ZX-4

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162774RR

GPZ400Rは900/750/600Rと同等のメカ・デザイン・クオリティだから人気があった。
後継機種のZXRやZZRよりも硬派でカワサキらしい雰囲気があり、
デザインのまとまり良さでもシリーズNo.1というライダーも多い。
過去のZシリーズ同様、エンジンは海外モデルをベースにボア/ストローク
とも変更し、フレームも400R専用のアルミ。フォーク、ブレーキ系統
のサイズも400用とされ作り込まれている。
エンジンの加速フィールは力強くドラマチック。実測最高速はクラス最高。
2本マフラーやセンタースタンド、過品質な600ベースエンジンのため
やや車重はあったが、大型車的な乗車感と快適なツーリング性もあった。

流行や雑誌に煽られやすいライダーは、狭い峠道を珍走するために
他のレプリカもどき400を選んだが、それらの多くはスペックほどの速さがなく
また原付の延長上のような貧しい質感のものが多かったこともGPZを人気車にした要因だった。
単なる国内峠向けマシン達は一過性のバブルでしかなかく、89年のゼファー旋風
によって吹き飛ばされてしまう。
GPZはレースでも活躍したが、後継のZX-4やZXR400はレーサーベースとして
400専用に作られ、400クラスで圧倒的な強さを発揮した。