866 :
843:2005/10/29(土) 21:59:44 ID:e7tFXJmb
>「ルイベ」が無いか分かっていなかった
正しくは 「ルイベ」が何か分かっていなかった でした。
スマンです。
867 :
銀薔薇:2005/10/29(土) 22:35:58 ID:nm3tLgTm
XLX250の人走りすぎ(w
868 :
774RR:2005/10/29(土) 23:26:16 ID:y30/T4Yx
禿げどう
漏れだと1日でこなせる距離とは思えんw
869 :
774RR:2005/10/30(日) 01:58:22 ID:Hs9uOq8j
>>857 それをいうなら…人は人生の三分の二は眠っている、っと言ってみるテスト
870 :
774RR:2005/10/30(日) 07:56:02 ID:IC2SWGx/
>>869 ちょwwwwwww寝過ぎwwwwwww
871 :
774RR:2005/10/30(日) 16:18:22 ID:Hs9uOq8j
>>870 ついでに関係ない話だが、人は人生の三分の1近くを枕に頭を預けている。枕の語源は魂の蔵…
872 :
774RR:2005/10/30(日) 22:13:53 ID:WZtDpPcI
80年生きてたら、40年以上は寝てるんだよな。
843マダー?
873 :
843:2005/10/30(日) 22:50:29 ID:hlPm1xYg
開陽台からは釧路方面へ向かったはずだが、すでに疲れ切っていたので記憶があやふやだ。
釧路を走る頃はすっかり暗くなりライトを点けての走行だったが、いかんせんオフ車のライトなんてものはオマケの様なものだ。
おまけに疲れ切っていたので時々意識が飛んでしまう事もあった。
もう限界だ。
しかし俺はXLX250のテールランプを追い続けた。
どれくらい時間がたったのだろう。
いつのまにか大きな町に入っているのに気がついた。
どうやら今は帯広市街にいるらしい。
途中で食堂に入り食事をしたが、やはり疲れていたのか何を食べたのかさえ覚えていない。
食事が終わると、ようやく今日の宿泊先を探すことになった。
ほっと安堵のため息をついたはずだ。
当時はラーダーハウスなんてものは無く、無料の簡易宿泊所が道内の数カ所にあるくらいだった。
とりあえず「カニの家」に行ってみようという話になり、そこへ向かった。
だがカニの家にいってみると、そこは既に満員でとても入り込める状況ではなかった。
XLX250のひとは「帯広駅に行こう」と言い、帯広駅へとバイクを走らせた。
時間はすでに午後9時を過ぎていた。
帯広駅に着くと、そこにはバックパッカーやライダー、チャリダーが大勢居た。
XLX250の人に「何処で寝るんですか?」と聞くと、
「駅の構内は10時過ぎると閉められるから、ここで寝よう」と軒先の下を指さした。
たしかに、そこには数十名の先客がダンボール箱を敷いて、そこで寝たりくつろいだりしていた。
近くに積んであったダンボール箱を適当に見繕って敷き、その上で仰向けになる。
午後10時を過ぎると、駅の照明が少しづつ消えていった。
やがて疲れがどっと押し寄せ、固くて寝苦しいダンボールの上で泥のように眠った。
後で距離計を見たら、今日の走行距離は800q以上だった。
観光地を周りながら1日で800qを走ったのは、後にも先にもこの時だけです。
明日は仕事が忙しいので、続きは明日の夜以降となります。
874 :
843:2005/10/30(日) 22:57:37 ID:hlPm1xYg
875 :
774RR:2005/10/30(日) 23:04:16 ID:2b52o3tp
>874
XT250Tの青白ですね。おれは赤白に乗ってたよ〜当時( ^∀^)
876 :
774RR:2005/10/31(月) 00:59:00 ID:2jJmYioD
ツーレポになっているような
877 :
774RR:2005/10/31(月) 01:02:11 ID:Qk8fcS/T
いいじゃねえか
面白いし
878 :
銀薔薇:2005/10/31(月) 01:57:50 ID:19aRvJRX
きっとこれから盛り上がるんだよ
ワクテカして待て
879 :
843:2005/10/31(月) 06:43:24 ID:8cjA/ozI
話が長くてすんません。
簡単にまとめればXLX250の人の行動が忘れ得ぬ人たちってことなんですが。
880 :
774RR:2005/10/31(月) 07:57:53 ID:Bs7gHBoZ
881 :
774RR:2005/10/31(月) 09:16:46 ID:GC2K22Po
882 :
774RR:2005/10/31(月) 10:15:20 ID:iShmEg35
>>879 おもすろいよ。
Z400GPのひとがあまり登場してこないんだけど、3台で一緒に走ったってことだよね。
800km走るって、この人もけっこうの強者だと思うんだけど、存在感薄すぎW
883 :
774RR:2005/10/31(月) 10:36:45 ID:HLWfI31M
>>一緒に旅に出ている様な気が
ケツの痛さが蘇って来るようだW
884 :
774RR:2005/10/31(月) 11:47:15 ID:mszfCPr2
座布団の下にスプリングを入れ、トランポリン状態にすれば痛くないよ。
885 :
774RR:2005/10/31(月) 12:06:15 ID:01+XV5G0
>>843 一日で800kは凄いな。
600k走った時は肉体、精神ともにキタ…。
続き気になる。
886 :
843:2005/10/31(月) 21:22:45 ID:8cjA/ozI
さてここで少し話は遡り、Z400GPの人の話に戻ります。
彼は身長が高く、色黒で精悍な感じの人でした。
日高のキャンプ場で出会ったから一緒に行動していたので、彼もそれなりに走れる人です。
彼のZ400GPには荷物の他にジェッペルが何故か付いていました。
それとなく聞くと「もしかしたら誰か乗せるかもしれない」と云うことでしたので、あわよくば女の子でも引っかけるつもりだったのかもしれません。
その他の特徴としては黒いサングラス(後で知ったけど度付きのサングラスでした)をしていたことでしょうか。
当然の事ながらナイトランの時に、彼は「全然前が見えない」と嘆いていましたよ。
Z400GPの人は北海道に来る前にタイヤ交換をするはずだったのですが、バイク屋で交換をお願いしたら在庫がなくてそのまま北海道に上陸したとのことでした。
このことが後で彼をトラブルに巻き込む訳ですが、話はまた後で。
887 :
774RR:2005/10/31(月) 21:55:45 ID:WGSoEL4l
888 :
774RR:2005/10/31(月) 21:56:36 ID:TONNdWu0
889 :
774RR:2005/10/31(月) 23:11:20 ID:tYlSejK3
890 :
843:2005/10/31(月) 23:13:15 ID:8cjA/ozI
相変わらず北海道の朝は早い。
ダンボールを敷いたとはいえ、固いコンクリートの上では辛い夜だった。
一晩寝ても疲れは完全に取れていない。
が、容赦なくXLX250の人は朝から張りきり元気のようだ。
昨日は荷物をバイクに付けたままなので出発準備は早い。
午前6時を過ぎた頃には帯広駅を出発していた。
帯広からは襟裳岬を目指して長い道のりを走った(ような気がする)
途中、黄金道路を走ったはずだが全然覚えていない。
朝から疲れているのだろうか。
襟裳岬に着いて、とりあえず景色を見た後は土産物屋を見物してそうそうに出発した。
襟裳岬から少し走った所の道路が陸の上を走っていて、牧草地の向こうに海が見えたのが良かった。
いくつかの町を過ぎると辺りは牧場地帯になっていた。
町の名前は忘れたが国道のすぐ側に馬が沢山居た。
馬の写真を撮ろうとして馬を呼んでみたが、まったく無視されてしまった orz
今日も朝からずいぶんと走っているなぁ と考えていたら休憩時にZ400GPの人が困った顔をして言った「タイヤが減って滑るんだけど」
たいかに彼のバイクのリヤタイヤは丸ボウズでセンター部分の溝はすでに無い。
こんな場所で都合良くタイヤを在庫しているバイク屋なんてあるはずが無い。
しかたがないので若干ペースを落として先へと走ることになった。
891 :
843:2005/10/31(月) 23:15:08 ID:8cjA/ozI
やがて俺達3人組は苫小牧、室蘭を通り越し、いつしか国道5号線を走っていた。
しかし遂にZ400GPの人がギブアップ! バイクが真っ直ぐ走らないと言うのだ。
彼のバイクのリヤタイヤは既にゴムの部分が無くなっていた。
タイヤの真ん中はカーカスが出ている。
どうなる、Z400GPの人!!
何件か自転車屋 兼 バイク屋を訪ね、タイヤがあるかと聞いてみたが徒労にに終わった。
しかたがないので、タイヤの周りに車のチューブを巻いてもらうことにした。
料金は2千円だったがZ400GPの人は「高い」とバイク屋から離れてから文句を言っていた。
その後はペースを落として函館に向かっていたが、途中で夏祭りをしてるのを見つけて、どうしても寄ることにした。
Z400GPの人は「スピードが出せないので先に行く」と言い、フェリーターミナルへと先を急いだ。
祭りではイカ焼きを食べ、しばし休憩できたがXLX250の人に出発を促され早々に出発した。
やがて函館の町に入り、青函連絡船ではなく東日本フェリー乗り場に着いた。
急いで渡航の手続きをするが、2日程予約で埋まっているとのことだった。
キャンセル待ちの手続きをし、とりあえずやることも無いので椅子に座って休んでいるとZ400GPの人がやってきた。
彼もキャンセル待ちをしてずっと待っていたらしい。
やがてZ400GPの人のキャンセル待ち番号が呼ばれ、彼は先に船上の人となって青森へ向かった。
俺はトイレに入り用を済ませ、手を洗おうとして鏡を見た。
そこには疲れ切って髭が伸び、髪の毛がペシャンコの俺が映っていた。
手洗い場には先人がが使ったT字カミソリがあったのでそれで髭を剃り、手洗い石鹸で髪を洗った。
幾分さっぱりして落ち着いたのでふと考えてみた。
北海道に上陸して、まだ3日目だ。
892 :
774RR:2005/10/31(月) 23:28:29 ID:Qk8fcS/T
>>887 わざわざくだらない事を書き込むなよ。
人気者に嫉妬するお前は激しくカッコ悪い。
893 :
774RR:2005/10/31(月) 23:37:21 ID:rzxbNyM3
894 :
774RR:2005/10/31(月) 23:39:56 ID:HOt5iVVj
文面から察するとか、スルーするとかできないんでしょ
895 :
843:2005/10/31(月) 23:42:45 ID:4Js+A/+B
なんだか良く判らないまま北海道を後にしようとしている自分に気が付き、少し後悔をした。
フェリーターミナルの椅子に座り、うとうととしているとキャンセル待ちの番号が呼ばれた。
急いでフェリーに乗るようアナウンスで指示された。
バイクが10台、車が2台くらい乗れただろうか。
係員が手際よくバイクをベルトで固定し、満員の2等船室に無理矢理潜り込む。
隣の人と体がくっつくがお互いに文句は言えない状況だった。
そして短い航海だったが、その間は深い眠りにつくことができた。
青森港にフェリーが着いたのは夜明け前だった。
相も変わらずXLX250の人は元気が良い。
青森港には先に渡ったZ400GPの人が待っていたが、この先はペースが合わないとのことで単独行動で帰るとの事だった。
彼が住んでいるのは俺の住んでいる所から意外に近く、また合う約束をしながらここで別れた。
XLX250の人は青森から八甲田山を抜け、十和田湖へと向かった。
十和田湖では乙女像を見て、切りタンポを食すがあまり旨くなかった。
XLX250の人は、このあと八幡平を抜け田沢湖へ行くと言っていたので、俺はここでようやく彼と別れる決心をした。
「これから秋田へ抜けて海沿いを走って帰ります」
俺は十和田湖から樹海ラインを走り、いつしか日本海沿いの道に出ていた。
そこから一人で単調ながら走り続け、暗くなる頃には地元に近づいていたのだった。
途中で無性に彼女と話をしたくなり電話を掛けた。
彼女の家に近い喫茶店で待ち合わせをし、そこで北海道の土産話をして本物の土産を手渡した。
長いようで短かった初めての北海道ツーリング。
毎年夏が来ると京都から来ていたXLX250の人を思い出します。
生涯忘れられない「旅先で出会った忘れえぬ人」でした。
俺はあれから3年後に結婚して、今では毎年家族で北海道に行ってますよ。
貴方は今でも夏の北海道を走っているのですか?
おしまい
896 :
774RR:2005/11/01(火) 00:09:08 ID:EbgSa2QX
乙でした
大変面白く読ませてもらいました
897 :
774RR:2005/11/01(火) 00:14:45 ID:FblE2Ng1
人生を感じるね。
趣き深い。
898 :
774RR:2005/11/01(火) 00:20:55 ID:tY6Rg5st
乙です(*´∀`)ノ
毎日カキコ楽しみにしてますた!
激しく北海道に行きたくなってきた・・orz
899 :
774RR:2005/11/01(火) 00:37:31 ID:lZZbx+QK
>>895 乙〜。軽く感動した。
Z400GPの人とはその後会ったの?
900 :
774RR:2005/11/01(火) 00:41:46 ID:Y18peq2u
おれは
>>887に思わず笑ってしまったが。
たぶん笑いながら書いてるはず。
901 :
774RR:2005/11/01(火) 04:29:40 ID:ZSsUGde4
ええ話や。漏れも来年は北海道に行くぞ。
902 :
843:2005/11/01(火) 06:43:14 ID:EHa++uvV
みなさん、長い間お待たせして申し訳ありませんでした。
この話はいつかこのスレに書こうと、暖めていた話なんです。
ようやく書き終えることが出来てほっとしています。
Z400GPの人とは2ヶ月後くらいに、とあるバイク屋で再開しました。
彼も幾多の出会いと別れの後、結婚して今では3児の父親です。
まあ、相変わらず度付きの黒いサングラスをしていますが。
それではROM専に戻ります。
903 :
774RR:2005/11/01(火) 11:26:48 ID:LfDyRM20
いい話だ感動した。
904 :
774RR:2005/11/01(火) 13:39:38 ID:CFHmDgm0
ちなみに、何年前の話?
バイクを甲板に積むなんて今では考えられないなー。
905 :
774RR:2005/11/01(火) 16:09:31 ID:Xmtrrc/j
う〜ん、XLRの人の現在が、非常に気になる…
906 :
774RR:2005/11/01(火) 16:28:25 ID:BTFQw8VW
「XLRの人」ってのが誰を指しているのか、非常に気になる…
907 :
774RR:2005/11/01(火) 18:16:04 ID:EHa++uvV
>>904 古い話で恐縮ですが、22年前の話です。
甲板にバイクを積んだのは事実なんですが、車輌倉庫の進行方向に扉があり、
そこを開けるとウインチやら色々と機械がある甲板に出られたのです。
>>905-906 XLRの人ではなくて、XLX250の人です。
当時、京都市内でバイク屋をやっていると言っていました。
XLX250にはモトクロスタイヤを履いていましたよ。
908 :
774RR:2005/11/01(火) 18:27:28 ID:L4+f5Svp
>>907 写真かなんかを見ながら書いたんですか?
909 :
774RR:2005/11/01(火) 18:40:29 ID:EHa++uvV
>>908 写真は1枚もありません。
すべて記憶を便りに書きました。
当時の俺は「景色は記憶の中に残っていれば良い」と思っていましたから。
北海道ツーリングの写真は、その5年後からしか残ってないです。
そのツーリングでも「旅先で出会った忘れ得ぬ人達」と出会いがありましたけど。
910 :
774RR:2005/11/01(火) 18:43:23 ID:EbgSa2QX
IDがなんとなくイーハトーブですね
>そのツーリングでも「旅先で出会った忘れ得ぬ人達」と出会いがありましたけど。
もうガンガン書き込んで頂けたら幸いです
911 :
774RR:2005/11/01(火) 20:54:49 ID:lZZbx+QK
> この話はいつかこのスレに書こうと、暖めていた話なんです。
感動した*・゜゚・*:.。..。.:*・゜゚・(ノД`)ノ・゚・*:.。..。.:*・゜゚・*
続きもキボン!また暇なときでもいいですから
912 :
774RR:2005/11/01(火) 21:15:43 ID:Xmtrrc/j
>>906 気になるのかぃ?そうだな、彼のことを語ると、長い話になるな…なんせ、二十二年も前の話だからな…
そうだな、まぁ、要するに、だ、簡単に言うとだな、書き間違いでした。ごめんなさい。
913 :
774RR:2005/11/01(火) 22:02:14 ID:Kev/3vf5
ワラタ
914 :
843:2005/11/01(火) 22:23:12 ID:EHa++uvV
では5年後の話を続けます。
この話は1988年の夏に行った北海道ツーリングでの「旅先で出会った忘れ得ぬ人達」の話です。
今回のツーリングは2度目の北海道ツーリングだった。
最初のツーリングと違うのは一人で行くツーリングではなく、人生のパートナーである嫁と一緒にツーリングに行ったことだろう。
結婚したのは2年前の天皇誕生日(当時)であったが、当時勤めていた会社の社長による意地悪な策略で新婚旅行には行けなかったのだ。
その後、社長と喧嘩して会社を辞めた俺は再就職して新しい会社から暖かく迎えてもらった。
そして入社した年に長期の夏休みを貰えることになった。
これは北海道ツーリングに行かねばイカン!
話が決まればとりあえず段取りだ。
フェリーの予約も取れ後は宿の手配だったが、ここで会社の仕事先での宿泊先が役にたったのだ。
いくつかの宿をピックアップし宿泊の手配をする。
後は出発当日を待つだけだ。
そして北海道ツーリング出発当日の朝がやってきた。
↓出発当日の写真です。
ttp://2st.dip.jp/touring/src/1130851208091.jpg
915 :
774RR:
22年前か・・・折れが初めて渡ったのが18年前だった。
多分、彼らが乗ったのは青函連絡船だろう。
折れも最後の年に乗った記憶がある。たしかに甲板の
上に乗せてたよ。テントもなく土産物屋の軒下で寝たり
無人駅で寝たり。今ではいい思い出だ。
そんな折れは、今でもなんとか毎年仕事休んで渡ってるよ。