旅先で出会った、忘れえぬ人たち(4)

このエントリーをはてなブックマークに追加
75540男
今年の1月に40歳になりました。一年程前から40になる前に色々考えました。
結果、昨年8月会社辞めました。
高校生以来、バイクには乗っていませんでした。
免許も普通車だけ。
天気が良くとても暑かった9月の初め、会社を辞めて、
何気なく立ち寄った近所のバイク屋さんでバイクを眺めてたら、
無性にバイクに乗りたくなりました。
久しぶり(約20年ぶり)に風を受けて走りたくなりました。
ちょうどホンダのズーマーが中古でありました。
原付ではありますが、4サイクルの燃費の良さを伺い即購入しました。
3日後に納車。さらに3日後の快晴の日、誰にも告げずに簡単な旅支度を整えズーマーで走り出しました。
あても無く高原を走り、峠を越えいつの間にか隣県へ。
昔寄ったことのある温泉地に泊まり、「これからどうしようか・・?」と考えながら
地図を広げ、あちこちを見ていたら今までに無い楽しい時間が・・。
「んっ?」鏡を見て少年のような顔つきになっている自分に気が付き決意しました。
「いけるトコまで行ってみよう!」と。
関東から東北へ。途中、雨が降ればホームセンターに寄りカッパを買い
荷物が増えれば、バッグを買いと、少しずつズーマーもツーリング仕様に変化していきました。
最初の3日くらいは、一人が寂しくてしょうがなかった。でも、人は慣れるもの。
トコトコ走るズーマーに愛着が湧き始めた頃、寂しさも感じなくなりました。
それどころか、誰に気兼ねなく「思いついた時に好きなところに行く」ということが
こんなに素晴らしい事だったなんて!と思い始めていたのです。