バイク便スレッド　７丁目

「郵便」初の民間参入へ

　バイク便最大手のソクハイ（本社・東京都品川区）は２９日、
来年４月から首都圏で郵便事業に参入する方針を明らかにした。
国会で審議中の郵政公社関連４法案のうち、郵便事業への民間参入解禁を
定めた信書便法案に基づき、現在の「速達」に似た業務に参入する方針で、
法案成立後、総務省に正式申請する。

　同社の計画は、はがきや封書などを全国に配達する「全面参入」ではないが、
民間業者で参入を表明するのは同社が初めてとなる。

　信書便法案を巡っては、ヤマト運輸などの宅配便業者が
「全面参入型サービス」への参入を断念する考えを示した。
法案は「特定サービス」に限っても参入を認めており、

〈１〉３時間以内の配達
〈２〉１個１０００円以上の料金
〈３〉長さ・幅・厚さの合計が９０センチを超えるか、重量４キロ・グラムを超える
――の条件のうち、一つを満たすことを求めている。
ソクハイが参入を希望しているのは「３時間以内」の条件だ。

同社は、８４年に設立され、首都圏を中心にオートバイや自転車で、
企業間などで急ぎの書類を配送している。社員数は２９５人（今年４月）で、
オートバイや自転車約８００台を所有しており、こうした配送網を生かして、
信書配達に参入すれば、企業向けだけでなく、
家庭にも顧客層を広げられると判断した。

　同社には現在、最も安いもので都心部で３時間以内に１０００円で
届けるサービスがあるが、参入後は、オフィスビル内にポストを置くなどして
集配業務を効率化することで、信書を３時間以内に数百円で届ける
「速達サービス」を来年４月をメドに始める考えだ。

　この分野では、ポストの設置義務などがないため、個人間などの配送については、
発注側から電話を受ける方式などを検討する予定で、
料金は数百円程度に抑える方向だ。
(読売新聞5月30日03:01)
http://www.yomiuri.co.jp/top/20020530it01.htm