旅先で出会った、忘れえぬ人たち(4)

このエントリーをはてなブックマークに追加
75740男
私の人生の中でこれほど毎日がワクワクと楽しい日々があったでしょうか?
一日に25kmしか走らない日もあれば、300km走る日も。
初めて「ライダーハウス」や「ユースホステル」に泊まりました。
私のような中年が原付で遠い所から来たことを知った人々は皆、驚愕し
半ば笑いながら呆れていました。
でも、「気を付けて!」「頑張って!」などの声援を必ず掛けていただき
とても嬉しかったのです。「バイクの旅って、いいな」純粋にそう思いました。
東北全県を廻り、青森港に着いた時「どうしよう・・・」と迷っていると
一人のライダーが「北海道はいいよ!」と。
その一言でとうとう海を渡り、函館へ。さすがに家族が心配して
連日、私の携帯に着信が。。。
「案ずるな、大丈夫だ」と告げた後、間違えて高速に乗ってしまったり(笑)
最高でした、北海道は。私の中で、何かが確実に変わりました。
全行程12泊13日のツーリングでしたが、最終日に小樽からフェリーに乗り
日本海に沈む夕日を見て、涙がでました。そして生きる活力と充実感が湧いてくるのが感じられました。
あらためて「バイクならではの事なのだなぁ」と痛感いたしました。
旅先で出会った様々な方達、一生の思い出です。
40になった今、私は自分で会社を興しました。社長兼、従業員兼、事務員の
本当に一人です。でも、あの長きツーリングの日々を思い起こせば
寂しさも孤独感も、全く感じません。
40を前にして、人間として男としてあのツーリングのおかげで今更にして
恥ずかしながら、一回り成長したようです。
人生の岐路に立ち、迷っている中年諸君。
オートマ車からバイクに変え、風を受けてみたら如何ですか?
きっと自分の中の、何かが変わりますよ。

・・・長々と申し訳ありませんでした。