バイクにまつわる恋愛話

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944 ◆HiW/z4M4x. :03/12/24 22:13 ID:T8v+30VV
俺「いやー、これじゃ免許とった意味無いし。だいいち仮面ライダーぽくないよ。」

ユキ「じゃあこれは?これかっこいいじゃん。これにしなよ!」
と、VARADERO。

俺「それは普通二輪じゃ乗れないし。だいいち高くて買えないよ。」

~他にも色々あったのだが割愛~

ユキ「うーん、じゃあこれしかないね、これに決まり!」
とCR250・・・レーサーかよっ!

俺「うん・・・じゃあこれね」

で、結局XR250。しかも、旧式(当時はまだCR風の現行XRはない)。
実際違いは判らないようで、
ユキ「あたしが言ったヤツ(CR250)買ったんだー!うれしい、ふふふ〜」と喜んでました。
945774RR:03/12/24 22:15 ID:Tgse3V+R
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
946 ◆HiW/z4M4x. :03/12/24 22:15 ID:T8v+30VV
その後は、どっぷりとバイクにはまり、
色んなところを走り、旅し、色んな人に出会い、バイク板に出入りして(w
少しずつではあるけど、
以前のような自分勝手な我が侭さを段々失っていった。
ゆっくり変わっていく自分を見つめる度に思うことがある。

「麻子が愛した俺は、もう、いないのかも知れんな。」

おかしな話だけど麻子は、愚かで我が侭な俺を「人間らしい」と評価していた。
今の俺が非人間的だとは言わないけれど、
当時の俺と今の俺は、随分遠いところにいるような気がする。
これでいいはずなのに、何故か寂しかったり、悲しかったりするのはユキには内緒だ。

ちなみに姉には第二子として娘(俺にとっては姪)が生まれた。
名前は「亜沙子(仮名)」字は違うけど、読みは同じだ。
姉さん・・・酷だぜ(w

大体、この辺で、話は終わりになっちゃうんだけど。
ごく最近の話・・・
947 ◆HiW/z4M4x. :03/12/24 22:16 ID:T8v+30VV
お互い住んでいる場所が近いせいか、ごく稀に街で麻子と会うことがある。

いつも下を向いて歩いているので、
俺は「よっ!」と、自分に出来る精一杯の笑顔で挨拶をする。
離別以降、疎遠になってしまって謝罪する機会すらなかった俺としては、
きちんと謝罪したかった。
恋人同士だった過去に自分なりのけじめをつけて、
未だ燻る、心のモヤモヤとの決別をするために。
自分のため、麻子のため、ユキのために。

でも、

麻子はチラッとこっちを見ては会釈も無しに足早に去っていく。
当 然 と い え ば 当 然 だ
仕方ないから、見かけても声を掛けることは諦めることにした。

最近、知人の通夜で麻子と俺の共通の友人、
恵理と久方ぶりに再会し、帰りに二人で飲みに行った。

最近のこと、仕事のこと、恋のこと
とりとめのない話を肴にちびちび酒を飲んでいたとき、
恵理が急に

「そういえば麻子のことなんだけどね・・・」
948774RR:03/12/24 22:20 ID:Tgse3V+R
まだ終わらないヨカーン
949774RR:03/12/24 22:24 ID:FWwP6RMj
おっ、リアルタイム遭遇♪
950 ◆HiW/z4M4x. :03/12/24 22:32 ID:T8v+30VV
ドキッとした。
次の言葉が気になった。
結婚か?妊娠か?事故か?唐揚げか?

俺は平静を装って、
「ん?麻子、どうかしたの?」

恵理「最近連絡がとれないの。
   他の友達から聞いた話なんだけど、
   仕事も辞めたみたいで、何だか大変みたいよ。」

俺 「どういうことさね?」

恵理「んー、あんたには言いづらい話になっちゃうけどねー」

俺 「じらすない、そこまで話したら、最後まで話そうよ」

気になるような、聞きたくないような。
何とも微妙な空気が、酒の席に漂っていた。
951 ◆HiW/z4M4x. :03/12/24 22:37 ID:T8v+30VV
恵理「麻子、ちょっと前に彼氏と別れたらしいのよ。」

俺 「そりゃ、なんでまた?」

恵理「遠距離恋愛だったんだけど、彼氏がこっちに来たみたいで、
   会う機会が増えてきた途端に本性を現したんだって。」

俺 「本性?なんだそりゃ?」

恵理「昔のあんたみたい、いや、あんた以上らしいよ。
   要するに束縛の嵐、暴力なんかも振るわれたらしいよ。」

俺 「俺は暴力は・・・」

恵理「あんたは束縛しかしてないけど、その遠距離君が、よ。」

俺 「はあ、それで別れた、と。」

恵理「で、あの子実家じゃない?
   ストーカー被害にもあったみたいよ。」

俺 「そりゃあ、ちょっと・・・非道い話だねえ」

恵理「それに不景気の煽りもあってお父さんもリストラされたみたいで。
   麻子も仕事辞めちゃったし、家も大変みたいなの。
   なんか麻子、やつれちゃってるらしいよ・・・可哀想だよ。」

俺 「・・・(つーか、お前やけに詳しいな。連絡とれないんじゃないのか?)」
952 ◆HiW/z4M4x. :03/12/24 22:42 ID:T8v+30VV
恵理「あんたはいいよねー
   何だか可愛い彼女連れてさ、仕事もまあ順調そうで、金回りも良さそうだし。
   またバイク買うんだって?麻子、原付処分したらしいよ。」

俺 「・・・連絡とれないんじゃないのw?なんか近況詳しすぎない?」

恵理「二ヶ月前くらいは連絡がとれてたんだけど、
   ここのところは携帯も通じないのよ。
   この間、女友達だけで飲んだときにも麻子来なくて。
   で、ごく最近まで麻子と連絡とってたのが舞なんだけど、
   あの子が聞いた話がこんな感じだったんだよね・・・
   舞が言うには、もう昔の友達に会いたくないんじゃないかな・・・って。」

俺 「・・・そうなんだ・・・」

成る程、言われてみれば街であった麻子から学生時代のような明るさは影を潜めていた気がする。
だけど、今の俺にはもう、何もしてあげられないっす。
重い空気に押し黙らされ無力感だけが漂う酒の席は、
その辺で何でもない話題にすり替えながら、後味も悪く締め括られた。
953774RR:03/12/24 22:51 ID:FWwP6RMj
なにげに唐揚げ(笑
954 ◆HiW/z4M4x. :03/12/24 23:09 ID:T8v+30VV
後日、舞と会ったときにも同じような内容の話を聞かされた。
噂ではなく、事実で、状況は話で聞くより深刻らしい。

仕事中や、バイクを弄る時、ユキと会う時さえ、麻子の不幸を憂えた。

何も出来ない、する資格もない自分に歯痒さを感じながら。


と。ここまでが自分の「バイクにまつわる恋愛話」でした。
余談ですが、今日はクリスマスイブ。
俺とユキは普通にご飯を食べに行っただけです。
プレゼント交換も無し。
それは・・・
麻子「私ね、クリスマスなんて別に興味ないの。
   普通にしていればいいと思ってるの。
   でもね、二人の誕生日はちゃんとお祝いしたいな。
   だって、その日に生まれた人しか祝えない特別な日だもの。」
という言葉が、何時までも引っかかっているせいかもしれません。
ユキもあまりクリスマスに興味はないけど、
「一人で過ごすのは嫌だから、夜までは一緒にいてね」
との事。
多分ユキは全部見抜いてます。
それでも俺を愛してくれてます。
ユキに何を返せるかわからないけど、
自分の中の麻子との決別の為に、このスレに昔話を殴り書いてみました。
乱筆、乱文、失礼候。
ではこれにて・・・
955774RR:03/12/24 23:18 ID:KM1hT/sc
言って良いことなのか悪いことなのかは分からないが、
麻子を救えるのはあなたしかいないのではないのだろうか・・・
956774RR:03/12/24 23:22 ID:YD4AAUqF
>955
そうだろうか?
その場合、ユキの立場はどうなるんだろう?

どっちつかずの態度は良くないだろうし。
いずれにしても難しい選択だな。
957774RR:03/12/24 23:26 ID:Tgse3V+R
ゆきの立場っても、彼には復縁の未練なんてないんだから…。
恋人同士じゃなくても、関係は続けられると思うがなあ。
958774RR:03/12/24 23:36 ID:KM1hT/sc
>>956
人を心底好きになって、いまいち納得できない別れ方をした場合
結構未練が残る。
元カノのことを考えないようにすればするほど逆に気になってしょうがない。
今の彼女には失礼と知りつつ・・

まして、元カノが不幸になっていたりしたら、どうすることも出来ないのだけれども、
何かしてあげたいと思うこともある。

だから、元カノには幸せになってもらいたいものです。
(経験あり)
959唐揚げ定食 ◆HiW/z4M4x. :03/12/24 23:43 ID:T8v+30VV
実際、心配で携帯に電話をしたんですよ。
でもね、不通状態の後、着信拒否(苦w
恵理や舞との話から察するに、やはり会いたくないんだろうな・・・と。

今できる事と言えば、そばにいる人を不幸にしない事。
ならば、それだけを一心不乱にやり抜こう、と。
960774RR:03/12/24 23:47 ID:Tgse3V+R
自分の出来る精一杯の努力をせずに諦めた人間に残るモノってさ、
凄く惨めで、何かウジウジして、すっきりしない気持ちだったりするよね。


君は麻子に対してまた同じ気持ちを味わうかもな。
961唐揚げ定食 ◆HiW/z4M4x. :03/12/25 00:00 ID:RWtO5YHu
>>960
かもしれんです。

・・・・・・
962774RR:03/12/25 00:05 ID:A2xdbPl4
>>960
まぁそう言うなよ
守る人が出来れば、自由に動けないことだって有るって

唐揚げさんももし彼女がいなかったら、また別の行動に出たのではないかと思うし
963774RR:03/12/25 00:08 ID:aYLs9xxD
いや、自分のできる精一杯ってやつをしたのかな?
と思ったので。

>守る人が出来れば、自由に動けないことだって有るって

これは本人の意思で守る人をつくっただけで、
それを理由にするのはおかしいと思うよ。
964唐揚げ定食 ◆HiW/z4M4x. :03/12/25 00:21 ID:RWtO5YHu
>>963
出来る全てをやったとは・・・正直思えません。
連絡をとる全ての術はとりましたが・・・

勿論自分の意思で守る人を決めたわけだし、
それで動かないのは、理由にもなりませんよ。
過去の自分の行動と、今の自分の行動の生んだ結果に板挟みになって、
悶々としたところで話も終わってますし。

ただ、このような>>963の厳しい言葉を聞いて、
もっと麻子に対して自分が出来ることを模索するべきだと思います。
叱咤ありがとうございます。
965774RR:03/12/25 00:28 ID:aYLs9xxD
最後に、

がんがれ。
966774RR:03/12/25 03:05 ID:1SvfrtZ5
後悔するのが分かってるから動け
後悔しても良いなら動くな
それだけだよ
今の彼女に事情を話してみてはどうか?
そりゃ嫉妬くらいはするだろうが縁は大切にしろ
縁を切ったらそこから何も生まれない
まずは自分に何が出来るかを考えてからな
967774RR:03/12/25 03:12 ID:ny6S4BO2
立てますた。
バイクにまつわる恋愛話 2nd Love
http://hobby4.2ch.net/test/read.cgi/bike/1072289347/

タイトルが長いってエラー出たんで、こうなりました。
考えてくれた人達、スマソ…。
968バー:03/12/25 03:51 ID:83Nkwa0f
つづき

サオリさんを見送った後、歩いて帰りながらタカシくんに
電話をかけた。

俺「もしもし タカシくん?」
タカシ「おお バーか どうだ 行けそうか?」
俺「うん 大丈夫だよ 行こうよ」
タカシ「おお 今どこだよ?」
俺「今は家まで歩いて帰ってる 家まで10分くらいかな」
タカシ「そっか 俺も今、家にいるから とりあえず家に着いたら
     また連絡くれるか?」
俺「わかった じゃまた後で」

少しだけ坂を登って家に着き今日、サオリさんと一緒に
買い物をした荷物を置いて、すぐに車のキーを取って
家を出て、車の中でタカシくんに電話をした。
時間が少し遅かった事もあり、あまり多くは飲まないつもりだったから
店はサオリさんの好きなバーでタカシくんと待ち合わせをした。


969悲哀 ◆x.e.K1vy1c :03/12/25 03:58 ID:9LFAhai+
最初からこのスレで合いの手を入れたりしてましたが、
上手くは表現出来ませんが、勇気というか、力を貰った気がします。

自分と同じ様な人にも読んで貰いたい…
そこで、書き手毎にまとめたページを作成しても良いですかね?
書き手様達レスキボン!
970774RR:03/12/25 04:02 ID:5HDEEa3D
>>唐揚げ定食
今の彼女さんの性格次第では麻子を出来る範囲で助けた方がよくないか?
仮に助けるなら、
・今の彼女が嫉妬深い性格で麻子を助ける→お前の人生が更にズタズタになる。
・今の彼女が話の分かる人で麻子を助ける→お前は麻子を助けてあげることにより
 お前の心もスッキリすると思う(自己満足の範囲だけど)。
こういう事を考えて麻子を助けるか助けないかを判断した方がいいと思う。
助けると決めたら助ける程度を慎重に考えてやった方がいい。
理解のある人でも不安になるよ。俺なら、ストーカーの撃退をするくらいは
助けるけどそれ以上はしないと思う。上手くまとめられなくてスマソ。
971バー:03/12/25 04:15 ID:83Nkwa0f
つづき

店に着き、ドアを開けると見慣れたタカシくんの
背中がカウンターにあった。
タカシくんの隣の席まで歩いて行き、声を掛けた。

俺「おつかれ タカシくん 待たせた?」
タカシ「いいや まだ注文もしてない 今座ったとこだ」
俺「そっか」

タカシくんの横の席に座り、注文を済ませて、とりとめの
ない会話を始めていた。
30分くらい話をしていた時、タカシくんの様子がいつもと違うなと
感じていた。ふつうに喋るのはいつも変わらない。でも何か歯切れが
悪い感じだった。

俺「どうしたん?タカシくん 何かあった?」
タカシ「ん?いや 大した事じゃねーよ それよりバー今日は、突然誘って悪かったな
     うまくいったんか?」
俺「」
972774RR:03/12/25 04:18 ID:MXb+a4nR
>>悲哀さんへ
>>838>>839を書いたものです
できればお願いします
973バー:03/12/25 04:18 ID:83Nkwa0f
ちょっとパソコンの調子がおかしく
なって書き込みがうまくできなく
974バー:03/12/25 04:21 ID:83Nkwa0f
また書きます

悲哀さん俺はOKでつよ


もっと書きたいのでつがパソコンの

野郎が言うことをきいてくれません

また会いましょう。
975悲哀 ◆x.e.K1vy1c :03/12/25 04:32 ID:9LFAhai+
>>972
ありがとうございます
土曜日にはアップしまつ

実際自分の方も今年は色々ありまして…
自分も鬱になってましたから…
でも書き手さん達の話を読んでいて
一歩踏み出す気持ちになったので

他の書き手さんもまずかったら
いって頂ければ言われた通りにしますので
976悲哀 ◆x.e.K1vy1c :03/12/25 04:37 ID:9LFAhai+
バーさん
ありがとうでつ

のをびりといきませう
漏れもバイクでの思い出があるから書きたいと思うのでつが
今は痛すぎて書けませんね
いつか向かいあえる時がくれば…
977猿乃次郎:03/12/25 04:57 ID:rFVttsci
バーさんキタ━━━━━━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━━━━━━━ !!

>>939 地上最強の鈍感野郎さん
親しい人の死なんてそんなものじゃないかな。俺だって、何で俺ばっかり・・・・って思ってたもの。
俺の場合、加害者意識ってヤツもあったけど。
俺が鈍感野郎さんの立場だったら、実際立ち直れたかわからないよ。
幸い、俺には打込めるモノがあって、そこに逃避する事が出来たし、助言や助力を素直に受け入れられる
人が周りに多く居たから立ち直りも早かったけれど。

誰かが言ってたけど、生と死は背中あわせのものだし、自分らの味わった悲しみって、毎年何万もの人が
味わっているものなんだよね。明日は我が身かも。
だからって言う訳じゃないけど、俺は今生きている人の想いを大事にしようと思うんだ。
これって、鈍感野郎さんの話を読んだおかげでもあるんだよ。


978猿乃次郎:03/12/25 05:06 ID:VvKINTg4
>>976 悲哀さん
ちょっとはずかしいなあ・・・。
第一話番外編のエロ話はスレ違いだし勘弁して下さい。
後はお好きなように。
979悲哀 ◆x.e.K1vy1c :03/12/25 05:37 ID:9LFAhai+
猿乃次郎さんも
ありがとうでつ
エロ話は別枠にしまつ(w

まづは編集してアップしますので
その時にご意見ヨロでつ
980774RR:03/12/25 06:47 ID:l5aUF6pY
>>964
>もっと麻子に対して自分が出来ることを模索するべきだと思います。

いやそれは自己満足に終わるからやめといた方がいい。
時間が経って、麻子さんから君に助けを求められたらその時また考えればいい。

少なくとも着信を拒否されている時点で、麻子さん側は「いまは」そっとしておいて欲しい
or 助けを求めている対象は君ではない。
君はユキさんと君の道を歩いていればいい。現実はドラマのように全てがうまくいくわけではないんだ。
誰かを愛するってのは、他の誰かを愛さないって事なんだよ。(受け売り)
981774RR:03/12/25 20:56 ID:aYLs9xxD
素直に、助けてと言えない人もイパーイいると思う。
982774RR:03/12/25 20:56 ID:aYLs9xxD
http://hobby4.2ch.net/test/read.cgi/bike/1072289347/

バーさんのつづきはこっちにあるよ。
983774RR:03/12/25 20:57 ID:aYLs9xxD
スマン間違えた、↑
984774RR:03/12/25 22:00 ID:qFcM1/Bj
遅レスですが…
鈍感野郎さん、会った事もない私が言うのもおこがましいのは承知ですが
あなたは人のトラブルを放っておけない人なんだと思います。そこには
「こんなことしたらカッコつけてるとか下心と勘繰られないだろうか」なんて
考えるより先に行動に移してませんか?違ってたらごめんなさい。

でもきっとそんな人だから、あなたが落ち込んでる時に手を差し伸べてくれる人が
たくさんいるんだと思います。これはあなたが作った結果と断言してもいい。
人は自分の鏡です。周りの人が笑顔だったらそれはあなたが笑ってるからですよ。
どうか自分をあまり責めないで下さいね。
985774RR:03/12/25 23:28 ID:Tqut3Ist
986バー:03/12/26 03:38 ID:4TPYwGrk
猿乃次郎さんどうもでつ。

つづき

俺「うん まあ・・・ 」

俺の頭の中では隠すつもりではなく、何となくタカシくんに今日サオリさんと
一緒に買い物に行っていた事やサオリさんとキスをした事を言うのを
ためらっていた。

俺「 まだ2人きりで逢うのは今日が始めてだったし」

タカシ「そっか  相手はサオリか?」
俺「!」

俺「なんで?」
タカシ「ん?何となくな 当たりか?」
俺「うん そう」

そう言った後、少しの間、2人ともグラスの酒を黙って飲んでいた。
タカシくんが一杯目のグラスを空けて、おかわりを注文した。
店員がタカシくんの酒を作り出すのを見ていると、

タカシ「なぁ バー」
俺「何?」

俺の顔を見て、話し掛けるタカシくんの表情は
さっきより真剣な顔つきになっていた。
987バー:03/12/26 03:48 ID:4TPYwGrk
つづき

タカシ「前にもちょっと話したけどホントに仕事に
     差し支えはないか?」
俺「サオリさんの事で?」
タカシ「ああ」
俺「全然ないと言ったらウソになるけど、サオリさんと同じ店舗じゃないし
   その事が原因で前と比べて、仕事ができなくなったなんて事はないよ」

タカシ「それならいいんだよ ただ少し気になってなぁ」
タカシ「前にお前がバイトしてた頃、ちょっとあっただろ」

俺がタカシくんの働いているショッピングモール内のテナントで
バイトしていた頃、俺のバイトしていたショップは店長がいて、
あとはバイト3人がローテーションで勤務していた。
俺がそこでバイトを始めて1年くらい経った頃、俺より2コ年上の
女の人がバイトで入ってきた。2、3ヶ月くらい経った時、仲良くなり
俺が、その女の人に興味を持たれているのがわかった。
俺もその時は悪い気はしていなかった。
でもそのコはあまり勤務態度が良いとは言えず、遅刻や
店長が居ない時にサボったりというのが目立っていた。
初めは注意していた俺も、しだいにそのコのペースに
流されていた。




988バー:03/12/26 03:59 ID:4TPYwGrk
つづき

ある日、遅刻してきたそのコに見かねた店長が強く注意をして、
そのコは泣いてしまった。
その場に居た俺は反射的にそのコを庇って、いつもは
仲の良い店長と言い合いになってしまった。
そのコはその日一言も口を利かず昼までで早退して、
俺もこんな形になってしまった以上、辞めるつもりでいた。
その日の閉店時間、店長に(辞めるつもりで)一応最後の挨拶をして
時間も経ちだいぶ頭も冷えていた事もあって、
謝りの言葉を言った。
その時に店長が
「よし わかった。 今日の事は気にするな、また明日から
 頑張ってくれよ バー」
と言ってくれた。

昼間お互い怒っていて必要最低限の事しか口を利かなかった
のにその言葉を聞いて頭に「?」がついていた。

「俺もおまえを辞めさせたくはないんだ 昼間はただ頭に血が
 上っていて気づかなかったからな 」

「それとタカシにお礼を言っとけよ」

その時は全く意味がわからなかった。後日店長から
その日の夕方の休憩の時、タカシくんがその話を聞き、
俺の店の店長と喫煙所で一緒になった時、俺のこと
を許してくれるよう説得してくれたらしい。


989バー:03/12/26 04:13 ID:4TPYwGrk
つづき

その事が頭をよぎり、改めてあの時はタカシくんに助けられた
なぁと思いながら、

俺「大丈夫だよ ありがと。 何か心配してもらって」
タカシくんは少し笑いながら、
「別に心配はしてねぇけど おまえは危っかしいからなぁ」

タカシくんの笑う顔を見ると、いつもと変わらないけど
やっぱり何か表情は少し曇っていた。

俺「やっぱ何かあった?タカシくん 今日は何か話しが
   あったんじゃない?」
タカシ「おお  まぁな・・・」

少しの沈黙の後、タカシくんはグラスに残っていた酒を
飲み干して、黙って煙草に火を点けた。



990バー:03/12/26 04:48 ID:4TPYwGrk
煙草の煙をくゆらせながら灰皿に一度、灰を落として
タカシくんはぽつりと

「バー 俺、今の女房と別れるかもしれねぇ」

俺は正直何て言葉をかけたらいいのかわからなかった。
タカシくんも右手の指に煙草をはさんだままグラスを
持って見つめていた。

それからはタカシくんからはあまり喋らず、なぜ別れるのかも
言わなかった。ただ誰かに別れるかもしれないという事
を言いたかったんじゃないかと俺は自分の中で解釈して
「なんで?」という言葉だけは避けていた。

あまりグラスも空かず、もう帰ろうかとタカシくん
が言った。会計を済ませようと、タカシくんが財布に手をやった時、
どこかで見た事のある、見覚えのあるシルバーのリングが光っていた。
その時はたいして気にも留めず店を出て、タカシくんと別れ、
車に乗り込んだ。運転しながらさっき見たシルバーのリングの事
が引っかかっていた。


そのシルバーのリングはサオリさんがいつも手首に
着けていたリングと同じものだった。

今日はここまでにしまつ。
遅い時間だったので静かな中1人で
書いててちょっと寂しかったでつ
また会いましょう。
991猿乃次郎:03/12/26 04:53 ID:Df3nYGNp
あ、バーさんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

もう帰っちゃうんですかー。

じゃあ、俺も走りに逝くか。自分の足でだけどナー。
帰ってきてからゆっくり読ませてもらいます。
992774RR:03/12/26 05:16 ID:dUoj+7Ac
>遅い時間だったので静かな中1人で
>書いててちょっと寂しかったでつ

あれっ?
リアルでヲチしてたんですけど、
邪魔しちゃ悪いかなと思って。
バーサン、キタ━━━(゚∀゚)━━━!!とか
カキコしたほうがよかったのか‥(´・ω・`)
993774RR
すごくドキドキな展開になってきましたね。