【キャノンボール】東京⇔大阪を1日で走る 29走目

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166ツール・ド・名無しさん
最新ディーゼル車はナノサイズの粒子状物質を大量排出

 人間の体はさまざまな防御システムを備え持っています。大気のホコリなどは
鼻孔の粘液がとらえ、鼻孔を通り抜けた異物は気道(気管支)の粘液 がとらえ、
体外に排出します。肺に入ってからも線毛運動によって体外に押し出します。そ
れを越えて入ってきた微細異物はマクロファージが捕食して排出します。ところ
がナノサイズのナノサイズの浮遊粒子状物質(SPM)は勝手が違うと言われて
います。肺胞に沈着し毛細血管を通過して全身循環し、脳に到達して脳障害を起
こすとか、DNA(遺伝子)に影響を及ぼすと報告する研究もあります。島田教
授もこのナノサイズに注目して研究されています。因果関係を証明することは極
めて難しいことですが、ナノサイズの浮遊粒子状物質(SPM)がヒトの健康に
悪い影響を与える物質であることは間違いありません。
 
問題は、ディーゼル排ガスの最新適合車は100パーセント、コモンレールのシ
ステムを採用していることです。このコモンレール・エンジンは燃料を高圧噴射
することで燃料(軽油)の粒子を超微細粒子にして燃焼効率を高めます。ところ
が排出する粒子状物質(PM)のサイズがナノサイズになり、セラミック構造の
DPFではその多くが素通りして大気に放出されてしまいます。人の目には見え
ないため、排気口から排出されるガスも昔のような真っ黒な黒煙は出ません。そ
のため一見、排ガスが大幅に改善されたように感じるのですが、実は、学者・研
究者が懸念しているナノサイズの粒子状物質をこれまでの黒煙に代わって大量放
出しているのです。