大型自動二輪取得日記

2001年5月に決意
今回、交替制勤務になった機会を逃すことなく、今のうちに大型の
自動二輪車免許を取得しようと決意するにいたる。検討の結果、小
平にある日立自動車教習所に決める。八王子ライダースクールとど
っちにしようか迷ったが、駅スパートで確認したところ電車賃も安
く40分程度で通えそうだったので決めた。電話で問い合わせたところ、
パックで105,000円で卒業検定料は何回受けてもタダとのこと。
でも絶対最短12時限の一発でとってやる。ママはあんまり賛成して
くれないが、職場での資格点数が高くなるとか理由つけて押し切った。

2getズザー

5月○日　入所
ゆきちゃんといっしょにお手てつないで、電車で一橋学園に向かう。
ゆきはパパが学校に行くと言ったら、いっしょに行きたがってついて
きたのである。駅を降りて電車沿いの道路を南下していき、途中の
三和のＣＤで12万円を降ろす。ゆきに操作を手伝ってもらう。再び
歩き出すが、狭い路で車が多く、ゆきがいたので、途中から踏み切
りを渡って日立の体育館がある安全な道から行った。ゆきはうきう
きである。13年ほど前に来たことのあるなつかしの日立体育館の前
を過ぎ、再び踏み切りを超え、玉川上水に沿った道路（五日市街道
かな）に入り左へ曲がると日立自動車教習所が見えた。

ええっ！！

どうやら教習所だけでなく、ゲームセンターやボーリング場も経営してい
るらしい。そのまま5分位教習の様子を見る。バイクも混じって実施して
いたが、専用のコースは奥の方にあるらしい。覚悟を決めて事務所に入る。
役所のような窓口レイアウトになっていて、事務所内にはほとんど教習生
らしき姿が見えない。やはり最近は免許取得人口が減ってきた影響か。
子連れできた30代のオッサンを訝しげに見る視線を気に求めず、新規受付
の窓口に向かう。受付のおばちゃんに“入所したいんですが”と述べると、
“普通自動車ですか”と聞かれたので、“大型自動二輪です。”と得意気
に返答して免許証を渡した。

すると奥にいたオッサンの係員に“適正検査をお願いします。”との依頼。
なぬっ！入所させるかどうかの検査があるらしい。まぁ確かにとてつもなく
才能がない奴をそのまま入所させるわけにもいかないのだろう。
ゆきも連れてオッサンの後ろをついていく。安全を確認してコースを横切り、
芝生の上を歩いていって二輪の教習場所に到着する。バイクが何台か置いて
あり、実際の教習で使うＣＢ750ではなく、それ専用らしいバイクで、引き
回しをまず最初にやらされた。8の字に回らされ、次にバイクにまたがり反
対側へ降りるように、またまたがって反対側に降り、今度は倒して起こす
ように言われた。うっ、起こせるかな？腰を当てて一気に起こす。あれれっ、
思ったよりは簡単。

もっと重くて苦労するかと勝手に自分の中でイメージを作っていたのかもし
れない。次にセンタースタンドを掛けるように言われる。2度3度試みるがど
うしても掛けられない。まずいなぁと思った矢先にオッサンがアドバイス。
ハンドルをまっすぐにして2本の足が設置してから、右足でスタンドを踏ん
張りバイクを持ち上げると簡単にガッタンと掛かった。“ＯＫです。”
取りあえず入所させてくれそうだ。

次に二輪教習詰め所の中の説明を受ける。教習簿の入れ場所、教習前までにプロ
テクターを着けておくこと。ヘルメットは借りれること。（ラッキー！）手袋は
軍手でもいいこと。暑くても長袖長ズボンで靴下を絶対はくこと。メットとグロ
ーブは購入を考えていたので、余計な出費が押さえられそうである。

事務所に戻る途中、20代のオネエ指導員とすれ違い、子連れのオレを見て微笑ん
でいた。ゆきちゃんとお手てつないで事務所に戻り、入所手続きだ。書類やケガ
しても教習所を訴えない旨の誓約書に判を押したりの記入が終わると入所料の支
払いだ。一応システムの説明を受けたが、当初の予定通りパックの前納105,000円
なりを収めた。

次は視力検査である。すぐ横にある機械を覗き込んで行なうのだが、興味しんしん
のゆきは覗きたそうであった。順番だとあまりに早く答えるので、途中からは
小さいところの指定を受けて答える。相変わらず視力は抜群にいい。老眼がこわ
いぜ。次に色弱の検査が終わると写真撮影である。真後ろの部屋に入る。ゆきも
当然興味しんしんで見ている。写真が終わると今後の予定や教習簿の出し方、
予約の仕方、配車の仕方等を教えてもらい、適正検査（？）の予約を6月○日
15：30から、最初の教習を1時限だけ6月×日の11：40から予約してもらい、
（ゆきはその間暇そうにソファーでだれてた）教習本と案内とカードをもら
って日立自動車教習所を後にした。

元来た道を逆戻りし、途中でゆきちゃんが喉が渇いたとのたまうので、ローソン
で十六茶を買って2人で仲良く飲みながら、電車に乗って帰宅した。ゆきちゃんは
もっとおもしろいところだと思ってたらしく、“あんまりおもしろくなかった”
とのことです。
さぁ！これでもう後へはひけないぞ！がんばるぞっと。

6月○日
　今日は適正検査だ。いったい何をやるのか。シミレーションでもやるのか？
中型取った時の記憶なし。14：20電車に乗り一橋学園へ向かう。すでに幼稚園
から帰って来ていたゆきがまたいっしょに行きたがったが、今日からは連れて
行けない。
ゆきがいないので、普通に歩いて駅から10分程度で着いてしまった。20分くら
い時間があるので、教習簿をカードで取り出し、ロビーで待つことに・・すると
今日は若い奴が何人かいるではないか。昨日は全然気がつかなかったが、待合
ロビーには漫画がたくさん置いてあり、こち亀の116巻を読んで時間を潰した。

5分前に指定の2階教場に行くと、すでに10人くらいの若者が（半分はオンナ）
いるではないか。とにかく教壇に教習簿を置いて真ん中4列目あたりに着席す
るも心配になりもう一度教場番号を確認した。こんなに大型自動の奴がおん
のか？どうやら普通自動車や普通二輪もいるらしい。

左斜め前の最前列にオレと同じくらいの年のオッサンがいて、メットと軍手を持
参していることからも、こいつも大型二輪かと推測する。後は左側に18〜20位の
学生と思しき女の子に、真ん中の最前列に20位のイケイケハデハデ女、右側最前
のロンゲのにいちゃん、すぐ前のフリーターっぽい22位のアンちゃん、右側に礼
儀正しそうな好青年田舎っぽい20代のにいちゃん、オレのふたつ真後ろに二人陣
取ってた16,〜18位のバカそうな2人組、右斜め後ろにも数人いたが女の子と男が
いたような気がするがほとんど記憶なし。こんな面子で時間通りに指導員が来て、
適正検査が始まった。

最初に鉛筆と回答のマークシートが配られる。なるほど、就職試験とかでやる性格
判断の試験らしい。指導員が説明するまで書くなと言ってるのに、最前列のハデハ
テギャルが早速不必要な場所に書き込んでしまい、指導員の消しゴムで消してもら
っている。その後説明通りに書き込んでいくが、今度は後ろのパッパラバカ2人組
の内の一人が間違えたらしく、“先生オレも間違えた消しゴム貸して”と敬語も使
わないバカぶりを披露していた。更にロンゲまで間違えて消しゴムで消してもらい、
指導員をあきれさせていた。テストの内容はおおむね次のとおり。

同じ図柄の番号を選んで書き込むテスト
図柄の残りの切れ端を捜す
図柄が何にみえるかの三択
好きな図形、嫌いな図形選び
単純に3つのおおきさのます目にＡを書いていくもの
奇数、偶数で大なる数字が左右にあることに○をつけるテスト
5者択一の自己診断テスト

まだあったような気もするがおおむねこんなとこだ。テストが終わるとすべて回収
され、10日後頃に教習簿に挟んであるそうだ。後ろの出口に返却されていた教習簿
を取って帰るのだが、どうやら赤線の入ってるのが普通自動車、青が普通自動二
輪、緑が大型らしい。緑は2人だけで、オレと同じくらいのオッサンかと思ってた
ら、ロンゲの兄ちゃんであった。ということは、オッサンは普通自動二輪か。回収
箱に教習簿を入れて少し教習風景を見た後、帰ろうとしたら出口付近でパッパラの
ちび二人組みがたばこを吸いながら、どっちが先にバイク取れるかな、みたいなこ
と言ってたが、こいつらといっしょの教習にならんことを祈るばかりだ。先を歩く
ロンゲを抜かして一橋学園駅へ向かった。

6月×日　1時限目　第一段階
　初めての実科教習ということで、朝から緊張気味である。インターネットや
教本で事前情報である程度の予習はしているが、なんせ12年ぶりにバイクに乗る。
最後にギア付バイクに乗ったのは1989年7月の武蔵境教習所依頼である。

早めに家を出て前の時間の教習を観察することにする。配車手続きをしてくれ
たのは最初の適正を見てくれたオッサン係員だ。カードを入れて配車レシート
をもらうときオッサン係員に“4：30からも取れます。”と声を掛けられたが、
待ち時間が長いので諦め、予約機で予約をすることにした。次の明番の午後
に1時限、週休に昼を挟んで2時限、更に明番に連続2時限の教習を予約した。
最大5時限まで予約できるのである。

ところが、予約し終えてレシートを見てあることに気がついた。1段階はストレー
トで取ると全部で5時限である。今日の教習を入れれば全部で6時限も予約を入れた
ことになる。まぁいいかキャンセルすれば・・・補修入ったらそのままでいいし。
　教習までまだ30分くらいあるので、芝生席から見学することにする。自動車の
Ｓ字のところの椅子に座って見学した。全部でバイクコースは7〜8台が走行して
いる。見た目には750と400の差があまりよくわからない。みんなサクサクと練習
コースを流している。車のコースに出て走っているバイクも2台いた。しかし遠目
にはよくコースがよく見えない。8の字らしきところはよくわかったが、あんな
小回りで回るのか！と思った。少し不安になってくる。15分ほど前に詰め所に
移動することにした。

中に入ると一人指導員がいた。“よろしくお願いします”と声をかける。
“はい、よろしく”と返答される。まだ誰も来ていない。壁には課題コース
や検定コースが張ってある。プロテクターを装着していると20位の女の子
が入ってきた。このコも今日が初めてかな？と思いつつ黄色のゼッケンと
ヘルメットを選ぶ。5分前までには続々と集まり総勢10名位か・・第二段階の
紫のゼッケンの人が多い。

前の教習生が指導を受けて続々と帰っていく。開始2分程前に年配のハゲ指導員
が今日はじめての人はこっちに来てくれという。ついていくとどうやら体操の
ようだ。メットを地面に置くと置き方が反対と注意される。体操が終わった頃
開始のチャイムが鳴る。

30歳位のやせた指導員だ。どうやら初日なのでマンツーマンのようである。
最初に配車後の説明、ゼッケンの色やプロテクター、手袋忘れても事務所
で軍手を売っていること、教習は技量によっては伸びることもある等だ。
次にバイク暦を聞かれ“10年位乗ってません”と正直に答える。指導員の
顔が苦笑いになるのを見逃さなかった。ともかく最初に一番重いヤマハの
バイクで右側、左側と引き起こしをやらされる。なんなくクリアー。次に
ＣＢ750に変えて8の字コースで引き回しをやらされる。これもなんなく
リアした。向こう正面？にあたる直線までバイクを持っていき、いよい
よ乗車。サイドスタンドを払い、バイクにまたがりフットブレーキをか
けながらスイッチをオンにし、ニュートラル確認、クラッチを切って、
エンジンスタート！掛からない。アクセルを少し回すように言われ再度
スタート今度はエンジンが掛かる。2速以上にギアを入れないように言
われ、周回コースを回るように支持を受けローギアに叩き込みいざスタート！

おお、忘れてないぜ！エンストもせずスムースに走り出す。しかしセカンドにシ
フトアップするのにギアの位置がよくわからず、足元を見る。素早くセカンドに
入れ、即カーブだ。車体を倒しコーナーの出口を見るようにして進み、出口から
アクセルオン。おお、いける思ったより簡単じゃねか！直線ではもっと加速して
カーブの手前で減速して回るように注意を受け、暫くグルグル回る。次に1週ご
とにパイロンで停止するように言われ、ローギアに落として再度発進を繰り返し
た。次に8の字を利用してＵターンして内回りの周回と停止をやらされた。左回
りはカーブがきつく少しコース取りが安定せず、膨らまないように注意を受け
るがここまでは順調順調こりゃ最短でいけるかな？

次にＳ字とクランクをやらされることになる。すべてセカンドで半クラとフット
ブレーキを使い、アクセルを吹かし気味にするよう指導を受け、指導員の見本
の後スタートした。まず、Ｓ字それほどむずかしくはない。次にクランクむ、
むずかしい。バイクが安定しない。1回目はなんとかクリアしたが、2回目はパ
イロン倒し、何回か後はエンスト。アクセルを2〜3千まで上げるよう指示を
受ける。途中で気がついたのだが、クラッチは半クラのままつないでおき、
アクセルだけふかしてフットでスピードの出すぎに気をつけることに気がつく。
でもまだ安定しない。このままでは緊張した試験では失敗の恐れがある。
この練習の説明を受けている時、ガチャンというすごい音。教習生がスラ
ロームでひっくり返っていた。

次に二輪の課題コースを指導員のバイクについて回ることになる。ウインカー
はまだ出さなくて良いとのことであった。8の字を2周して一時停止から本線へ、
まずはＳ字から右折してコースを1集してきて一時停止。ローギアで波状路だ。
半クラで立ち上がり進むが、おおっ思ったよりは簡単だが揺れる揺れる。2回目
のときはあやうく脱輪寸前だった。そのまま一時停止して一本橋。思ったより
不安定。半クラにフット、ニーグリップしてハンドルを小刻みに揺らして目線
は遠く。10秒以上はいただろう。2回目は即脱輪。ちくしょー400よりたぶんむ
ずい。3回目は10秒以上であろう。これも回数をこなさないとやばい。パイロン
の一時停止から一気にＵターンして半周回って今度クランクだ。さっきまで何
回か走ってたので大分慣れてきたが、まだ怪しい。そのまま右折して半周回っ
たら最後にスラロームだ。7秒以内で通過できたのかさっぱりわからないが、
ハンドルさばきだけでいけそうである。アクセルオンのタイミングなんかわからん。

そしてまた8の字である。これも半クラで回るのだか、2回ほど足つきをしてし
まった。やっぱ低速走行が課題だ。3回課題コースを走ったところで教習終了。
　バイクを元の位置に戻し、指導員の指示を受けるが、今日は初日ということ
で、発進停止走行だけが課題だったらしく特に注意は受けなかった。次回から
は課題コースをやるのでコースを覚えておくように言われて終わり。ヘルメッ
トを取ると汗がにじんでた。左手も張っている。卒検が始まっているらしく、
指導員の元集団で事務所に引き上げた。
　課題はあるが、あと4時間あれば、なんとかマスターできそうだ。次からは
安全確認とウインカーも出さねば・・・・・

6月■日　　2時限目　第一段階
　へこんだぁ〜！低速で安定せえへんなぁ。
　昨日光化学スモッグの中体力練成やったため、喉が炎症起こしているらしく、
ヒリヒリと痛い。明番の上、風邪薬飲んで少し心持眠気をかかえたまま教習へ。
　配車を受けて待機所へ。今日は平日ということで、走っている台数は5・6台
程度。指導員も4人くらいで例の女性指導員がいきなり机につっぷっしてた。
すでに2人の教習生が待機しており、教習箱に“お願いします”と入れると、
女性指導員が“は〜い”と起き上がる。プロテクターをはめてゼッケンつけ
て待機。今日はどの指導員で何をやるのだろう。一応課題コースは頭に入っ
ている。

背の高い（183ｃｍ）くらいある指導員の指揮のもと体操やって、教習が始まる。
今日はその背の高い指導員が担当で、前の時間からやっていた同年代くらいの
教習生との二人で受けるらしい。あと4人くらいいたが全員中型で、女性指導
員はそちらを担当していた。
　今日は最初内回りを慣らして走るように指示され、コースへ入ったが、何を
思ったか、いきなり外回りに入ってしまった。文句を言われる前に8の字で即
ターンして内回りを周回する。外回りは中型の女の子の教習生が先頭で渋滞
が起きている。指導員はもう一人の方に指導中で暫く回っていると、もっと
加速してブレーキで減速してコーナーに入るように指示される。なんかイマイ
チ調子が悪く安定したコース取りができない。フラ付気味である。次にパイ
ロンで一旦停止してウインカー出して確認して発進停止をするように指示さ
れる。ブレーキングはポンピングする必要はなくもっと加速するように言わ
れ、ギューンと加速してパイロンで停止を繰り返した。

段々慣れてきてコース取りも安定してきた頃、今度はコーナーに4箇所丸印があ
るから、そこに足をつくように停止するよう指示される。最初ステップに近い
位置で足をついてしまい、もっと前に足を出して停止するように指導を受ける。
これも繰り返しているうちに慣れてきてここまでは比較的順調といった感じで
ある。

次にこの前もやったＳ字とクランクの連続をやるように言われる。Ｓ字はなんな
くクリアできたが、クランクが妙に調子悪い。3回連続のエンストそして足つき。
う〜んどうなってる。指導員にエンスト繰り返すとバッテリーが上がってしまう
と注意を受ける。
　その後もフラフラと安定せず、何回か足付を繰り返す。どうやらハンドル切っ
た後、立て直すときにアクセルを吹かすといいみたいだが、どうも要領を得な
い。成功しても自身満々といった感覚じゃない。

残り20分というところで、いよい課題コースだ。一旦バイクを降りてコース図の
前に連れて行かれる。ウインカーの出す位置を確認するように言われ、覚えたら
走り出すように指示を受ける。段々頭が真っ白になりつつある。コースを覚え
ていなかったら完全にパニックだったろう。残り時間が少く少しでも多く走り
たかったので、1分くらい見てスタートすることにする。指導員から“ウイン
カーは完璧にお願いします。”と一言付け足され一気にプレッシャーが襲う。

いきなり右ウインカーで進入合図はいらないと言われる。舞い上がってるぞー！
改めて左ウインカーでスタート。Ｓ字から右折ウインカーが気になってこの先の
コースが見えてこない。そうだとりあえず直線だ。しかし加速は不十分。もっと
加速するように言われる。カーブで左ウインカーを出し、直線加速からローに落
としてウインカー付けっぱなしで波状路をいく。波状路は妙に調子よかったのだ
が、ウインカー付けっぱなしに動揺したか、次の１本橋はいきなり脱輪。2回目
も脱輪。どうなってる。手に力がはいってる！　力抜く！　足は力抜かない！
指導員が叫ぶ・・・　

脱輪寸前でようやく成功。その後は何とかクリアーしたが、フロック的な成功
でやっぱり自身がない。ここから右にターンして、ここでもウインカー右か左
か暫し真っ白で発進できん！指導員には小さくターンしてコースに戻るように
指示されるが、それどころじゃない。ウインカーとこの先のコースが見えず、
見切り発車する。途中であっそうか次はクランクだと気づくが、今日の苦手部
分でもあるため、完全にウインカーと安全確認はふっとぶ。指導員に右ウイン
カー出して安全確認！と声を掛けられ、慌ててやるもふら付き足ついて一旦停
止になってしまうパターンが多かった。むずかしい部分で集中してるときに言
われてもなぁ。段々弱気・・・

クランクは何とか少しコツが判ってきたのに、新たに左右確認とウインカー操
作でいやな場所となってしまった。このまま苦手意識がつかないようにしない
と・・。
再度周回して2速でスラローム。これは全然むずかしくなく今まで1回の失敗
もない。最後の8の字も妙に安定せず、足付を2回くらいしてしまった。

あっという間に教習終了となる。こらストレートで卒業に黄色信号がともっ
たぞ！あと3回でなんとしても第一段階の見極め課題をクリアしなければな
らん。中型の教習のときのような余裕がない。指導員からはエンストの注
意を受けただけだった。クランクで3回連続エンストしたのがよっぽど印
象に残ってたのだろう。“何かありますか”と問われ、半クラッチを切り
すぎてるんでしょうか。前乗ったのよりバランスが妙に取れなかったと負
け惜しみのセリフをはいた。指導員曰く下半身のバランスが悪いとのこと。

課題コースは“ウインカーが気になって操縦がどうしてもおろそかになってし
まいました。”弱音をぶつけると、“大型は時間がないのでしょうがない”
とのこと。イメトレの強化しかないなぁ。もう一人の教習生は“2時間連続の
るもんじゃないですね！”との感想だけで順調そう。
　教習簿除くとまだその人はまだ3時限目。ますますヘコむ。大型はやっぱ
り低速走行がむずかしいと改めて思った。ボルテージを明日の2時限連続教
習で一気に回復だ！頼むから雨ふらないでくれ〜！

6月□日　3時限目・４時限目　第一段階
関東地方は今日から梅雨入りで、霧雨の中自転車で最寄り駅へ。一橋学園降り
たら結構強く降り始める。昨日へこんだままなんで、この雨の中挽回するしか
ないのか。
　配車してもらい、いつものように牛乳飲んでトイレ行ってから傘をさして待
機所へ。やってるやってる雨の中4・5台走ってる。みんなカッパ着てがんばっ
てる。どうやら一番のりらしく、そそくさとプロテク着けて自前のカッパ着て
待機。

前の時間の教習生のうち大型の20代後半の一人だけが連続で、もう一人はこの
時間からの中型の若い奴で3人だけの教習だ。大型の奴は2段階らしくすぐ外
のコースに出て行った。残りの二人は50代の年食った指導員のもと、まずは
内回りをグルグルアップがてら回るように指導される。バイクは最初の教習
で乗った1号車を選ぶ。エンジンスタートさせた時、もう一人の40代の指導
員に“冷えてますから暖めてください。”と言われ1分ほど暖める。

さぁ教習開始だ。がんばるぞ！雨の影響はほとんど感じられない。順調に加速し
て周回を重ねるが、もう一人の若いのが、やたらトロトロ走って入って来たの
で加速ができなくなり、指導員に言われないのに1回Ｓ字に入ってみた。その
後も停止してやり過ごしたりするが、すぐつまる。早く課題を練習したい。
指導員に停止するよう手招きされ、１本橋と波状路を繰り返しやるよう指示を
受ける。この間不調だったので、連続練習はありがたい。波状路はよしとして、
１本橋の1回目。あれっ、なんかこの前より安定してる。よしイケルぞ。でも
最後でちょっとふら付きニーグリップができなかった。タイムは9.6秒とのこ
と。次も少しフラ付気味たが、12秒だ。10本くらいやったが、最高14秒でだ
いたい12秒でできるようになった。1回だけ残り20センチくらいで脱輪したが、
１本橋はほぼスランプ脱出だ。

次にスラロームの連続だ。普通に蛇行して通過してもタイムはＯＫらしいが、
アクセルワークを使うように指示を受けるがどうもうまくいかない。指導員の
後ろに乗って体験してみる。なるほど立ち上げるときに一瞬アクセルをひらい
ている。まねしてやってみるがどうしてもアクセルを開けるとスピードが出て
パイロンに当たる。もう少しトレーニングが必要かな。あと、スラローム中
にどうやら軽くクラッチを握ってるらしく、ギアの上に載せてる左足が軽く
触れただけでニュートラルに入ってしまい、途中でスラロームできなくなっ
たのが2度ほどあったなぁ。当然”クラッチは触らない！”の注意が飛ぶ。
でもスラはそんなに深刻な問題ではない。普通に蛇行してもタイムは
できているので・・・

途中からトラックが入ってきて邪魔だった、教習中にはいってくんなよぅ！残り
の時間は課題コースを数週走る。な、なんとクランクも全然問題ないし、ウイン
カーと安全確認も大分完璧に近づいている。なんで、この間はあんなにクランク
でドジってたんだろうかと考えたが、どうやらクラッチを切りすぎてたようだ。
で減速し過ぎで足つきしまくってたのね。クランクは完全にスランプ脱出した。
いまやウインカー操作と安全確認もクランクやりながらできる。今日は一回も
敗なしだ。やりィ！

ただし、波状路で一回エンストしたため、ここでも半クラで山超時のみアクセ
ルを開けることにする。試験じゃ即中止だもんね。ということで、“スラロー
ムのときもっとバンクさせないからスピードが出すぎて曲がりきれなくなる
“１本橋はタイムに余裕があるからもっと安定させる方に集中した方がよいと”
という指導を受けて午前の部は終了である。検定中のためみんな固まっての移
動中、“そういえば雨がふってたんですね。集中してたんで忘れてました”と
40代の指導員に話し掛けながら一旦事務所に戻った。

飯を食いに外へ行こうと思ったが、後30分で次の教習の配車なので事務所でこ
ち亀の32巻を読みながら待つことにした。時間が来て配車してもらうが、検定
が終わるまで移動できないとのこと。その間に取りすぎた10日の1時限目をキャ
ンセルした。15分前にようやく待機所に移動する。誰もいない。7分前になっ
てようやく指導員が3人くるが、教習生はオレ一人なのか。5分前に若いのが現れ、
この時間はなんと二人だけの教習だ。この時間の指導員は20代後半の若いのだ。
いっしょに受けるのは10代後半くらいの若いやつだが、遅くきたので体操終わ
ってもまだ支度をしている。オレは内回りの周回を続けてその後課題コースを
やるとの指示で、早速内回りを周回する。

しばらく、回って課題コースを走るように言われる。さっきよりももっと安定
している。これはいけるぜ！あまりにも調子がいいので、指導員はもう一人の
中型の奴の面倒をみるほうに割合を裂いている。途中で8の字をもう少しゆっ
くり走るように言われ、Ｓ字に入る前は完全に減速すること、キープレフトは
極端に左により過ぎないようにとの指示くらいだ。

途中で8の字の後ろの坂から発進を繰り返すように指示される。問題なくクリア
したので後5回やってから課題に戻ってよしとのこと。
周回を重ねるうち、波状路前の通りを歩く小学生や１本橋の途中ですれ違う車
の教習車や次の時間の教習生が待機所に来るのを観察する余裕まで出てきた。
緊張せず今までで一番伸び伸び走れた。
指導員からは“低速の場所はしっかり速度を落とすように”と言われたくら
いで、“だいじょうぶでしょう。”とのこと。待機所の中は次の教習生で溢れ
ていた。初めて教習を受ける女の子もいるようだ。何だか疲れながらも充実し
た気分で待機所を後にした。事務所で第二段階の予約をしようとしたが、まだ
表示されずできないらしい。次は中3日開くので見極めがちょっと心配。昼飯
をコンビニで買って一橋駅で食べた。

6月△日　5時限目　第一段階
　今日は第一段階見極めの日だ。この前の教習から中3日だというのが心配だが、
自身満々で教習所へ早めに向かう。教習簿の中に適正検査の結果が入っていた。
運転マナーはＡだが、決断力がＣと非常に悪く、いざというときに判断ができな
いんだとさ。
配車がすんで20分前に待機所へ向かうがどうも雲ゆきがあやしい。一応カッパを
持ってきたが、何とかもってくれぇー！　

待機所にほぼ40位のオッサン教習生といっしょに入るが、まずは第二段階に備え
て持ってきたデジカメで1コースと2コースを撮影する。小さい文字まではどうも
はっきり撮れない。指導員に見つかったら何か言われるかな。支度が済み、少し
緊張してくる。体操は一番初めの教習のときと同じ50くらいのメガネかけた髪の
薄い指導員だ。その人がそのまま今回の見極めの指導員となる。

内回りを周回するように言われ、そそくさと支度をして1号のＣＢ750を確保する。
真っ先にコースに飛び出し加速よく周回する。途中で40位のいっしょに指導を受け
る教習生も大型で、オレといっしょ今日が第一段階の見極めらしく、2人で気持ち
よく周回する。が、つかの間400の奴らが入ってくるとあっという間に渋滞だ。
ちんたらと5分くらい走り続け、課題コースに入るように指示されるが、渋滞気味
でどうもノリが悪い。最初の1本橋で最後1メートルくらいで脱輪し、しっかり指
導員に指摘される。“11秒で落っこちてるから、そんなに粘らないで落ちそうな
ときはスピードをあげること。試験一発で落っこちるよ！”やばい、見極めの日
なのに。今日は波状路もなんかフラ付気味でクリアしてるとはいえ、調子が悪い。
久しぶりなのかコースが渋滞しているためか。スラロームでもウインカー出しっ
ぱなしにしてしまい指摘される。8の字でも1回エンストしてしまう。そのうち雨
がパラパラ降り出し、突然どしゃぶりに・・雷まで鳴り出した。最悪だぁー！
指導員にカッパを着用するように指示され、一旦教習中止。そそくさと着替えて
時間がもったいないので、またもや真っ先にコース上に戻る。

その後は中降りの中、水しぶきをあげつつ課題コースを数週繰り返し、特に難も
なくたんたんと進めたが、１本橋と波状路は明らかに前回よりちょっとヘタクソ
になっている。１本橋は女指導員が“12秒ですぅ”と知らせてくれた。スラロー
ムは6秒とのこと。1番の教習車でも日によって安定感が違って感じるということ
は、オレ自身が未熟なのだろう。一見自信ありそうでも、時間を乗ってないから
テクにムラがあるんだろうな。
とにかく、教習が終了し、見極めは合格して、返してもらった教習簿にコース図
がはさんであった。書き込もうとしたら、指導員にもう待機所を閉めるので検定
説明室にコース図があるからそっちで写すように言われ、待機所を後にする。

そういえば第二段階の予約はもうできるのかな。事務所で予約機にカードを入れ
てみると、親父の事務員が来て、教習簿を返せというので渡し、ついでに予約の
仕方を聞くが要領を得ず、別の事務員が来て説明してくれた。大型は2-2から始
めるらしい。▲日に2-2,2-3と入れて次にそのまま3時間乗れると2-4まで予約入
れられた。3時間はつかれるんじゃぁ・・間髪入れず2-Ｓ、2-5も☆日にいれ、
更に最後まで予約させられそうだったので、ここまででいいと断った。予約入れ
てても万が一見極めもらえなかったらキャンセルになるやんけ。検定の日も乗る
場合は午前に終わらすようにアドバイスを受け、教習所を後にする。次の明番
と週休はいっきに5時間乗る予定だ。つかれるぞ。
あっ・・コースを写そうと思ったが、デジカメ見ればいいか、フランス×日本
のサッカー観たいがために、さっさと帰途についてしまった。

6月▲日　　6・7・8時限目　第二段階
　すっきりした状態の明番日を迎えることができ、今日受ける3時限の教習は体調
万全で望めそうだ。昨日は職場で一生懸命コースを覚えたが、実際に走行しないと
完全とはいかないものだ。
　ちょっと緊張した面持ちで、日立教習所に向かう。2-2の配車を受けるが、2-3
は次にもう一回受ける直前に配車するよう言われ、一回分の配車券をもらい、検
定説明室にてコースを再度確認しようとしたら、指導員が居眠りこいてたので、
いったん回れ右して牛乳を飲んでそれからもう一度意を決して入室する。気がつ
かないふりをしてそのままコース確認をしていたら、気まずそうに“どうぞ写し
てください。”と言い残してすごすごと退室していった。

ここのコース図は細かい説明書きがないので使えない。あきらめて早めに待機所
に行って写すことにする。一生懸命写しているとあっという間に10分前になって
しまい、とりあえず準備をする。1時限目は183ｃｍくらいの指導員、2回目のへ
こんだときの指導員だ。ちょっと不安である。第二段階はマンツーマンである。
まずキープレフトと進路変更の仕方を口頭で簡単に教わり、1号車に乗り、専用
コースの内回りをぐるぐる廻るように言われ、次に課題コースそしていよいよ外へ。

まず最初に簡単に1コースの説明を受け、次に実際に指導員の後をついてコースの
特徴を覚える。次に指導員に流れるようについて行く。3週目からは自分でコース
を走る。まず、右ウインカーを出して後方確認、すぐに左折のため左ウインカー
を出して左折してすぐにまた右ウインカーを出して右折の準備に入る。周回コース
に出ると、左側を1ｍ開けてキープレフトだ。コーナーを立ち上がると同時に加速
して3速に入れ、40ｋｍをキープしてコーナー手前でポンピングして減速。エンブ
レは使用せずブレーキで減速して2速へ落とす。立ち上がると同時に加速して3速、
すぐに減速2速に落として右折に備えた進路変更。右ウインカーで確認して右より
を走行して右折する。すぐに左ウインカーを出して命一杯左を走行。信号確認左
右確認後、加速して一時停止。安全確認後左側によったまま加速してまた左折。
見通しの悪い交差点を一時停止と確認して通過し、加速再び一時停止する。安全
確認後左折して3速まで加速してＣの入り口を左折する。

2速で半クラ使ってクランクなみの左折だ。安全確認しつつ左折して今度はキープ
レフトで1ｍ空けてつつ右ウインカーを出して交差点を真っ直ぐ通過。後方確認し
て障害物を避けるための進路変更。そのまま優先道路とはいえ、徐行して安全確認
しつつ先ほどの見通しの悪い交差点通過する。再度周回コースを右折して、立ち
上がりで進路変更のウインカーを右に出しつつ、安全確認後に3速へ加速しなが
ら右よりに進路変更してＣ通りを右折して1速に落とし、踏み切り一時停止。左ウ
インカーを出しつつ安全確認後踏切通過してすぐに左折して坂道の途中で一旦停
止。右ウインカーを出して後方確認後、坂道発進しつつ右よりに1速で坂を登り、
頂上を2速で徐行しながら左を確認する。2速のままエンブレとブレーキングしつ
つ安全確認して、周回コースへ右折して出る。コーナーを立ち上がると、30ｋｍ
で走行して待機所前まで直進して急制動だ。30キロのためまだ楽勝である。この
後専用コースで課題に本来は入るのだが、この時間は省略してすぐに周回コース
へ戻る。そして発着点に戻ってくる。

以上のコースをこの後2・3回繰り返し、また専用コースで課題走行をするように言
われ、1時限目が終了する。１本橋がまた1回落ちてしまい、少し不調である。指導
員には進路変更が良くないと言われる。確かに要領をまだ把握していない。とりあ
えずハンコをもらい。10分の休憩中に配車に向かう。
　連続で2時限目の教習に突入だ。指導員は40歳くらいの初めての人だ。体操は省
略のため、その間に待機所でコーナーの曲がり方と立ち上がり方、リーンウイズ、
リーンアウト、リーンインの説明を受け、そのあと2コースを練習するよう説明を
受ける。

2号車に乗車するように指示され（初めてのる車両だ。不安・・・）、まずは専用
コース外回りを周回する。しばらくして指導員がついて来いとのゼスチャーでつ
いて行く。外部コースの内回りでコーナーと立ち上がりの練習だ。ライトを点灯
するように指示されるが、わからずキルスイッチをやってしまった。指導員に教
えてもらい、再度エンジンスタート後、指示どおり3速で直線を走りポンピング、
減速して2速に入れコーナー中はわずかにアクセルをつないでおき、立ち上がる
と同時に加速、短い直線は3速走行して一気に減速して同様のパターンを2周ほど
繰り返す。うーんこういうのはすごい得意。問題なく終わり、今度は二輪専用コ
ースへ戻って、リーン〜の練習だ。

まず指導員が3パターンを展示してくれ、次に後をついて行き、2周づつやってみ
る。リーンインがちょっとむずかしくカーブで膨らんでしまった。まぁ体験とい
うことでこの課題も早々に終了し、本題の2コースの教習開始だ。さっきの時間
同様、まず2周指導員の後について行き、3回目から自力走行だ。1コースと異な
る部分は、スタート直後、直ぐに左ウインカーを出すも左折せず、そのまま通
過し周回の前で一時停止。左折してキープレフトで3速加速2速でコーナーを曲が
ると直ちに左折のための進路変更をしつつ、3速加速。2速でクランク状態で左折
して、そのまま信号の交差点をまた左折する。すぐに障害物があるので右ウイン
カーで避けつつ、あとは1コースと同様に進む。

次に2コースの相違点は向こう正面からＡ路を左折してたら、直ちに右ウインカー
を出して後方確認と進路変更を見通しの悪い交差点前までに行なう。通過したら
今度右折して周回コースに戻り、後は1コース同様、踏み切り通過、坂道発進、
急制動（30キロ）と続く。4週目は何も言わないので乗車から試験のつもりでえ
ってみてと指示される。途中で思わず、1コースと勘違いして、一旦停止して指
導員に道順を聞いてしまった。　うーんやはり図上だけでは憶えきれないんだな
ぁ！

この後は課題コースを1週して、高速走行だ。2段階の連中が外の周回コースを70
キロくらいまで出して周回するのだ。直線は4速まで入れる。ライトオンだ。高
速走行は得意なので、指導員の後をしっかりついて行く。4・5週して、また時間
まで課題コースをやることになる。2号車はクラッチがどうもつながりにくく、
1本橋のとき、動力が半クラでつながりにくく、フラつき気味になる。左手の握
力を職場で鍛えすぎたため、握りすぎてんのかなぁ？とにかく今日は調子が悪い。
指導員からは、コースはもうダイジョブそうですが、短い直線でも30キロくらい
までは加速してくれとのこと、コースが完璧に頭に入らないとどうしても考える
時間が必要で、加速が足りなくなってしまうのだろう。

さて40分の休憩中に三度配車し教習簿の確認をしていたら、第一段階の2時限目
のへこんだ日にいっしょに教習を受けた大型の同年代の人が、卒検を申し込ん
でいるではないか。あの日は確か3時限目の第一段階だったのに、もう今日です
べて見極めたの。早い！日立のケームセンターの2階でローソンのパンとオムス
ビで燃料補給した後、本日3時限目に突入だ。

1時限目同様、183ｃｍ指導員に三度教わる。体操の後、この時間は急制動をみっ
ちりやるとの説明。まずは二輪専用コースで外周りを周回し、次に加速して前ブ
レーキだけを使用して減速するよう指示される。何回がくり返して次に、フット
ブレーキだけで制動するように指示を受ける。ううっフットはやっぱ効きが悪い。
おまけに１本橋から飛び出しそうな奴がいて、エンストしちまったぜ。そのま
ま暫く続けた後、いよいよ外へ出て本番だ。

最初はパイロンのところで止まってスタートする。3速で40キロで突っ込む。
パイロン前でアクセルを戻したら駄目と言われる。2回目リアブレーキが強す
ぎるとのこと。3回目エンスト、いいのか悪いのか？その後周回しながら、何
回か繰り返すが、いい感じだったのは2回くらい。指定速度不足や、後輪の掛
けすぎ、等々・・意外とむずかしい。速度を一定に保つのもなかなか・・・
途中で400に乗るように指示される。きたきた・・おおっパワーが全然ないぜ。
周回の途中で何速に入ってるかわからなくなり、向こう正面で一旦停止しち
まった。さぁ3速40キロで急制動！簡単に停止できる。やっぱ大型の方が技術
がいるんだと改めて実感。その後今度は750に再び乗車し、今度は車間距離を
とって前車の急制動に、対処できる車間をとる体験。ギリギリ停車できたが、
体験ということで1回で終い。“事前に停車すると身構えていてギリギリです
もんね。”なんて、危険性に感心したセリフでちょっと色づけしたりして・・・

この後2回ほど更に急制動をやったが、一応11メートルで停止しているが、
できた！っという感触ではない・・もう少し練習かな。残り時間は例のごとく
高速循環を何回かやって、課題コースを走行するように指示され、数週廻る。
波状路で最後にエンスト、１本橋もまだふら付き気味である。打って変わっ
てスラロームは妙に調子がよかった。色々日によって違うのね・・・教習が
終わり、183指導員に何かあるかと聞かれたので、、指導員によくへんなとこ
でブレーキをかけていると指摘される旨質問した。踏んでないのに触れて点灯
するのは姿勢が悪いとのお答え、最後にエンブレを使いつつ減速するのはだ
めなの？については、昔はそういう指導だったが、今はブレーキの性能も上が
っているので、ブレーキで完全に減速してから、シフトダウンするとのこと、
等のお答えを頂き、次回はシュミレータだが、長袖と手袋を忘れないように指
示を受け、本日の3時限におよぶ教習が終了した。

6月☆日　9・10時限目　第二段階
　朝起きると雨足が強い。こりゃぬれるなぁ。その時点ではシミュレーターだけ
受けて、実車はキャンセルしよう思ってた。家を出る頃には比較的弱まってたの
で、せっかく電車乗って行くんだからとカッパ持って乗ることにする。
　到着するとちょうど卒業検定をやっていたので、暫し眺める。オレも早く卒業
したいな。配車するとオバサンの係員にカードを預け、時間通り2階のシミュレ
ーター室へ行く。2階にも休憩所があったのか。オバサン2人と30くらいの男が
窓から教習コースの方に向かって座る椅子で休憩している。ここで昨日食べれば
よかった。放送で“○○指導員は大型二輪シミュレーター願います。”なんて言
ってる。そう、第一段階見極めを担当した50位の指導員である。

部屋の中に入り、ゲームセンターみたいなバイクがあり、それに載って画面の中
を走るらしい。早速第1コースである。音声の指示に従って走行するのだが、操
作しずらい。なんじゃこりゃって感じ。危険予測をする前に操作に慣れないので、
下を見ている間に一発ドッカーンと事故を起こす。たんたんと画面は続き、駐車
場に入って終了。指導員がリプレイをしながら、解説をしていく。しかも淡々と・・・
第2コースは慣れないとはいえ無事クリア、だいたい危険箇所もわかった。第3コ
ースで2回ドッカーンとやってしもた。リプレイで指導員が危険箇所を説明して
いくのだが、事故った2箇所が出てこない。ひょっとしてと思い聞いてみると、
全然危険じゃないところでドッカーンとやってしまったようだ。恥ずかしい・・・
第4コースの途中で時間切れとなりソソクサと次の教習へ向かう。意図すること
はわかるが、あまりにも実車とかけ離れた感覚のため、単なるゲームといった程
度にしか認識できなかった。

さっきのオバチャンから配車券とカードをもらい、雨の中待機所へ向かう。着いて
みると指導員が5人くらいいて、教習生はオレ一人だけ？とにかく時間がないので、
プロテクター着けてカッパを着込む。どうやら、全部で3人みたいだ。第２段階の
30前半といった感じの中型と、今日が教習初日らしい中型？小型？らしい10代の
子供である。
　指導員は昨日検定室で居眠りこいてた人で、30代の中型の人と2人で受ける。
まず待機所で危険回避の要領を受け、その後波状路とスラローム（パイロン不等
間隔）をやって、検定コースを廻るとの説明があった。

卒検に備えあえて3号車（初の車）を選び、まずは内回りでウオーミングアップし、
外コースの中央路を使用して坂道に向かって2速３０キロ（大型は本当は40キロだ
が、雨で危険なため）で走り、旗と反対の方向へ回避するとのこと。絶対ブレーキ
は使用しないように注意を受け（過去にケガしたのがいるらしい。）、まずはオ
レからだ。2速で30ｋｍまで上げるが回避と同時にブレーキを使用してしまい、指
導員に注意される。おまけにパイロンに向かって真っ直ぐ来るように言われもう一
度やり直し。2回目右側に回避。問題なし。本当は2回で終わりなんだけど、オレ
だけ失敗したので、3回目。同じく右に回避するが、フットブレーキを無意識に使
用したらしくまた注意を受ける。

坂道の下あたりにバイクを止めて、今の回避の意味と、危険を予測して運転する
ことをとつとつと講義される。なんか、説明が多くオレとしてはもっと練習した
いんだけど・・といった感じ。子供が4歳であることまで、しゃべらされた。も
う一人の中型は既婚だが、子供はいないらしい。
　雨の中の講義が終わると、波状路の説明をするのにセンタースタンドを立てる
ように指示される。入所日に教わったとおり簡単にかける。スタンディングの要
領が終わったあと、センターを戻すのに苦労した。どうやらまず、自分の方に倒し
、ハンドルを右に切ってブレーキをかけておき、前に押すと同時にブレーキを離
すらしいのだが、よくわからんうちに力任せにガッチャンと指導員が説明する前
に解除してしまった。

3・4回スラロームと波状路を繰り返すが、指導員がパイロンを不等に並べてたが、
あまりよくわからないまま通過する。次は検定コースだ。どっちがいいと問われ
、2コースを希望する。400の人からスタートだ。だいたい憶えてるけど、左折し
てＢから信号交差点に入った後、真っ直ぐいくつもりが、400の人が信号を左折し
た。危ない、オレが先頭だったら真っ直ぐ行くところだった。まだ、完璧に憶え
てないのか・・・
　急制動は雨のため、14ｍで実施。ブレーキを晴れのときと同じに掛けると、転
倒すると注意を受けいざスタート。楽勝だぁ！検定のときは雨がふってた方がい
い・・・その後課題コースを1回走行して、高速循環だ。雨が降ってるので速度
は50キロくらいであった。終わると時間まで課題コースを走るが、１本橋で1回
脱輪した。やばいとおもい、アクセル開けたが残り1ｍで玉砕。うーん、また苦
手意識が再発か。落ちなかったときもフラフラ安定しなかったなぁ。

そうこうしている内に本日も終了時間とあいなった。今日の項目は危険回避だと
強調してたのが、妙に気に掛かる。見極めまでにもうちょっとがんはろうという
ことなのかなぁ？・・・さて、ひきあげようとしたら、教習簿がなぁーい。さっ
き指導員に返してもらったばっかじゃないか。ちょっとした騒ぎになり捜索の結
果、ペアで指導を受けた30代の人が、荷物置きのラック最上部に置いてあるのを
発見してくれた。手袋しぼりに行くのに無意識に置いたらしい。ひゃひゃひゃー
お騒がせ。平謝りで待機所を後にする。事務所で次の予約をするときに卒検のこ
と聞いたらなんと、見極めの日に卒検は受けれないらしい。午前に見極めもらっ
て午後に検定のもくろみは崩れてしまった。しゃーない。★日に2-8を2回予約し
▽日に検定を受けることにしよう。もう少しだ。

6月★日　11時限目・12時限目　第二段階
　ゆきちゃんは風邪を引いてて、昨日から幼稚園を休んでます。熱があるのでち
ょっと心配。俺も中4日あいてるのでちょっと心配。今日で教習は終わりにしたい
ものである。
　前回の教習のときの帰り際、教習簿捜索事件のせいでどうやら皮手袋を片方無
くしてしまったらしい。これ以降卒検まで片方だけイボイボ付軍手という情けな
い格好での教習となる。何時もどおり配車を受け、2階の休憩所で牛乳飲みながら、
教習風景を観察する。二輪はどうやら第一段階ばかりで、コースには出ていにい
ようだ。15分前に待機所に行く。しかし曇っているとはいえ蒸し暑い日だ。１時
間目は例の第一段階の4時限目のときの50代の指導員だ。カワサキの750に乗るよ
うに言われる。どうやら異なる車種を経験させるようだ。内回りで走り始めるがや
たらとアイドリングが高い。カーブもクラッチを切らないとスピードが出すぎてし
まう。途中でおかしいと思って指導員に知らせようとしたら、若い指導員も気が
ついたらしく、止まるように指示される。チョークを引きっぱなしだったのだ。

改めて周回していると、シミュレータの時の指導員にウォーミングアップはもっ
とゆっくり走るように言われる。う〜んそんなの初めて指示された。さて、カワ
サキのバイクで1コースを走行する。思ったほどの違和感はない。急制動が終わり
、8の字のところで、いつものＣＢ750に乗り換え、課題コースを通って発着点へ
戻るよう指示される。クラッチが重い・・おまけに苦手な3号車だ。おかげさん
で、１本橋を落っこちた。

気を取り直して2コースのスタートだ。コース内は順調、急制動ちょっとスピード
が足らなかったが、大分良くなっている。苦手意識がまた芽生えてきた1本橋は10
秒ぎりぎりだった。スラロームもなんか少し調子が悪い。アクセル開けるタイミン
グがずれる場合がある。慣熟走行をやって再び課題コースをやるが、教習終了間
際の最後に一本橋をやったが、またしても落っこちる。4本中2本落っこちた。思
わず、50代の指導員に苦手意識が出てきたと告白する。低速でふら付いてきたら、
アクセルを開けるんだと指導されるが、半クラで今まで充分だったんだけど・・
休憩時間中に6時限目を担当した40位の指導員に3番のバイクが苦手である旨、
相談するが、試験では3・4番のバイクが比較的新しいので、使用する確率が高い
とのこと。やばい・・・

さぁ次は見極めである。シミュレータと第一段階のとき見極めもらった50代の
指導員である。見極めであるので試験通り走ることと、さっきのウオーミング
アップは速過ぎるとの指示を受け、内回りを走る。今度はさっきもいたが大型
の20代のあんちゃんといっしょの教習だ。課題を走り、そのまま発着点へ。

下車状態から始める。俺が先頭でまずは1コースだ。順調に進んでいくが、今日は
やたら4輪で混んでる上に大型の教習車もいて、あちこちで渋滞気味である。そん
ななか、急制動前の直線でやってしまった。前方を車がとろとろ走っていたため、
それが気になり、40キロを出せずにどうしようかと迷っていると、右折の合図が
出たので、ここぞとばかりにスピードを上げて急制動をやった。すると指導員が
飛んできて、“○○さん。急制動の前はなんて習いました？指導員の指示に従わ
ないと駄目でしょう！左側に停車しているバイク追い抜いちゃ駄目でしょ！”お
こられちまった。謝りはしたものの、今まで急制動の時間以外は特に、何も指示
なかったし、“そんなこと教わってません！”というのをグッと堪えてそのまま
課題コースへ。動揺したか、波状路でエンスト、こりゃ見極めだめかな？勘弁し
てくれよ。１本橋はこの後4・5回り落ちることはなかったが、やっぱり完全にＯ
Ｋとまでもいかない。

次は2コースだ。今度はそつなく乗ったつもりが、渋滞気味のコースのため、下り
坂をトロトロエンブレ使ってたらまたもやエンストだ。あ〜あ！発着点で指導員
に言い訳するが、“前が詰まってたら当然にクラッチ切るしかないでしょう。”
黄色が灯る。
　3回目はどっちを走りたいか、聞かれたので2コースをお願いする。しかし渋滞
しまくってて走りづらい。一時停止してもトロトロ来るので、街中じゃ当然にい
くんだが、ここは辛抱強くまたねばならん。見極めがかかっている。

慣熟走行は女の子がいたため、対したスピードも出さず、4・5週で終了し、課題
コースを時間までやるが、スラロームのあと思わず、コースへ出てしまった。や
ばっまた指導員に怒られる。そそくさと発着点を左折して二輪コースへ何食わぬ
顔して戻ったが、いっしょに教習受けてたあんちゃんも吊られて外へ出てしまい。
指導員に戻るように言われてた。ごめんーね！さて１本橋を11秒で渡りきったと
ころで教習は終了である。指導員の印象は悪かったと思われるが、なんとか見極
めはＯＫであった。なんとか最短で全過程を修了した。木曜に卒検受けたいのだ
が、普通車はやらない旨のお知らせがあったが、大丈夫か問い合わせるも、指導
員は要領を得ない。前の時間の指導員が二輪はやっているので大丈夫ということ
なので、事務所で▽日の卒検を申し込む。当日は明番の上、朝10時まで残業なの
で心配だが、土曜だと間があいてしまいもっと不安なので、そのまま申し込む。
2階の休憩所でいきしに買った昼飯を食べてから帰途についた。あと1回走って
卒業だ。
　帰りは風邪引いてるゆきちゃんにマルエツで買ったケーキをおみやげに帰った。

6月▽日　卒業検定　
　昨夜は早めに仕事をすませ職場で6時間ぐっすり寝て起床。霧雨が降っている。10時20
分まで残業して10時30分職場から出る。国分寺の駅で昼飯を購入して食べてたんだ
が、途中で小川行きのホームと間違えていることに気がつき、慌てて食事を中止し
て萩山行きのホームへ走る。11時15分頃日立教習所に到着する。公衆電話（携帯持っ
てません）でゆきの状態がどうかかけたが留守録だ。ちょっと心配、何かあったの
かなぁ。2階ロビーで食事の続きをする。シミュレーター室で誰かが教習中だ。
う・うまい・・おれよりも。指導員はどうやら初めての時のヤサ男風の人だ。

20分前に待機所へ移動すると、すでに5・6人がいて教習を受けているのは大型第一
段階の一人だけで、あとはみんな受験者らしい。教習生の中にいっしょに危険回避をやった
30代前半の人がいたが、教習簿の色が緑に変わっていたことから、すでに中型は
取得してしまい現在大型に挑戦中なのであろう。話し好きそうなガタイのいい50
位の指導員が、“緊張すんなよ。落とすための試験じゃないからな。サービス業
で受かってほしいんだからな。”とイロイロ話し掛けてくる。“3号車のバイクが
苦手だ”と訴えると“よっしゃ、何号車がいい？”と聞かれたので“1号車でお願
いします。”と言っておいた。

12時に2階の説明所に集合する。受験生は全部で7人、オレ以外は全員20代で、大
型が2人、中型が5人である。試験官はどうやら居眠りしてた、回避の教習を受け
たときの40代後半くらい指導員だ。本日の試験は1コースと発表される。免許証
の確認を受け、採点表の確認をするように言われるが、ゲッ！順番は1番目だ。
と同時に試験車は1号車となっている。ラッキー！　試験の説明を受ける。急制
動は14ｍでいいんですよ。いつも通りだと転倒するよ。スラロームで最後にパイ
ロン倒すと失格だから、ちょっと手を抜く。等のアドバイスもあり落とすための
試験ではないんだと改めて認識する。質問事項ということで、“優先車両があま
りにも発進できない状況のときは、ずっと待ってなけりゃならないんですか？に
対しては、試験官の指示を待てとのこと、あくまで優先車両とのことだった。
あとはとなりの若造がカッパ着なきゃいけないんですか？と聞いてた。

下に降り、早速ヘルメットを装着して自分で軽く準備体操を行なう。試験車は希望
通りやはり1号車だ！40くらいの元巨人の堀内にそっくりな試験官が発着点へバイ
クを運んでいる。みんなベンチのところへ移動する。2組に別れて試験を行なうら
しいが、750が前のポールに配置されたことから、7人のトップバッターはオレの
ようだ。暫くして堀内に似た試験官に乗車するように指示される。いよいよ試験
の開始だ。

不思議と比較的落ち着いており、舞い上がりは感じられない。いつもの手順で後方
を確認してバイクにまたがる。試験官ちゃんと見てるのかよ！なんか違うとこ見て
るぞ。おっちゃんと見てる見てる。結構心に余裕がある。バックミラーを調節し、
キーを回してクラッチを握り、エンジンスタート！一発でかかり、すかさずロー
に入れて、ウインカーを右に出して後方確認し、発進！すぐにセカンドにギアを
入れつつ、左右の確認とウインカーを左に出し、左折してすぐにまた右ウインカ
ーを出しつつ、加速しようとしたら、なんと前に自動車の仮免試験の車が停車し
てハザートをつけている。思わず停車する。すかさず試験官に“停車中の車です
よ”と言われ、すぐに発進したが、やばい、もう減点かよ。

更に左右を確認して周回コースに出ようとしたら、二輪コースの方から大型自動
車の教習車がコースに入って来るではないか！またもや一旦停止。検定中なのに
勘弁してくれ〜！始まって早々に障害がはいってボルテージが下がり気味だ。気
を取り直して再々スタートし、セカンドにギアをいれてアクセル開けようとして
たまたま手元みたらグリーンランプが光ってる。危ないニュートラルじゃねえか！
もう一回入れ直して、コーナーを曲がっていく。後半挽回しなければ。向う正面
を加速中前方に自動車の教習車発見！　しかし、これは追いつく寸前でこっちが
左折したため、うまくやり過ごす。

Ｂ通りに入ると信号は赤で停止。すぐ青に変わり直進して一時停止して左折、
うっちょっとふらつく。また左折、見通しの悪い交差点を通過し、一時停止して
また左折。ここは3速まで加速だ。そしてＣ通りを左折したときに、少し膨らん
でしまった。また減点か・・・一時停止して左折して今度はキープレフトしなが
ら右ウインカーを出して、対面信号赤のため停止。障害物を避け、優先道路を確
認しながら通過すると、もう1組の400の奴が停止してくれているのを右に見なが
ら、再び周回コースへ出ていく。踏み切りの右折までぶっ飛ばしてきて、通過し
て左折すると坂道発進だ。いいぞ、調子いいぞ。周回コースに戻ると40キロ定速
で急制動だ。13ｍくらいで楽勝だ。さて技術の問われる課題コースに突入だ。

Ｓ字を無事通過、周回して波状路に突入。いきなり端っこによれる。脱輪だけは
何とか免れたが、やばかった。息をつく間もなく１本橋だ。検定官が所定の位置
につき手を上げるのを確認してスタート。検定官の後ろの壁の黄色いラインを見
ながら、ハンドルを左右に振りながら進む。落っこちそうにはならなかったが、
10秒ぎりぎりもしくは、9秒台でわたりきった。前半の減点と合わすとやばいか
も・・・クランク、スラロームは無難にこなし、周回コースへ戻って左折して発
着点へ。ウインカーを消してニュートラルへ入れ、エンジン停止して、後方確認
後下車。取り合えず完走した。屋根つきのベンチで待機する。しばらくして中型
のトップの奴も隣の席に戻ってくる。前には自動車の仮免の女性2人が楽しそうに
しゃべっている。ちょっとふら付いたと隣の中型に話かけてみると、“大型です
よね。自分は中型なんで・・・“どうやら大型だと少々ふら付くのしょうがない
と言いたいらしい・・・最近の若者はとにかく自己表現に乏しい。

何組かあとの中型のひょろっとしたのが、試験の終わった直後、自動車のＳ字の
中に入りかけているところに、オバチャンの試験車が入ってきて、注意を受けて
いた。オバチャン時速5キロくらいで、Ｓ字を抜けていった。最後の中型のデブが
検定中に待機所に引き上げるよう試験官から指示があり、みんなでゾロゾロと引
き上げる。
　プロテクとって2階に行くとデブが急制動を終えたところで、何か堀内みたいな
検定官に結構指示を受けている絵が飛び込んできた。大丈夫かな・・・オレは2階
が集合場所だと思ってたら、20代後半の180くらいある茶髪が、話し掛けてきた。
“いやぁーうまかったですよ！”どうやら奴さんも大型らしい。“見えないとこ
ろでは結構ふら付いちゃいましたよ。そちらこそ、完璧じゃないすか。”“いや
ぁおれのは街乗りの我流が・・”

よっぽどおれは教習所乗りに見えたらしい。その後1階に下りて全員が揃ってから
事務所2階の第二教場に集合だ。10分ほど待つと、試験官2名が入ってきて、試験
結果の発表だ。9割かた大丈夫と内心では思っていたが、結構ドキドキする。堀内
のような検定官に合格と告げられる。どうやら今日受けた7人は全員合格のようだ。
順番に個人指導が始まる。まずオレからだ。“○○さんは低速に問題がある。
１本橋あんなにフラフラしてたら落っこちるよ。左折したときもちょっとオーバ
ー気味だったよ。交通法規はまったく問題ないので、低速走行に気をつけてニー
グリップをしっかりやること。”とのことでした。左折オーバーは自覚があった
が、１本橋は早く渡ったのでフラつく感じじゃなかったけど・・・やっぱおれの
課題は低速走行か。

もう一人の大型は走行については全く問題ないとのこと。ただし、ギアチェンジの
仕方が400のやり方で急アクセル過ぎると言われてた。このへんが我流といってた
訳か。
全員の好評が終わると、女子事務員がきてＳＤカードとか、アンケートのお願いや
らの説明が一通りあり、2時30分の卒業式まで約40分の休憩に入る。
　家に電話をかけて報告とゆきちゃんの状態を聞くが、問題ないとのこと。でも
ママはちょっとイラつき気味のようだ。そりゃそうだ、昨日戻して太陽こども病
院に行ったのに、明番日、夕方まで帰らないのだから・・・・・こち亀50巻を読
んで暇つぶしをし、先ほどの第二教場に戻る。ガラガラ声の40代後半の指導員が
入ってきて、免許センターでの事務手続きや、書類の注意事項を受けたあと、卒
業証明書と申請書を受領してハンコを押す。

10分くらいで終了したのでもう帰れるかと思ったら、ここからこの指導員が3時ま
で20分間の独演会となってしまった。まずは指導員の言動等で失礼のあったかた
はということで、丁重に頭を下げたり、51歳のお父さんが小型中型大型と免許を
日立で取ったが、5月に事故で死んだ話とかまではよかったが、その後延々とあり
がたいお話が続くのにはまいった。3時に卒業式は終わったが、教習所も変わった
ものだ。今は過当競争のため、本当に悪印象をもたれるのを嫌っているみたいで
ある。日立では平均、卒業生のうち自動車で1割、二輪で2割が事故違反をおこし
ているらしい。おれはこの中に入らないようにしないと。とにかく最短で卒業で
きて取り合えずは乾杯かな。でも昨日の健康診断結果で尿酸値が相変わらず高く、
控えなきゃ・・・小雨の降る中一橋学園駅へ向かった。

6月◎日　府中免許センター
　明番の今日、帰宅してまずはママが○▽警察に免許の更新に出かけた。その後、
冷やし中華を作らされ、午後から府中に向けて出発する。一回筆記用具を忘れて
途中で戻るが、結果的に使わなかった。
　さて、武蔵小金井から歩いて行くことにするが、蒸し暑い。20分くらいの道の
りを免許センターまで体力練成がてらに歩いた。まずは1番窓口で証紙の購入だ。
おばちゃんは慣れたもので、オレの出した書類を見て、証紙をそれぞれ張る位置
にまで置いて次は2番へ行けという。金額は申請料2,050円、交付手数料1,750円
の合わせて3,800円である。

2番窓口で視力検査を実施し、右へ進むように指示される。そこでチェックを入れ
られ、6番窓口へ進むように言われる。6番へ行くと係員らしき奴が電話をしてい
てなかなか受付しない。警察は相変わらずのお役所仕事をまだやってんだな。よう
やく書類を受け付けてもらうが、窓口で待ってると、椅子で待つように言われる。
待っている間、３番窓口あたりで、オバチャンが係員に”書いた？”なんてため口で
指示されてたけど、本当に警察は骨の隋まで役人が染み付いてるんだなぁ。

となりの目の死んでるデフ係員に呼ばれ、住所氏名に間違いがないか確認して10番
へ行くように指示される。10番は写真撮影である。おばちゃんに写真を撮ってもら
い、旧免許と半券をもらい、別棟にある1号館に行くよう指示され、本館を後にす
る。
　交付場所の別館の前にちょうど2輪のコースがあり、中型？の試験をやっていた。
待ってる間に、見学するが、2人続けて途中で試験中止。はっきり言ってヘタクソ。
やっぱ教習所はちゃんと教えてくれているんだな。3人の試験官がそれぞれ担当の
部分を採点しているようだ。3人目は無事完走していた。一番乗れているといった
印象である。見学しているときに、いきなり後ろから茶髪のガキに、“原付の講
習ってどこですか？”って聞かれたけど知るけぇ！そんなん。

暑いので交付場の中で待つことにする。新聞を読みながら待っていると、講習を終
わったのが100人くらいゾロゾロと、それまで空いていた待合所に入って来る。ど
うやら、違反や事故を起こしたことのある人たちのようだ。その途中で他にも席が
空いているだろうに、わざわざオレの隣に座るハデなネエチャンがいた。途中から
男の知り合いと偶然会ったらしく、話の内容を聞いているとどうやら、お水のね
えちゃんらしく、男2人は客のようである。ねえちゃんは府中に住んでいて、今日
は免許をなくして自転車で再交付に来たらしい。男の方は萩山から最近、鷹の台
に転居し○井に勤めていて今日は休日らしい。まぁそんな話をヨコでされている
間に、オレの方は交付時間となり、新免許をもらって帰途につく。

確かに大自二の文字が普自二のヨコに印字されている。ちょっと感激・・・また、
武蔵小金井まで歩いたのだが、とにかく今日は蒸し暑い。電車の中でもまだ汗が
噴出してくる。家に帰って来てママと免許のみせあいっこをしようと思ったのに
拒否される。

オートバイ（ＦＴＲ223が欲しいのだが）を購入できるアテはまったくないのだが
（ちなみにフィットを買ったので金はなし）、とりあえず免許制度が変わらない
うちに、またジジイになる前に大型自動二輪の免許を取得するという目標は達成
された。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　完

　総経費
　教習所　105,000円
　試験場　　3,800円
　　計　　108,800円

最後にageてみる　

あげ