【WGP】MotoGP総合 45周目【2005】

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217スペイソ ◆v27E0lzUfQ
    _, ,_  パーン
 ( ・д・)<カワってなんだ! メットは被ってるぞ!
   ⊂彡☆))Д´)>>214

5/24発売スペイン雑誌”SOLO MOTO”
ニッキー・ヘインデン インタヴュ

インタビューの待ち合わせはHRCのホスピタリティ。あいにくの雨と
彼のモーターホームの遠さは延期を申し入れるのに十分な理由だった。
それでもヘイデンは片手に大きな傘をさし、小さなスクーターでやっ
てきた。キャンセルされるかと思ったという我々の問いに対し、アメ
リカ人は小さく肩をすくめ、人差し指を2、3回振って見せた。実際、
ニッキー・ヘイデンは時間を守り、敬意を忘れないライダーの一人だ。

−雨天でのレースを世界選手権に参戦するまで経験したことがない 
 あなたにとって(原注:アメリカでのレースは雨天中止)、今年は特訓 
 コースみたいなものですね
「そうだね。アメリカのサーキットはドライですら安全とはいえないんだ。
だからウェットのレースはありえない。多くのサーキットはドラッグレー
スのコースを利用した区間があって、そこは信じられないくらい滑りやすい。
確かに自分はウェットレースの経験が浅いよ。でも何の言い訳にもならない。
自分でコントロールできるものではないから上手くなるよりほかないね」

−今期ここまでを振り返ってどうですか?
「正直に言えばかなりがっかりしている。このチームとこのマシンで
8位や9位を走っているわけにはいかないんだ。ただ自分の感覚は成績
以上に良いんだよ。ヘレスでは速かったし。上海もいいレースができる
とは思えてたんだけどね...落ち込み過ぎることなくハードに働き
続ければ、結果は必ずついて来ると思っている」

(ツヅク)
218スペイソ ◆v27E0lzUfQ :2005/05/28(土) 06:37:42 ID:lCNrhkOh
−問題は何なのでしょう?セッティング?フィーリング?
「両方が少しずつだね。ヘレスでの転倒には自分に本当に腹が立った。
最近ようやく忘れられたのだけれど。自分自身のためにいいレースが
したいと思っている。自分の力を出し切れなかった時のフラストレー
ションほどネガティブなものはない。そんな感覚に捕われた中国からの
18時間の帰路は終わらない旅に思えた」

−このような状況下ではあなた自身の進退が試されていると思うの
 ですが...
「そう思うよ...僕は自分自身と能力を信じている。物事がきっち
り収まるべきところにあるなら自分が何ができるかわかっているんだ。
ここは楽なところじゃないしそれは十分判っている。ただここまでは
上手くいってるとはいえない。良いリザルトで状況を変えて歯車をまわ
してやらなきゃならないんだ」

−予選でのあなたのラップは非常に速く、信じられないペースで回ること
 ができますね。あなたにはスピードが備わっているということですが、
 それをレースラップにいかに繋げるかが...
「それが次のステップだね。ポイントを得るのも皆が評価するのもあの
24ラップなのだから。タイヤの消耗に伴ってペースが維持できなくなるんだ。
バレンティーノを特別な存在にしているのも、契約金にゼロが一つ多いのも
本当に必要なときに速いラップを刻めるからなんだ。自分はこの課題に真剣に
取り組んでいる。プレシーズンに誰よりもセッションをこなしたのは自分なんだ」

(ツヅク)
219スペイソ ◆v27E0lzUfQ :2005/05/28(土) 06:40:44 ID:lCNrhkOh
−メランドリがあなたの前を走っていることについては?
「こういったらウソになるだろうな...イヤ、悪い意味ではなく
てね。マルコには敬意を抱いているんだから。シーズン前にいかに
彼が走りこんでいたかを見ているんだ。午後6時に皆着替え終わって
いるときに彼と自分はまだ走っていた。ハードなトレーニングが今の
彼をつくったことには疑いの余地がない。

それでも若いライダーがホンダに乗っていい成績を収めているってことは
自分にとって楽なものじゃない。前を走られるのはロッシであろうとセテ
であろうとイヤなものだけどね」

−世界選手権に参戦したとき、あなたはいわゆるロッシ症候群に侵
 されていない唯一のライダーに見えました。3年経った今はどうで
 すか?
「そのウィルスにはやられていないと思うよ。自分の長所とバイクの
上で何ができるかを信じているからね。ここにはコンペティティブな
レーサーが山ほどいるけれど、自分はダートトラッカーとして育ったんだ。
ベテランが腕を鳴らすあの世界で彼らを倒さなければならなかったんだよ。
あのときも数年間はほとんど何もできなかったね」

−ホンダのトップライダーになることで十分と思うようには...
「そんなふうには考えないな。ホンダのトップライダーとか、ミシュ
ランのベストレーサーとかはどうでもいいんだ。形容詞なしのナンバー
ワンしか欲しくない」

(ツヅク)
220スペイソ ◆v27E0lzUfQ :2005/05/28(土) 06:44:03 ID:lCNrhkOh
−ここ3年間にヨーロッパで学んだことは?
「自分自身を信じる、ということだね。21歳でアメリカからレプソル
チームに加わって、というのは簡単ではない。一年目は辛かった。
日本人のチームで、これまでと全く違うやり方に慣れなければならな
かったのだから。あとコースの内外を問わずリラックスなんかしていら
れないといいことも学んだ。結果が出ないまま月曜の朝に目が覚めて、
フラストレーションがたまっていても、水曜か木曜には自分をまた
信じて走れるようになった」

−そんなプロセスが若者を大人にするのでは?
「そうかもしれない。成長したと思っているよ。以前はちょっと違う
やり方でやってたね。ここでは前戦に何をしたかで全てが決まる。
ミスラップをやらかして予選でしくじれば、そのまま世界地図から
消されて家に帰らされても仕方のない世界だ。自身で勝ち取ったものに
だけに相応の価値がもらえるんだ」

−他のライダーとの関係は?またこちらでの生活はどうですか?
「今は普通だね。蚊帳の外って感じはなくなった。どうなってんだ?
って思うようなこともなくなったし。生活はというと、3年も経てば
かなりコントロールできてるだろうな、って思っていたのだけれど
パリからルマンへのドライブでまた迷っちゃったんだよ。全体としては
気に入ってるよ。あんな連中と走れるレースを楽しんでいる。そして一人
残らず負かしてやりたいんだ」

−このレベルでは楽しむというよりレースが仕事、という感じでは?
「バイクを操ることはまだまだ楽しいよ。向こう数週間もレースが
ないのがツライ。明日でもいいぐらいだ。ハードなレースになるだ
ろうけれどね。”お仕事”って感じではないさ」

(ツヅク)
221スペイソ ◆v27E0lzUfQ :2005/05/28(土) 06:47:02 ID:lCNrhkOh
−アメリカに戻ろうと思ったことは?あちらではあなたはアイドル
 でありレースも楽ではないですか?
「勝つってことはそれはそれはイイことだよ。特にアメリカでの最期の年は
2回も6連勝したし。その後で3年間勝てないっていうのは確かに痛いさ。

ただ何も勝ち取らずに家に帰るつもりはない。手ぶらで戻るためにケンタッ
キーから来たわけじゃない。自分ができることを証明するんだ。帰米は選択
肢にはないよ。あるとすればチームから追い出されたときだけだ。もしここ
でやってることが兵役だとかドイツ語の勉強だとか、自分の望むところでなけ
ればそうかもしれないけれど。そうではないからね。ファンがいてサーキット
がある。それも人で埋め尽くされたレース場がね。ヘレスは凄いさ。悪い意味
ではなくて、アメリカではクレイジーな15万人がレースに身も心も捧げている
なんてことはないしね」

−この世界での最初のチームメイトはロッシでしたね。昨年の彼について
 どう思いますか?
「彼はあらゆるのタイトルを勝ち取っているんだ。それにキズをつける
ようなことを自分は言うつもりはないよ。彼はこのスポーツに大いに貢献
していて皆の賞賛に値するよ」

−ロッシはあなたを評価していますね。今よりもずっと上のポジションに
 いるべきだと
「彼が間違っていなければいいのだけれど!」

−ずばりロッシとビアッジのどちらが過ごしやすいですか?
「...バレンティーノと自分のスタイルは似ているからね。ビアッジが
どんなマシンを開発しても自分には何の意味もないよ。全く違うライディ
ングなんだ。自分にとってはバレンティーノがボックスにいた方が良かったさ」

(オワリ)