
ヨンフォアとの別れは必然だった。ヨンフォアは一年前からヨンフォアであり、その持って生まれた性能に
変わりは無い・・・。変わったのは僕の心だ・・・。
新しい何かを望む気持ちより、ヨンフォアへの愛情が深ければ手放す事は無かっただろうか?こいつとの
別れは、僕の移り気で利己的な心の表れなのだろうか・・・?
限定解除取得を決心したあの日。大型バイクに乗る為に振り返るのはよそうと心に誓ったが、やはり別れを
目前にして、僕の心は複雑な気分だった・・・。
しばらくもの思いにふけた後、僕は起き上がった。
「帰ろうか・・・」
僕はヨンフォアにそう声を掛け、跨った。
セルモーターでエンジンを始動する・・・と、掛からない・・・。3度ほどセルモーターを回すが、ギヤノイズが空しく
響くだけ・・・。どうしたと言うのか・・・?キーもキルスイッチも問題は無い。
古いがエンジンの掛かりだけは天下一品だったはずのヨンフォア。そんなヨンフォアの突然の反抗。
まるで僕と自らの別離を知り、東京へ帰りたくないと駄々をこね始めたかのようだった。
一年の間、ほとんど毎日のようにこいつと過ごした・・・。雨の日も、炎天下も寒い冬も、ヨンフォアは音を上げず
走ってくれた。物言わず、僕の要求通りに加速し減速してくれた・・・。
そんな僕の相棒の、最後の抵抗・・・。
387 :
774RR:2006/03/27(月) 00:20:53 ID:cYRskjWZ
涙出てきた・・・支援(つД`)
388 :
774RR:2006/03/27(月) 00:23:35 ID:1aCxe6/E
ヨンフォアたんの最後の抵抗・・・泣けてくる
389 :
774RR:2006/03/27(月) 00:25:40 ID:4RNL0HUD
マシンが別れを惜しんでる・・・(つД`)
390 :
774RR:2006/03/27(月) 00:48:13 ID:mrtle6TD
17歳の少年が俺が思い浮かべた人物だと元となった魔棲雄伝説が成立しなくなるし誰だろう?
不覚にも、僕は涙が出そうになった。
相手はタダの機械だ・・・が、こんなタイミングでそれまですることの無かった自己主張をされてしまうと、別離が
あまりにも辛い・・・。
「ゴメンな・・・。解ってくれよ・・・。」
タンクをポンポンと叩きながら、そうヨンフォアに呼び掛けた。
これでダメならキックか押し掛けだな、と意を決して再度セルモーターを回す。
・・・いとも簡単に、いつものようにヨンフォアのエンジンに火が入った・・・。
・・・何だったのだろう・・・。僕はことさらにバイクを擬人化するかのような思い入れはしない方だ。機械はあくまでも
機械であり、オーナーの使い方とメンテナンスのみが、その機械への応え方だと思っている。
しかし、あの時のヨンフォアには心が宿っているように思えた・・・。酔狂かも知れないが、僕は今でもそう信じて
いる。そんな想い出が一つくらいあってもバチはあたるまい。
石廊崎から沼津方面へ走り、伊豆スカイラインで再度半島の東側へ。
傾き始めた太陽に照らされ、今朝走ってきた道を東京方面へ戻る。二度とヨンフォアとは走らないであろうその
景色の一つ一つを心に刻むように僕は東京へ向かう。
その後も何度か休憩し、その度にエンジンの停止と始動をしたが、二度とヨンフォアが駄々をこねることは無かった。
それどころか、これまでに無いほどシルキーなフィーリングで気持ちよく吹け上がるエンジン。
・・・僕とヨンフォアはこれから別の道を行く。若いオーナーのもとで幸せなこれからを送って欲しいと願う。
またしてもバイクに乗るのが初めてのオーナーだ。お前は今度も、人に感動を与えながらどこまでも走って
いくんだろうな・・・。ありがとう!サヨナラだ、ヨンフォア。
392 :
774RR:2006/03/27(月) 00:52:21 ID:sETdH7TB
393 :
774RR:2006/03/27(月) 00:53:39 ID:QQ3fKr1n
ほんとゾクゾクさせるようないい文章だ
職人さんはすごい
394 :
774RR:2006/03/27(月) 00:56:36 ID:1aCxe6/E
背筋から冷風が吹きぬけた
395 :
774RR:2006/03/27(月) 01:00:55 ID:FCWdYMvF
バイクって手放そうとしたり、乗らないから売ろうかなぁと思うとこういうことするよね・・・
俺も最後だと思って全開くれたら、いつも人さえ居ない田舎道で免停食らったorz
安く買った糞スクはエンジンあぼんだし。何かあるんだろうねやっぱり
396 :
774RR:2006/03/27(月) 01:08:26 ID:1aCxe6/E
>>395 あるある、プラグ交換しようとしてプラグホールのネジ穴つぶしたりね。おれだけ?
それで意地になってフルOHしたら今度はエンジンオイルが買えないくらいのスカンピになってたり。おれだけ?
397 :
774RR:2006/03/27(月) 01:25:13 ID:LsYUisX4
涙でモニタが見えないよ(つД`)
ところで17歳の高校生って一人だけそれっぽいのがいるんだけど
まさかなぁ・・・
ノリスケさんの時は速攻わかったけど今度は自信がないよ
398 :
774RR:2006/03/27(月) 01:26:00 ID:GuQehoHp
あるある。
オレも擬人化なんてしたくないと思うけど、長い間共にした単車や車ってそう言う事するよな。だから手放す時は必ず洗車して綺麗に写真に納めてありがとうと言うようにしてる。
作家さん、こんな思いにさせてくれてありがとう。なおさら今のバイクを大事にしてみるよ。
399 :
774RR:2006/03/27(月) 03:07:37 ID:TIT4mjny
不覚にも2chで泣いちゃったよ…
引っ越しでバイク売ったばっかだからかな
最後のツーリングから帰ってきてエンジン切った時にまたがったままタンクに突っ伏して泣いたの思い出した
隣のおばさんに白い目で見られたのは内緒だ
くそぅ。また涙が……っ(つд`)゚∴・
400 :
774RR:2006/03/27(月) 09:16:22 ID:qXS42S2U
401 :
774RR:2006/03/27(月) 10:35:40 ID:e89kJPNY
美しい!
この物語は美しい!
402 :
774RR:2006/03/27(月) 11:11:31 ID:tx2uo4Ai
俺は長く使った物には魂が宿ると信じているから、はじめて新車で買ったバイクを今だに持ってるよ。
今じゃあんまり乗らないけど、ボロくするのも嫌だからピカピカに磨いてお座敷バイクと化してる。
ほかのバイクも手放すのが嫌だから、台数増えていく一方...これもなんだかなぁ。
マスオさんの気持ちはよく解るけど、俺の場合は手放す勇気がない。
403 :
774RR:2006/03/27(月) 12:22:56 ID:5LPhBSvn
天気よかったから初めて第三京浜走ってみた。あそこいいね、安いし
>>402 愛車を売るときはかなり辛いね。
バイク屋のトラックに載せられて運ばれていく姿は今でも覚えてる。
マジで泣きそうになったよ(つД`)゚∴・
404 :
774RR:2006/03/27(月) 13:10:05 ID:+F/ueBU9
つい流行に乗ってしまって大型免許を取った勢いで大型バイクを購入。
今までのバイクは気に入っていたのに、後で後悔しないかな?なんて不安になりながら下取りに出した。
ま、大型も買わなければ、それはそれで満足できないわけですが。 前乗っていたのはゼルビスの美車。 いまから思うとやっぱり勿体ないことをした。
複数台置ける環境をもてる人がうらやましい。
405 :
774RR:2006/03/27(月) 13:32:45 ID:eQeup29/
色んなバイク乗って楽しんだ方がいいぞ
しかし、何故か初バイクの乗り味ダケは覚えてるよな
年月が流れる内に美化はされてるけどw
406 :
774RR:2006/03/27(月) 13:44:17 ID:FCWdYMvF
初バイク・・・ホンダのパルだった。
今ならタダでも貰わないほど程度悪くてダサいけど、色んなところ行ったな。
チョイノリぐらい遅くて、真夏にオーバーヒートで止まったり、セルぶっ壊れたり・・・・
407 :
774RR:2006/03/27(月) 22:03:48 ID:yTnaeS9q
マ〜ス〜オ〜さぁ〜ん!
早く続きをお願いします。
408 :
774RR:2006/03/27(月) 22:04:02 ID:QQ3fKr1n
>>404 そのゼルビスが赤なら今俺の手元にあるかもしれない
【SCENE41】
日が完全に沈んだ頃、イナダモータースに到着した。
店先にヨンフォアを停め、名残を惜しむようにエンジンを止める。最後にポンポンとタンクを叩き僕はヨンフォアを
降りた・・・。
「ありがとな」
そう言って、ライトに付いた羽虫の死骸を手で払ってやる。
チリチリというエンジンが冷えていく音を聞きながら、本当に別れが来た事が実感として感じられた・・・。
店内へ。オヤジさんは作業場で作業中。相手は・・・僕のニンジャだ。
「おっ、来たな。こいつは明日届くブレーキパッドを組めばお終いだ。今日はCBと最後に走ってきたんだろ?」
さすがにライダーの心理はお見通しのオヤジさん。
「初めてのバイクってのはな、ずっと心に残ってるもんだ。兄ちゃんはきっと一生CBの乗り味は忘れねぇだろう
なぁ。それだけでもあのバイクは幸せモンだ」
その時は、正直その言葉に実感は無かった。しかし、歳を重ねた今になって言える事がある・・・。
オヤジさんのその言葉は決してウソではなかったということ・・・。
今でも、想い出のバイクとして真っ先に思いつくのは、ホンダCB400FOUR。・・・肩肘張らず、ただ新鮮なバイクの
楽しさを純粋に吸収し続けた二輪免許取得後の約一年・・・、いつもヨンフォアと一緒に居た青春の一ページ。
誰と競うわけでもない。誰に見栄を張るでもない。ただただ楽しかったバイクとの日々を思い出すとき、必ず初めに
脳裏をよぎる、ヨンフォアとの想い出・・・。
・・・僕はオヤジさんにヨンフォアのキーを預けた。電車で帰ろうとしたのだが、オヤジさんがこれに乗ってけと
ヨンフォアやニンジャのキーの半分の長さも無いような小さなキーを渡してくれた。
「代車だぁ。ほれ、あれだよ、あれ。俺の私物だから壊さねぇでくれよ。」
オヤジさんのスーパーカブ70に乗って環七に出る。つま先での踏み込みがシフトアップという一般的なスポーツ
バイクと逆のシフトパターンと、右手での前後スライドのウィンカーにかなり戸惑いながら最初の信号で停まると
バックミラーの中で、ヨンフォアはオヤジさんに押されてイナダモータースの中へ消えていった・・・。
410 :
774RR:2006/03/27(月) 22:24:36 ID:au20mwvn
マジで。ちょっと感動
411 :
774RR:2006/03/27(月) 22:39:49 ID:5FkgtmzE
ヨンフォア…………
珍走団の嫌なイメージが払拭しました。
感動を…。
「ありがとな」
412 :
774RR:2006/03/27(月) 22:41:11 ID:RmoXdqpX
やべ。マジで感動した。明日からまた一層大事にバイク乗ろう。
ヨンフォアとの最後のツーリングの翌々日。その日曜日はやって来た。
そう、僕のニューマシン、カワサキGPz900Rニンジャの納車日だ。
ヨンフォアとの別れは寂しかったが、ニンジャとのこれからの日々に膨らむ期待を隠せない調子の良い僕も居た。
大変だったのは、ほぼ毎日のように僕が語る夢のような脳内ニンジャカスタム計画を聞かされていたアナゴ君だ。
そして、この日をもう一人心待ちにしているものが居た。ヨンフォアの新しいオーナー。若きライダーが誕生する日だ。
僕はカブ。アナゴ君はもちろんカタナで、少年と待ち合わせをしている某駅前に向かう。アナゴ君は少年の
搬送役だ。もう、本当にアナゴ君には感謝している。まったくつきあいの良い男だ。
駅前ですでに待ちきれない顔をしている彼を見つける。彼は、アナゴ君のカタナを見て感嘆の声を上げる。
「うわぁ!スゴイや!カタナ、すごくカッコいいですっ!」
少年の褒め言葉に、アナゴ君はご満悦だ。
少年は、初対面のアナゴ君への挨拶もそこそこにカタナのタンデムシートへ。
一連のバイク取得計画で唯一父親が買ってくれたという真新しいヘルメットをかぶる。せめて頭だけはシッカリ
したものを・・・という親御さんの心遣いだろう。
「しっかり掴まってろよ!」
そう言って力強くカタナを発進させるアナゴ君。すっかり少年の褒め言葉にいい気分になっているらしい。
格好付けすぎだ・・・。僕がカブだというのを忘れているかのように突き進むカタナ。
必死で付いて行く僕。信号で隣に並ぶと、少年の瞳はいっそう強く、憧れの眼差しになっている・・・。
今日の主役は僕のはずだぞ、と思う間もなく信号が青に変わると僕の視界から消えてゆく・・・。
僕はアナゴ君を追うのをやめた・・・。
トコトコとイナダモータースにカブが到着した時、アナゴ君と少年は既にヘルメットを脱いで店先にいた。
ちょうどオヤジさんがヨンフォアを店から出しているところ。ヘルメットを脱いで僕はオヤジさんに代わりヨンフォアを
店から歩道へ出した。・・・押し慣れた、そして見慣れたヨンフォアは、もう僕のものではない・・・。
そして、次にオヤジさんに押され登場してきたのは・・・ニンジャの巨躯・・・。
少年はヨンフォアを・・・。僕はニンジャを・・・。それぞれのバイクを見ながら目を輝かせた男が二人。環七に立っていた。
414 :
774RR:2006/03/27(月) 23:03:10 ID:1aCxe6/E
あいのて〜
415 :
774RR:2006/03/27(月) 23:22:54 ID:fqeHl3i4
イイネイイネ!
416 :
774RR:2006/03/27(月) 23:24:51 ID:r35kv+4o
す、すげえ… 鳥肌立ってくるぜ… 素敵杉
417 :
774RR:2006/03/27(月) 23:29:04 ID:9vx/2KSe
♪あーる晴れた昼下がりー市場へ続く道…バイクの下取りてドナドナだよな。
418 :
774RR:2006/03/27(月) 23:31:15 ID:bkRRsTvr
419 :
774RR:2006/03/27(月) 23:43:46 ID:au20mwvn
420 :
774RR:2006/03/27(月) 23:47:03 ID:IvdMc8fY
421 :
774RR:2006/03/27(月) 23:49:51 ID:r35kv+4o
422 :
774RR:2006/03/27(月) 23:50:29 ID:lGZhl/45
423 :
774RR:2006/03/28(火) 00:01:38 ID:lQkXDOIu
渋いw 渋過ぎw
肩のカンバン?にワロタよ
424 :
774RR:2006/03/28(火) 00:10:40 ID:oOOBuZtt
マスオ物語が始まって以来、アナゴ君の若い時の顔がどうしても想像できなかったのですが。
こんな、クールな男っぽい顔だったのですね。
425 :
774RR:2006/03/28(火) 00:19:01 ID:WaDMWf6x
426 :
774RR:2006/03/28(火) 00:23:57 ID:Vj07Wnjp
427 :
774RR:2006/03/28(火) 03:18:18 ID:i6Ei6erB
428 :
774RR:2006/03/28(火) 09:08:00 ID:STwi0uxd
スタンドでも出しそうだなこのアナゴさんww
アナゴさんの家を出た僕は
夏の香りの残る道をゆっくりと走っていた。
昨夜はバイクに乗れたうれしさと
夜だったということもあり、
あまり操作について考えず夢中で走っていたが
今は、一つ一つの操作をしっかりと意識し
僕なりにバイクに慣れるために走る。
いつになったら義兄や
アナゴさんのようにバイクに乗れるのだろう…?
やっぱり男だったら、
いや、バイク乗りだったら『速さ』は避けては通れない。
バイクを手にして二日目の僕には
『速さ』とは一体何なのか?
『上手い』とはどういうことなのか?
それすらもわからずに、
ただ走ることしかできなかった。
430 :
774RR:2006/03/28(火) 14:24:46 ID:f89FYJpv
>>429 一編の詩のような美しい文章だね。
本当にいつも良い文章をありがとう。
431 :
774RR:2006/03/28(火) 20:00:25 ID:1E5xL3hq
いつも本当に良い文章ありがとう
こんな本あれば何回読んでもあきそうにないわw
というか涙が(つд`)゚∴・
432 :
774RR:2006/03/28(火) 21:57:43 ID:0QBbWnCU
そのうちこの、稀に見る名作群も電車男みたいに手垢まみれの贋作になれ果てるのかと思うと、
それが余計に切ない。
433 :
774RR:2006/03/28(火) 22:02:46 ID:0QBbWnCU
ところで、17歳の少年って、誰?サザエさんネタだよね?
434 :
774RR:2006/03/28(火) 22:24:59 ID:JIAMAQmQ
まぁまぁ、続きを楽しみに待ってろよ。
【SCENE42】
イナダモータース前の環七の路側帯に縦列に並んだヨンフォアとニンジャ。
僕の愛車だったバイクとこれから愛車となるバイクの、僕にとってこの上なく贅沢なその眺め。
早速僕らは店内で最後の残取引を行った。
僕の半年あまりの労働の対価である60万円程の札束を、両手で受け取り頭を下げるイナダのオヤジさん。
いつもの頑固オヤジの姿はそこに無い。労働によって得られた金の尊さを知る人間の謙虚な態度・・・。バイク屋
の、いや商売人の鑑のような男だ。
残額を処理する為の記入済みのローン用紙も渡す。学生の僕の連帯保証人になってくれたのは兄だった。
電話でその旨を申し出た際、兄は快く引き受けてくれた。バイクという危険な乗り物に乗る事をどうしても母には
打ち明けられなかったのだ。
電話で数年ぶりに話した兄。小さい頃から威張ってばかりで苦手だった僕のコンプレックスだった兄と、大袈裟で
一方的な話かも知れないが和解出来たように思えた・・・。
『お前、ずいぶん元気な声だな。そんなヤツだったっけ?』
そんな兄の問いに、僕はバイクのおかげだよ、と答えた・・・。
少年も僕に約束の4万円を、オヤジさんにスズメの涙のような点検整備代と名義変更代行手数料を支払う。
これで僕らはそれぞれのバイクのオーナーとなったわけだ。
そんな時、店先に停まるCB1100R。鈴木さんの登場。
「ゴメンゴメン、遅くなって」
・・・役者は揃った。僕ら三人は、少年を見て笑って言った。
「さっ!行こうか!」
今まさに幼少から憧れていたバイクを手に入れ、さらに目の前にはニンジャ・・・カタナ・・・CB1100R・・・と、バイクに
憧れる高校生であれば垂涎のバイク達と、そして僕以外はこの日あったばかりの四人の大人達に囲まれ、
混乱した彼の頭をさらに混乱させる、僕の言葉。
・・・僕らは少年を彼にとっての初ツーリングに引っ張り出そうとしていた。
436 :
774RR:2006/03/28(火) 23:07:01 ID:wJPYyDCI
愛のてぇ
437 :
774RR:2006/03/28(火) 23:07:14 ID:ajwACY+5
紫煙
いつも楽しく読ませてもらっています
438 :
774RR:2006/03/28(火) 23:07:44 ID:lxXlIZuO
俺も連れてってぇ〜
R246から環七へ。
昨晩何度もチェックした地図によると
青梅街道を真っ直ぐいけばいずれ奥多摩にでるはずだった。
土曜の早朝ということもあり、
ふだんは大混雑する環七も、スムースに流れていた。
目の前の信号が赤に変わる。
僕の目の前には、何もない…
まるで昨夜、義兄たちが演じたシグナルグランプリのような状況だった。
一体、コイツはどのくらいのスピードがでるのだろう?
ふとそんな疑問がよぎる…
もちろん、原付の法定速度など百も承知だった。
高鳴る胸の鼓動と…
エンジンの振動が僕のなかでシンクロし始めた瞬間
シグナルが青に変わった。
440 :
774RR:2006/03/28(火) 23:17:04 ID:wJPYyDCI
ネムがキドキドだよ〜
クラッチを繋いだ瞬間
僕は渾身の力を込めてアクセルを全開にした。
激しい排気音とともに
軽々とフロントを持ち上げるNSR50…
突然のウィリーにあせる僕。
反射的にアクセルを戻し、なんとか車体を安定させ、転倒は免れた。
こんなにもパワーがあったのか…
僕は改めてバイクの凄さを感じていた。
それは、少年には内緒で僕が彼の親御さんと約束していた事だった。
彼の家に電話した際、彼に替わる前にお父さんが僕にお願いをしてきた。せめて初日はベテランの監視のもとで
それなりの距離を走って慣れさせて欲しい・・・と。
自立心旺盛な17歳にそれを知られては逆に反発しかねないと、このツーリングがお父さんからのお願いである
事は彼には内緒にすることで僕らは口裏を合わせていた。
「僕らはこれからフグ田君の納車祝いも兼ねてひとっ走りするんだ。キミも行くかい?」
アナゴ君がそう言うと、少年は大きな声で素直な返事をしてきた。そう・・・バイクを手に入れた日に、走りの
お誘い・・・断るわけが無いのだ。
店の電話を借りて自宅に連絡する少年。さてどこに行こうかと話し合う僕ら。今日は曇りだが、こんな梅雨時期に
雨が降りそうも無いだけでよしとしよう。
行き先は奥多摩に決まった。遠からず近からず。足慣らしにはいい距離だ。
僕はニンジャに跨った。・・・この巨体がこれから僕の相棒となる・・・。
いきなり最初から折り合いが付つくわけは無いだろう・・・。僕はときにその大きさや重さに不満を感じる事もある
かも知れないし、お前はその兼ね備えた身体能力をなかなか引き出しきれない乗り手を疎ましく思うのかも
知れない・・・。でも、上手くやっていこう。一つだけ確実に言えることは、僕はお前無しでは居られなくなるであろう
ということ・・・。そう、一昨日までの僕とヨンフォアのように・・・。
ニンジャのエンジンに火を入れる。そうだ、この音!この振動!もっと僕をしびれさせてくれ!
出発。先頭の鈴木さんが少年を意識して余裕あるクルマの流れの途切れを待っている。
歩道で見送るオヤジさんが、作業ツナギのポケットに手を突っ込んだままアイドリングに負けないくらい大声で
こっちに向かって叫ぶ。
「兄ちゃんよ!死なねぇ程度にほどほどにな! 坊主!楽しんで乗れよ!慣れるまで飛ばすんじゃねぇぞ」
僕は親父さんに向かってサムアップ。
走り出すCB1100R。そしてカタナに続いて出ようとしたヨンフォアがエンスト。彼が焦っているのが仕草でわかる。
「落ち着いて〜!ゆっくりゆっくり!」
後ろからの僕の声で落ち着きを取り戻した彼もヨロヨロと環七の流れの中へ。
そして・・・いよいよ最後尾からスタートする僕。・・・さぁ、いくぞニンジャ、よろしくな!
スピードを出す事で得られる快感と、
その影に潜むリスク…
少しでも油断すると、
一瞬にして『死』の恐怖をチラつかせる。
危険だからこそ、たまらなく魅力的な乗り物…
それが…あの頃の僕にとっての『バイク』だった。
初めて僕をバイクの後ろに乗せた、あの夜
義兄が言った言葉の、本当の意味が理解できるには
まだ僕は若すぎたのだった。
前方のシグナルが赤へと変わる。
今度はウィリーに備え、前輪に体重を預け、
信号を待つ僕。
クラッチをつなぎ、アクセルを全開に…
一瞬にしてNSR50は僕を、非日常の世界へと誘う。
445 :
774RR:2006/03/28(火) 23:28:43 ID:Ar/3+v9/
Cしまくりんぐ
暴力的とも言える加速。
僕はそのスピードの魅力に夢中になってしまった。
もっと…もっと…
もっと速く走りたい…っ!!
それしか考えられなかった。
スピードの中に身をおく僕はただ、
アクセルを捻り続けることしかできなかった。
急速に狭くなる視界。
義兄やアナゴさんの後ろでは分からなかった
風を切り裂く感覚…
シールドに身を伏せ、僕はシフトアップしていく…
447 :
774RR:2006/03/28(火) 23:32:50 ID:xG7FV+n7
相変わらずすげぇw
あちゃ〜、ニアミスすみませんです(ノД`)
ついでなので楽屋裏。
カツオ君が奥多摩へ行くのは知っていましたが、マスオ達が奥多摩へ行く事は
それを意識したわけでは無かったんです・・・が、あまりにタイミングピッタリの
投稿時間になっちゃいました。
あと、物議をかもしている『少年』ですが・・・。え〜と、大変言いにくくなってしまった
空気ですが・・・誰でもありませんです(・∀・;)
思わせぶりなことをして申し訳ないです・・・m(_ _;)m
449 :
774RR:2006/03/28(火) 23:40:24 ID:JfMJLDdF
正直言います。
サブちゃんだと思ってました
450 :
sage:2006/03/28(火) 23:42:03 ID:0YOFgp/G
正直、俺もサブちゃんだと思ってました。
451 :
774RR:2006/03/28(火) 23:43:01 ID:ylrtwa4H
じゃあ俺も。
452 :
774RR:2006/03/28(火) 23:43:39 ID:gNLUt85f
ヽ(・ω・)/
\(.\ ノ
、ハ,,、  ̄
 ̄´´ ズコー
453 :
774RR:2006/03/28(火) 23:45:29 ID:yzxh3XoA
じゃあ、俺は甚六さんだと思った
454 :
774RR:2006/03/28(火) 23:46:51 ID:AapzWzZE
じゃあ、俺はいささか先生
455 :
774RR:2006/03/28(火) 23:51:41 ID:RMXQqrlQ
伊佐坂甚六君ではないかと思ってた。
456 :
774RR:2006/03/28(火) 23:59:54 ID:4nYa/ght
漏れはタラちゃんかイクラちゃんかと…
>>312の続き
翌日も晴れた良い天気だった。サブは三河屋の前でKSRの調整をしている。
カツオと中島は気付かないことだったが、ほぼ毎週の遊びに備えて二人が酷使しているKSRを
サブは毎日の昼休みに調整していた。流石に高価な社外部品には入れ替えていないが、チェー
ン、ブレーキ、プラグ、ショックとメンテナンスを続けて、不動車になりかかって
いたバイクが今や絶好調だ。
「以外にも、まだまだ乗れるもんだな・・・」
アイドリングするKSRのエンジン音を聞きながら昨日のことを振り返ってみる。愛らしいこの名車
で崖に向かって加速した時に突如わきあがった胸のざわめきが懐かしかった。オートバイに対して
そんなに燃え上がるほどの感情が自分自身の中に残っていたことが、正直サブには意外だった。
不整地を走り回ったのはいつ頃だったのか。あの頃はバイクに跨って移動するだけで楽しかった。
それがいつのまにか・・・。
エンジンのかかったKSRの脇に立ちボーっと車体を眺めながら物思いにふけっていると、いつのまに
かカツオが後ろに立っていた。その日は学校が午前中で終りだったので、中島とは別の友人と連れ
立って遠回りして帰ったカツオがたまたま通りかかったのだ。
バイクの下にはスパナや六角レンチ、スプレーの潤滑油などの見慣れた工具や、パイプをつ
なげたようなカツオの見慣れない物が落ちている
「今日は学校はもう終りかい?」カツオに気付いたサブが驚いた顔でエンジンを止める。
「バイクを整備しているんですか?手伝いますよ」サブの問いにうなずきながらカツオが無邪気に
言う。
「ちょっと油を差しただけだよ。もう終わったところだから仕舞って仕事に戻るところさ。」
唐突に思考を中断されたサブはバタバタと工具を緑色の大きな箱に仕舞いながら言い訳のように言う。
「バイクはまた木曜日に空き地に持っていってやるから。」
バイクはそこに置いておけ、と言い捨ててそそくさと工具箱を持って店の倉庫の方へ去っていって
しまう。
(せめてバイクを仕舞うくらいは・・・。) カツオはカバンを店先に置き、KSRのスタンドを
あげて倉庫に向かって押し始めてた。そう言えばバイクは空き地から店先まで運ぶだけで
置き場所は見たことがなかった。
好奇心も交えて店の隣の駐車場から更に奥へ進む。屋外駐車場の奥にの倉庫はシャッターが開いて
おり、酒や食材のダンボールが山のように詰まれているのが見える。しかしその一番奥には鉄の
棚で囲まれた雰囲気の異なる一角があった。そのエリアの入り口付近だけ埃や工具を動かした跡が
ある。きっとそこがKSRの居場所なのだろう。サブは壁際の棚に向かって工具を片付けている。サ
ブの脇にはカバーを被った大柄なバイクが一台。そして、更に奥には外装を外されフレームとエン
ジンだけになったバイクが一台置かれていた。どちらも上には埃がうっすらと積もっている。
「サブさんのバイクですか?」
無邪気に声をかけるカツオ。サブは振り返ったサブは意表を突かれた。(しまった!)と思ったが
もう手遅れだ。カツオがここまでKSRを運んでくるとは思っていなかった。勝手に倉庫までに入っ
て来たこと自体は咎めるほどのことではないだろう。カツオは素直に答えを待っている。
「スズキのGSX-R1100って言うバイクだよ。」ため息混じりにサブが答える。
サブの言葉の続きを待つカツオの目に負けてサブが仕方なくカバーを外すと、その下には青と白の
光沢を保ったままのオートバイが姿を現した。カバーは埃まみれとはいえその下の車体はきちんと
グリスで保護され、目立つような錆も痛みも無い。
「逆輸入車だ!でもニンジャじゃないの?」
「このバイクはな、スズキが最速を目指したバイクなんだよ。」ポツリとサブが言う。
459 :
774RR:2006/03/29(水) 00:19:32 ID:muklvBVz
ktkr
勿論サブにとってもGPz900Rは憧れのオートバイだった。二輪の免許を取る前から雑誌の写真を見て
憧れていた。しかし、映画”トップガン”の大ヒットにより巷で広まってしまったNINJAのブランドイメージに反抗した彼は敢えてGSX-R1100を選び、NINJAの伝説の一部になるよりも、敵として戦いを挑
む道を選んだのだ。サブ自身子供っぽいとは思っていたが、彼にとってNINJAは映画と同年のモデル
A3までだと固く信じていた。
サブは改めてGSX-R1100を眺めた。
リッターバイクのボリューム感のある車体は、優しげな曲線でかくしては居るが、猛獣のパワーを搾
り出す。当時巷に溢れていた250ccのレーシングタイプが極限まで絞り込んだ小娘のモデル体型のよ
うであるのに対し、リッターバイクのそれは印象派の裸婦像のような成熟した色気を漂わせる。ハン
ドル周りから燃料タンクへ繋がる曲線美は自然の柔らかさと美しさを醸し出す。バイクは男の象徴と言うことがあるが、オートバイを指す代名詞はサブにとってはいつも”She(彼女)”だと、バイクを
眺めながらサブは何度も思った。
そんな彼女を俺はなぜカバーで覆ったままにしているんだろう。サブの自問自答は続く。
近所のオヤジのバイクに乗せてもらったこと。兄の原付(タウニーだった)で初めて公道を走った
こと。免許を取ったこと。そして・・・GSX-R1100を乗り出したこと。GSX-R1100を乗り回していた
頃は今のカツオ達以上に嬉しそうな顔をして運転していた筈だ。
限定解除の試験自体が”落とすための試験”と言われていた頃であり、理由がわからない自主規制で
国内販売のオートバイの排気量上限が750ccだった頃の話だ。サブが二輪の限定解除をしていること、不動に近いとはいえ750オーバーの逆輸入のオートバイに乗って居ることを知り、カツオのサブを見
る目が尊敬の色を帯びている。
「あっちのバイクは何ですか?」
カツオは部品が外されたもう一台のバイクを指さす。目をそらしながらサブが答える。
「NS400だよ」
400ccの2ストを発見してジロジロとエンジン周りを覗き込むカツオ。しかし彼は気付かない。
それが実は500cc、純正のレーサーNS500のエンジンであることを。更にはエンジンだけでは
無く、目の前のフレームからすべてNS500なのだ。サブがメカニックとしてWGPに付いて渡り
あるいていた頃に会社を騙くらかして入手したフレームに、ツテを頼ってかき集めたエンジン
やその他の部品を集めてなんとか一台に組み立てようとしたものだ。ついでにNS400の保安部
品をくっつけて書類もでっち上げた上で輸入したので、組み直せば立派に公道を走れるように
ナンバーも取得済み。判る奴が見ればヨダレが止まらないようなシロモノなのだ。しかし、今
のサブにとっては彼を追い出したコンチネンタル・サーカスがサブに押し付けた傷跡のように
なってしまっている。
カツオの好奇心を打ち切るようにサブがカツオに説明した。
「修理しょうとして部品を外したんだけど、直せなくて壊れたままなんだ。」
不動と聞いて残念そうな顔をしたカツオはそれでも名残惜しそうに二台のバイクを見比べながら、
サブに押し出されるようにしてガレージを後にした。
去り際にカツオはサブにハッキリと宣言した。「僕、いつかサーキットをオートバイで走りに行
くよ!」
家に向かう間もカツオの興奮は収まらないままだった。たった今見たGSX-R1100の姿が脳裏から
消えない。身近であんなバイクに乗っている人が居たなんて驚きだった。あんなバイクを入手し
サーキットを走る自分の姿を想像しただけでも興奮が増してくる。
(今借りているKSRで練習して、いつかサーキットで一番を取ってやる!)
カツオの夢想は止まらなかった。明日は早速今日見たことを中島に話して、なんとかアイツを
サーキットへの道連れにしてやろう。
カツオは最近中島が、カツオに隠れて「サイクル野郎」を繰り返し読んでいることに気付いていた。
このままだと一人で北海道にサイクリングに行く言い出しかねない。
「明日は”バリバリ伝説”と”アイツとララバイ”を中島に貸して、中島をもう一度バイクに
引き戻さなきゃな・・・」
カツオが去った後のガレージの中で、飛び交う埃の中に佇む2台のバイクを前に立ちすくむサブ。
吸おうとしてポケットから出したハイライトも、箱を握ったままで一本を抜き出してさえいない。
彼はあの頃本当にバイクが好きだった。メカニックとしても、ライダーとしても。
翻って今はどうなんだろう。
カバーをかけたままのGSXを見ても、部品を外したままのNSを見ても、サブは平静なままでいられた
つもりだった。もうバイクに情熱を燃やすことは無いと思っていた。しかし、昨日KSRを走らせた
時、サブは心の奥底で何かが蠢くような感情を確かに感じた。もどかしい何かがざわ、ざわ、と
出口を求めて蠢いていた。もしかして、動かす予定の無いこのバイク達の前で何も感じなかった
のは、平静だった訳ではなく、平静なフリをして感情を押し殺していただけではないのか。
背中に染み出してきた焦燥感を騙すためにサブは自分に言い聞かせる。今更焦ったところで所詮
今や動かせるバイクはKSRしかないのだ。50ccのバイクで自分の何を確かめられると言うのだろう。
(焦るな。慌てるな。)取り繕うように自分に言い聞かせる。そうだ、こんな時は気分転換にパチ
ンコでもするに限る。店は配達から戻って来た主人と奥さんが居るので主人に断りを入れればパチ
ンコに行くくらいの時間はあるはずだ。
そこまで考えたサブはカバーを掛けなおそうとGSXに歩み寄った。横に落ちたカバーを拾おうと
しゃがみ込んだ瞬間だった。コンクリートに染み込んだオイルとガソリンの臭いがサブの鼻腔を
刺激した。その香りを嗅いだ刹那、サブの記憶が鮮明になった。モノクロのTVの画面がサッと
カラー画像に変化していくようだった。
「俺はバイクが大好きだった・・・」
サブはフッと諦めの溜め息をついた。握ったままのハイライトの箱をポケットに戻すと、さっき
仕舞いこんだ工具箱と壁の脇に転がっている折りたたみ椅子を持ってGSXの脇に戻る。椅子の座面を
ポンポンと2〜3度はたいた後にGSXのエンジン脇に広げ座り込んだ。
「まずはコイツを動かせるようにしないとな。」
淡々とスパナを選びはじめた手つきは迷い無く慣れた手付きであった。
以下次号、来週に続く。
次回、詰むや、詰まざるや。
464 :
774RR:2006/03/29(水) 01:20:53 ID:Uwhyh7bu
すげぇ展開. . .
やばい面白杉やわ
ライターさん乙!
465 :
774RR:2006/03/29(水) 01:52:06 ID:JNq867n1
_ ..,,.,,. _..,,.,,. _...,,.,,.
「r',. 、 「r',. 、 「r',. 、
d ´c`/ d ´c`/ .d ´c`/
i ' ∋ i ' ∋ ..i ' ∋
| .| | | .| | あーなごー あーなごー たーっぷりー あーなごー
〉 j ..〉 j .〉 j
'⌒Y⌒Y⌒ (__,ノ ...(__,ノ (__,ノ
466 :
774RR:2006/03/29(水) 05:14:09 ID:O8nBuvKj
明日にもバイクの免許取りに逝きたくなったよ。このスレ見ていると毎日が楽しく感じる。作者さんありがと
467 :
774RR:2006/03/29(水) 16:03:15 ID:NI4JQV+W
英雄士 ヒロシ ACT8
雲に時々隠れるシャイな三日月に照らされながら、二人は久しぶりの走りの悦びを分かち合った。
ひでじいには本当に今夜のライディングは待ちに待ったものだったそうだ。
アメリカから久々に帰国した花輪夫妻のもてなしに奔走したし、相変わらず花輪少年の家庭教師の替わりもしなくてはならない…毎日が多忙の内に過ぎ、自分の時間など僅かにさえ持てなかった、と。
二人は思った。毎日が同じ事の繰り返しの筈なのに、何故だろう?
幾度となく障壁にぶち当たり、それを乗り越えていかなくてはならないのか…
ひでじいは言う、子供達を見ているとふと気付く事がある。人は死ぬまで成長をするのだという事を…
今日の自分達は昨日の自分達とは何かが違う。それは単に衰えかも知れないし、一つ学び取り賢くなったのかも知れない。
子供からはそれを如実に感じ取れる。と…
しばらく互いの近況を報告し合ったのち二人は別れた。
夜明け前の蒼空は淡いグラディエーションを刻み、人をセンチな気持ちにさせる。
ヒロシは「あの日」以来、凍り付いた自分の心に変化が起きているのに気付いていた。
人は変われるんだ…何時までも燃え尽きた灰ではいられない。
ヒロシはそう自分に言い聞かせ、Fに跨ると風のようにワインディングを下りていった。
468 :
774RR:2006/03/29(水) 21:13:32 ID:Ftw0IeBG
WGP編につながるチーム三河屋の夜明け前だな
469 :
774RR:2006/03/29(水) 21:29:13 ID:FF0fE9BG
今朝、日本平で750Fにぶち抜かれたんだけど、あれはヒロシだったのかな・・・
470 :
774RR:2006/03/29(水) 22:46:05 ID:2rRo08dX
期待あげ
471 :
774RR:2006/03/29(水) 23:05:54 ID:NI4JQV+W
英雄士 ヒロシ ACT9
街を紅く照らしながら昇る暁を横目に、流しながらヒロシは産業道路を走り抜けた。
静寂に包まれた街の灰暗い建築物群は、朝になればまた活気を取り戻すだろう。
その薄暗い闇は儚い幻のように消えていく。彼とFとの時間に幕を引くように…
工場に着き、Fを倉庫にしまう頃にはガラス越しに見える事務所の壁掛け時計は6時を指していた。
ジャケットを脱いだヒロシはただの中年に戻った…
彼はまた残りの人生分の長い長い余韻の日々に向かい合わなくてはならない。
愛する娘達と共に…
午前六時三十分、工場から出ると白い爽やかな光に包まれた。
道を一本越えると朝練の野球部員達の隊列とすれ違った。
しばらく歩くと、大きな家の小ぎれいな門から真っ白く磨き上げられたクラウンの鼻先が見えている。
ヒロシの数少ない友人で工場の経営者である汐留が朝から愛車を洗っていたのだ。
汐留はヒロシに大きく手を振りながら声をかけた。
よぉ、朝帰りか?
相変わらずだなお前は…
屈託ない笑顔を見せる白いポロシャツの男は、かつてヒロシと共に清水の街を疾風のように駆け抜けた一人だった。
結婚を期にバイクを降り、走り屋からは足を洗った。
汐留はクラウンのボンネットを撫でながら、今日は久しぶりの家族サービスをすると笑った。
ヒロシは娘達に何もしてやれない甲斐性のない自分を恥じながら、トボトボと我が家を目指した。
【SCENE43】
薄曇りの東京都下。周囲の一般車両と全く異なる雰囲気を放ちながら4台のバイクは行く。
一番風を切るのは、鈴木さんが駆る『究極のCB』、ホンダCB1100R。
続くは、熱きバイク野郎アナゴ君のスズキ GSX750カタナ。
数度のエンストを繰り返した後、ペースを掴み出したCB400FOURの新米ライダー。
そしてしんがりを努めるは、GPz900R Ninjaと僕のニューコンビ。
青梅街道をひたすら走る。雑然とした街並みも、23区を抜けると走りやすくなる。
福生で国道16号と交差した後は、景色も急激に都内とは思えないほどの長閑なものに。
左手、眼下には多摩川の渓谷美。右手には迫る山肌と、日本の原風景のような田舎の集落・・・。
ふと気がつくと、いつも以上に景色を眺める余裕のある自分に気がつく。おそらく、新しい相棒のおかげ・・・。
Ninjaはやはりいい・・・。慢性的渋滞の都内はともかく、このように一定のペースを維持しながら走ると解る、その
安定性と厚いエンジントルクがもたらす精神的余裕。
ひとたびスロットルを鞭打てば、いとも簡単に非日常にいざなうであろうその魔物には、ゆったりと日常を噛みしめ
ながら走ることの出来る、一見相反するもうひとつの顔を持っていた。
少年を意識し、意図的にゆっくりと走る鈴木さんのペースと相まって、僕は奥多摩の景色と前を行く一昨日までの
僕の相棒の、初めて見るその走る後姿を懐かしい思いで見つめていた・・・。
ゴロゴロとした岩肌が露出する不気味なトンネルを幾つか過ぎると、奥多摩湖が見えてきた。
湖に掛かる深山橋を渡ると、そこは都内屈指の山岳ワインディング『奥多摩周遊道路』。
鈴木さんは、ペースを落とし左に寄ると、アナゴ君に右手で先に行け、と合図をする。
それまで我慢のライディングを強いられていたアナゴ君のストレスは、カタナの前輪を高々と持ち上げるエネルギー
として爆発する。そのまま彼は野に放たれた野生動物のようにとんでもない加速で小さくなって行く。
・・・しばらく二人で遠出をしていなかったが、アナゴ君は第三京浜に通いつめていた事もあって更に腕を上げた
ようだった。ついさっきコンビを組んだばかりの僕とNinjaでは、到底追えるようなペースではない・・・。
少年を鈴木さんと僕でサンドイッチしながらしばらく進む。
鈴木さんは、少年の運転をミラーで見定めながらペースを徐々に上げていくが、彼はある一定以上のペースには
決して踏み込もうとしない。彼を置き去りにしつつある事に気がついた鈴木さんが、逆にペースを落としてあわせる
くらいだ。なんて真面目で慎重なその運転。公道初日からフェアレディZを追い回した自分が大人気なくて恥かしい。
僕はそろそろNinjaの性能の一端を確かめてみたくなった。
対向車線にややはみだし気味でパッシングをすると、僕の思いを悟った鈴木さんは一気にペースを上げる。
僕はヨンフォアを追い抜きざまに、キミはそのままのペースで、という意味を込めて左手の手のひらで彼に合図を
送る。僕は、鈴木さんの先導のもとで奥多摩周遊道路を攻め始めた。ヨンフォアはミラーの中でみるみる小さくなる。
まぁ、彼の慎重な運転であれば全く問題ないだろう。
474 :
774RR:2006/03/29(水) 23:37:36 ID:yGakc2NE
wktk
前を走る『先生』に不足は無い。鈴木さんの走りについていけば、Ninjaの性能のさわり程度は推し量れよう。
予想はしていたが、やはりコーナーでの身のこなしは重い。旋回中もドッシリとした質量を感じる。重量物を運転
しているのだ、というその手応え。
ヨンフォアのほうが速い様な気がした。感覚としてはヨンフォアに乗っている時の方が明らかに攻めているダイレクト感
があり、それに伴うスピード感もあるような気がしたのだ。
しかし、中速コーナーで一瞬スピードメーターに目を移したとき、そこでメーターの針が指し示す速度はヨンフォアの
比では無かった。
ヘアピンではドッシリと、そして中速コーナーではビシッと安定して路面に吸い付くように走るNinja。
そんな安定感だ。高速コーナーでは、もう言うまでも無い。
とにかく安定している。ヨンフォアの軽い質量ではどうしても挙動を乱されがちだった路面のギャップも、少々のもの
であればビクともせずNinjaは乗り越える。それはバンク中でも同じだ。
車体は安定し、それに伴いライダーは安心するからどうしても速度感は希薄になるが、その時出ているスピードは
とんでもないものだ。・・・速い。こいつは速い・・・。しかも静かに速い。それは、まるでその名『忍者』さながらだ。
気がつくと、頂上付近の駐車場に到着していた。走りに没頭していて、気がつかなかった。
・・・久しぶりのハイペースなワインディング走行。やはり気持ちが良い。僕は深呼吸をひとつして鈴木さんに続き
駐車場に入った。
アナゴ君は、既に2本目のハイライト。どんなペースで駆け上がってきたと言うのか・・・。
476 :
774RR:2006/03/29(水) 23:51:24 ID:UScJG59f
いやな不陰気が・・・。
477 :
774RR:2006/03/29(水) 23:54:02 ID:aFfT9zaV
つC
478 :
774RR:2006/03/29(水) 23:54:38 ID:u6k/DgKh
いやー、ゾクソクするね〜。4台の人選(車選?)もイイ(・∀・)!
しばらくしてヨンフォアも到着。アナゴ君のウィリーや、僕らのハイペースに素直に驚き憧れを口にする少年。
アナゴ君の真似なんてするんじゃないぞ、と笑って言う僕。何を!、とムキになるアナゴ君・・・。
楽しいバイク談義の時間が流れる。
少年は、長年の憧れが叶った瞬間を、これまで以上にキラキラとした瞳で過ごす。彼は本当にバイクが好きなんだろう。
あぁ、やはりバイクは楽しい・・・。乗っている時も、仲間と語らっている時も、想像を膨らませている時も、想い出に
浸っている時も・・・。バイクに関わる全ての時間が、僕らにとって至福の時だった・・・。
・・・あの頃に戻りたい、と思うときがある・・・。決して叶わぬその哀しき思いを、当時の僕らに実感できるはずも無かった。
ただひたすらにバイクと共に流れる時間を楽しむ、幸せな青春の時を過ごしていた・・・。
奥多摩の山に濃い霧が掛かり始めてきた。この霧は、地上から見るとおそらく山頂に掛かる雲だろう。
僕らは、変わり易い山の天気に追い出されるように山を下る。
檜原村から東京方面へ。往路と同じように、少年にライディングを教え込むようなゆっくりペース。
それは突然の出来事。あきる野を過ぎ、福生の国道16号を走行中に、とんでもない速度差で4台のバイクに
抜かれた。片側2車線のその道を、彼らはクルマの群れのギリギリを縫うように通過していく。
第三京浜で高速バトルをしている僕が言うのもおこがましいが、それにしても悪質な運転だ。
前方の信号が黄色から赤に変わっても、彼らはお構い無しで交差点に突入し、そして僕らの前から消えて行った。
4台とも、見慣れない『Y』の刻印が施されたナンバープレートが印象的だった。
その信号待ちで、アナゴ君は隣に停まる鈴木さんに声を掛ける。
「・・・あいつらかな・・・?」
「・・・たぶんな・・・」
二人は、あの悪質運転の一団を知っているのだろうか?
480 :
774RR:2006/03/29(水) 23:58:40 ID:r4JpgRk3
フハッ!期待!
「サブ」さんにあわせて、これから「ニンジャ」を「Ninja」の表記に統一致します。
そうだよね、アルファベットの方がカコイイよねw
482 :
774RR:2006/03/30(木) 00:05:43 ID:nQW9Hdy+
>>479 爽やかで面白いですね!
漏れも早く16になりたいな
483 :
774RR:2006/03/30(木) 00:21:05 ID:LBYs0QQj
C円
484 :
774RR:2006/03/30(木) 00:31:28 ID:nAtryRQM
485 :
774RR:2006/03/30(木) 00:37:32 ID:r8UYHzV2
つC
17歳の少年なんだけど、本気でサンペイさんだと思ってた
サブちゃんの前に三河屋で勤めてた人
カツオ物語〜サブとの出会い〜とかそんな感じ
訂正入ります。
>>462 ×>今更焦ったところで所詮今や動かせるバイクはKSRしかないのだ。
○→今更焦ったところで所詮動かせるバイクはKSRしかないのだ。
「今や」を削除。(”今”が重複のため)
×> 淡々とスパナを選びはじめた手つきは迷い無く慣れた手付きであった。
○→慣れた手付きで淡々とスパナを選びはじめる手つきに、すでに迷い無かった。
文章を変更。(”てつき”が重複のため。一つの文章内で「手付き」と
「手つき」が混在しているあたり、恥の上塗り)
>>460 改行入れ忘れ3段。その他、不要な改行があったり改行位置の統一性がなかったり
しますが、コピーして読む人は改行位置を適当に直してください。
(わざわざコピーして読む人も少ないとは思いますが自戒の意味も込めて白状)
その他誤字脱字もあるかと思いますが、意味が通じるだろう文章は
脳内補完で読んでください。
あと、サブが
>>460でA4以降のGPz900Rを認めないような発言をしてますが、
当初の予定では初期のGPzを所有していたサブが型遅れになった負け惜しみ
に言う予定だったものです。(本当は最新型が羨ましいんだけど、という
ニュアンス) なんか、捨てるのが勿体ない気分なので使っちゃいました。
A4以降を所有の人ごめんなさい。
488 :
774RR:2006/03/30(木) 01:24:23 ID:r8UYHzV2
これでサブちゃんのGSX-R1100カコイイってことになれば
前スレの
>>1も浮かばれるってもんだ
安らかに眠れw
489 :
320:2006/03/30(木) 01:47:33 ID:xCmHbia4
>>357のつづき
雪深い山形に住んでいた勉三にとって、バイクは縁遠い存在。
一日に数本しかない電車は当てにならない。それゆえ車のない生活など考えられなかった。
車が一人に一台ある家は少なくないが、趣味性が強く冬期に乗れないバイクはあまり見かけない。
さらに高校では「三ない運動」が徹底されていて、知らぬ間に「バイク=不良の乗り物」という図式が
形成されていた。たまに見かけるバイクは見苦しい装飾を施され、明らかに整備不良とわかるシロモノ。
走行中の車の前後にぴったりと張り付き、鼓膜が破れるかと思うほどの爆音を立ててすり抜けていく。
目立ちたがりな少年たちのアシと成り果てたその乗り物を、以前から苦々しく思っていた。
「この前はコロちゃんのおかげで勝てたダス。ワスは何もできなかったダス」
振り落とされそうな加速。カウルが共鳴するほどの排気音。スクリーン越しに過ぎ去る景色。
しがみついているだけで必死だった。こんなにアスファルトを近くに感じるのが新鮮だった。
最初は怖くて何も考えられなかった勉三の想いが、弾けた。
これが、バイクなんだ。
490 :
320:2006/03/30(木) 01:54:50 ID:xCmHbia4
勉三の記憶は、先輩が懇意にしている自動車屋に友人と入り浸っていた高校時代に遡る。
店主の作業を熱心に観察したり、雑誌を見ながら欲しい車とそのチューニング計画について
思いを馳せていたあの頃。他愛もないことを語り合った級友はそれぞれ別の道に進み
いつしか勉三だけが取り残されていた。今年こそは。焦燥を感じないはずがない。
空回りしている自分にくらべて眩しく見える友人や、デリカシーのない質問を浴びせる
近所の住人を避け、部屋で塞ぎこんでいる時間がだんだん長くなっていた。
ある日、母親のヨネに買い物を頼まれた勉三はしぶしぶながら外出した。彼女なりに
息子の健康を気にかけていたのだが、当の本人は煩わしいとしか感じなかった。
「久々だな、勉ちゃん!」
スーパーの袋を下げた帰り道。懐かしい声の主は、あの自動車屋の主人だった。
本当は一刻でも早く部屋に戻りたかった勉三だが、あっさりと丸め込まれたうえ、その
数分後には店主の奥さんが煎れてくれた熱いお茶を二人ですすっていた。
「今まで勉ちゃんに内緒にしていたんだが……」
店主はそうつぶやくと、店の裏手にあるプレハブ倉庫に勉三を案内した。
491 :
774RR:2006/03/30(木) 08:57:02 ID:AEJp5QuB
Yナンバーっていうとアレだな。
492 :
774RR:2006/03/30(木) 10:02:08 ID:gZz6z2qf
舞台が世田谷〜奥多摩だし、横浜を伏字にしたんだろうな。
493 :
774RR:2006/03/30(木) 11:05:17 ID:MXFBqUgP
なに?カツオが株を!?
ホンダのカブだよ、父さん。
494 :
774RR:2006/03/30(木) 12:41:44 ID:yqRAPHKT
495 :
774RR:2006/03/30(木) 13:09:09 ID:gZz6z2qf
あ〜アレだ、ヤマハのカタログに載ってる、地域とか番号とかがなくて
「YAMAHA」って大きく書いてあるナンバーのことだろ。
とかボケ続けてみる。
496 :
774RR:2006/03/30(木) 15:16:34 ID:wMaWcgum
YZRの公道仕様か。そりゃ勝てんわ。
497 :
774RR:2006/03/30(木) 18:29:02 ID:e9DnTW8C
Y2K・・・とか
さらにボケてみる
498 :
774RR:2006/03/30(木) 19:14:39 ID:kxss/2dj
米軍の場合、二輪車はYではなくA(軽自動車)になるみたいなんだけど。
499 :
774RR:2006/03/30(木) 20:09:38 ID:4HLnJv14
うん、俺もそう思ったよ。だけど水を差すような事はしたくなかった。
まとめサイトで直せばいいじゃん。
今日は書き溜めてます
>>498 ご指摘ありがとうございます。勉強不足でした。
>4台とも、見慣れない『A』の刻印が施されたナンバープレートが印象的だった。
↑こちらに訂正にてお願いいたしますm(_ _)m
・・・って、ネタばれしちゃてるじゃん! ガ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ン
501 :
774RR:2006/03/30(木) 22:46:05 ID:ca6De7s5
YはヤンキーのYだって、まことしやかな噂があるよな。
嘘だろうけど
502 :
774RR:2006/03/30(木) 22:48:58 ID:qO3RsRet
書き溜めるってことは今日は投稿ないのかな。歯みがいてねるか
503 :
774RR:2006/03/31(金) 00:07:29 ID:+p/+1HJh
うわーん、影響されたよー!
拙文かいちまったぜ。死んでくる
504 :
774RR:2006/03/31(金) 00:10:11 ID:cYTjX1iO
505 :
774RR:2006/03/31(金) 00:18:43 ID:+p/+1HJh
中島君を主人公にゼロハン限定のストーリーを作ろうと思ったが
途中でクオリティ不足に気づいて死にたくなった
506 :
774RR:2006/03/31(金) 00:46:22 ID:cYTjX1iO
>>505 そこまで恥を晒したなら覚悟を決めてアップしれ。
507 :
774RR:2006/03/31(金) 00:50:31 ID:5mnzAO+C
>>505 その意気やよし
だがグレード次第ではかわいそうになるぐらい叩いてくる基地外がいるので
うpするなら自己責任で。
期待して待つw
508 :
774RR:2006/03/31(金) 01:37:01 ID:MNAIv6NS
>>503 漏れも中島君主人公でアナザーストーリーの構想練ってたよ!!
書いてて途中で恥ずかしくなってやめたけど…
やっぱ中島君はRZ50とかかな??
509 :
774RR:2006/03/31(金) 01:44:21 ID:qijQSNuA
かりあげクンきぼん
波平主人公で構想練ってるんだがあまりにも内容がマニア杉な件・・・
511 :
774RR:2006/03/31(金) 07:14:34 ID:i2DxkUV5
タマ主人公で構想練ってるんだがスレ違いどころか板違いな件・・・
512 :
774RR:2006/03/31(金) 07:53:21 ID:ZGTIszvz
>>511 タマがZX-9Rに化けるファンタジーなんてどうよ
513 :
774RR:2006/03/31(金) 09:35:06 ID:dGNEdnC7
「タマ・・?タマ!どうしたの!?」
磯野家から舟の悲痛な叫びがあがる。それは彼等の愛猫タマの惨憺たる姿に向けてだった。おそらくは他の猫と喧嘩でもしたのであろう。
薄く淡い桜色だったタマの耳は裂傷が入り、鮮血にまみれている。
「ヒュー、ヒュー。」
その小さい体の収縮と呼応するように気体の吹き撒ける音がする。
細くしなやかな二本の前足、その脇に親指を差し込み、タマの上半身を持ち上げ、あらわにさせる。
次の瞬間、舟は愕然とした。
気管が裂け、頚動脈から血が吹き出している。目の前が真っ暗になった。
小さき肉体の生命維持が不可能と分かった今、舟のやることはたった一つ。電脳化だ。
冷蔵庫を開け、電極を取り出す。その電極をタマの前頭葉と右脳、左脳に刺し、ぐったりとしたタマを波平の寝室へと運ぶ。
514 :
774RR:2006/03/31(金) 09:45:19 ID:dGNEdnC7
舟はタマをテーブルに安置すると押し入れへと向かった。
押し入れを開けると数多の配線、多量のファンが回り蒸し暑い熱気が押し寄せる。
世界にたった13台。これが何かお分かりであろうか?そうスーパーコンピューターである。そのうちの1台が磯野家にあった。
アジアのネットを6台で統べるようなハイスペックマシン。電気代や維持費は家庭用パソコンなど比べ物にならない。
一流大学を出て、商社マンとなったマスオの稼ぎを全て注ぎ込んで維持してきたのだ。
「不要な体を捨て、いま一つに・・。」
プラグを差しつつ舟が呟く。タマは目の前が真っ暗になった・・。
515 :
774RR:2006/03/31(金) 09:49:49 ID:dGNEdnC7
>511
教習行ってくるからあとは頼む。
明るいうちは職人の投下ないだろうし。
516 :
774RR:2006/03/31(金) 10:17:11 ID:qijQSNuA
まさにユメタマ
517 :
774RR:2006/03/31(金) 10:31:36 ID:5kwrcnsk
>>513-514 IKURA編で中島に手紙を届けてきたり、猫のくせにずいぶんと賢いやつだなぁと
思っていたらそういう理由だったのか。
バイオニック・ジェミーに出てきたマックスもこんな感じで無理やり改造されちゃったのかな?
518 :
774RR:2006/03/31(金) 19:14:41 ID:SwpRnT6x
英雄士 ヒロシ ACT10
昼前のひととき、家の中は不思議なことに静かだった。
茶の間にはいつもなら桃子が、やれ遊園地だ動物園だとダメを承知でせがんでくるのに…
まるこは自分の部屋で咲子(お姉ちゃんネ)に宿題を教わっていた。めったに見られない真面目な姿に思わず微笑んでしまった。
妻も居ない。買い物に出かけたのだろう。
父が縁側に腰掛け、ぼんやりと空を眺めている。
ヒロシはそのとなりにそっと腰掛け、ハイライトに火をつけた。
「オヤジ、何考えてるんだよ?」
「うん…何も考えとらんかった。」
「…ッたく、呆けちまってんなよ。なあオヤジ、呆けて忘れちまう前にまた軍隊に居た頃の話をしてくれよ。昔みたいにさ」
「うん…そうじゃの。
わしが陸軍に居た頃の話じゃが、ラバウルで米兵に捕まった時のこと覚えておるか?」
「あぁ、敵軍のハーレーを奪って散々収容所の中を暴れ回って脱走したっていう…」
「そうじゃ!!あれは痛快じゃったが、収容所の中を暴れ廻ったのは方便じゃ…
本当は敵に機関銃で撃たれながら、命からがらギリギリ逃げて来たんじゃ…
五十口径の銃座がたまたま向うを向いとったら助かった。あれで狙われたらオダブツじゃったよ…」
「時々、夢に出てこないか?そう言う強烈な体験って…」
519 :
774RR:2006/03/31(金) 19:55:13 ID:SwpRnT6x
英雄士 ヒロシ 続き
なんじゃ?せいぜいお前は単車でよそ見しててダンプにぶつかりそうになったくらいだろ?
お前は昔からそそっかしいからのう…
違うよ!!そんなんじゃねぇッ!!
「俺は、俺は…幾人もの人生を狂わせちまった。
今こうして暮らしているのは、本当に勿体無いくらい幸せなんだ。でも、いつか裁かれるよな…
神サマは悪党を見逃したりしねぇッ…!!」
「お前が大学に居た頃か、何だったかの?安保闘争だか学生運動とか言ったかの?」
「そうさ、「戦争を知らない子供達」の下らないマスターベーションさ…
戦中世代のオヤジには鼻で笑われちまうだろうが…」
「中核派とかいう連中とも付き合ったが、俺はただ、スリルと小遣いが欲しかっただけさ。」
「…自分の才能をどう使うのは自由だ。」
「極左テロリストの爆弾の運び屋になるのもお前が単車の乗り方が上手だったからだろう?お前は昔から悪ガキだったしのぉ…」
安心しろヒロシ。わしも地獄に堕ちる。
「わしもラバウルではアメ公を何人も殺した。」
「チェコ軽機と言ってな…機関銃で撃ちまくったんじゃよ。」
「たくさん友達も殺されたし、わし自身もやられかけた…だから本当に引き金が軽かったんじゃ…」
大人になってから聞く老兵の武勇伝は、重く切ないものだった。しばらくヒロシは友蔵の語りに耳を傾けた。
お互いの過去を共有し、父は燃え上がるような若き日の祭りの後の始末の仕方を息子に説いた。
それは、家族の幸せを見守りながら己に授かった幸せを残りの人生で精一杯噛みしめることである。
「お父さん、おじいちゃん、お昼の時間だよ!!」
振り向けば桃子の姿が…
茶の間から昼餉の匂い、懐かしい我が家。
ヒロシには帰る場所がある。そう帰る場所が…
520 :
774RR:2006/03/31(金) 20:16:50 ID:l/1Sn/08
>>519 不覚にも涙腺に刺激が来た(´・ω・`)
521 :
774RR:2006/03/31(金) 21:38:23 ID:5mnzAO+C
なんかもう
板違いと言うかスレ違いというか
大間違いだなwww
とりあえず
つC
522 :
774RR:2006/03/31(金) 21:55:29 ID:tt3rrVsS
今日TT(ゲームね)してたらヨンフォアでデイトナ650に勝てた!マジで!
523 :
774RR:2006/03/31(金) 22:19:55 ID:wyE2f+gf
あれ市販車のレースだと敵車がずいぶんゆっくり走るよね
524 :
774RR:2006/03/31(金) 22:42:10 ID:cf6PApWe
魔棲雄マダー
【SCENE44】
少年の親御さんが心配するといけないと、僕らは明るいうちに彼を自宅まで無事に送り届けた。
都内、山の手の閑静な住宅街のこじんまりとした少年の自宅。彼のお母さんがお茶でも飲んでいって下さいな、と
勧めてくれたので、僕達は休憩も兼ねてその言葉に甘えた。
こぎれいなリビングに似つかわしくないハードなレザーウェアを身に着けた男が三人、お行儀よくソファーに座り
少年と共に、今日の奥多摩での話しに花を咲かせる。
僕らはお父さんとお母さんに、息子さんの運転は非常に慎重であり、心配は要りませんよという事を伝える。
ふと気がつくと、リビングの壁には何枚かの賞状が張られている。いずれもなんらかの絵画展で優秀な成績を
修めたもののようだ。そのことについて尋ねると、彼はデザイナーが将来の夢なのだとハッキリと胸を張って
答えた。人の目と心を惹きつける創作を生業にしていきたいのだと言う。憧れの人はハンス・ムート。それを
聞いて、ハンス・ムートの傑作に乗るアナゴ君は、キミの夢を応援するぞ!と叫ぶ。
本当にいい子で、そしていい家族だ。彼にはそのまま真っ直ぐと人生を歩んで欲しい・・・。人生を踏み外しかけ、
寸でのところで友とバイクに助けてもらった僕は、素直にそう思った。
一時間ほどお邪魔した少年の家を後にする。小さな庭の片隅の、小さな物置のような小屋。それでも壁と屋根に
囲まれ、僕のアパートの駐輪場より明らかに待遇の良いポジションを手に入れたヨンフォアに、本当に最後の
別れをする。そのうち少年と会う機会もあるだろうが、その時はもうすでにヨンフォアは少年との強い絆で結ばれて
いるだろう・・・。僕の愛車だった名残を感じさせるその姿はもう見納めだ。
心の中で、「じゃあな」とヨンフォアにつぶやき、ヘルメットをかぶる。
「今日は本当に楽しかったです。また御一緒させて下さい!」
と見送りに出てきた少年は純粋な瞳で言う。・・・キミはおそらく今晩はバイクとのこれからを妄想して眠れないぞ、
と僕は言う。
そして僕らは少年の家を後にした・・・。
ヨンフォアとの別れで少しだけセンチメンタルになった僕の心を励ますかのようなNinjaの力強いエンジン音。
そう・・・。僕らはこのまま家には帰らない・・・。これから、決して少年を連れては行けない秘密の場所へ向かうのだ。
僕の楽しみがツーリングだけなら、ヨンフォアを降りたりはしない。半年にも及ぶ、必死の労働に耐えてまでNinjaを
購入した本当の理由がそこにある・・・。
・・・早く・・・早く夜になれ・・・。僕らの走りは、これからが本番・・・。
陽が沈んでからの、文字通りアンダーグラウンドな、狂った高速ステージへ・・・。
527 :
774RR:2006/03/31(金) 23:11:39 ID:iat2wuCu
あああ!光と影!!
528 :
774RR:2006/03/31(金) 23:29:51 ID:Njperx5u
あぁ!やっぱり魔棲雄はいいなっ!
明日から大型の教習だ頑張らねば!
529 :
774RR:2006/03/31(金) 23:37:13 ID:QyeX0Q8/
魔棲夫とNinjaの初夜か。
wktk
530 :
774RR:2006/03/31(金) 23:39:25 ID:Ze+Rwobh
魔棲雄キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
531 :
774RR:2006/03/31(金) 23:43:21 ID:n22GDDot
スズキさんにそろそろフラグ立つか。
532 :
774RR:2006/03/31(金) 23:45:35 ID:ib1GeC73
ヤバすぎる!!!!!
俺も早く大型とりてーーー!!
魔棲男さんついにバトルですねwktk
第三京浜にはまだ早い。日没直後の空はまだ薄っすらと明るい。
僕らは、第三京浜に上がる前に鮒田食堂で腹ごしらえをした。腹が減っては戦は出来ない。
半年間のブランクのある僕は、そこで最近の第三京浜の実状を聞いた。
「最近、第三京浜にちょっと問題のある連中が出没しててね・・・」
鈴木さんが、味噌ラーメンをすすりながら言う。
「米軍の連中だ。奴ら、コースでも保土ヶ谷でも我が物顔で振舞ってやがる・・・。いまいましい連中さ・・・。」
アナゴ君が苦虫を潰したような顔でそう言った。
二人の話をまとめると、春先頃から4人のおそらく横田基地所属と思われる4人の米兵がときおり現れるように
なったらしい・・・。
彼らはあまりに悪質な運転をするという。一般四輪車を驚かすような急激な針路変更や、ギリギリの追い越し。
同じバイクの走り屋に対しても、後続車に対しての意図的な急ブレーキ、先行車への執拗な煽り行為。
保土ヶ谷に集う血気盛んな何人かは腕っぷしで彼らに挑んだそうだが、ただでさえ大男のそのアメリカ人達は
普通の人間ではない。世界最強の軍隊の訓練を受けているのだ・・・。当然ながら返り討ちにあい、中には
病院送りになったものまでいたという・・・。
「あいつら・・・日本人をバカにしてやがるんだ・・・」
アナゴ君は悔しそうに呟いた。自分達が愛した場所で好き勝手の狼藉を働く彼らを許せない・・・がどうしようも
無い・・・。そんな悔しさがにじんでいた。
今でも、在日米兵の引き起こす事件と言うのはときおり表沙汰になり問題となっているが、当時は今と比べ物に
ならないほどその状況たるや酷いものであった・・・。
横田基地のある福生の他にも関東で言えば横須賀など、在日米軍基地がある場所はそれでも活況に沸いた
時期がある。朝鮮戦争やベトナム戦争の中継地点となったそれらの基地周辺は、明日の命の行方すら解らない
米兵達が自暴自棄的にばら撒くドル紙幣の恩恵をうけてはいた。
もともと占領軍として日本に入ってきた彼ら。日本人を自分達と対等の目線で見るものは少ない。特に酒の入る
夜の街で彼らの悪行は当時から問題となっていたが、それでもそれ以上に地域を潤す金の力を背景にそれらは
半ば黙認されていた。
しかし、ベトナム戦争も終わりかけの1973年。日本が変動為替相場制に移行してから状況が変わる。
それは彼らが日本でする買い物の値段が、2倍から3倍になったということである・・・。
・・・ビール一杯がそれまでの三杯分の値段になった・・・。歓楽街から客としての彼らの足は遠のき、そして野蛮な
鬱憤が爆発する・・・。
東アジアの安全と平和の為に、来たくも無い極東の島国に送られて来て、しかも命がけで戦争をしているという
のに、いきなり物価が3倍に・・・。そんな彼らの憤りは暴力的な形となって地域住民に向けられた。
傷害・・・強盗・・・強姦・・・。国家と軍隊という組織に守られ、そんな彼らの犯罪が明るみに出ることは決して
無かった・・・。
その当時、ベトナム戦争終結から既に10年近くが経っており、米兵による犯罪のピークも過ぎてはいたが、それでも
彼らの日本人に対する目が対等でない事は窺い知れた。
そんな日本人に対する米兵の悪行の一端として、第三京浜にもその火の粉が飛んできたのだろうか・・・。
鈴木さんが最後に言った。
「悔しいが・・・彼らは、速い。腕っぷしでは敵わないかもしれないが、せめて走りで・・・一泡吹かせてやりたい」
535 :
774RR:2006/03/32(土) 00:32:42 ID:hmjdxrPR
ん?3月32日?
536 :
774RR:2006/03/32(土) 00:40:26 ID:KyDq1Wnn
Y2Kかな??
537 :
774RR:2006/03/32(土) 00:42:09 ID:oDLp3Zsc
538 :
774RR:2006/03/32(土) 01:19:32 ID:nakNEP9/
マジでエイプリルフール中止なのかよ
バレンタイン中止は心から喜んだもんだが
539 :
774RR:2006/03/32(土) 01:51:42 ID:9diru90S
540 :
774RR:2006/03/32(土) 02:25:01 ID:BFJqYIDp
こういうのってだんだんぐだぐだになりがちなのに全然そうならないのが凄い
541 :
774RR:2006/03/32(土) 03:42:55 ID:1rY/DV+J
つC/1
542 :
774RR:2006/03/32(土) 12:51:36 ID:gkYHAUab
今夜第三京浜走りに行こうかなぁ。
543 :
774RR:2006/03/32(土) 13:25:06 ID:0VtDbcGd
少年の父「すごいバイクですねぇ。何ccですか?」
アナゴ「ナナハンです」
マスオ「900です」
鈴木「1100です」
アナゴ「ちくしょーーーーーっ!!!」AA(ry
544 :
774RR:2006/03/32(土) 13:32:12 ID:5m6XMW6J
あ、そうか、中止になったんだ。
嘘ばかりついてたらろくな大人になんないもんね
545 :
774RR:2006/03/32(土) 15:08:55 ID:5diQRfBB
ちくしょう・・・
/ ̄⌒⌒ヽ
| / ̄ ̄ ̄ヽ
|| / \|
|| ´ `|
(6 つ /
| / /⌒⌒ヽ
| \  ̄ ノ
| / ̄
546 :
774RR:2006/03/32(土) 20:16:53 ID:gkYHAUab
土曜の夜は第三京浜!
今日走りに行きます。
547 :
manabu ◆Pvfdc5CMIQ :2006/03/32(土) 22:02:21 ID:T6hYiaNz
◎ ズオォォォ――!
∠〆〜)=フ
《*)ノNiン<《* ), . '
548 :
少年の父:2006/03/32(土) 23:08:16 ID:bMVCX+Z0
900, 1100?なんですかそれ。
最高のバイクがナナハンがなのでは?
【SCENE45】
3台の大型バイクは闇の東京を行く。
つい先ほどまでのバイク初心者の少年を引き連れた行儀の良い走行はなりを潜め、慢性的渋滞の環八を
クルマの群れを縫うように進む。まるで無線で話し合っているかのようにシンクロしあう3台。
信号が青になるとたくさんのヘッドライトはバックミラーの中でみるみる小さくなり、同時に前方の真っ赤な
テールライト群が一気に迫る。
その群れに飛び込み、一台一台を丁寧に大胆にパスしていくと、またしばしのオールクリア。
そんな走りを繰り返していくと、ほどなくして第三京浜玉川ICに到着する。
玉川IC手前。目黒通りと交差する等々力不動前交差点の赤信号で停車すると、右に並ぶアナゴ君が僕に叫ぶ。
「フグタ君!勝負だ!まだキミに負けるつもりは無いからな!」
これまで各地のワインディングを2台で何度もランデブーしてきたが、それは勝負というものではない。
アナゴ君がこれほどまでに露骨に僕に勝負を挑んできたのは初めてのことだった・・・。
僕の横に並ぶGSX750Sカタナに、一年ほど前ふと目を奪われたのが全ての始まりだった。
まるで別世界の乗り物のように僕の目の前に佇んでいたその美しい巨躯と、羨望の眼差しを送ったその乗り手が、
今まさに中型二輪からステップアップしてきた僕を一対一の『ライバル』と認め、勝負を挑んできてくれたのだ・・・。
・・・僕の心は熱く滾り始めた・・・。望むところだ!相手に不足は無い。
僕はアナゴ君の宣戦布告に対して、左手でサムアップを送る。アナゴ君はヘルメットのバイザーを下げ、やはり
サムアップで応えてきた。
アナゴ君はもう僕より大きなバイクに乗る先輩ライダーではない。僕達は対等なライバル、そして親友。
シグナルはブルーに。僕達は目の前に近づく玉川ICに進入していった・・・。
550 :
774RR:2006/03/32(土) 23:18:15 ID:Xz6zte1b
かっこえぇ!!
551 :
774RR:2006/03/32(土) 23:41:59 ID:T2q5+4gA
乙出素
凄っげー!マジでゾクゾクする!体中の毛が逆立つ!
今まで読んできた、どんなバイク小説より興奮する!(;´Д`)ハアハア
553 :
774RR:2006/04/02(日) 00:44:25 ID:vgystrX/
さっき走ってきたルートだ。
環八て3台ツレで走ってた奴等いたよ。
忍者も刀もいなかったけど、もしかして…とか思いながら追送してみた。
554 :
774RR:2006/04/02(日) 09:00:18 ID:PfGhkrap
俺オサーンで
結構バイク小説むさぼり読んでたけど、
「魔 棲 雄 〜マスオ物語〜」はいい。
初めて片岡の「時には星の下で眠る」を読んだ時の
高揚感やときめきを思い出しました。
作者殿の力量恐るべし。
555 :
774RR:2006/04/02(日) 12:31:28 ID:jxn5rIay
作者には悪いが、俺はマスオしか読んでない。
マスオ以外の作品はとばして読んでいる。
なんとなく、マスオの2番煎じ、3番煎じという気がして、読む気がしない
というのがその理由。
556 :
774RR:2006/04/02(日) 12:32:44 ID:PegMbUXf
俺は全部楽しく読ませてもらってます
557 :
774RR:2006/04/02(日) 12:53:42 ID:bvTGCmsp
>>555 失礼な奴だな!! マスオをwktkさせるための演出だろが
ま、俺もマスオ、カツオしか読んでないけど
558 :
774RR:2006/04/02(日) 12:54:40 ID:Wtiy2Xtv
>>557 俺も同じだ。
でも今度読んでみようかなと思ってるぞ。
559 :
774RR:2006/04/02(日) 13:22:13 ID:iDUnkjU+
俺はマスオとヒロシだな
560 :
774RR:2006/04/02(日) 13:32:07 ID:X0h5SX8s
そんなことを書いてなんの意味があるのかと
そういうことは自分の胸の内にでもしまっとけ
561 :
774RR:2006/04/02(日) 14:16:27 ID:8GufU7nG
俺はおまいらの雑談まで全部読んでるぞ
562 :
774RR:2006/04/02(日) 15:04:15 ID:Wtiy2Xtv
563 :
774RR:2006/04/02(日) 18:54:21 ID:JgHG4tOB
ちょっ!!みんなサザエさん見ろ!!!!111
マスオさんが高速道路を走ってる!!!!!!!!!!!!!!1
564 :
774RR:2006/04/02(日) 18:56:19 ID:oyH0ARCJ
今日のちびまる子ちゃんは泣けた。
565 :
774RR:2006/04/02(日) 18:56:39 ID:hmtSz/H4
遅かったかorz
566 :
774RR:2006/04/02(日) 18:59:40 ID:AeVXqbHj
まったりツーリストで
DQN年寄りに煽られる漏れもこのスレ読んでていいですか?
567 :
774RR:2006/04/02(日) 19:03:29 ID:mTO4W5vu
お! 最後にも高速道路を走ってるマスオさんがっ!!!
568 :
774RR:2006/04/02(日) 19:04:12 ID:4MIZa/Ne
サザエ「大変!カツオがトラックの荷台に乗って宮城まで行っちゃったんですって!」
フネ「なんですって?」
波平「ぶぁっかもおおおん!!!」
マスオ「ボク行って来ます!」
サザエ「行ってきますって… マスオさんどうするつもりかしら?」
マスオ(こんなときこそ…ボクの出番だ…)
アナゴさんの家へ行き、愛車V-MAXのセルを押すマスオ
569 :
774RR:2006/04/02(日) 19:07:20 ID:hmtSz/H4
サザエ「あなた!?」
マスオ「!!!」
570 :
774RR:2006/04/02(日) 19:11:00 ID:Zeo8RS2D
サザエ「そのバイク・・・」
マスオ「すまんサザエ・・・」
571 :
774RR:2006/04/02(日) 19:13:42 ID:4MIZa/Ne
サザエ「一昨日の第三京浜にいたV-MAX…あなただったのね…」
マスオ「えぇ〜?ボクをぶちぬいていったスーパーブラックバード、サザエだったのかい?」
572 :
774RR:2006/04/02(日) 19:18:37 ID:A6fesK4p
バイクで奥多摩に花見に行くマスオさん。
573 :
774RR:2006/04/03(月) 00:16:51 ID:1wH8ngOK
>>555 んなこと言ったらマスオ物語だって一発ネタの続きだぞ。
って言うかスレ全体がパロディな訳だし。
574 :
774RR:2006/04/03(月) 00:42:23 ID:lKTmK/yR
短かったけど、SHIZUKAも良かった。
575 :
774RR:2006/04/03(月) 00:45:56 ID:28yEs6OY
漏れはスーパーマシンに置いていかれるのび太編(スーパーマシンは朝にあぼーん)がかなりツボに入った。
576 :
774RR:2006/04/03(月) 17:16:07 ID:M/mGXTLb
よぃ流れだ(*^_^*)
577 :
774RR:2006/04/03(月) 21:00:40 ID:JgkTvvx7
首都高スレで話題になってるV-MAXってもしや…
【SCENE46】
初めてアナゴ君と一騎打ちをする事になった僕。そんな僕は、心のどこかで『負けは無い』と思っていた。
その理由は僕のNinjaがアナゴ君のカタナに対して最新型であったり排気量が上回っていたりするという極単純な
ものだった。
しかし僕は思い知る。多少のマシンの性能差であれば吸収してあまりある『ストリート』の不思議と奥深さを・・・。
玉川ICから緩やかに左旋回していく。先行するアナゴ君が一瞬速くコーナーの終わりを確認し、フル加速していく。
僕はあえてシフトアップせずにローで旋回していた。未だ試していないNinjaのフル加速を確認する為だ。
アナゴ君のカタナに続き、僕もスロットルをゆっくりと大きく開ける。タコメーターの針がレッドゾーンを指し示す
一瞬前にスロットルはストッパーに当たる。もてる力を解放され雄叫びをあげるカワサキ水冷900cc。
たちまち希薄になるフロントタイヤの接地感。・・・いや、これはすでにタイヤがアスファルトを捉えていない、という
事を視界にスクリーンとメーターがせり上がって来たことで気づく。・・・いともあっさりとパワーリフト。
初めてのフロントアップにやや面食らい、スロットルを大きく戻しセカンドにシフトアップ。すると、その隙を見逃す
はずもない鈴木さんのCB1100Rが右側からゆっくりと僕を抜いていく。
ヨンフォアの頃なら、この時点で先行する大型バイクの加速を見せ付けられ戦意を失うところだが、今日は違う。
アナゴ君も鈴木さんもNinjaのパワーにやや驚いた僕より先行してはいたが、その背中は手を伸ばせば届きそう
なところにある・・・。そう、僕が乗っているのは最新型の世界最速バイク・・・。置いて行かれはしない!
速度が乗っていく・・・。ヨンフォアのエンジンが喘ぐように搾り出していた最高速領域を、Ninjaのスピードメーターの
針は一切の躊躇無く通り過ぎていく。Ninjaにとってそれは単なる通過点でしかなかった。
美しく、そして暴力的に景色は溶解しNinjaの後方へ飛び去っていく。ヘッドライトに照らされる一瞬先の未来は、
次の瞬間バックミラーの中で、もはや戻らぬ過去となり闇に吸い込まれ消えていく・・・。
Ninjaは僕を未知の領域へ誘う・・・。4速にシフトアップした頃、180km/hを超えた・・・。
579 :
774RR:2006/04/03(月) 22:48:22 ID:vC3tQRPk
すげぇ… なんつーかすげえ
文章に引き込まれていく。
・・・そう・・・これだ、この感覚だ・・・。僕は間違っていなかった・・・。僕は半年間、欲してやまなかったものを
手に入れられた事を確信していた・・・。
メーターの針が180km/hを超えたころ、僕はその速度感がこれまでのものと異なる事に気がついた。
硬い・・・。そして鋭い・・・。前方から襲い来る空気の壁にそう感じる事は既にヨンフォアの時に体験済みだ。
しかし・・・まさか、それが飛び去る景色にまであてはまろうとは・・・。
フロントカウルとスクリーンの絶大なる恩恵を受け空気の壁に苦慮する事は無くなったが、だからこそ落ち着いて
感じる事の出来る『速度』に対して、初めて恐怖が鎌首をもたげた。恐ろしい・・・。足元では、もはや肉眼で捉える
事すら不可能なほどの速さでアスファルトが流れていく・・・。文字通り、死と紙一重・・・。
それは夜の闇のせいでもあった。この位の速度域ともなると、日中との速度感の隔たりは凄まじく大きい。
既にしばらく前から僕はヘッドライトをハイビームにしていたが、その照射範囲をもってしても200km/hに
迫ろうとするスピードではやや能力不足だと感じた・・・。
そしてメーターの針は200km/hを指した・・・。怖い・・・、怖いのだが・・・最高にエキサイトする!
恐怖と快感、という通常であれば相反する感情を一つの悦楽として楽しんでいる僕がいた。
しかしそれでも、この暗さの中で200km/hという速度ではスロットルをおいそれと開け増すことなど出来ない。
僕はその速度を維持しようとしていた。が、先行する2台、特にアナゴ君はまだまだ速度を上乗せしていく。
「マジかよ・・・」
僕はヘルメットの中で呟いた。そして、第三京浜に上がる前のアナゴ君からの勝負の申し出を思い出す。
そうだ・・・。これしきの事で置いていかれるわけには行かない・・・。僕はスロットルをさらに開けた。
するとこんな速度であるにも関わらず、Ninjaはハッキリとした加速Gを僕に与え再び速度の上乗せを開始する。
僕はその秘められたポテンシャルに驚くとともに感激する。
210km/h。前を行く鈴木さんは、もうこれ以上スピードをあげるつもりは無いように見えた。一瞬ためらったが
僕は鈴木さんを抜き返す。
ゆっくりとバックミラーの中で小さくなるCB1100R・・・。僕の前には、もうアナゴ君しか居ない!
581 :
774RR:2006/04/03(月) 23:35:21 ID:QbDJpNLX
紫煙
582 :
774RR:2006/04/03(月) 23:37:18 ID:+mWRq+cv
忍者って最高どれくらい出るの?250くらい?
583 :
774RR:2006/04/03(月) 23:50:42 ID:VEcBk7oF
キリンではイレブンは230km位出てたけど
750は200km行くのか?
スペックでは
82年製GSX750S 69ps/8500rpm
222kg F 16インチ
81年 GSX1100S 111ps/8500rpm
232kg F18インチ
CB1100R 115ps 233kg
Ninja 115ps 228kg 最高速 250km以上
マスオは無敵です
ライバルはVF1000Rくらいかな・・・
584 :
774RR:2006/04/04(火) 00:43:04 ID:cQFf8M9A
うお、俺も大型に乗り換えて初めて200超えたときのゾクゾクを思い出した。
読んでて肩に力入るぞ!
585 :
774RR:2006/04/04(火) 03:43:07 ID:fT9+QgTf
つC
586 :
774RR:2006/04/04(火) 06:38:58 ID:BZYdXdiW
魅せる文章だな
マスオがタマラン
587 :
774RR:2006/04/04(火) 06:42:38 ID:r5eX0F9m
>>584 禿同!
夜の三京ってどうしてもアクセルあけちゃって
200`/hオーバーしちゃうよね。
588 :
774RR:2006/04/04(火) 09:47:19 ID:mJC9mgmM
“マジ”という言葉はいつ頃出来たの?
589 :
774RR:2006/04/04(火) 09:53:01 ID:saFBq1f7
ロブ・マジーが日本に紹介された頃だよ
590 :
774RR:2006/04/04(火) 11:22:07 ID:34+7GS+A
ついに200km/hオーバーの世界に踏み込んだマスオさん!
これまでは多くの読者が彼に共感を持って暖かく受け入れたが・・・。
これからは彼を非難する読者も現れるだろう。
でも負けるな作者さん!
読者に迎合することなく自分のマスオさんを描いてくれ!
591 :
774RR:2006/04/04(火) 11:27:56 ID:d9mz6lKH
俺のビビリミッターは110km/h orz
しかし、200km/hオーバーの世界が伝わってくる、素晴らしい文!
ガンガレ職人さん!
592 :
774RR:2006/04/04(火) 12:51:28 ID:nIyJwv3I
誰かマスオまとめサイト作ってくれ!
俺はスキル無いから無理
593 :
774RR:2006/04/04(火) 12:54:21 ID:Y4MdV6EQ
594 :
774RR:2006/04/04(火) 14:33:51 ID:BbXot4f+
業物さぼってるね
595 :
774RR:2006/04/04(火) 14:59:36 ID:W8fKeNA3
ボランティアでやってくれてる人にさぼってるって言い方はどうかと思うが。
596 :
774RR:2006/04/04(火) 15:36:52 ID:BbXot4f+
業物タンごめん。
597 :
774RR:2006/04/04(火) 16:04:42 ID:u3aQPtpn
ところでますおの両親を見たことが一度も無い
598 :
774RR:2006/04/04(火) 16:47:12 ID:KKI7GRNj
タブーに触れるな
599 :
774RR:2006/04/04(火) 17:33:51 ID:8RIbsAUY
今日ひょんな事からGPz900Rに跨る機会がありました。
跨りつつ、脳内では「魔棲雄さん(*´Д`)ハァハァハァ」なオリですた。
600 :
774RR:2006/04/04(火) 17:35:10 ID:+uoXgzQs
601 :
774RR:2006/04/04(火) 18:06:02 ID:rW79j+Z5
602 :
774RR:2006/04/04(火) 18:56:44 ID:cZvZPzXp
>>600ありがとう
てか、SHIZUKAのやつって斉藤なんとかって人のオートバイ小説そのままじゃねえか
603 :
774RR:2006/04/04(火) 22:47:23 ID:tHJxqMoR
当時ニンジャのタイヤサイズは
F 120/80 16インチ R 130/80 18インチ
バイアスタイヤで当時の道路事情
死が手招きする世界・・・。駆け抜けろマスオ!!!!
俺の脳内では−30km補正されています。
【SCENE47】
スピードメーターの針が220km/hを指す少し前。アナゴ君のカタナの速度上昇が頭打ちになった。
スロットルを開けるのを止めたのか?いや、おそらくこれが750カタナの限界領域なのだろう。
Ninjaはまだ余力がある。しかしこちらもまた、ハード的に限界に達していなくても人間的にはほぼ限界だった。
これが昼ならまた話は違う。最高速すら視野に入れた走りをしていたであろう。しかし、今は夜・・・。ハイビームの
ヘッドライトですら、その照らす先に不足を感じるような速度。まるで、暗闇の壁に飛び込んでいくようだ。
もはや、その流れる景色の速さに充分に目が付いていかない。視野は極端に狭くなる・・・。もし万が一、路上に
落下物があったとしたら、避ける暇も無くアウトであろう・・・。
それは、さながらロシアンルーレットのような狂気のクルージング・・・。
それでも僕は、恐怖を上回る快感の中にいた・・・。ワンミスで全てが終わるその世界。そんな状況が楽しくて
楽しくて仕方が無かった・・・。人に「それは病気だ」と言われれば、胸を張って否定できない事は解っていた・・・。
ヨンフォアでの高速走行では、常に意識がバイクの先を走っていた。それは時にもどかしさを生んだ・・・。だが、
Ninjaの持つ身体能力は、完全に僕の意識の先にある・・・。欲しい速度がいつでも手に入る、その快感・・・。
もどかしさなど微塵も無い。無限に湧き出るかのようなパワー・・・。欲しいままのスピード・・・。僕は完全に
スピードの先にいる『悪魔』の虜となっていた・・・。
そして僕はアナゴ君を抜いた・・・。僕自身も精神的に限界が近かったが、バイクに余力を残したまま彼の後塵を
拝するのは我慢できなかったからだ。
この高速領域で、僕は初めてバックミラー越しにカタナのフロントカウルと、そこに潜り込むアナゴ君の姿を見た。
遂に僕は、羨望の眼差しで見たカタナとそのライダーの前を走ることとなったのだ。
しかし・・・、ここからが問題だった。アナゴ君を置き去りにするのは、至難の業だったのだ。
605 :
774RR:2006/04/05(水) 00:00:43 ID:4l1XheMN
スイップストリームですか?合いの手
速度は230km/hに迫る。バックミラーの中で少しずつ小さくなるカタナ。僕は加速を止め、その速度を維持
しようとしていた。しかし、深夜の超高速領域ではそれすら難しい事である事を僕は知る。
以前、ヨンフォアで走った第三京浜と何かが違う・・・。そう、これではまるでワインディングだ・・・。
僕は、第三京浜とは直線で構成された道路だと思っていた。一般的な速度で走れば・・・、いやヨンフォアで最高速
アタックをしていた時においては、その認識も誤りでは無かっただろう・・・。しかし、200km/hを超えるこの
超高速領域では、それまであまりにも緩やかでコーナーという認識すら無かったコーナーが、まるで峠道のように
迫る・・・。しっかりと「コーナーリングをする」という意思を持たなければその速度のまま進入していく事など出来ない。
もはや速度の維持どころではない。迫る超高速コーナーを前にして、僕はスロットルをやや緩める。直進している時とは
異なる不気味な小振動を前後足回りから感じる・・・。
そしてコーナーを抜けると、あれほどまで引き離していたと思っていたカタナのヘッドライトがバックミラーの中で
大写しになる。次のコーナーまでに再びカタナの引き離しを試みるが、やはり立ち上がりではカタナはすぐ背後に
ピッタリと付いている・・・。それは、アナゴ君がその超高速コーナーを僕よりも速いペースでクリアしているという
事実に他ならなかった・・・。
607 :
774RR:2006/04/05(水) 00:02:39 ID:xHtrW1+7
あるあるwww支援!!頑張れマスオ!!
先が闇で見通せない超高速コーナー。その先では、死神が待ち伏せしているように思えた・・・。
そして、ここ第三京浜においては、僕より先んじて半年の間通いつめていたアナゴ君に分があった。彼はどの程度の
速度でコーナーに進入すれば死神の餌食にならずに済むのかを知り尽くしていた・・・。
あるコーナーで、僕は恐怖に心を囚われてしまった・・・。思わずスロットルを大きく戻す。旋回トルクを失ったNinjaは
コーナー外側へ膨らんでゆく・・・。硬直する体・・・。アウト側に固定された視線の先、キロポストの陰で死神が手招き
しているように見えた・・・。
完全な失速・・・。そして、そんな僕のイン側を再びアナゴ君とカタナが僕の前へ出るためにすり抜けていく・・・。
ちょっと待ってくれアナゴ君・・・。なんてバンク角だ。僕らは一体、何キロ出していると思っているんだ!?
あの日、ターンパイクで僕を抜いていった時のように華麗で大胆なコーナーリングフォームで超高速コーナーを
クリアしていくアナゴ君・・・。抜かれた悔しさとともに、僕が900ccに乗り換えたところで一向に色褪せない彼の
走りを目の当たりにし、笑みが漏れる僕。
そう・・・。やはり、アナゴ君はアナゴ君だったのだ。
609 :
774RR:2006/04/05(水) 00:14:57 ID:0g72KAQO
C
610 :
774RR:2006/04/05(水) 00:27:54 ID:+UFPBpmj
ますおは必死に何かから逃げていた
冷や汗は風に飛ばされ、メーターはレッドゾーンに突入していた
バックミラーには暗闇の中にライトだけがまぶしく光ってる
一台のバイクが横に並び、シールドを上げますおに話しかけた
「ハーイ、チャーン、バブー」
ますおはその意味を考えた・・・
611 :
774RR:2006/04/05(水) 00:37:55 ID:4l1XheMN
風呂、寝る、メシ
612 :
774RR:2006/04/05(水) 06:41:37 ID:lvW6g7Jx
いや、飯、風呂、寝るだと思う
613 :
774RR:2006/04/05(水) 08:54:26 ID:CBXk2ZSz
614 :
774RR:2006/04/05(水) 13:11:06 ID:D/I3VHli
ハーイおっちゃんヤらないか
615 :
774RR:2006/04/05(水) 19:41:56 ID:cE1xLj7s
連載小説を真剣に読んだ事なんて今までに一度も無かったよ。
616 :
774RR:2006/04/05(水) 19:54:22 ID:FHiroIdS
俺はディリーの連載小説以来だ
617 :
774RR:2006/04/05(水) 20:14:29 ID:8igRaRvQ
ターンパイクで
ハマナンバーの白いポルシェとガンメタポルシェを
カタナとニンジャが追いまわすわけですね。
618 :
774RR:2006/04/05(水) 20:19:11 ID:cE1xLj7s
榛名湖で豆腐屋のせがれと激しいバトルってーのもキボン。
619 :
774RR:2006/04/05(水) 20:27:04 ID:FdCkTOtQ
カタナがかったな
620 :
774RR:2006/04/05(水) 21:07:07 ID:94kHxIHI
月曜の午前10時
とある公園でスクーターを停め、ベンチに腰掛けてしんのすけは空を見上げた。
いたずら小僧だった彼ももはや都内の大学に通う19歳、幼稚園以来のつきあいで
ある可愛い彼女もおり、特に不自由のない大学生活を送っていたが今ひとつ心のくもりが
晴れないものを感じていた。
「これがモラトリアムってやつなのかな・・・」
嵐を呼ぶ幼稚園児と呼ばれていた頃とは打って変わって月並みなことを考える。
確実に大人への階段を昇っている証なのだが、心の奥底ではそれに反発する。
「何かおもしろいことないのかな・・・」
講義は午後からなのだが、このまま考えても落ち着かないため大学へ向かうべく
彼はスクーターにまたがり公園を後にした。
( ^Д^)つC
622 :
774RR:2006/04/05(水) 22:44:05 ID:e1K9V+Dw
また増えたwww
まあグレードさえ高けりゃいいんだけどね、俺的にはね
623 :
774RR:2006/04/05(水) 23:21:03 ID:L57E4pW1
期待
624 :
774RR:2006/04/05(水) 23:34:08 ID:xJ9gTTwx
そろそろ湾ミがきそうな悪寒
625 :
774RR:2006/04/06(木) 01:07:18 ID:4Li4Bk+2
なんか増尾よんでると始めてバイク乗ったこともそうだが、大学時代での楽しかった事とか思い出してジーンと来た。本当に金は無いが若さと時間だけはあるって時代でした。そんな俺ももう30歳。とにかく4\
626 :
774RR:2006/04/06(木) 17:18:51 ID:oDnJv+X+
マスオに生きる勇気をもらいました。もう少し頑張ってみます。
【SCENE48】
再び僕はアナゴ君の後ろを走ることになった。その見慣れた後姿を見て、僕はふと落ち着きを取り戻す。
・・・僕は何を焦っていたのだ?Ninjaに乗るからには勝たねばならないという過剰な自意識からか?
・・・そうだ、落ち着け・・・。僕とNinjaは今日コンビを組んだばかりだ。なにも焦ることは無い・・・。
アナゴ君・・・、悪いが走りを盗ませてもらうぞ。
アナゴ君に抜かれたコーナーを抜けると、しばしのストレート。スロットルでカタナを抜こうとすれば、それは
不可能な事ではない。だが、僕はアナゴ君の走りを後ろから眺める事に徹することにした・・・。
ヨンフォアに乗りたての頃、いつもそうやってアナゴ君の走りを見ることで勉強してきた。彼の熱く、それでいて
一本筋の通った確かなライディングテクニックを追うことで、僕は速さを身に付けてきた・・・。そして、
ニューマシンに乗る事になった記念すべきこの日、僕は初心に帰ることにしたのだ・・・。
我武者羅に前に出ようとしなくなった背後の僕にプレッシャーを感じてくれれば、保土ヶ谷に着くまでに再び
彼を凌駕するチャンスは巡ってくるはずだ。必ずアナゴ君の前にもう一度出てやる。僕が勝ったら彼には
PAでコーヒーの一本でも奢らせよう・・・。
迫るコーナー。アナゴ君に続いて超高速コーナーリングに身を預ける・・・。尻をやや内側に落とす。例えこんな
速度でも、ハンドルに力を入れないライディングのセオリー。心躍る・・・。あぁ、彼の後ろはやはり走り易い・・・。
精神的余裕に満たされる・・・。さっきまで死神の影に怯えて走っていたコーナーが、瞬く間に待ち遠しい悦楽の
ポイントへ変わる。
ストレートで前に出ようとしない僕を、アナゴ君は時折カウルに深く身を沈めたまま肩越しにチラッと直接目視して
くるが、続くコーナーで僕を意識してライディングのテンポを崩すような事は決して無い。
ふと気がつくと、随分前に引き離したはずの鈴木さんが、バックミラーの中で付かず離れずのポジションを
キープしている。・・・さすがだ・・・。
3台の超高速クルージング・・・。とにかく楽しかった。僕は勝負を忘れ、その快感の中に身を置いていた・・・。
・・・僕らは夜に飛ぶ鳥・・・。深夜の都会を翔る、地上の猛禽類・・・。
628 :
774RR:2006/04/06(木) 22:31:37 ID:Hl2C63bJ
キタキタキタキタキター!!
純粋に紫煙。
629 :
774RR:2006/04/06(木) 22:53:06 ID:mMhpOdX9
ますおが書籍になったら3000円でも買う
解ってきた・・・。第三京浜のコーナーリングのリズムが掴めて来た・・・。
ややスロットルを抜く。それをキッカケにして、焦ることなくゆっくりと車体を倒しこむ。路面のギャップはNinjaの
持つ素晴らしい足回りの能力に任せておけばよい。決してハンドルにしがみついてはダメだ。
クリッピングをインに取り過ぎない。先を見通せる余裕を持ったイン側を使い過ぎないライン取りを心がける。
そうだ、ライディングはメンタルが重要だ。恐怖しない、焦らない、油断しない・・・。自己を律し、そして自己を
奮い立たせる・・・。そう・・・、安定した、そして適度に張り詰めた心・・・。ライディングは魂だ!
あまり多くない一般車両の間を抜けるラインを、数台先まで予測する。僕らのしている行為が一般社会に許容
されるものでないことは重々承知だ。が、最低限の人間的マナーとして一般車両を驚かせないようなパスを
心掛ける。それは免罪符のつもりでは無い。それが僕のライディングのプライド。
ストレートで僕はアナゴ君に吸い付くように追いすがる。超高速の風切り音の中で、カタナのエキゾーストノートが
ハッキリと聞き分けられるほどに接近すると、僕は一気にカタナの右側から再び追い抜きをかける。
速い・・・。Ninjaは本当に速い・・・。いともあっさりとカタナに並ぶ。
そして迫る左コーナー。しかし、アナゴ君も退かない。アナゴ君はイン側左車線、僕は中央車線。僕らは並んだ
ままコーナーに進入していく。
競い合いながら、しかし見事に息のあった超高速の並走コーナーリング。その一部始終を後ろで見ていた
鈴木さんは後日、その時の様子を語りながら、キミらは本当にいいコンビだな、と笑って言った。
イン側のアナゴ君がやや先行してコーナーを抜けようとする。僕は立ち上がりで一気に抜き去ろうと、早めに
バイクを起こしスロットルを開けようとした。その時だ・・・。
斜め前のアナゴ君のブレーキランプがチカッチカッと3回ほど点滅したかと思うと、彼はスロットルから手を離し、
右手のひらを僕に向け静止を呼びかける。
その次の瞬間、再加速しようとしていた僕の目に飛び込んできたのは、猛烈な勢いで迫る保土ヶ谷料金所!
631 :
774RR:2006/04/06(木) 23:17:56 ID:MxACuyF+
通い慣れた路地を通り抜け、しんのすけは大学の裏門から駐輪場へ
スクーターを走らせる・・・。だが、それは決して躍動感を伴うものでは
なく、日常の単なる作業の1コマだ。
自転車とスクーターが雑然と停めてある駐輪場の脇を、空いているスペースを
探しながらゆっくり走っていると普段見ない巨大な機械が視界に飛び込んできた。
そのときの彼は知る由もないダミーのエアダクトや燃料タンク、そしてフロントに
伸びる2本のフォークがどこまでも我が道を行く街道の王者の風格を漂わせるバイク・・・。
「ウチの大学にこんなバイクに乗っているヤツがいるんだ・・・」
しばしスクーターのエンジンを切るのを忘れてその機械の塊を眺めていると耳慣れた声が
聞こえてきた。
「お〜い、野原〜」
632 :
774RR:2006/04/06(木) 23:18:57 ID:RsMYXHuj
『ライディングは魂だ!』
うお・・・、ガツーンときた。
いかん。マスオさんに惚れたかも。
633 :
774RR:2006/04/06(木) 23:23:12 ID:jCeeoQ42
>>629 マジで誰か書籍化できないかな?
魔棲雄とマスオ・・・フジに怒られるかな
634 :
774RR:2006/04/06(木) 23:23:53 ID:0AjadYB9
>>631 声の主は小学生の頃「お〜い、イソノ〜」が口癖だった彼かな?
635 :
774RR:2006/04/06(木) 23:35:16 ID:Xl1XtTRV
風間君だったら悲しいな…
636 :
774RR:2006/04/07(金) 00:21:04 ID:LtkFCeBQ
要は魂
要は魂
ライディング♪
しっかり取りいれてるし。
職人さん、ホントにウマイなぁw
637 :
774RR:2006/04/07(金) 00:56:04 ID:w33W5w0I
僕が勝ったら彼にはPAでコーヒーの一本でも奢らせよう・・・。
…というあたりが伝説を継ぐ者につながるわけですね?
638 :
774RR:2006/04/07(金) 01:38:15 ID:Ay0hPD8O
住人の好き勝手に張った伏線がどんどん集約していくwww
スゲエよ作家先生
639 :
774RR:2006/04/07(金) 13:51:10 ID:sCAYWcMS
マスオさんアナゴさんかっこよすぎ。 (,,・ω・)つC
640 :
774RR:2006/04/07(金) 16:28:07 ID:PrDFlGIO
アナゴ君…鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス
鈴木氏…鳴かぬなら 鳴かせて見せよう ホトトギス
マスオさん…鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス
ノリスケ…鳴かぬなら 一緒に泣こうか ホトトギス
641 :
774RR:2006/04/07(金) 21:45:20 ID:0j1OOxJ8
purple hazeつC
642 :
774RR:2006/04/07(金) 23:53:23 ID:Z5f4MFu9
「なんだ、フグ田か」
「なんだはないだろ、ひどいな〜」
「大体オマエ電車通学だろ。なんでこんな外れにいるんだよ」
「ん、まあちょっとね・・・」
彼は大学に入り、最初に出来た友人。別にクラブやサークルが一緒だったわけではなく
必修講義で席がたまたま隣であったことから話しただけの間柄。ただそれだけだったのだ
が、妙に気が合った。
今時珍しいくらい素直で真面目な奴、万事おもしろおかしく生きてきた自分とは正反対の
人物・・・
今振り返ればしんのすけが彼と友人になったのも、このとき大学の駐輪場で彼と出会ったのも
すべては因果律によって定められたものなのかもしれない・・・
そう、すべてはしんのすけが伝説を紡ぐ担い手となるべく・・・
643 :
774RR:2006/04/08(土) 00:36:23 ID:IHN7l4Tw
タラオだったか。
成長しても敬語って訳じゃないんだ。
まぁ、当たり前か。
ところで磯野家は食事のとき女子供は座布団をひいてはいけなかったのかな?
644 :
774RR:2006/04/08(土) 10:30:59 ID:pHXqu/BR
645 :
774RR:2006/04/08(土) 12:01:36 ID:IHN7l4Tw
646 :
664:2006/04/08(土) 12:50:20 ID:IM+huMnW
647 :
774RR:2006/04/08(土) 12:56:09 ID:IM+huMnW
【SCENE49】
猛烈な勢いで迫る、第三京浜保土ヶ谷料金所。そこに列を為す数台のクルマのテールライト。
突然、目の前に現れた行く手を遮る障害物・・・いや、単に僕がこのコースを知らな過ぎただけ。アナゴ君との勝負
に夢中になり過ぎただけ・・・。
僕へ静止を呼びかけたアナゴ君の右手が、カタナのスロットルを掴んだ刹那、再びパッと点灯するカタナのブレーキ
ランプの赤い光。そこで初めて我に返った僕は目の前の状況を理解する。
脳から司令を受けた右手人差し指と中指が、フロントタイヤが破綻をきたす直前までブレーキレバーを絞り上げる。
ギュウとほぼ限界までボトムするフロントフォーク。
同時にリアブレーキペダルを踏み込む右足。フルブレーキングで分布加重が著しく前輪に移動した事により
キュッキュッと断続的にスリップとグリップを繰り返すリアタイヤ。
目前に迫るテールライト。停まれるか?停められるか?刹那、不安がよぎる。体が硬直する。
料金所に並ぶカローラの後方数メートルのところまで接近して始めて、無事に停車出来そうなことを確信する。
僕がやっとのことでNinjaの慣性エネルギーをゼロにした時、すいている料金所ゲートを選ぶ余裕すらある
アナゴ君は僕の隣のレーンで悠々とゲートイン。
負けた・・・。料金所への飛び込みがどちらが先かの問題ではない・・・。
料金所手前の最終コーナー。イン側のアナゴ君は僕よりわずかに先行していた・・・。ここ公道においては
必ずしも明確なわけではないフィニッシュライン。しかしながら、走っている者同士には不思議にも明確に共有されて
いる勝者と敗者を隔てる空気。そして、僕はどちらかと言えば明らかに後者。僕は負けたと感じていた・・・。
・・・そう。そもそも勝敗どころの話ではない。先行するアナゴ君の存在が無ければ、僕は危うく料金所に激突して
いたかも知れないのだ。
背筋に冷たいものを感じながら、保土ヶ谷PAに入る。すぐ背後にはCB1100Rのヘッドライト。
カタナに跨りながらヘルメットを脱いだアナゴ君の隣に停車すると、彼は満面の笑みで言った。
「俺の勝ちだな!じゃ、缶コーヒーでも奢ってもらおうかな!
649 :
774RR:2006/04/08(土) 22:59:55 ID:HMU8/3Cb
キタ(゚∀゚)!!!!!
マスオさんこのままさわやか路線でスピードを極めるのかな
それともダースベーダーみたく魔に棲まう雄になっちゃうのかな
wktk
650 :
774RR:2006/04/08(土) 23:10:51 ID:NVg/U7HC
つC
651 :
774RR:2006/04/08(土) 23:13:37 ID:vIuxqKPV
カッコええー
アナゴさんのファンになっちまいそうだよ
652 :
774RR:2006/04/08(土) 23:25:16 ID:+rZVXnhG
サザエさん見てると、どうしてもこのスレ思い出してしまうw
明日のサザエさんが楽しみだw
653 :
774RR:2006/04/08(土) 23:30:30 ID:cj8s4TT5
いつ見ても惹き付けてくる文章だなぁ
負けたほうが缶コーヒーを奢る・・・。アナゴ君も同じ事を考えていたのか。やはり気の合うヤツだ。
僕はNinjaに跨ったままヘルメットを脱ぎ、漆黒の空を仰ぐ。フーと深呼吸をする。
十数分振りなのに妙に懐かしくそして安心する、地面に足を付く感覚。緊張と加減速Gでこわばっていた全身の
筋肉から力が抜けていく・・・。
「ほら!早くしろよ!」
「わかった、わかった!」
コーヒーを急かすアナゴ君の言葉に、僕は敗北を否定せずそう答えた。
ハイライトを吹かし始めたアナゴ君をその場に残し、自動販売機へ向かう僕と鈴木さん。
僕はついさっきまでの高速バトルを思い返していた。負けたのは悔しいが・・・、やはり楽しい。バイクは本当に
楽しい・・・。手の平に残るNinjaの振動の余韻を感じつつ、僕の心はこれまでに無いほど満たされていた。
「やっぱり速いなキミは。とても今日初めてNinjaに乗ったとは思えないよ」
「でも、ちょっと危なかったですけどね」
そんな会話を鈴木さんとしながら、自動販売機で目的を果たす。バイクの元へと帰る途中、ここ保土ヶ谷PAの
雰囲気が以前ヨンフォアで来たときと少し異なる事に気がついた。なんだか・・・独特のアンダーグラウンドな
危険な香りが鳴りを潜め、わずかに緊張で張り詰めたような空気を感じた。
半年前、ヨンフォアでここに来た時、僕はその危険な空気の中で少し怯えていた。トイレでは柄の悪い走り屋二人に
絡まれそうになり、危ういところを鈴木さん達に助けられたりもした。
・・・しかし、今日は違う・・・。周りを見回すと、強面のバイオレンス系の走り屋集団も確かにたむろしているのだが
一所にかたまり、そしてその会話の声も小さい・・・。まるで何かに怯えているようにも見えた。
アナゴ君の元に戻ると、彼はタバコの煙を吐き出しながらPAの一箇所を見つめていた。僕と鈴木さんが戻った
事に気がつくと、アナゴ君は顎をしゃくってその場所を指し示す。
「・・・鈴木さん、あいつらだ・・・。今晩も来てやがる・・・。」
保土ヶ谷PAの片隅、街灯の下。そこには4台のバイクと、そこに集まる屈強な4人の外国人の姿があった・・・。
655 :
774RR:2006/04/08(土) 23:41:40 ID:Q58x5OAy
支援。
656 :
774RR:2006/04/08(土) 23:47:11 ID:ESx4D/CD
作者様は神 読んでるだけで気分が高揚するよ。
あー酒飲んでるけどバイク乗りたくなってきた
657 :
774RR:2006/04/08(土) 23:55:49 ID:1J/r2zwO
明日はライディングスクールに行くのだがアナゴさんを意識して走る。
658 :
774RR:2006/04/09(日) 00:48:05 ID:NIFqS8zd
こんなに爽やかだったマスオもサザエの淫らな欲望の暴走のせいで魔棲男に変わっちゃうんだな(つД`)
659 :
774RR:2006/04/09(日) 03:19:48 ID:4lJ7ZAg4
このスレを見るとき、いつもEuropeのNinjaを聴いてるのは俺だけか。
660 :
774RR:2006/04/09(日) 03:26:54 ID:ox/TXAWY
>>646 号泣(´;ω;)
切なくて、悲しくて、美しい...
661 :
774RR:2006/04/09(日) 04:13:32 ID:oIi003vk
職人は二日に一回仕事するようだから、無い日は退屈で仕方なかったり…
C
662 :
774RR:2006/04/09(日) 07:52:05 ID:kRZ/1GMo
663 :
774RR:2006/04/09(日) 07:56:14 ID:+E6eCJyU
1年程前、その変わらずのスタイルとキックスタートに憧れて、念願であったSRを購入しました。…でも
時が経つにつれ、始動の面倒臭ささや疲れる振動に嫌気が差し、保険も更新せず、ずっとガレージの中に。
…いつしか、このSRを売り払い別のバイクを買おう!そう思い始めていました。
でも、このスレで魔棲雄さんのヨンフォアに対する思いをみたとき、自分が不慣れなキックスタートをまる
で魔法をかける様に何度も何度も頑張ったこと。初めてのツーリングで海より自分のバイクをずっと眺めて
いたこと。恋人を紹介するかのように自慢したことなど、沢山の記憶を思い出し、自分が情けなくなった。
変わらずの君だけど、乗り手の心が変わってしまっていたよ。でも魔棲雄さんのお陰で大切なことを学んだ。
魔棲雄さん約束します!今度、二輪乗りに復帰する。そしてもう一度、あの海まで君を走らせるんだ。
以上駄文スミマセンでした。
とにかく、魔棲雄さん&書き手さん最高です!!!応援してます。
664 :
774RR:2006/04/09(日) 08:06:43 ID:NSuJYene
665 :
774RR:2006/04/09(日) 16:23:11 ID:FRvW0KmP
>663
感動した
666 :
774RR:2006/04/09(日) 18:41:20 ID:4C9DXMy6
おまいら!今のマイカーローンのCM見たか!?
絶対このスレ見た人が作ったんだぜw
667 :
774RR:2006/04/09(日) 18:43:11 ID:DrMHN0qs
親父がバイク乗りの奴か?
668 :
黒モタ:2006/04/09(日) 18:44:00 ID:LqZMW+5s
JAバンクCMが、かっこよく見えてきた!
669 :
774RR:2006/04/09(日) 18:45:36 ID:4C9DXMy6
違う違うw JAの奴だw
マスオが誰かのスポーツカーの前に立っていて、
道ゆく人々が「かっこいい」「すてき」等と誉めたてる。
するとマスオが美女とスポーツカーで海に行く妄想を…
しかしその美女はアナゴさんだったというオチ
670 :
774RR:2006/04/09(日) 18:51:30 ID:u+noyo6d
>>669 見たよ、思わずにやけた。
次回は是非、単車妄想編を熱望する。
671 :
774RR:2006/04/09(日) 19:22:53 ID:4lJ7ZAg4
マスオがZX-10Rの前に立っていて
道行く人々が「かっこいい」「すてき」等と誉めたてる。
するとマスオが美女とZX-10Rでタンデムする妄想を…
しかしその美女はアナゴさんだったというオチ
でどうよ。
672 :
774RR:2006/04/09(日) 19:58:31 ID:4C9DXMy6
または
マスオがSV400Sの前に立っていて
道行く人々が「変態!」「変態!」と誉めたてる。
するとマスオがGSX-R750をイヤッホオオオオオオオウウウウ!する妄想を…
しかしそのバイクはうるさくて車検通らなかったというオチ
でどうだろう
673 :
774RR:2006/04/09(日) 21:01:27 ID:oYk2/inI
今日のJAローンのCMは!!!
674 :
774RR:2006/04/09(日) 21:32:20 ID:8i5m9zCN
自作自演防止月間
〜自作自演は人間として恥〜
とてもイタイ自作自演の例
【マターリOK】 CBR1100XXスレPart19 【カットビOK】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/bike/1141737550/ 387 名前:774RR[] 投稿日:2006/04/08(土) 23:18:07 ID:mBpgs1P5
>>376 倒し込みの軽快感はどっちが上だった?
388 名前:774RR[] 投稿日:2006/04/09(日) 00:02:45 ID:mBpgs1P5
>>387 CB1300SF
389 名前:774RR[sage] 投稿日:2006/04/09(日) 04:06:09 ID:31NtBbwl
>>387-388 ご苦労様。
390 名前:774RR[] 投稿日:2006/04/09(日) 09:19:40 ID:8i5m9zCN
>>387-388 乙!
きっと、日付が変わるときを狙ったんだろうが、失敗したんだね。
675 :
774RR:2006/04/09(日) 23:55:38 ID:u9SZ4fT3
自演なんてしょっちゅうやってるぞ
でも丸わかりな自演はかのアリストテレスも駄目だって言ってた。
676 :
774RR:2006/04/10(月) 01:00:24 ID:7vlnEB9C
さすが
677 :
774RR:2006/04/10(月) 02:09:27 ID:qrQneCqC
678 :
774RR:2006/04/10(月) 05:40:23 ID:JkIwbteF
これはいいアナゴですねwwww
679 :
774RR:2006/04/10(月) 06:49:45 ID:E23gu0Or
680 :
774RR:2006/04/10(月) 10:48:04 ID:ex1YXuJV
アナゴに後光が
これはいいアナゴです
681 :
774RR:2006/04/10(月) 12:47:36 ID:hPDbaobc
アナゴさんってあの鼻でフルフェイス被れるのかな??
682 :
774RR:2006/04/10(月) 19:30:27 ID:EPbo1Czy
このスレはやばすぎる
ヤフオクで忍者と刀をチェックしている俺ガイル
入札してしまいそうな俺を 必死で止める嫁ガイル
うおおおおお 忍者ほしいいいいい
683 :
774RR:2006/04/10(月) 19:39:18 ID:3yCsS0kc
つ[Ninja500R]
684 :
774RR:2006/04/10(月) 19:59:19 ID:fsDt88ag
先生今日はお休みですか?ゆっくり休んだらまた良い作品をうpしてください。
685 :
774RR:2006/04/10(月) 20:53:07 ID:QmptccaE
龠 λλλλλλ
サザエ
さん
686 :
774RR:2006/04/10(月) 21:08:07 ID:X4jsXN8X
687 :
774RR:2006/04/10(月) 21:14:40 ID:odBsfMse
↑つまんねーよ
【SCENE50】
街灯に照らされ浮かび上がる4台のバイク。
750SSマッハ・・・、CB900F・・・、Z1000R・・・、そしてVF1000R。
そして、その傍らにはそれらの主とおぼしき4人の外国人・・・。彼らが噂の米兵である事は、アナゴ君の説明を
待たずとも理解できた。
我々日本人にとって、外国人の年齢は見た目で判断が付きにくいものだが、長身の黒人と二人の白人は
二十代半ばといったところだろうか・・・。僕達とそう変わらぬ年頃に見えた。
そして、短い顎鬚をたくわえたおそらくリーダー格と思われるその白人男性は30歳程度に見える・・・。
確かに近づきがたい迫力を持っていた。タダでさえ特に当時の日本人はまだ外国人コンプレックスを多分に
持っていたが、それが無くても軍の訓練を受けているであろう、その屈強な筋肉質で巨大な体を持つ男達は
近づきにくい存在だった。
彼らはタバコを吹かし、時にコーラを飲みながら談笑していた。
その彼らの雰囲気が何とも気に喰わなかったのは、明らかに彼らのその笑いの矛先が、周囲の日本人に
向けられたもののように見えたからだ。
彼らは時折周囲に目線を送り、一つ二つ言葉を発したかと思うと、ギャハハハと言った下卑た笑いを一斉に
放つ・・・。笑われているのが僕らなのか、僕らのバイクなのかは解らなかったがいずれにしても非常に不愉快な
ものだ・・・。そんな中で、リーダー格の髭の男だけが、ほとんど笑わず口も開かず、仲間の話を聞くでもなく聞いて
いるように見えた。
保土ヶ谷に集う、一見アウトローな日本人ライダー達は、そんな4人の米兵を直視する事も無く、斜めに目線を
送り、小さくなっていた。米兵達の不愉快極まり無いその態度に反抗心を剥き出しにするものなど居なかった。
・・・そう、たった一人の男を除いて・・・。
僕の目の前のアナゴ君は、真っ直ぐに4人の外国人を見据えていた・・・。彼の口から時折吐き出されるタバコの
煙の向こう側にしっかりとその狼藉者を見据えていたのだ・・・。僕はそんな彼の挑戦的態度を前にハラハラして
いた・・・。
689 :
774RR:2006/04/10(月) 22:31:32 ID:O4/vtwSk
アナゴさんの挑戦が始まるっ
690 :
774RR:2006/04/10(月) 22:36:45 ID:3yCsS0kc
アナゴさん漢だな
カコ(・∀・)イイ!!
691 :
774RR:2006/04/10(月) 22:39:08 ID:COdRXuS6
漢!アナゴ!勃つ!
692 :
774RR:2006/04/10(月) 22:44:38 ID:COdRXuS6
アナゴ君の挑戦的な目線に気がついたのか、4人のうちの一人があからさまにこちらを指差し仲間に何か言う。
そして一斉に起きる笑い声。
「・・・!!」
拳を握り締め、彼らに向かって一歩目を踏み出そうとしたアナゴ君の腕を掴み止めたのは鈴木さんだった。
「アナゴ君・・・。よせ・・・、よすんだ。落ち着け・・・。」
アナゴ君はそんな鈴木さんの制止を寸でのところで受け入れる。そう・・・、腕力で彼らに敵うわけが無いのだ・・・。
それにしても腹立たしい・・・。アナゴ君が鮒田食堂で彼らの話を僕にしてくれた時、ものすごく悔しそうな顔をして
いたが、実際にその空気の中に身を置いてみると、その気持ちは痛いほど解った・・・。
僕はケンカなど全く縁が無くこれまで生きてきた優男だ。しかし、そんな僕でも彼らの傍若無人ぶりにはらわたが
煮えくり返るような思いだった。週末の熱く楽しいバイクでのひと時。そんな雰囲気を無粋にもぶち壊す彼らの
振る舞い・・・。そして、それに対して何もする事の出来ない自分の不甲斐なさ・・・。全てに腹が立っていた・・・。
そんな4人の外国人はリーダー格の髭面が何かを言ったかと思うと、それぞれのバイクに跨りだした。
その髭面の男はその中で最も最速と思われるVF1000Rに乗る。
どうやらこの場を去るらしい・・・。腹立たしさと安堵感の入り混じった気持ちの悪い心持ち。しかし、その場は
これで終わるように思えた・・・。その時である。
694 :
774RR:2006/04/10(月) 22:58:26 ID:o1hXcwvk
ガン飛ばしてるw
イメージがマイカーCMと大違いw
保土ヶ谷から去ろうとする4台のバイクの列。その最後尾の男が周囲のライダー・・・いや、明らかに僕らに向けて
左手中指を空につき立て、挑発的ポーズを取ってきたのである。それは、先刻から彼らに挑戦的目線を向けていた
アナゴ君へのものである事は明らかだった・・・。
「ヤロウッ!!」
言うが速いかカタナに跨りセル一発でエンジンを始動するアナゴ君。・・・そして、何故か僕もヘルメットを即座に
かぶりNinjaの上に居た。奴らを許せなかった・・・。優男だったはずの僕。しかし、バイクでならその売られた
ケンカを買う事が出来た・・・。アナゴ君の気迫にあてられたのだろうか?これほどまでに好戦的気分になった
のは初めてだった。
まだ4台のエキゾーストノートが聞こえるほどの短時間で、カタナはスクランブル発進。その直後に僕も続く。
「アナゴ君!フグタ君!待てっ!!」
そんな鈴木さんの制止の言葉は、今度は全く僕らの耳に入らなかった。周囲のライダー達はそんな僕らをただ
立ち尽くして見送るだけだった。
必ず・・・必ず、一泡吹かせてやる!!
696 :
774RR:2006/04/10(月) 23:00:51 ID:o1hXcwvk
バトル開始支援!!
697 :
774RR:2006/04/10(月) 23:03:24 ID:L5pNQvcu
土器土器!
698 :
774RR:2006/04/10(月) 23:03:45 ID:7vlnEB9C
やべー、熱い!
699 :
774RR:2006/04/10(月) 23:05:10 ID:hCOhm6TM
かこええぇぇぇえええぇぇぇぇぇええええぇぇぇ
700 :
774RR:2006/04/10(月) 23:05:56 ID:xysfV9cQ
無性に走りたくなってきた!
でも、交通安全運動中だからやめとこ。
こんな文章読んだ後で、ゆっくり走るのは無理だぜ!
701 :
774RR:2006/04/10(月) 23:07:16 ID:FeVo3QfP
胸胸
702 :
774RR:2006/04/10(月) 23:48:24 ID:PovpgxzH
魔棲雄への第一歩かな。カコイイ!
2日後が楽しみ!
703 :
774RR:2006/04/11(火) 00:44:36 ID:1ORqbsgu
やばい。続きが死ぬほど気になる!
704 :
774RR:2006/04/11(火) 00:45:18 ID:xSh8zLvw
wktk
705 :
774RR:2006/04/11(火) 03:53:21 ID:nwwdL4wS
この後どうなるんだっ!
706 :
774RR:2006/04/11(火) 11:21:09 ID:+eTPYued
こんなに熱いのに…
なんで雨降ってんだよぉぉー!!
707 :
774RR:2006/04/11(火) 14:04:58 ID:ugA6bvhL
やべぇオモスレー
708 :
774RR:2006/04/11(火) 14:50:05 ID:AcoxWk3s
/ ̄⌒⌒ヽ
| / ̄ ̄ ̄ヽ
| | \ /|
.| | ´ ` | ヤロウッ!!
(6 つ /
.| / /⌒⌒ヽ
| \  ̄ ノ
| / ̄
709 :
774RR:2006/04/11(火) 14:50:46 ID:AcoxWk3s
ずれちゃったw
710 :
774RR:2006/04/11(火) 14:59:09 ID:pfrNf3pz
711 :
774RR:2006/04/11(火) 15:04:03 ID:A7VrA+2M
>>706 『いいかいカツオ君。
バイクってのは…雨が降ったら雨に向って
風がふいたら風にむかって…
一瞬たりとも止まることなく、走り続けなきゃならないんだ。
僕は…立ち止まることなんて出来なかった。』
by カツオ物語〜伝説を継ぐ者〜
...ゾクゾクするぜ。
712 :
774RR:2006/04/11(火) 15:14:54 ID:bYv/9dUb
『いいかいカツオ君。
バイクってのは…雨が降ったら雨に向って
風がふいたら風にむかって…
一瞬たりとも止まることなく、走り続けなきゃならないんだ。
僕は…立ち止まることなんて出来なかった。』
民明書房刊『カツオ物語〜伝説を継ぐ者〜』より
713 :
774RR:2006/04/11(火) 15:16:08 ID:TK2FlDcD
714 :
熊本タイガー:2006/04/11(火) 17:33:38 ID:XAoiIcx7
OILOILOIL.
715 :
774RR:2006/04/11(火) 18:09:29 ID:MNoY2NBI
なんかCB1100Rでイメージ検索するとカタナが引っ掛かるんデスが
716 :
774RR:2006/04/11(火) 19:06:48 ID:/7KmwDvG
なんか嫌な予感がする
717 :
774RR:2006/04/11(火) 22:44:52 ID:7qriI18J
C
718 :
774RR:2006/04/11(火) 23:22:43 ID:u8/1P+mJ
続きwktk
719 :
774RR:2006/04/11(火) 23:38:30 ID:R8hj1KKn
マスオさん達は第三京浜で熱い走りしてるみたいだけど、関西では首都高や第三京浜みたいな熱いバトルの場所ってないんですかね??
スレ違いで正直スマンかった…
720 :
774RR:2006/04/11(火) 23:45:55 ID:517phZ6S
721 :
774RR:2006/04/11(火) 23:50:15 ID:yZ3Zso+8
722 :
774RR:2006/04/12(水) 02:40:23 ID:SAutwrWM
723 :
774RR:2006/04/12(水) 13:51:45 ID:1n2YnsRD
つC
724 :
774RR:2006/04/12(水) 20:51:02 ID:a+JLt2n1
モーチ
725 :
774RR:2006/04/12(水) 21:16:08 ID:A7Qhk4ft
今日は魔棲雄の日♪
激しく支援
【SCENE51】
4台を見失わまいと、PA内にも関わらずフル加速するアナゴ君と僕。フルバンクし、一気にPA出口へ向きを変える。
日昼は目視出来ない火花をステップから撒き散らし僕の前を行くカタナ。
カタナは高々とフロントタイヤを空に突き上げ、Ninjaは滑るように猛加速し、ともに本線上へ躍り出る。
・・・絶対に・・・絶対に、逃がすものか!!
誰の目から見ても、柔和で弱々しい印象の僕。しかし、その時の僕は明らかに「男」の目になっていたであろう。
吹け上がるエンジン・・・。轟く排気音・・・。それらバイクから放たれる躍動とともに、熱く滾る一匹の男としての僕達
のプライドと血潮・・・。
・・・そう、僕達は若かった・・・。向けられる悪意や嘲笑に対し愚直にぶつかって行く術しか知らず、またぶつかって
行く事が出来た・・・。年を経るとともに枯渇していく、そんなストレートな感情の激流。その代わり身に付けていく
であろう狡猾さや老獪さを否定するつもりは毛頭ないが、ただ素直にあの頃の若さが懐かしく、かけがえの無い
ものに思えるときがある・・・。あの頃の僕達は不完全ながらも熱く燃え盛り、内に秘めたエネルギーで光り輝く
若者だった・・・。
遥か闇の彼方に4台の後姿を確認した・・・。奴らはスクリーンに深く潜り込み猛追する僕達の接近に気がついて
いないのか、至ってマイペースでクルージングしていた・・・。この先、どこへ行こうというのか?湾岸線だろうか?
いずれにせよ、逃がしはしない!
4台は、首都高湾岸線へと続く本線を外れ、ICから一般道へ下りていく。もはや僕達はそのバトルステージなど
どこでも良いと思っていた。それがどこであろうとも、スピードで奴らを凌駕してやろうと思っていた。
国道に下りた彼らは、すぐに反対車線のICに入っていく・・・。
そこで僕らは彼らがどこへ行こうとしているのかを理解した。それは保土ヶ谷から東京方面へ向かう第三京浜上り線。
再びの第三京浜・・・。望むところだ、ステージに不足は無い!
727 :
774RR:2006/04/12(水) 21:44:53 ID:NFWqxYK+
wktk
728 :
774RR:2006/04/12(水) 21:46:34 ID:EBS7J4HR
729 :
774RR:2006/04/12(水) 22:15:02 ID:0K2tXcC8
どきどき!
国道から再びICに吸い込まれていく4台の後姿がみるみる迫る。その時点で最後尾の750SSマッハのライダー・・・、
アナゴ君に対し挑発的なハンドサインを送った張本人が、後ろから迫る僕達の姿をバックミラー越しに確認する。
すぐに振り向いて、直接目視で僕達の接近を確認するライダー。彼は僕らの姿を確認すると、クラクションで前方を
行く3台の仲間にその事態を報せる・・・。
一瞬の間の後、4台の敵機は一気にスピードを上げ第三京浜上り線に吸い込まれていく。
加速車線上で既に本線上を往来する一般車両を遥かに上回る速度に達する、敵機4台とカタナとNinjaの計6台。
猛烈な勢いで先細っていくゼブラゾーン・・・。そして僕らは狂気のスピードで第三京浜の上り本線上へ放たれた・・・。
速度は既に180km/hを超えようとしている。この時点で前を行くマッハの速度上昇が鈍る。1970年代前半、当時の
最速ランカーだった往年のビッグ2stマシンも、200km/h以上をコンスタントにマークする僕らに敵うはずなど無い。
敵機4台の最後尾で煙幕のような紫煙を噴出しながら走るその殿軍を早いところ料理しなければ、その前を行く3台に
取り返しの付かない溝をあけられてしまう・・・。
アナゴ君は躊躇することなく煙幕を飛び出し右側から、マッハに並びかけた・・・。その時だ。
マッハはまるでそのアナゴ君の動きを読んでいたかのように、同じく右側へ針路変更。再び煙に巻かれるカタナ。
交錯するカタナとマッハの走行ライン・・・。接触する!危ない!!
点灯するカタナのブレーキランプ。そして、さらに右側の第三車線まで回避行動するアナゴ君。
なんてヤツだ・・・、まるで見計らったかのようにマッハはアナゴ君の進路を塞いだ・・・。ただの威嚇ではない・・・、アナゴ君
が回避しなければ確実に接触していた・・・。噂には聞いていたが、その悪質さは相当のものだった。
アナゴ君が激昂しているのは、彼の後姿から見て取れた。緩やかな左コーナーで大外から再びマッハに追い抜きを
かけるアナゴ君。その追い抜きざま、アナゴ君は先刻その相手にされたのと同じように左手中指を突きたて返す。
僕もまた、コーナー立ち上がりで一気にマッハをパスする。
バックミラーの中で小さくなってゆくマッハのヘッドライト。残念だが、前座を相手にしているヒマは無い・・・。
さぁ、ここからが本番だ。本丸攻略に向け、僕達は残る3台を追う。
732 :
774RR:2006/04/12(水) 22:23:08 ID:OlON3NyZ
キター
733 :
774RR:2006/04/12(水) 22:24:54 ID:FnxjdoUY
ドキドキ・・・
734 :
774RR:2006/04/12(水) 22:44:41 ID:dEgvb28D
>>731 走った事が無い場所なのに、どうしてか激しく妄想、いや想像してしう・・・(´Д`;)
激しく支援。これからどうなってくのかが気になる・・・マスオさんもアナゴさんも頑張って欲しい所。
735 :
774RR:2006/04/12(水) 22:52:52 ID:xKxm3Z5L
マスオさんほどバイクに対して熱くなれない漏れはバイク乗り四っ角かな
736 :
774RR:2006/04/12(水) 22:56:09 ID:o36ycRY8
>>735 人と比べる必要はないんでないかな
バイクが好きか嫌いか
答えは自分の心の中に
737 :
774RR:2006/04/12(水) 22:57:45 ID:wWjMrfib
すげードキドキして来た
738 :
774RR:2006/04/12(水) 23:00:11 ID:/JqHaXcI
たまんねー
いつもありがとう!
よし、程度いい忍者探してくる。
739 :
774RR:2006/04/12(水) 23:00:38 ID:xKxm3Z5L
走ってて気持ちいいから好きなんだけどさ。
刷れ汚しスマソ
740 :
774RR:2006/04/12(水) 23:11:35 ID:l+WMSR71
ふと気づいたんだがマスオさんのニンジャって雑誌社からの払い下げなんだよね?
ということは幻の広報チューンが施されてたりして・・・(´Д`*)
741 :
774RR:2006/04/12(水) 23:13:15 ID:+VVHaz3d
二度と元に戻らないくらいに唇が大きく腫れ上がるような出来事がっ
742 :
774RR:2006/04/12(水) 23:14:48 ID:pm8HI7QZ
妄想のみのキモヲタが集まる痛いスレはココでつか〜?ww
743 :
774RR:2006/04/12(水) 23:17:18 ID:A7Qhk4ft
744 :
774RR:2006/04/12(水) 23:21:10 ID:z86YzJrD
妄想でなく毎晩200キロ以上出してたら死んじゃうぞ。
745 :
774RR:2006/04/12(水) 23:25:57 ID:rul5fWHc
/ ̄⌒⌒ヽ
| / ̄ ̄ ̄ヽ
| | / \|
.| | ´ ` |
(6 つ / ヤロウ・・・
.| / /⌒⌒ヽ
| \  ̄ ノ
| / ̄
746 :
774RR:2006/04/13(木) 00:23:43 ID:S6STj/m7
このスレに触発されてNinja買った香具師、ちょっと出て来い
747 :
774RR:2006/04/13(木) 00:24:00 ID:uAtaCW9x
>ID:pm8HI7QZ
お前マジで死ねよ。
748 :
774RR:2006/04/13(木) 00:29:04 ID:qfQUpoUR
スルーしろよw
甲高いNSR50の排気音にシンクロするかのように
後方からエキゾーストが迫る…
とっさにミラーを確認する僕。
が…ミラーは何も捉えてはいなかった。
一瞬にして僕の前に飛び出す1台のバイク。
カウルに身を伏せ、更にアクセルを捻る僕。
負けたくなかった。
ただ誰よりも速く走りたかった。
そんな僕の想いに呼応するかのように
加速を続けるNSR50…
カウル越しに前方のバイクを見つめる
白い車体に赤のカラーリング…
あれはもしかして…
前方のライダーも僕のやる気を感じているのだろう。
ミラーを確認し、カウルに身を伏せた。
ジリジリと前方のバイクに迫る。
スピードメーターはとっくに振り切っていた。
それでもなお、加速を続けるNSR50。
メットの中で思わず僕は雄叫びをあげていた…
間違いない…!!
あのバイクは…TZR50だ…!!
やっとの思いでTZR50に並ぶ僕
もっと…もっと速く…
もっと前にっ…!!
性能差のほとんどない、50cc同士ということもあって
2台の差は全く広がらない…
僕は思わず隣を走るライダーを睨む
ヘルメットのシールド越しに視線が交錯した瞬間、
TZR50のライダーは大きく左にバンクした…
あいつは何をするつもりなんだ…?
そんな疑問は…視線を前方に移した瞬間に消し飛んでいった。
ヤバイっ…!!
僕のライン上にトラックのテールライトが迫る
必死の思いで僕は車体を右に傾ける…!!
751 :
774RR:2006/04/13(木) 00:50:04 ID:vhF5Wb9/
支援
752 :
774RR:2006/04/13(木) 00:51:42 ID:8l/5AXM8
カ…カツオ!まさか死…
753 :
C:2006/04/13(木) 11:01:32 ID:R3IOJFbs
安 全 運 転
けたたましいクラクションの音。
きしむ車体…
コントロールを失い、暴れまわるリアタイヤ。
間一髪のところで、なんとかトラックをかわした。
やっとの思いで体勢を整え、
アクセルを全開にする僕。
公道を走っているという意識はすでに無かった。
ただ…あのバイクよりも速く走りたいだけだった。
数メートル前方にTZR50
そのテールを挑みかかるかのように睨みつけ
僕は加速する。
早朝の環七は、少しずつ交通量が増えてきていた。
最小限の動きで、車をパスしていくTZR50。
そしてその後を必死に追う僕。
いったいどれくらいの時間、そうやって走り続けていたのだろう?
久々に点灯した赤のシグナルに
仲良く停車する僕達…
そろそろ青梅街道が近い…
僕は心の中で決める。
青梅街道まで、コイツに抜かれなければ勝ちだと。
そしてシグナルがブルーに変わった。
755 :
774RR:2006/04/13(木) 16:48:51 ID:ad9joSTA
カツオキター!!
756 :
774RR:2006/04/13(木) 17:01:24 ID:xRlm5X77
久々のカツオ!他のライター氏もщ(゚д゚щコォーイ!!
無理にとは言わないけど本当おながいします…
757 :
774RR:2006/04/13(木) 17:47:14 ID:CAULEn8U
このスレの作家様方のクオリティ高杉www
毎度楽しく読ませてもらってます
適当に売れてる小説なんか読むより、遥かに感動・興奮する
俺の乗ってるバイクはジャメリカンだけど、作品を読むと凄く伝わって来るスピードと感覚
マジ素晴らしいです
これからも頑張って下さい!
758 :
774RR:2006/04/13(木) 18:07:47 ID:qfQUpoUR
お前らこれ見て熱くなって走りに行って事故ったりするなよw
759 :
774RR:2006/04/13(木) 21:08:08 ID:ea4+YB5k
最高です!
760 :
774RR:2006/04/13(木) 22:05:56 ID:3Q0wmCc6
このスレに我慢できなくなり、本日ZX-12R納車です。
本当にありがとうございました。第三京浜、逝って来ます。
761 :
774RR:2006/04/13(木) 22:15:51 ID:vhF5Wb9/
>>760 おめ。
「バイクが好きなら、絶対にバイクで死んじゃダメだ。」
よく覚えておくがよい
762 :
774RR:2006/04/13(木) 22:20:00 ID:tG4Sw1fX
>760
下取りしてGPZ買ってこい。
嘘!気をつけてな。おめ^^
763 :
C:2006/04/14(金) 02:26:51 ID:HejWDeqW
安 全 運 転
764 :
774RR:2006/04/14(金) 08:06:08 ID:08eLYKqv
前スレを途中まで読んでて
久しぶりにこのスレ見つけたから
>>1から読んでた…
やべぇな…。゚(ノд`)゚。
今後に超ワクテカ
てか全部読むのに5時間くらいかかったよ…orz
気づいたら外明る…(ry
765 :
774RR:2006/04/14(金) 10:42:45 ID:Nv5o5Q8v
そのGPZ売って、ヨンフォア買い戻して鯉。
766 :
774RR:2006/04/14(金) 13:55:08 ID:kyMMsVCK
カツオ見て昔乗ってたDream50を思い出した。
連れのRZ50とよく一緒に走ったっけなぁ・・・
767 :
774RR:2006/04/14(金) 14:18:15 ID:+XWCoEe/
>>766 ちょwwwwwwそれなんて俺?
俺もdream50乗って連れのRZ50と一緒に走ってたw
768 :
774RR:2006/04/14(金) 16:32:47 ID:hNM2aF0B
今日あたりは魔棲雄かな?
769 :
774RR:2006/04/14(金) 17:22:18 ID:ciFjQyAN
ドリーム50と新RZ50ってのも絵になるね。
両車とも最近の原付としては稀に見るカッコ良さで、とても趣がある。
誉めすぎかもしらんが、ヒャクトオとランペットなみに絵になるよw
770 :
774RR:2006/04/14(金) 17:47:10 ID:0eT1aIgh
魔棲雄を第三都筑SAにて読む
営業車な俺は考えた
「う〜むナップス港北にでも寄って社に帰るか」
少しでもバイクに触れたくなった、職人さん達の作品は
そんな気分にさせますね
ガンガッテ下さい
771 :
774RR:2006/04/14(金) 18:14:49 ID:10bvaMGm
なんかマスオに比べるとカツヲのクオリティが数段落ちると感じるのは俺だけか?
出てくる車種が原チャリだからか、それとも文才の違いか…
でも最近は一時期に比べると淘汰されてイイ感じ。
とりあえずマスオガンガレ!
772 :
774RR:2006/04/14(金) 18:26:24 ID:7kfm77hH
あーっとここで
>>771をスルー!!!
r'::::::::i
トーf/__
/ イ| 、ヽ
//_〉 l_l i_ノ、
\\ (_ニノ 〉____〉〉 〉
/ } / ,_-‐、
/\/,ー 'ヾ i"_Y 〈i
〈 < / ゝ^-'"
\i"ヽ、 \\ //
├ i\i カ ,、
|_,,i ノ_ソ ) ゝ
773 :
774RR:2006/04/14(金) 18:40:26 ID:YqeU2V9f
別にスルーするような内容じゃないだろ
人それぞれ好みがあるわけだし。
774 :
774RR:2006/04/14(金) 19:00:42 ID:rAAE4rRP
>>772 そんなレスした時点でスルーできてないしw
775 :
774RR:2006/04/14(金) 19:47:14 ID:kyMMsVCK
776 :
774RR:2006/04/14(金) 19:47:53 ID:kyMMsVCK
777 :
774RR:2006/04/14(金) 21:09:01 ID:08eLYKqv
俺的にダックスが出てきたのび太の短編のヤツ好きだお(・∀・)
みんな覚えて無いだろうけど…
778 :
774RR:2006/04/14(金) 21:24:56 ID:EkMBd0un
のび太の家出編ね。
779 :
774RR:2006/04/14(金) 21:30:33 ID:7UNI9ojT
780 :
774RR:2006/04/14(金) 21:49:16 ID:J1+AiPPb
これから数ヶ月後には書かれるであろう、サブと魔棲雄との最終バトルの舞台は、
夜の暴風雨の中の首都高で、有り得ない速度でのデッドヒート・・・とかの設定にならないかな。
781 :
774RR:2006/04/14(金) 21:51:56 ID:l04SuyQJ
サブと魔棲雄はもう勝負付いてるんじゃね?
ZX14に乗換えとかじゃないと魔棲雄には勝てないぜ!
782 :
774RR:2006/04/14(金) 22:38:11 ID:9msp6DWS
>>780 アナゴ君(若本様)がストラトスフィアで乱入。
783 :
774RR:2006/04/14(金) 23:02:13 ID:AtKQ3kyA
もう平和にジャンケンでよくね?
てことで私怨
784 :
774RR:2006/04/14(金) 23:12:21 ID:4p3oNb06
作者サンまだかなー?メッサ楽しみなんだが。
785 :
774RR:2006/04/14(金) 23:39:19 ID:ppk24WYU
ええい、魔棲男はまだか
786 :
774RR:2006/04/14(金) 23:40:52 ID:l04SuyQJ
あまりに賞賛のレスをすると作者さんの負担になって無いだろうか?
魔棲雄マダー?
771さん>>
マスオさんのクオリティより数段落ちているのは自覚もしております…
登場するバイクが基本原付なのは
前スレで、原付編が読みたいと言っていた方がいらっしゃったからなのです。
原付からのステップアップを描く予定ですので
気長〜〜〜にお付き合いしていただけると幸いです。
お気に召さないようでしたら読み飛ばして下さいませ。
788 :
774RR:2006/04/14(金) 23:50:17 ID:N02wFZZO
そそ、つまんないと思うなら読まなきゃいいだけ。
俺は楽しませてもらってる。
789 :
774RR:2006/04/14(金) 23:51:36 ID:EkMBd0un
カツオの人→(*´・ω・)ヽ(・ω・`*)ナデナデ <気にスンなって
渾身の力を込めて加速するNSR50
ほんの一瞬遅れて追走してくるTZR50…
自分でも不思議だった。
偶然路上で遭遇したバイクと
こうやってバトルを繰り広げている事が…
顔も知らない…言葉すら交わしたことが無い
名も知れぬTZR50のライダーと
何ものにも代えがたい、濃密な時を過ごしてることが…
だたひたすらに速く走ることでしか
わかりあえないこともある…
そんな感傷的な想いとは裏腹に
僕達は加速し続ける…
791 :
771:2006/04/15(土) 00:05:15 ID:cqYWElRw
いつまでも、この瞬間が続いて欲しい
どこまでも、走り続けたい
誰にも負けたくない
ヘルメット越しの流れる景色が
非日常的な世界に僕を誘う…
青梅街道まであと少し
2台のペースはまったく衰えることなく
車をパスしていく…
どんどん交通量の増えていく環七
互いのバイクに性能さがない以上、
すり抜けのテクニックで勝敗が決する…
息を止め、ギリギリの車間に突っ込んでいくNSR50
ほんの数センチずれれば即事故につながる状況
怖いと思ってアクセルを緩めたヤツが負ける…!!
あの頃の僕は…
誰にも負けたくなかった。
アクセルを緩めることなどできやしなかった。
流れる景色と共に、すべてを失っていったとしても…
>>771さん
いえいえ。
一応弁明しましたが、僕はまったく気にしておりませんので。
ただ…ココ最近のマスオ物語の作者さんの筆の冴えに
読者のみんなが加熱していって、
排他的になるのは嫌だな〜〜と。
そう感じたまでです〜
皆様の支援もありがたく思っておりますし、
僕自身、マスオ物語のファンですからね…。
皆様、今後ともよろしくお願いします。
794 :
774RR:2006/04/15(土) 00:21:03 ID:bFffa6Vv
そろそろ誰かコメディタッチのバイク小説書いてくれよ。
かなり難しいけど
795 :
774RR:2006/04/15(土) 00:36:58 ID:4vnZ+7Yn
カウル越しに前方のバイクを見つめる
白い車体に赤のカラーリング…
あれはもしかして…
前方のライダーは僕のやる気を感じているのだろう。
ミラーで確認し、速度を落とし身を隠した。
ジリジリと後方のスリップストリームに迫る。
スピードメーターは常に法定速度。
それでもなお、追尾を続けるVFR800。
メットの中で思わず僕は雄叫びをあげていた…
「ヤロウッ!!」
796 :
774RR:2006/04/15(土) 00:37:10 ID:+z08afNL
魔棲雄さんはまだかしら?
797 :
774RR:2006/04/15(土) 01:02:01 ID:wuCnerSJ
前から魔棲雄氏は週末は書いてなかったよ。
楽しみにしているのは俺も同じだが、プレッシャーを与えてしまうので
過度な期待のカキコミはヤメレ
798 :
774RR:2006/04/15(土) 01:05:51 ID:x0Bu75xB
今日は取材のためお休みでしょう。つーかおまいらあんま催促すんな。
筆が進まない日もあるだろうさ。
みなさんマイペースにどうぞ。文句は無視してしまえばよろしい
799 :
774RR:2006/04/15(土) 01:07:41 ID:x0Bu75xB
うっわかぶったorz
800 :
774RR:2006/04/15(土) 01:47:44 ID:FBmtCo6a
801 :
774RR:2006/04/15(土) 01:57:08 ID:zqRlILS+
801小説を
802 :
774RR:2006/04/15(土) 07:37:36 ID:7qrOsVot
803 :
774RR:2006/04/15(土) 09:50:01 ID:oWlfjf+4
>>800 今見たけど最初の方マジワロタw
このスレでもパロディ系が欲しくなるね…
804 :
774RR:2006/04/15(土) 13:15:24 ID:a43OUoSF
書いて貰えるだけありがたく思うんだ
文句言う奴は自分で書け
805 :
774RR:2006/04/15(土) 17:05:40 ID:OWtsyIMk
・・・早く・・・早く夜になれ・・・
っC
806 :
774RR:2006/04/15(土) 20:00:02 ID:FSV1m27t
10年前
横浜にとびきり速い男がいた
そいつは第3京浜の多摩川コーナーを
6速全開で抜けてったんだ
一緒に走っていたヤツら、口を揃えてこう言ったね
「アイツは、クレイジーライダー
命知らずの大馬鹿野郎だ」ってね…
おとぎばなしは終わりさ…
俺達の物語は、はじまったばかりなんだ…
807 :
774RR:2006/04/15(土) 23:58:34 ID:2dofWfT2
なんか首都高バトルみたいだなw
808 :
774RR:2006/04/16(日) 00:37:09 ID:/5bXxGFG
>>806 FF作ったとこのあれでしょ?ターボやスーチャー10個以上積めたりストーリーの
つじつまえらく合わなかったり。はまったわ〜ww
809 :
774RR:2006/04/16(日) 00:43:25 ID:5CiQsuDa
>>808 あれってポエムシステム搭載じゃなかった?
言葉がかってにつむぎだされるというか
ポエム内蔵というか
810 :
774RR:2006/04/16(日) 00:53:31 ID:Vxg8R+ux
10年前で6速てなにがあったっけ?
811 :
774RR:2006/04/16(日) 01:05:27 ID:NSDCjrOg
このスレ読んで今日、奥多摩行って周遊走ってきた。
で、帰りに多摩ライコの駐車場で立ちゴケ…orz
そのとき横田基地の白人と黒人の米兵に引き起こしを手伝ってもらった。
情けねぇ俺…カッコいいぜ魔棲雄!
812 :
774RR:2006/04/16(日) 01:08:02 ID:yC5Li+qU
>>白人と黒人の米兵
超いいやつじゃん・・。
【SCENE52】
不夜城東京の灯りに照らされ、深夜にも関わらず目視可能な厚く垂れ込めた雲・・・。湿気を含んだぬるく重い梅雨時の
空気・・・。その中を一般車両を縫うように走る5台のバイク・・・。
敵機3台のテールランプがスクリーン越しに迫る。僕と奴らの間に鎮座するNinjaのスピードメーターの針が
200km/h目前であることを視界の片隅で判断する・・・が、もはやそんな『数値』などどうでも良い。今は奴らの前に
出ることにこそ意味があったからだ。
等間隔で迫っては消え行く道路灯・・・。矢のように足元を飛び去る路上のホワイトライン・・・。遥か彼方からゆっくりと
近づいてくるように見えた道路表示板は急激に加速度を増し、そこを通過する頃にはもはや内容の判読すら叶わない
ほどの速度で後方に吹き飛ぶ・・・。そんな闇の超高速領域の中で、脳が認識する景色は無機質に抽象化され、
まるでSF映画でも見ているかのように希薄な現実感・・・。しかし、カウルに潜り込んでいるとヘルメットが空気を切り裂く
音が小さくなる替わりに、股下で不気味に唸るエンジン音だけが良く聞こえ、それは紛れも無く死と隣り合わせの狂気の
世界に自らが身を置いている事を報せる・・・。
前を行く敵は、殿軍が攻略された事を知ると速度を上乗せする・・・。確かに奴らは速い・・・。
その命がまるで惜しくないかのようにコーナーへ飛び込んでゆく・・・。2車線、時には3車線を大きく使い、速度を
殺さぬライン取りでコーナーの先の闇へと吸い込まれてゆく・・・。相対速度では優に100km/hを超えるであろう
一般車両をまるでパイロンのように縫って走る。大きな体と大きなアクションに、大型バイクの巨体はいとも簡単に
操られる・・・。そのライディングは繊細かつ大胆であり、先入観として知っている狼藉者としての彼らの一面を
差し引いても、目を瞠るものがあった・・・。
814 :
774RR:2006/04/16(日) 01:17:24 ID:U2DzyN2C
なんだったっけアレ、なんとかラグーナ?
それでも僕達も負けてはいなかった・・・。コーナーや一般車の処理・・・、あらゆるシチュエーションにおいて決して
彼らに置いて行かれる事はなかった。常に彼らの背中を射程圏内に収めていた・・・。
しかし、厄介だったのは先頭を行くVF1000Rの露払いの如くその後ろを走るCB900FとZ1000Rの二台が
非常に巧みなブロックを仕掛けて来る事であった・・・。
時に2台が連携した巧みなポジション取りで、コーナーにおいては常に僕らのイン側を陣取る彼ら。なかなか前に
出させてはもらえなかった。さすがに軍人・・・。その統率の取れた走りに僕らは封じ込められていた。
それでも僅かな隙を突き、あるコーナーでアナゴ君は果敢に奴らのインに飛び込んで行った。
コーナー出口で露払い2台の前へ出るアナゴ君・・・。しかし、少なからず無理をしてイン側を手に入れた代償として
やや失速気味にコーナーを立ち上がるカタナを、2台の敵機は事も無く抜き返していく・・・。
対して僕はストレートでの勝負を狙う。単純に高速性能だけで言えば、CB900FにもZ1000Rにも負けるはずは
無かった・・・。
しかし、事はそう簡単に進まなかった・・・。Ninjaの身体能力を解き放つには、あまりにも一般車両が多かった
のである。何故こんなにもクルマが多いのか・・・。幾度もコーナー立ち上がりでスロットルを大きく開けるも、3車線
全てに満遍なく分布する一般車両の群れを縫って走るには、せいぜい200km/h強が限界。Ninjaの優位性を
活かして走れる状況に無かったのだ・・・。
想像以上に彼らは速かった。そして道路状況も決して僕らに味方してはいなかった。
決して僕らは彼らにひけを取っているわけでは無かったが、それでも前に出るとなると決定的な何かを欠いていた。
そして都筑ICを過ぎる・・・。もうこんなところまで来てしまったのか、時間が無い・・・。
全長16km強の第三京浜。平均時速200km/hで単純計算すると全行程を走りきるのに5分も掛からない・・・。
僕らは露払い2台に封じ込まれ、時間を掛け過ぎてしまっていた・・・。例え2台をパスしたとしても、さらに速いと
思われるリーダー格のVF1000Rを追い落とすにはそろそろ時間が足りなくなっていた・・・。
816 :
774RR:2006/04/16(日) 01:18:08 ID:U2DzyN2C
あ、失礼。
お待ちしておりました!
そのままのペースでパトカーを含めたクルマの群れを掻い潜り、抜け出す。
当然の如く、バックミラーの中の風景を赤く染め回り出すパトライト。しかし、ヨンフォアの頃に恐怖の対象だったその
真っ赤な回転灯はいとも簡単にバックミラーの中で小さくなり、そして消えてゆく・・・。
パトカーをやり過ごすと、一気にクルマの数が減る。すると膠着状態に動きが出た・・・。
再びイン側を奪おうと試みるアナゴ君にCB900FとZ1000Rが注意を奪われたその一瞬・・・。僕は最もアウト側から、
いち早く立ち上がり後のストレート上がクリアな状態である事を確認する。コーナー立ち上がりからストレートに向け、
僕はスロットルをワイドオープン。
やっと訪れたその瞬間・・・。Ninjaは持てる力を一気に解放する。2台の敵機はゆっくりと手繰り寄せられるように
近づき、並び、そしてNinjaの後方へ・・・。続いて迫るVF1000Rの後姿・・・。捉えた!と思った、その時だ。
Ninjaのスクリーンを叩く音・・・、そして水滴・・・。雨だ!
確かに今は梅雨・・・。しかし、だからと言ってあまりに悪いそのタイミング・・・。天すら僕らに味方しないのか?
そして、雨足は一気に強くなる・・・。見る見るうちに黒く濡れてゆくアスファルト・・・。しかも、東京側は少し前から
降っていたのだろう、既に水溜りまで発生していた・・・。
バトル終結のタイミングを掴めないまま、それでも緩めざるをえないスロットル・・・。抜いたはずの敵機2台が僕の
横を通り抜け、再度VF1000R後方の定位置に着く。
・・・このままバトルを続けるのは危険だ・・・。僕の左斜め後方で、未だやる気を失っていないアナゴ君をハンドサイン
で諌める・・・。そうしているうちに、すぐに目の前に料金所の緑の灯りが近づいてきた・・・。
そして、不完全燃焼のまま僕らは玉川料金所に辿り着いたのだ・・・。
料金所手前の路側帯で停車する敵機3台。そして振り返る3人の軍人・・・。
彼らの後方30m程のところに停車した僕らと、バイクに跨ったままの状態で睨み合いとなった・・・。
ますます強く降りつける雨に打たれながら睨み合う5人・・・。張り詰めた空気が流れる・・・。
CB900Fのライダーがバイクを降りる素振りを見せ、緊張は極限状態になった・・・。
そんな一触即発の空気の中、後方から迫るバイクのヘッドライト・・・。マッハのライダーだろうか・・・。4対2では全く
勝負にならない・・・。袋叩きに合うのがオチだ・・・。アナゴ君はともかく、全くケンカ慣れしていない僕は
内心怯えきっていた・・・。
しかし、そのバイクはマッハでは無かった・・・。睨み合う僕らと奴らの間に滑り込んで停まったのはCB1100R・・・。
鈴木さんだった・・・。彼もまた、奴らに視線を送る・・・。CB900Fのライダーは、バイクを降りるのを止める・・・。
激しく降りつける雨で煙る玉川料金所。睨み合う3人のアメリカ人ライダーと、3人の日本人ライダー・・・。
そんな緊迫した空気を破ったのは、やっと追いついてきた甲高い2サイクルエンジンの排気音と、先刻追い抜いてきた
パトカーのサイレン音・・・。
合流してきたマッハの姿を確認すると、VF100ORの男はハンドサインで仲間に命令を送る。そして彼らは第三京浜
から去って行った・・・。
そして後方から迫る赤色灯・・・。鈴木さんが叫んだ。
「僕らも行くぞ!今日のところはお開きだ!」
・・・あまりにも熱く、そして不完全燃焼のまま僕とNinjaの初夜が終わった・・・。
819 :
774RR:2006/04/16(日) 01:22:38 ID:/5bXxGFG
レーシングラグーン。
作者様応援してます。。。
820 :
774RR:2006/04/16(日) 01:25:35 ID:5CiQsuDa
クッハー!
びびった!
正直びびった
雨の恐怖をそれなりにしってるだけにびびった!
作者さん!臨場感ありすぎ
821 :
774RR:2006/04/16(日) 01:31:48 ID:bU3lfH/e
モニターに引き込まれた。
なんか凄く状況を想像できる。
822 :
774RR:2006/04/16(日) 02:00:05 ID:ps7WHyXk
今晩も最高でした!続き楽しみです。
鈴木さんもかっこイイ!
823 :
774RR:2006/04/16(日) 02:17:27 ID:9ZyUxZXb
(*´д`*)ホゥ… 引き込まれちゃったよ。ドキドキしながら読んじゃった。
824 :
806:2006/04/16(日) 02:31:38 ID:iA9V3AIM
ラグーン知ってる人いてウレシスw
さうさ……マスオ物語……期待せずにはいられないさ……
……俺たちのSTREET……醒めちまったこの街に……
……熱いのは………俺たちのRIDING……
825 :
774RR:2006/04/16(日) 02:37:14 ID:qnrt9p+e
>>824 糞ゲーだって分かってるのにまたやりたくなったじゃねーかw
826 :
774RR:2006/04/16(日) 02:46:29 ID:TEbvzoIX
>>825 俺にとってレーシングラグーンは、史上最高の神ゲーなのだが?
あらゆるシチュエーションにぶっ飛んだカスタム、そしてポエム・・・
続編を作ってくれー!
この際リメイクでもかまわん!!
827 :
774RR:2006/04/16(日) 03:56:07 ID:YrwQjXae
はいすぴーどどらいう゛ぃんぐあーるぴーじー【ハイスピードドライヴィングRPG】
99年にスクウェアから発売された『レーシングラグーン』に冠されたジャンル名。
ゲームの内容については割愛するが、このジャンル名も物議を醸した。
どういうわけだかスクウェアは、このゲームを断固として、
レースではなくRPGとして位置付けたかったらしい。
各ゲーム雑誌にも扱いに困ったのか、
「スクウェアのRPGだからと軽い気持ちで手を出すと泣きを見る」などと、
なんとかして「硬派」「女・子供の出る幕じゃねえ」的な言い回しを用いて、
メーカーの機嫌を損ねずに読者に内容を伝える工夫が垣間見られた。
そんな中、堂々と「これのどこがRPGか?」と書いた
プレイステーションマガジン(現在は廃刊)は、
スクウェアからの取材や新作情報提供の拒否といった圧力を受けた。
ストーリーパートとレースパート(これが一般のRPGでいう戦闘に相当する)で
構成される点がRPGらしいと言えるが、
セーブアイコンにまで「RPG」の文字を入れるあたり、
この異常なまでの執着心は恐ろしさを通り越して、もはや笑える。
☆関連語☆
レーシングラグーン
(ちなみに「レーシングラグーン」の項目は、まとめサイトにあります)
828 :
774RR:2006/04/16(日) 03:59:41 ID:k8ogZZdU
マスオ物語の作者さんサイン下さいAAで。
829 :
774RR:2006/04/16(日) 04:14:47 ID:E+hxod66
ト-v,,,、 」'゙''i、 ,,_ ._,,,,,,,,,。,,。、
゙l, .゙} .,i´ 'ー"~゛,l .,,,v―冖"~゛ ゙ ,i 广'、
入-イ ィ・'''゙~ .._,,v・゚ ト、、 .゙l__ ,r''゙"'゙" ̄ー' .゙| i ,., -ー⌒゙''=-.、
ト―-、 ゚ー7 /. .,,-' l ,r."'''l'_ ___,−、 |´ / '゙‐''ーー フ_.‐'
入__メ/|.[ ̄ _.,,,,,。-\/ r°,,, '.., ̄ ̄ . / .`| i
. / | rー,_ r''''7 」'ト il` .,メ| |"''''''''''''|" | i´ .,i ,,
ト-、_/ | | || l'/ .| ,l゙ :゙l r°/´.| .| ,l゙ :゙l、 i´ レi,| ゙―-‐⌒゙''=
、\ ) | /し'| ゙冖'″ .]x´,,x'″ .゙l、゙゙冖''″ . ] .l_,ノ゛ \ _ノ
'―'″ // :゚'―--―・.テ''~゛ 彡r'―---―^- .`゙゙゙゙゙゙´
へ へ|\ へ √ ̄| へ
( レ⌒) |\ ( |\)| |/~| ノ ,__√ /7 ∠、 \
|\_/ /へ_ \) | | | |∠ | |__ | / ! |
\_./| |/ \ .| |( ̄ _) | ) | | i |
/ / ̄~ヽ ヽ. | | フ ヽ、 ノ √| | ! レノ | !
/ /| | | | | |( ノ| |`、) i ノ | | \_ノ ノ /
| | | | / / | | . し' ノ ノ | | / /
\\ノ | / / | |___∠-". | | ノ /
\_ノ_/ / (____) し' ノ/
∠-''~ ノ/
830 :
774RR:2006/04/16(日) 10:50:45 ID:Ep8rQWQG
>>806 読者に叩かれるの覚悟であえて書かせてもらう。
醒めちまった×
冷めきっちまった○
だと思った・・・。
このセリフ好きだから突っ込まずにはいられなかった。スマソ
ちなみに漏れも昔ドライビングをライディングに置き換えてよんでた(・∀・)人(・∀・)ナカーマ
831 :
774RR:2006/04/16(日) 12:43:19 ID:JjjNcoab
都筑ICって昔は無かったよね
港北ICに脳内補完
832 :
819RR:2006/04/16(日) 13:37:18 ID:yQDrHjGw
俺もうれしい。魔棲雄物語読んでると思い出すねえ。。。俺たちのDRIVING...
そしてこれからは魔棲雄たちのRIDING,,,
833 :
ニャロメ:2006/04/16(日) 16:48:53 ID:uC5X0JvL
いいねぇ・・・いいよぉ・・・・・最高っすよ作家様!!
これからも頑張って下さい!
834 :
774RR:2006/04/16(日) 17:01:23 ID:k8ogZZdU
うわぁ、サインありがとうございました。
フグ田サザエ 川村女子短大中退
フグ田マスオ 早稲田大商→海山商事
フグ田タラオ かもめ第三小学校→海城中→海城高→明治大経営→フリーター
磯野カツオ かもめ第三小学校→区立中→都立中→花沢不動産
磯野ワカメ かもめ第三小学校→区立中→都立高→北里大看護→北里大学病院
磯野波平 尋常小学校→丁稚奉公→リーマン
磯野フネ 日本女子大
波野ノリスケ 東京大法→講談社
波野タイコ 立教大経済
波野イクラ 慶應義塾幼稚舎→慶應義塾普通部→慶應義塾高→慶應義塾大経済→ヒモ
カツオ担任 東京教育大
中島 かもめ第三小学校→区立中→國學院久我山高→法政大→広島→ドジャース→ロッキーズ
橋本 かもめ第三小学校→区立中→都立高→フリーター
西原 かもめ第三小学校→開成中→開成高→東京工業大→富士通
花沢花子 かもめ第三小学校→区立中→都立高→明海大不動産→花沢不動産
カオリちゃん かもめ第三小学校→区立中→都立高→青山学院大法→丸の内OL
早川さん かもめ第三小学校→区立中→都立戸山高→慶應義塾大経済→JETRO職員→衆院議員
堀川君 かもめ第三小学校→区立中→日大鶴ヶ丘高→日本大法→世田谷区役所
スズコちゃん かもめ第三小学校→区立中→都立高→ショップ店員
ミユキちゃん かもめ第三小学校→区立中→都立高→美容専門学校→美容師
リカちゃん かもめ第三小学校→桜蔭中→桜蔭高→ケンブリッジ大→国連職員
伊佐坂難物 早稲田大第一文中退→作家
伊佐坂お軽 日本女子大
伊佐坂甚六 早稲田大理工(三浪)
伊佐坂ウキエ 東京理科大理工→NEC
穴子 専修大法→海山商事
部長 早稲田大政経→海山商事
三河屋店主 東京商科大
サブちゃん 一橋大法→サントリー→三河屋
836 :
829:2006/04/16(日) 18:13:32 ID:E+hxod66
>>834
釣られたのは俺の方か、だが心が痛むんで
一応、念の為、止む無く、取り敢えず、言っとく。
俺 は パ チ モ ン だ 。
スレ汚し失礼。
837 :
806:2006/04/16(日) 18:46:04 ID:gM9i9AxD
838 :
774RR:2006/04/16(日) 19:36:28 ID:yb3EUXmO
俺にとってレーシングラグーンは唯一CDぶち割った超糞ゲーとして記憶している
839 :
774RR:2006/04/16(日) 22:20:15 ID:yC5Li+qU
840 :
774RR:2006/04/17(月) 15:51:47 ID:zOulIPOo
>>835 カツオ君、二回中学逝ってる・・・
で、最後は花沢さんに捕まるのか。w
841 :
774RR:2006/04/17(月) 16:47:00 ID:6PfdbPW+
なんかダセぇポエムが幅きかせてるなぁww
842 :
774RR:2006/04/17(月) 17:38:18 ID:MRAjM3RF
ボウヤはすっこんでな、こちとら昨日今日のネジコン使いじゃねえんだよ。
843 :
774RR:2006/04/17(月) 17:59:48 ID:aNftYNEf
>>840 違うよ。捕まるんじゃなく自分から婿入りするんだよ。
花沢不動産の跡継ぎになって土地転がして一財産築くんだよ。
手始めに中島から、
「中島〜、絶対に倍にして返してやるから!」とか騙して
土地を取り上げちゃうんだよwww
で、中島がにいちゃんとじいちゃんに怒られる・・・と。
844 :
774RR:2006/04/17(月) 18:10:18 ID:95Oqp/fP
845 :
774RR:2006/04/17(月) 18:56:25 ID:Wm8EyRF9
ネジコンなつかし杉ww 発売当時、探し求めて10軒以上ショップを渡り歩いたw
結局、取り寄せてもらったが・・・
凄く(・∀・)イイ!!と思ったが、自分が思うほど他の奴らの評判はイマイチだったなぁ・・・
このスレは最近読み始めたんだが、こんなとこで
レーシングラグーンの名を見るとはwww
サントラ盤出てたんだけど買い逃した思い出があるorz
オープニングテーマがアップテンポのジャズっぽい曲で密かにかっこよかった。
847 :
774RR:2006/04/17(月) 20:53:25 ID:GAa24nRO
このスレ読んでからというもの、サザエさんを
見るたびに「ああ、マスオさんは普段はこんな
冴えないリーマン装ってるけど、一度バイクに跨
れば・・・」ってイメージになってしまった。w
848 :
774RR:2006/04/17(月) 20:59:50 ID:ylt9YoGD
>>847 確かに。
こんなんでもVMAX海苔で、昔はNinjaでブイブイ言わせてたんだなぁと
849 :
774RR:2006/04/17(月) 21:14:40 ID:zhen4c/C
前スレからよんでるが
マスオ→商社マンという立場故の給料を生かしてバイク買い替えまくり。
サザエ→2弁ゼファーをずっと乗ってる。
というイメージが定着した。
【SCENE53】
アメリカ人ライダー達とのバトルから一週間ほどが過ぎた。
僕とアナゴ君は、この夏の計画を立てるためにほぼ毎日のように鮒田食堂で食事を共にし、語り合った。
その計画とは・・・。もちろん夏の北海道ツーリングである。
今年は社会人である鈴木さんも、お盆休み付近から合流予定だ。昨年、あれほど走り回った北海道だが、
それでもあの広大な大地を走り尽くしては居なかった。まだまだ行きたい所がたくさんある。
知床や納沙布岬・・・。未だ到達していない、果てしなきその旅路を夢見て、僕らのプランニングは盛り上がって
いた。
そして、北海道以外にももう一つの計画があった。これは鈴木さんに誘われたものだ。
それは、7月末に行われる、鈴鹿8時間耐久ロードレースの観戦・・・。
鈴木さんが語るワークスチームやヨシムラ、モリワキといった有力プライベーターが繰り広げる、真夏の酷暑にも
劣らないほどの熾烈な戦い・・・。僕もアナゴ君も、未体験のレースの世界に引き込まれた・・・。
7月末の鈴鹿8耐観戦・・・。そして直後に出発する北の大地、僕達の聖地北海道への自由なる旅・・・。
僕らの夏は忙しかった・・・。
夏という季節がもっとも青春の輝きを増す季節であろうことは、多くの人が異論を唱えないと思うが、僕もまた
去年に引き続き、その若いエネルギーを灼熱の太陽の下で燃やそうとしていた・・・。
内向的で鬱に入りがちだった僕・・・。高校時代には自らのアイデンティティに苦悩し、河原で流れる雲を眺め
ながら、その出るはずも無い答えを悶々と自問していたこともあった・・・。
思春期には少なからずそのような時期も必要であろうとは思うが、しかしバイクを知ってからというものそんな風に
心が内に引き篭もる事が無くなった・・・。なぜならその頃の僕にとって、全ての答えはバイクと共にあったからだ・・・。
そんな風に夏休みの計画を練っていった僕ら・・・。しかし、その前にやらねばならない事があった・・・。
その決着をつけなければ、無心で楽しめる夏が僕らにはやってこないように思えた・・・。
8耐よりも北海道よりも最優先するその課題。
そう、奴ら・・・アメリカ人ライダーを僕らの手で撃墜する事・・・。
851 :
774RR:2006/04/17(月) 22:19:59 ID:1QvA1wjx
おいす^^
852 :
774RR:2006/04/17(月) 22:45:12 ID:3CJa1TfI
読んでると、ひとっ走りしたくなってくるなぁ
だけどアルコール入ってるから無理ぽ…
アメ公との決戦wktk
その週末の夜。僕らの姿は第三京浜玉川IC入り口にほど近い、明神坂上の歩道橋下にあった。
闇の中、環八通りから目に付きにくい歩道橋の下に停まった3台の大型バイク。そしてその傍らで通り過ぎる
無数のヘッドライトを見据えながら煙草を吹かす3人の男・・・。
僕とアナゴ君、そして鈴木さんは待っていた・・・。奴らが現れるのを・・・。
鈴木さんとアナゴ君の記憶による統計では、奴らアメリカ人ライダー達が土曜の夜に第三京浜に現れる確率は
5割をゆうに超えていた。おそらく今日、待っていれば彼らは現れるだろう。
アナゴ君は、全開走行で走り慣れているのは保土ヶ谷PAへと向かう下り線であり、そこで決着をつけるべきだと
主張した。僕も鈴木さんも、彼の作戦に異論は無かった。
僕とアナゴ君は、その週は平日にも関わらず2回ほど第三京浜を走り、来たるべく戦いに備えた。
鈴木さんはリアスプロケットを最高速重視のものへと換装した。
準備は万端だった・・・。
自分達の愛する場所を守るため・・・。そして日本人としての意地・・・。僕らは燃えていた・・・。
僕らは奴らの登場を待った。ひたすらに待った・・・。
ほとんど無言のまま闇に佇む3人・・・。時折近づいてくるバイクのエンジン音に色めきたっては、奴らではない
事を確認し、また押し黙った・・・。
今日はもう来ないかも知れない・・・。そう思ったときだ。
環八を流れるたくさんのクルマのエンジン音とタイヤノイズを切り裂くように、数台のバイクのエンジン音が
聞こえてきた。・・・独特のくぐもったV4サウンド、そして空気を張り裂くような2サイクルサウンド・・・。間違い無い!
奴らがやってきた!
僕らはヘルメットを装着し、それぞれの愛車に跨る。その横を、僕らの存在に気がついていないらしき4台の敵機が
通り過ぎ、そして玉川ICへと吸いこまれて行く・・・。
その4台の後姿を確認し、闇の環八の歩道に灯る3つのヘッドライト・・・。僕達は奴らを追って玉川ICへと入っていく。
・・・決着をつけるときが来た・・・。さぁ、鬼退治だ!!
854 :
774RR:2006/04/17(月) 22:46:33 ID:MYo3WG1b
ますおさんキターーーーーー!!!!!!
初リアル被爆。
ヽ(`Д´)ノ 支援じゃー!
856 :
774RR:2006/04/17(月) 22:49:57 ID:ylt9YoGD
超支援!!
857 :
774RR:2006/04/17(月) 22:49:57 ID:XOn2teUM
マスオサンキタ━━(゚∀゚)━━!!
つC
帰ったらZで第三京浜ひとっぱしりしてくっかな。
130マイル以上はビビリミッターがガンガン効いてきますorz
( ^Д^)<wktkwww
859 :
774RR:2006/04/17(月) 22:53:34 ID:S653wBiJ
マスオさん喜多ーーーーーーーーー!!!
サザエさんに内緒でタラちゃんにポケバイ教育!シリーズとか、出ないかな?
カツオ作者さんに期待
860 :
774RR:2006/04/17(月) 23:03:56 ID:cw1pc2iS
贅沢だけど、挿絵も見てみたい
文章でも十分妄想できるけどね
861 :
774RR:2006/04/17(月) 23:05:53 ID:GAa24nRO
確かに挿絵がつくと一層面白くなりそう。
そこまで望むのは贅沢だと百も承知だけど。
スレが続けば、そのうち職人さんが降臨してくれるかもしれないね。
862 :
774RR:2006/04/17(月) 23:14:35 ID:RI+BfxFq
うわー!wktk
863 :
774RR:2006/04/17(月) 23:18:56 ID:51e/hPtE
鬼退治C
864 :
774RR:2006/04/17(月) 23:19:18 ID:S653wBiJ
865 :
774RR:2006/04/17(月) 23:25:25 ID:zhen4c/C
866 :
774RR:2006/04/17(月) 23:28:20 ID:GAa24nRO
あの原作者はこういうパロディすげぇ嫌いだった
はずだからな・・・
TV局で笑って止めてもらえるか、今のスタッフが
生暖かい目で見てくれればいいが。
下手すれば騒ぎになりかねん。
867 :
774RR:2006/04/17(月) 23:33:00 ID:lMkR1ruF
>>864=空気嫁ない奴の典型
せっかくイイ感じで進んできてたのに…
868 :
774RR:2006/04/17(月) 23:36:09 ID:cd7z+/Y2
あ〜あ
869 :
774RR:2006/04/17(月) 23:39:33 ID:ylt9YoGD
あーあ。
JASRACじゃないけど何か来るかもね
870 :
774RR:2006/04/17(月) 23:39:47 ID:5jwHNjKe
とりかえしのつかんことを・・・・・・
871 :
864:2006/04/17(月) 23:42:09 ID:S653wBiJ
そうでしたか
申し訳ないことをしました、悪意はないのですが
本当にすいませんでした
872 :
774RR:2006/04/17(月) 23:43:02 ID:NlXwE4ak
>>864 やっちゃったねえ…
どうすんの?本当にさぁ…
873 :
774RR:2006/04/17(月) 23:44:45 ID:iezvkMLh
>アニメに何か変化があれば面白いが・・・ないな
それがわかってて一体何がしたくて紹介なんかしたのさ・・・
874 :
774RR:2006/04/17(月) 23:45:52 ID:Zv1XUvIt
もしも魔棲雄物語が読めなくなったらどう責任とってくれるんだ
875 :
774RR:2006/04/17(月) 23:48:06 ID:NT/ubTbZ
悪気があってやったなら最悪だが
そうじゃないみたいだし、そう責めなさんな(´・ω・)
876 :
774RR:2006/04/17(月) 23:50:08 ID:eNIXCCIL
悪気があろうがなかろうが最悪だよ・・・・
877 :
864:2006/04/17(月) 23:51:18 ID:S653wBiJ
いくら謝っても解決しないし、責任の取りようもありませんが
みなさんに不快な思いをさせたことを心苦しく、情けなく思います・・・
作者様にも深くお詫びします
本当に申し訳ありませんでした
878 :
774RR:2006/04/17(月) 23:52:30 ID:zhen4c/C
原作者は無くなってるだろうけど、プロダクションがどういう反応示すかだよな。
二次創作って分かってるのにどうしてそうゆうことすんのかな・・。
879 :
774RR:2006/04/17(月) 23:52:57 ID:afcrnYVB
今のうちに まとめサイトを保存したほうがいいな
880 :
774RR:2006/04/17(月) 23:53:58 ID:nKmdd2RM
>>864 ここ数年のバイク板住人で
オマエが最悪だと思った
心からそう思った
881 :
774RR:2006/04/17(月) 23:54:36 ID:5jwHNjKe
何か変化があるとすれば
JAローンのCMか?
米兵やっつけて夜遅く帰って来たら
サザエさんがシルエットで怒り心頭・・・
882 :
774RR:2006/04/17(月) 23:55:47 ID:zypTh4ZM
どこのスレに紹介しようと思ったんだ?
883 :
774RR:2006/04/17(月) 23:56:06 ID:lMkR1ruF
こういうパロディ物の楽しみ方くらい分かんないのかねぇ…
そんな奴が2chやってんのが驚きだ
884 :
774RR:2006/04/17(月) 23:56:11 ID:MSolDQfL
やってしまったことはもう野となれ山となれでない?
プロダクションの反応しだいだね。
885 :
774RR:2006/04/17(月) 23:56:27 ID:ylt9YoGD
なんて紹介したのか気になる
886 :
774RR:2006/04/17(月) 23:56:27 ID:JBFqyzpj
ま、緊張(ビクビク)しながら読み続けましょう。
887 :
774RR:2006/04/17(月) 23:58:50 ID:zhen4c/C
内容纏めておいて、まとめサイトいったん消す→このスレも1000まで加速させて落とす→ほとぼり冷めたら再会が一番良くない?
888 :
774RR:2006/04/17(月) 23:59:59 ID:UUWW3eYF
これはもうだめかもわからんね
889 :
774RR:2006/04/18(火) 00:01:05 ID:MSolDQfL
>>887 そしたら一部だけにわかりそうなスレタイにしといたほうがいいかもしれんね。
へたにわかりやすくしたら変なもんも紛れるかもしれないし。
890 :
774RR:2006/04/18(火) 00:01:16 ID:ylt9YoGD
>>887 とりあえず様子見ようよ。職人さんが消えたら困るし…。
んなことより
>>864よ。どこに何て送ったんだ?
891 :
機動戦士:2006/04/18(火) 00:02:40 ID:5rCfpjaB
このスレみてワクワクして、CB750買った俺が来ましたが…
(´・ω・`)
皆様、いつもお世話になっております(・∀・;)
ま、さほど大した問題では無いとは思いますが・・・相手が相手、天下のサザエさん
ですし、昨今の著作権や意匠権に関する過敏なまでの社会の反応を見るに付け、
少々自重して様子みた方が良いかな?と思っております。
ま、1000も近い事ですし。
893 :
774RR:2006/04/18(火) 00:08:05 ID:AoLFVNtS
送った内容がとっても気になる
894 :
774RR:2006/04/18(火) 00:09:50 ID:wY8svDbP
>>892 二日置きに楽しみに読ませてもらってますw
何かキーワードを決めますか?このスレは1000まで加速させて落として、職人さんの決めた分かりにくいタイトルでスレ立てます?
895 :
774RR:2006/04/18(火) 00:10:04 ID:1zOq3FGn
SS板とかに変えればどうにかならんか?
>>892 作者様、いつも楽しく読ませていただいております。
896 :
864:2006/04/18(火) 00:10:11 ID:gsSyTosa
897 :
774RR:2006/04/18(火) 00:13:18 ID:4U3XYOey
空気嫁よ、カス
898 :
774RR:2006/04/18(火) 00:14:37 ID:MuiyLdeT
>>864あ〜あ余計なことしやがって信じらんない。
>>892作者さま、いつも楽しませていただいてありがとうございます。
899 :
774RR:2006/04/18(火) 00:15:52 ID:x6NA0B9U
900 :
864:2006/04/18(火) 00:17:34 ID:gsSyTosa
>>892 作者様、この度は私の不勉強・不注意な軽率な行動でご迷惑をおかけしたこと、深くお詫びします
何度謝っても虚しいだけですが、申し訳ありませんでした
>>890 動転して内容を書き忘れてました、すいません
「マスオさんの過去のお話です。よくできてるので読んでみてください」
的な内容でした。
901 :
774RR:2006/04/18(火) 00:22:24 ID:SsmGwTCA
>>900 とりあえずお前さんはもうここにレスしないで消えなさい。
どんな弁解したところで住民の感情を逆撫でするだけ。
いたところで何もできないし、誰も意見聞いてくれない。
一応言っておくが、俺のレスへの返答も不要だし、事態を
収束させようとしてTV局相手にこれ以上行動起こそうなん
ていう恥の上塗りだけはしないでくれ。
それと、自分の行動で皆が楽しんでたスレ一つ潰す騒ぎ
を起こしたって事実は絶対忘れないように。
902 :
774RR:2006/04/18(火) 00:22:46 ID:fP8wfC/v
フジ関係者が見てなんとも無ければいいが・・・
903 :
774RR:2006/04/18(火) 00:24:17 ID:sreA5Cjb
>>900 ここまでの馬鹿、久々に見たわ…
よくできていようが原作側が喜ぶ筈ないだろうが
このスレのみで隠れ家的に楽しんでるモンを、
なんでわざわざ、一番公開すべきじゃ無いとこに知らせてんだよ?
糞ったれ…やりきれねえよ…
904 :
774RR:2006/04/18(火) 00:29:05 ID:P6HIpfn6
905 :
774RR:2006/04/18(火) 00:29:26 ID:SsmGwTCA
で、これからどうするよ?
俺的にはとっととこのスレ落として、住民のみがわかるようなスレタイ
付けて当面はそこを避難所として様子を見る方法を提案するが。
当然しばらくの間は職人の方々には投稿を控えて頂いて。
後は業物氏にも連絡する必要あるかもしれんね。
あそこのまとめは好意でやってくれたんだと思うけど、業物氏のサイト
はバイク板のまとめサイトでもあるだろうから、とっとと手を打たねば
業物氏はもちろん、他のスレの住人にも迷惑がかかることになる。
906 :
774RR:2006/04/18(火) 00:31:32 ID:Z4KMg9NG
同人業界ではよくあること
もちつけ 商業目的でないんだから大丈夫 もちつけ
907 :
774RR:2006/04/18(火) 00:32:27 ID:fP8wfC/v
ここのスレタイ結構気に入ってたんだけどな!
908 :
774RR:2006/04/18(火) 00:32:33 ID:R1N+QRAV
型月みたいに寛大ならいいんだが・・・
909 :
774RR:2006/04/18(火) 00:32:36 ID:wY8svDbP
>>905 概ね同意。とりあえずワード決め→まとめサイトの管理人の方に連絡→ksk→様子見ということで。
910 :
774RR:2006/04/18(火) 00:33:24 ID:zd7fvEe8
おまいら、そんなに熱くなるなよ
所詮2ちゃんねるなんだから
ドンマイ
>>864 (責めらまくってちょっと可哀想なんで)
911 :
774RR:2006/04/18(火) 00:35:41 ID:DBoo9x7K
900超えてるからどちらにしろ次スレは必要だろう、と思ったが規制で立てられなかった
誰か立ててくれないか
キーワードは「84年の第三京浜」なんてどう?
912 :
774RR:2006/04/18(火) 00:36:32 ID:siUkry66
商業目的じゃないから。
大丈夫だって。
注意されてから考えろって。
913 :
774RR:2006/04/18(火) 00:37:49 ID:wY8svDbP
注意されたら手遅れだろ。注意=警告=次は無い。
914 :
774RR:2006/04/18(火) 00:39:53 ID:gbTEMEKu
名前を変えるって裏技がある
915 :
774RR:2006/04/18(火) 00:41:47 ID:x6NA0B9U
目代3@クイバなうそい合似にんゃちブサの屋河三
なんてどうwww
916 :
774RR:2006/04/18(火) 00:43:29 ID:7Ls0KVjC
917 :
774RR:2006/04/18(火) 00:43:55 ID:wY8svDbP
>>915 お前天才じゃね?明治の頃を思い出したよ。
918 :
774RR:2006/04/18(火) 00:44:15 ID:zd7fvEe8
だよな、商業目的じゃないし、不特定多数の人に見られて原作のイメージを
著しく侵害した、ってわけでもないだろ。
(公式サイトにそれらしいメッセージは見当たらなかったし。)
サザエさんのエロ同人誌の方が問題だろ。かなりの確立であっちの方が害悪
だ。ほんとにキモいんだからな。
919 :
774RR:2006/04/18(火) 00:45:23 ID:AoLFVNtS
じゃあ明治タイトルでケテーイでw
920 :
774RR:2006/04/18(火) 00:45:45 ID:MuiyLdeT
あ〜あ
921 :
774RR:2006/04/18(火) 00:45:59 ID:wY8svDbP
ksk
●財団法人長谷川町子美術館・フジテレビならびに『サザエさん』の著作権に関わる方々へ
いつも作品を楽しく拝見させていただいております。市居のサザエさんファンで御座います。
当方、本ネット掲示板に『サザエさん』登場キャラクターにヒントを得た二次創作を不定期に掲載させて
頂いております。
世界中に広がるインターネットサイトにとっては、極々一部の片隅でほんの幾人かの目に留まる程度の作品
では御座いますが、『無許可』の誹りは免れないものである事は重々承知しております。
弁解をさせて頂けば、もともとほとんど何の広報的活動も無く、自然発生的に集まってきた感性を同じくする
読者達によって支えられてきた作品群であり、また一部のコミケやアニメイベントのように二次創作物によって
営利を得るような活動は何一つ行っておらず、趣味レベルの内々で回覧するメールを便宜上ネット掲示板を
利用して公開しているような類のものであろうかと思っております。
このような私の拙い作品で、長年にわたり日本全国に数多のファンを持つ『サザエさん』世界のイメージを
失墜させるような事など決してあり得ないとは思いますが、何卒これまでの公開された二次創作物及び
これからのそれらに対し御寛大なる黙認をいただければ幸いかと存じます。
以上、何卒よろしくお願い申し上げます。
もしも関係者の方々の目に入ってしまった時のためのメッセージでしたm(_ _)m
924 :
774RR:2006/04/18(火) 00:49:57 ID:lyIXTEjx
>>923 オレからもよろしくお願い申し上げます。
925 :
774RR:2006/04/18(火) 00:50:16 ID:x6NA0B9U
926 :
774RR:2006/04/18(火) 00:50:21 ID:BP3pBBM7
大丈夫だと思いますよ
これでアウトだったら金儲けの為に著作権無視のエロマンガ書いてる同人屋なんて瞬殺だと思うし
後、俺の知ってる範囲ではサザエさんの謎本も無許可のはずだし
過去、著作権もめたのは絵にした場合だけだったハズです
927 :
774RR:2006/04/18(火) 00:53:00 ID:R1N+QRAV
あれ?じゃあ刀とアナゴクチビルの絵は駄目か。
928 :
774RR:2006/04/18(火) 00:53:51 ID:AoLFVNtS
929 :
774RR:2006/04/18(火) 00:54:36 ID:wY8svDbP
ksk
930 :
774RR:2006/04/18(火) 00:55:58 ID:62DWCcHh
大丈夫だろ!
俺なんてこのスレッドがあったからこそ、
バイクを10年振りに乗り始めたし、
次に車を買うときはJAバンクにお世話になろうと思ってるし、
DVDレコーダーは東芝製品にしようと決心したんだぜ!
>>923 作者さん、乙!
931 :
774RR:2006/04/18(火) 00:57:15 ID:wY8svDbP
>>930 wwwwwwwwww
お前大好きwww
932 :
774RR:2006/04/18(火) 00:57:51 ID:62DWCcHh
いかん、フジテレビを見入っていたら、ageてしまった!
933 :
774RR:2006/04/18(火) 00:58:32 ID:QLiM6BTu
内容的にサザエさんとは全く別物で
たまたま登場人物の内の2人の名前(フルネームではない)が
サザエさんの登場人物と同じだっただけならなんの問題もないのでは?
よく考えたら2人の名前以外、設定から何から類似する点は1コもなくねぇ?
全部文章で絵なんて1つも出てきてないんだから心配する事ないと思うんだが?
934 :
774RR:2006/04/18(火) 00:59:17 ID:wY8svDbP
age進行の方がいいかと。カキコミも増えるっしょ。
935 :
774RR:2006/04/18(火) 01:01:23 ID:x6NA0B9U
いま気づいたんだけど
サザエさんがダメならバイクの名前も出しちゃダメじゃね?って事にもなりゆるから大丈夫だろうw
936 :
774RR:2006/04/18(火) 01:01:31 ID:5w5NRTka
これ位大丈夫でしょ
昔、しりあがり寿が書いた同人誌にくらべりゃ可愛いもんですよ。
937 :
774RR:2006/04/18(火) 01:05:07 ID:x6NA0B9U
ninjaのksk!
938 :
774RR:2006/04/18(火) 01:08:04 ID:wY8svDbP
ksk
939 :
774RR:2006/04/18(火) 01:10:08 ID:wY8svDbP
ksk
940 :
774RR:2006/04/18(火) 01:11:36 ID:O8l6exYz
>>922 作者さんは畏まった文章も上手いんですね
やっぱ凄いわ
941 :
774RR:2006/04/18(火) 01:15:59 ID:zx+O178i
寝る前に毎日楽しみにしてるこのスレ見にきたら
何この流れ ほんと勘弁してほしす
942 :
774RR:2006/04/18(火) 01:16:33 ID:WM2eERIJ
大丈夫だろ
どうせフジで「なんだこのバカは?」ってスルーされてるって
943 :
774RR:2006/04/18(火) 01:18:34 ID:f5K3/Z7/
944 :
774RR:2006/04/18(火) 01:23:37 ID:wY8svDbP
>>943がくいついた━━(゚∀゚)━━!!!
gonのイメージ検索とかでひっかからない?
945 :
774RR:2006/04/18(火) 01:39:24 ID:7RQ9slHE
あ〜あ…最悪の展開。
( ^Д^)<さて 明日JAで鶏の餌を買うつもりなんだが
( ^Д^)<領収書は「磯野魔棲雄」でいいかなw
947 :
774RR:2006/04/18(火) 01:43:44 ID:R0caOTBY
つうか
皆、ビビりすぎでしょw
( ^Д^)<祭りに乗るのがVIPクオリ・・・
( ^Д^)<すまんバイク板だっけココwww
949 :
774RR:2006/04/18(火) 01:54:09 ID:WM2eERIJ
確かに。明らかに過剰反応だろ
叩く気持ちはわかるが皆そろってスレの流れを変え杉
950 :
774RR:2006/04/18(火) 02:05:13 ID:f5K3/Z7/
951 :
774RR:
まったくkskしてませんが